私はヒロインという名の縛りから開放されたい 作:しろてにゃん
私はずっと考えている。何でって?それは14年前からの事…
「貴女は死にました。では転生させますね」
…ちょっと待って、どういう状況なの?良く分かんない場所に何時の間にか私が立っていて、その事に気付いた瞬間に誰かの声で死亡宣告されるのって?
なんて私が色々テンパりまくっていると、
「あ、突然過ぎましたか?まあ死んだ瞬間の事が記憶から消されてるので、しょうがないかと思いますが」
しょうがないで済む事じゃないよ、と言ってやりたい。けど、周り誰もいない。…まさか脳内に直接話しかけてる的なやつ?
「そんなやつですね。そんな事はどうでもいいんですよ。この間にも仕事が溜まっていくのでさっさと異世界転生してください」
ここが天界みたいなとこみたいだけど…態度酷くない?私一応死んだ(?)のに。
「仕方ないですね…。特別に望んだところに送ってあげますから、早く行ってください」
…………。もういいや。決定事項みたいだし、何より苛ついているっぽいしね。
「えっと……。なら今と同じ性別で行かせてください。それ以外なら何でも大丈夫です」
「簡単でいいですね。では頑張ってください」
最後まで適当だなあ…。結局展開が分からないんだけど、まあありがちの異世界転生って認識しておけば大丈夫かな。
視界が白く染まり、浮遊感に包まれ、意識が薄れていった―――
…ここはどこなんだろ…。
少しずつ目を開けると、家の天井が見えた。
あれ、これってもしかして本当に……異世界?
軽く手を顔の前に動かしてみる。私の目に映ったのは小さな手だった。
…赤ちゃんの手みたい…。じゃなくて、本当の赤ちゃんの手じゃん!えっ、まさか人生を最初から過ごすの!?嫌だー!この状態で1年以上過ごすなんて精神的に死ぬー!はあ…。
…疲れたから寝よ……。
「……本当に可愛いわねぇ……」
「…そうだな。寝顔も、起きてる時の顔も良いな」
しばらく寝ていると、そんな会話が聞こえた。
…寝ていても聞こえるってどゆこと?まあ、いいや。
取り敢えず起きてみる。そこには超美人な女の人と、かなりイケメンな男の人がいた。この2人を見た瞬間、私の親なんだと感じた。なんか不思議な気分…。誰だか分からないのに親って認識出来るなんて。
…あれ…?日本の親ってどんな顔だったっけ…。
それから5年が過ぎた。その間はかなり精神的にきたけど、かろうじて耐えきった。…言語が違うから覚えるのが結構大変だったなぁ…。まあ、2歳ちょっとの時に大体は覚えられたけどね。喋れたのはもうちょっと後だったけど。
あと、魔法があったり、魔物がいたりと、まさしく異世界!
親が2人とも冒険者だから、魔法書や、戦い方の本などが沢山あった。
どうやら私の親は凄いらしく、買い物に行ったら貰い物だけでかごがいっぱいになるぐらい貰っていた。
親が出かけている間に魔法書を読みまくって上級魔法までは覚えられた。上級魔法の上には、最上級魔法と極大魔法っていうのがあるみたい。
(後々になってお母さんが極大魔法まで使える事を知った)
「暇潰しに読んでたら何時の間にか覚えちゃった(*ノω・*)テヘ」
って親に伝えたら驚かれた。まあ私精神年齢20歳だからね。
その後にお母さんと魔法の練習をするようになった。魔法書に書いていない魔法を教えてもらったり、魔力制御、魔力消費軽減の方法と、その練習方法を見せてくれたりした。
ちなみに制御の練習の方法は、コップの中に水を入れて、その水に魔力を流し込むというもの。水が沸騰するまでの時間が短い程制御が良く出来ている事になるんだって。
消費軽減の方法は、上の方法と同じように、水に魔力を流し込んで沸騰させ、その間になるべく消費量を減らすというもの。
基本的に両方同時にやる事になるんだけど、1年弱かかってようやく、お母さんの魔力消費の半分になった。…お母さん凄過ぎ!
お父さんにもたまに剣術などを教えてもらった。…だって寂しそうにしてたから…。
…普通4歳児ってこんな事しないよね。親は気付いてないけど…。
そして―――
5歳となった日に、私の幼馴染と出会った。
それから私は毎日、どうしようかと考えている。
主人公の紹介
ミーナ(水野優奈)
16歳で亡くなったが、中学、高校とソフトボール部に入部しており、元から運動神経は良かった。休みの日は、ゲームしたり、友達と遊んだりして過ごしていた。勉強はテスト3日前から本格的に取り組み出すが、順位は10〜15位とかなり高いという謎。
5歳でほとんどの冒険者を凌ぐステータスを有している。