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「さ〜て、迅。見張りは何体くらいいる?」
「ちょい、待ってね」
迅は耳の機械を使い、ゼアと更新。城の前で待機している見張りの数を確認する。
「約三十体のアンデッドナイトが待機している、他のところにも十をこえるアンデッドナイトが見張りにつている。どうやら、僕等が来てもいいように見張りを強化してるらしいね」
各場所に十体以上の見張りか……。
「隠密による作戦はまず不可能と見ていいな。」
「どうする、佐藤和真?」
「正面突破が妥当だろうな、他の所は数が少なくても罠があると考えるべきだ。」
「私の爆裂魔法で城ごとベルディアを吹き飛ばすというのはどうでしょう?」
「無理だ。お前は既にあの城に何度も爆裂魔法を叩き込んでるんだろ?それでも、アイツがピンピンしてたところを見ると闇雲に打つのはリスクが高い。撃つなら奴がどの位置にいるのか見極めてからだ」
「……わかりました」
俺の意見を聞いて、めぐみんは引き下がる。
「俺と迅が特攻する!ミツルギ、クレメア、ダクネスは第二陣、アクアは支援魔法、めぐみんとフィオは待機だ」
「「「「「「了解っ!」」」」」」
『Fang!』
『Wing!』
『Authorize!』
バイティングシャークキーを取り出して起動させオーソライザーに翳す。
空からホッパーとシャークのライダモデルが空から落下してくる。
「「変身っ!」」
『Progrize!』
『Forcerize…!』
『キリキリバイ!キリキリバイ!Biting Shark!Fangs that can chomp through concrete.』
『Flying Falcon!Break down…!』
ホッパーとシャークが装甲になり、サメのようなフェイスと、俺の両手にエラのような刃が装備されているバイティングシャークの形態になる。
「はあっ!」
「たぁっ!」
俺のエラの様な刃、アンリミテッドチョッパーと迅の翼による斬撃でボロボロの騎士型のアンデット、アンデットナイトを蹴散らしていく。
「私も行くぞっ!」
「行くよっ、クレメア!」
「任せて、キョウヤ!」
それに、ダクネスにミツルギ、クレメアの奴が続いてくる。一体一体は弱い、これなら十分押し切れると考えていると、
「…………(ピタッ!)」
「ん?」
目の前のアンデットナイト達の動きが止まった。他のところも見てみるとそれぞれが相手していたアンデットナイト達も動きを止めていた。
だが、次の瞬間一斉に同じ方向に向かっていく。その先にいたのは、
「ッ!逃げろ、アクア!」
「え?私?」
そう、奴らはアクアに向かって一斉に向かっていった。
「チッ!」
『Fire!』
『Autnorize!』
『Gigant flare! Flaiming Tiger!Explosive power of 100 bombs.』
走りながらタイガーキーを起動させ、ドライバーに差し込みフレイミングタイガーのフォームに変身し、アクアに群がろうとしていたアンデットナイトを焼き尽くす。
「まずいよ、カズマっ!」
「どうした、迅ッ!」
「門の中や他のところから無数の敵性反応が近づいてくるっ!」
「「なっ!?」」
迅の言葉に俺もミツルギも声をあげる。
他のアンデット達もここへ向かってきているってことかよ!?そう考えているうちに巨大な門が開き中から無数のアンデットナイトが溢れてくる。
「どうする、佐藤和真!このままじゃジリ貧だ!」
「ーーーー派手に動くなっ!円陣だっ!」
俺の叫びに前衛組がハッとなってアクアを中心に円陣を組む。
「落ち着いて隣の奴の背中を守れっ!数は多いが雑魚の群れだ!消耗を抑えて粘ればいずれこちらが有利になる!アクアを狙ってくるなら寧ろ好都合だ!」
「なるほど、理に適った作戦だ。ふっ!」
ミツルギが俺の作戦に賛同するのと同時に、俺の背後に迫っていたアンデットナイトを切り裂いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぅ〜〜。なんとか全滅させられたな」
「ああ」
円陣作戦は功を成し、無事門に群がっていたアンデットナイト達を排除した。なんとか、少ない力で倒し切れた。
「さあ、突入するぞ!」
俺の号令で門の中へと入るが、
「うっ……!」
「アクア様?どうかなさいましたか?」
「この城、なんか気分悪くない?」
「そうですか?確かに息苦しい気はしますが……。」
「私が女神だからかしら?それとも、アンデット臭が酷いから?」
アクアがうめき声を上げるがどうやら、歩けない程ではなさそうなのでミツルギに任せて先を急ぐ。こういう場合ってやっぱり最上階とかにボスは待ち構えてるよな……。
それにしても、
「さっき、門から出てきたやつを見る限り……城内のアンデットの大半が消えてると考えていいな」
「ああ、これはベルディアも予想外だったろう」
まさか、アクアにアンデットを引きつける力があるなんて知らなかったぜ。
