けものフレンズ 暗い過去   作:gh0sttimes

3 / 27
暗い過去 ~人間のリミッターは外れやすい~
第一話 過去


2125年3月2日10時10分15秒

太平洋連邦サバンナ州

かばんちゃん視点

 

バババババババッ!

バキューン!

 

辺りには銃声が鳴り響いている。

僕は後ろずさった。

 

グチャ・・・

 

何かを踏んだようだ。

死体を踏んだ。

「ジューコフさん···」

僕は泣いた。

涙が枯れるくらい泣いた。

何でだろう。知らない人なのに。

 

「かばんちゃん!」

「はぁ!はぁはぁ···」

僕はサーバルの声で飛び起きた。

そんな僕の膝に何かが滴った。

(涙?どうして、泣いてるんだろう。)

「かばんちゃん大丈夫?すごいうなされてたけど。」

「大丈夫だよ。」

僕は涙を拭い、ベッドから出た。

(あの夢で見た人···。どこかで見た覚えがある。)

図書館なら情報があるかもしれない。行ってみるか。

どうせなら、サーバルちゃんも誘おう。

「サーバルちゃん、図書館に行かない?」

「そうだね。じゃあ、行ってみよう!」

 

2125年3月2日10時20分35秒

太平洋連邦サバンナ州 

かばんちゃん視点

 

10分くらいかかって、図書館に着いた。

「あっ、サーバルでしたか。今日は何の本を借りに来たのですか?」

いつも通り、アフリカオオコノハズクさんが出迎えてくれた。

僕は事前に描いておいた似顔絵を彼女に見せた。

「この人ですか。この人の資料ならこっちにありますよ。」

そういうと彼女はある書類を持ってきた。

その表紙には«陸上自衛官"黒岩未来"フラッシュメモリ在中»と書いてある。

僕は中にあるUSBメモリーを取り出し、パソコンに接続した。

[デバイスが接続されました。再生するファイル名を入力してください。]

No-5639(Kuroiwa-Mirai).mp3

No-5640(Kuroiwa-Mirai).pdf

No-5641(Kuroiwa-Mirai).mp4

 

沢山のファイルが入っている。

僕はそのなかのNo-5639(Kuroiwa-Mirai).mp3を開くことにした。

女の人の声が聞こえてきた。

「皆さん。私は愚かな間違いを犯しました。私と同じ事を絶対に繰り返さないで下さい。どうか、これから生まれてくる人が私と同じような過ちをしないように。そして、その過ちが原因で子孫が不幸にならないように、この事を長く伝えて下さい。」

 

30秒程度の音声ファイルだった。

「サーバルちゃん、黒岩未来さんていう人を知ってる?」

「うん。昔の友達だったんだ・・・」

彼女の目に涙が浮かんだ。

そのまま、彼女は座り込み、泣き出した。

「まさか、あんなことになってたなんて・・・」

「ねぇ、彼女はどうなったの?」

「80年前の例の異変の時に戦死したんだ。」

「ねぇ、もしかしてあの夢って・・・」

「聞かないで。」

そういうと彼女は僕のかばんから錠剤の入った袋を取り出した。

袋にはベンゾジアゼピン系抗不安薬と書かれている。

彼女はそのなかから一錠だけ取り出すと飲んだ。

「ふぅ・・・」

落ち着いたようだ。

「サーバルちゃん、とにかく一旦帰ろう。」

「分かった。」

僕はUSBメモリーを元に戻し、図書館を後にした。

 

 

 

 

本作品での朝鮮半島の立場はどれがいいですか。

  • 太平洋連邦に併合されている。
  • 未だに統一していない。
  • アジアの最貧国になっている。
  • さらに分裂している。
  • ヨーロッパの国の領土になっている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。