神にいざなわれて   作:地球を救う転生ストーム1

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 気をつけて、基地内は広いからね。うっかり迷子になったら大変だよ!

 ...そうですね。



 死んだはずの先輩が今目の前にいる。これは、恐らく神がくれたチャンス。
もう一度、戦う為のチャンスを。救えなかった彼らを救う為のチャンスを。






一話 本日の予定

「案内するよ、着いてきて。中は広いから、はぐれないように!」

 

 そう言って先輩が案内を開始する。俺は着いていく。だが、何かを言うことはしない。まだ確証が持てていないからだ。

 

 すなわち、今まで途方もない夢を見ていた可能性。今まで見てきた光景が、実際には俺個人の見る壮大でちっぽけな夢だったのではないか、と。だが、その願いさえ破られる事となる。

 

『怪物だ!くそっ、硬ぇ!下がれ!』

 

『状況を報告せよ!どうなっている!』

『食われた!ジョージが食われた!』

 

 どこかからか聞こえてきた銃声と悲鳴が、外の現状を知らせてくる。こんな通信が行われたというのに、当の先輩は、にへらと笑って言い放った。

 

「心配しなくていいよ、軍人ってのはこういう悪ふざけが大好きなんだ」

 

 

 まあ、こういう人だったなと。そんな事よりも重大な事がわかった。この『時間軸』では、既に犠牲者が出ている。

 

 そして、停電する。

 

 

 電灯が一斉に消え、周囲は暗黒に包まれる。

 

「電気のトラブルかな?明かりをつけよう」

 

 実の所、これはブレーカーが落ちたなどという訳では無い。侵入してきた侵略生物α種()が配線を食い破ったのだ。これは『ギガンティックアンローダー奪還作戦』の際に、後詰めの部隊が点検して確かめた事実だ。いや、そんな事より大切な事がある。このままでは先輩が食われてしまう。誘導せねば。

 

 

「先輩、実は俺、昨日ここに来てて、近道を知ってるんです。着いてきて下さい」

 

「えっ、そうだったのか?なあんだ、そういう訳で寝てたんだなぁ」

 

 よし、これで奴らが来るより先に先輩を助けられる。あとは敵の被害の少なそうなエリアに誘導して......

 

 いや、だめだ!

 

 確か、襲撃の際に壁を食い破って侵入していた筈だ。今回(この世界)もそうなら、ここに安全な場所はない!だが、このままでは先輩がまずい...!

 

「...大丈夫かい?ド忘れしたんだろ?僕も新人の頃は____」

 

「.................」

 

 どうする!まずい、まずい!...この手しかない!

 

「...思い出しました!確かこの先が車両格納庫ですよね!」

 

「おっ、いいぞ正解だ。僕より優秀かもしれないなぁ」

 

 俺が囮になって助けるしか.....先輩、もしもの時は頼みます...!

 

「よし、それじゃ最初の仕事だ.........ん?」

 

 

 

 ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ...

 

 

 サイレンがなり、警告灯が赤く点滅する。

 

『訓練ではない!繰り返す、これは訓練ではない!レンジャー15、ダイバー9、フェンサー2は至急、地上にて応戦せよ!』

 

「本当に、何かあったのかもしれないな」

 

「逃げましょう、先輩。ここは危ないです!」

 

できるだけなんとかしたいものだが、先輩はそれでも動かない。

 

「あはは、そう焦らなくていいよ、この先が...」

 

 先輩が隔壁を開けるカードリーダーにゲストカードを差し込む。隔壁が開き、α種が先輩に襲いかかる。

 

「えっ!?うわっ、うわああああ!?」

 

「先輩!」

 

 ドン。気づけば押していた。先輩を助ける為、自身を犠牲にし、かばう為に先輩を押し出していた。

 

「...ぐあああああっ!」

 

 噛まれる。牙がくい込み、防刃チョッキが裂けていく。凄まじい力で身体を挟まれ、牙は肉まで達しようとしていた。だが、そうはならなかった。銃弾によってα種は倒れ、俺は宙に放り投げられる。そして地面に叩きつけられ、呼吸が一瞬止まる。続いて彼らの声。

 

 

「撃て、撃て!」

 

「くそ、なんだこいつら!」

 

「化け物め!」

 

 

 ストーム2...もとい軍曹隊によって我々の危機は去った。α種は全滅し、肝心の先輩も無傷。これで最初の犠牲者は生還した事になる。

 

「誰だ、こいつ?」

 

「民間人だな?念の為、武器を渡す。着いてこい」

 

 よかった、これで先輩は助けられた。だが、まだ油断出来ない。このままでは敵が来る。何度も助けてはやれない。軍曹に着いていかせ、とりあえずの基礎を覚えさせる。

 

 武器庫へと向かう中、先輩が話しかけてきた。

 

「ごめんな、新入り。僕のせいで君を危ない目に合わせて」

 

「いえ、いいんです。.....慣れてますから」

 

 慣れている。文字通り、こんな事慣れきってしまった。何度も死に目にあって、それでも這って、戦い続けて、撃ち続けて、仲間の死を乗り越えて...もうごめんだ。助けられる仲間は誰も死なせない。そう誓った矢先の、コマンドシップ強襲だ。最後には、軽傷とはいえ負傷兵まで駆り出されて、全滅して.........