「取り敢えず、先を急ぐぞ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「この部屋は……?」
俺達が城を登り続けていると、やたらと拾いいかにもな部屋に辿り着いた。ここまで登ってきた感想を言うと、どうやら全てのアンデットナイトは門前で倒してしまったらしい。
一体も現れなかったから。
「フィオ、罠感知に反応はあるかい?」
「ううん。私の罠感知には反応ないよ、キョウヤ」
盗賊職のフィオの言葉で安心し、全員が部屋の中に入る。各々、部屋の中を探索してみるが変わったところは特に何も、
そう思った瞬間だった。
ダクネス、ミツルギ、クレメア、フィオの足元に魔法陣が現れたのは。
「なにっ!?」
俺はヤバい予感がし、一番近くにいたダクネスに手を伸ばすが、
「ダクネスッ!」
俺の手が届く前にダクネスの姿は何処かへと消えてしまった。ミツルギ達も同様だ、この場にはアクアとめぐみん、迅そして、俺だけが残ってしまった。
「クソッ、どうなってる罠はないんじゃなかったのか!?」
「駆け出しの街の盗賊がわかるような罠ではなかっただけの話だ」
「「「「ッ!!?」」」」
向かい側にある大仰な扉がギィイィという音ともに開くと、そこには俺達がここに来た目的が堂々とした姿で立っていた。
「ベルディア……!」
「久しいな仮面の戦士、紅魔の娘、そして、アークプリーストよ」
ベルディアが部屋に入るのと同時にバンッと勢い良く奴の背後の扉も閉まる。
「ダクネス達をどこにやった……!?」
「安心しろ、城の中にランダムで飛ばすだけのトラップだ」
こいつの話を信じるわけじゃないが、少なくとも即死系の罠じゃなかったことは安心しよう。
「ノコノコ現れたはね、糞アンデット!これでも喰らいなさい!『セイクリッドターン・アンデット』!」
アクアが速攻で必殺の対アンデット最高威力の魔法を放った。だが、
「効かんな」
「なっ!?」
借りにも女神の対アンデット魔法だぞ!
アクアの方を見てみると自分自身、信じられないという顔をして掌を見ている。
「なんで……?いつもより力が出ない」
力が出ない?そこで、俺はさっき城に入ったときアクアが気分が悪いと言ったことを思い出す。
「まさか、この城は……!?」
「気付いたか。この城には神聖魔法の力を半減させる結界が張り巡らされている。この城そのものがお前達のために用意した罠だったのだ」
つまり、この城そのものが結界になって、アクアの力を阻害しているってことか……?
そこへ、めぐみんが得意気な表情で杖を持つ。
「ふっふっふっ、城そのものが結界だと言うなら私の爆裂魔法で吹き飛ばしてしまえばいいだけのこと!策を見誤りましたね、ベルディア!生き埋めになるから、撃てないと思ったら大間違いですよ!」
多分、変身してる俺達がいれば瓦礫程度ならなんとかなれると計算してるんだろう。実際、その程度なら飛べる俺達が崩壊前に城から逃げればどうとでもなる。
だが、待てよ……生き埋め?
「めぐみん、撃つなっ!!」
「え?」
俺の叫びに杖に魔力をためようとしていためぐみんがやめる。
「テメェ、そのために俺達とダクネス達を分断したのか」
「ああ、なるほどね……。」
迅も俺の言いたいことを理解したように、鋭い視線をベルディアに向ける。
「どういうことですか?」
「こいつはな、めぐみんのの対策としてダクネス達を城のどこかに転移させることで爆裂魔法で巻き込んでしまう状況を作ったってわけだ」
「「なっ!?」」
「魔王軍幹部なんて大層なネーミングを持つわりには随分コスい手を使うなぁ、おいっ!」
「なんとでも言うがいい。俺とて、出来る事なら正面から叩きのめすのが理想だが、俺は魔王軍幹部。魔王様の危険になりうる存在はどんな手を使っても排除するのが使命っ!!」
そう言うと奴は傍らの床に刺してあった剣を抜き、俺達に向ける。
「あの日、お前達と戦ったあの時、貴様等はいずれ魔王様の脅威になると確信した。だからこそ、この手を使ったのだ。かかってくるがいい仮面の戦士達よ!せめてもの情けだ、あの日の決着俺自らの手でつけてやろう!」
……既に俺達の作戦は瓦解している。アクアの浄化の力は既に使えず、ミツルギもこの場にはいない。爆裂魔法も封じられてしまった以上、俺達に残されたのは仮面ライダーの力のみ。
だがーーーッ!
「俺達だって最悪の状況を想定してなかったわけじゃない。お前に負けたあの日から、ミッチリ特訓してきてるんでな……!勝手に勝った気になるのはやめてもらおうかッ!」
ここに決戦の火蓋が切って落とされる。
さて、プロローグに追いつくまであと2話くらい。
六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?
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それぞれの世界に行って力を受け取る
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一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る