 

 

 絶対に終わらせる。最終目標は、あの巨人の撃破だ。

 

 

 

 

 

 

 

「民間人、お前たち二人に、武器を渡しておく。使い方は、これから教える...」

 

 俺と先輩は火器の扱い方を教えて貰っていた。先輩は震えた声で言った。

 

「ど、どうしよう...僕は銃なんて持った事もないぞ...」

 

「そうは言っても、緊急事態ですよ?俺達も戦えた方が生き残りやすい、そうですよね?」

「そういう事だ、飲み込みが早くて助かるぞ」

 

「う...そうだよな、生き残るため、生き残るため...」

 

「軍曹!準備できました!」

「こっちもいいぜ!」

 

「よし...二人とも、使い方はわかるか?照準を定めて、引き金を引け。弾を撃ち切ったら弾倉を交換しろ。ここのボタンを押して、新しい弾倉に変えろ」

 

 変に思われないように少しあたふたするフリをしてから言われた通りに終わらせる。一方先輩は、意外にも訓練マト全てに命中させていた。

 

「二人とも筋がいい。......すまないな、守ってやると言いたいが、この状況では一人でも多く戦える人材が欲しい」

 

「いえ、俺は大丈夫です。先輩も、問題ないですか?」

「あ、ああ。大丈夫、頑張るよ」

 

 そう言うと軍曹は少し笑って、俺達を元気づけてくれた。逆境で不敵に笑うのが彼だった。

 

「よし、そろそろ出発するぞ。集まれ!」

 

「軍曹!二人は大丈夫そうですか?」

「問題ない。出来るだけ俺達で守る。移動経路はどうなっている?隔壁はやはり下がっていそうか?」

「警報が鳴っているせいで隔壁が降りていて、移動に時間がかかりそうです」

「そうか...大丈夫だ、俺ならロックを解除できる」

 

「行くぞ!」

 

 隔壁が上がり、急勾配が顕になる。これを登ってゆき、地上を目指す事になる。これから辛い戦いになるだろうが、前世の経験を活かし、勝利してみせる。

 

「民間人!怪物と遭遇するかもしれん。自分の身は出来るだけ自分で守れ。いいな?」

 

「了解です」

 

「はっ...はい!」

 

 心配するなと、軍曹が声を掛けてくれる。武器は多少古いが問題ない。俺がみんなを守ってみせる。ストーム1の名にかけて、今度こそ地球を救う。

 

 

 




難易度 INFERNO

現在武装

ストーム1

武器1
T4ストーク
弾数142
射撃速度秒間12発
威力149.5~74.0
リロード1.1秒
有効射程353.3m
精度A
性能が高水準にまとまったアサルトライフル。
HARDEST中盤で入手でき、リロード速度もあって
INFERNO中盤まで頼れる相棒となる。

武器2
グラントM42S
弾数5
射撃速度秒間1.3発
威力951.3
リロード1.5秒
爆破範囲直径34m
精度B+
高めの威力に広い爆破範囲と、
敵集団を相手取るのに向く。
T4ストークと同じ頃に手に入り、地底で活躍する。
敵の一群に対しても効果はあるが誤爆に注意。

Armor 3000
補助装備 なし


先輩

武器
X400-オーキッド
スラッガー型アサルトライフルの威力を下げた代わりに
射程が大きく改善されている。
こちらもT4ストークと同時期に手に入り、
遠方からの敵の削りに向く。
射程ギリギリより近くで攻撃できれば、
酸蟻の一群を1マガジン中に掃討できる。
素の威力も高く、近距離でも十全に戦える。

軍曹隊

A-210
PA-11アサルトライフルの前身の改良版。
オリジナル(元はあるが)の銃火器であり、
見た目はPAシリーズと変わりないが、
内部機構に大きく変更点があり、
性能はT4ストーク級まで引き上げられている。

元が気になる人は残念ながらもう見れないが、
元々操作マニュアルでPA-11の枠として
『A-110』というアサルトライフルが存在していた。



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