この素晴らしいライダーに祝福を!   作:クロウド、

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さて、次の次でようやくプロローグに追いつくわけですが、あのプロローグは興味を持ってもらうために書いたものなので色々本編と違うところがあります、台詞とか。そこらへんは了承していただきたい。


宿敵とのサイセン

「アクア、コイツ持って下がってろ」

 

「わ、わかったわ!」

 

 俺はアタッシュショットガンをアクアに預けてめぐみんと一緒に下げさせる。

 

「カズマ……」

 

「……約束したろ?信じろって」

 

 不安げな視線を俺に送るめぐみんにそれだけ告げて、ベルディアの前に立つ。

 

「迅、コイツで行くぜ」

 

「了解っ!」

 

Power!

 

Authorize!

 

 俺はパンチングコングのプログライズキーを起動させ、オーソライズすると巨大なゴリラのライダモデルが現れる。

 

「行くぜっ!」

 

Progrize!

 

剛腕GOGO!Punchng Kong!Enough power to annihilate a mountain.

 

 ゴリラが分解され、装甲に再構築される。ゴリラをモデルにしたフェイスパーツに上半身全体に黒い装甲、両手には巨大な拳『マキシマムコンガー』が装備されている、フレイミングタイガーからパンチングコングに変身する。

 

「僕から行くよ!」

 

 迅は翼を展開し、羽の弾丸をベルディアの近くに放つ。

 

「くっ!目くらましか!?」

 

 ベルディアの視界が粉塵で覆われる、だが本来アンデットは生命力を感知する力に長けているが迅は生命体じゃないから感知されない。

 

「はぁ!」

 

「くっ!」

 

 そこへ、アタッシュカリバーを持った迅が特攻する。迅はあの戦いから、ベルディアの動きを何度も計算し、予測している。今のあいつなら奴の動きを避けるのは他愛ない。

 

 アタッシュカリバーで斬撃を与えながら、ベルディアを撹乱する。そこへ、

 

「迅ッ、背中ッ!」

 

「オッケー!」

 

 俺の合図に迅は身をかがめ、それを踏み台に飛び上がった俺のパンチを落下と助走の威力を載せてベルディアにかます。

 

「らぁっ!」

 

「ぐぅっ!」

 

 流石のベルディアも高い打撃力を誇る、パンチングコングのパンチはきいたらしい。さらに、俺は連続でパンチを叩き込み攻撃のすきを与えない。

 

「ぬぅ!舐めるなっ!」

 

 だが、流石魔王軍の幹部というべきか無理矢理体制を立て直し剣を横なぎに振り払う。俺達はバックステップでそれを交わすがその剣に紫色の光が灯る。

 

「喰らうがいいっ!」

 

 ベルディアがその刃を振るうと無数の魔力弾が俺達目掛けて飛んでくる。

 

Dash!

 

スピーディーナンダー!Rushing

Cheetah!Try to outrun this demon to get left in the dust.

 

 迅は飛行で、俺はパワー重視のパンチングコングからスピード重視のラッシングチーターに変身し回避する。

 

「たぁっ!」

 

「くっ!」

 

 俺はそのまま、ベルディアの懐に飛び込み剣を持っている手を蹴り飛ばし魔力弾の発射を止めさせる。

 

「アクアッ!」

 

「えっ?あっ、はいっ!」

 

 俺の合図にアクアは持っていたアタッシュショットガンを俺に投げ渡す。

 

Shotgunrize!

 

Power!

 

Chargerize!

 

 投げ渡されたそれを素早く展開し、コングキーを装填して、再びアタッシュモードにする。

 

「ふんっ!」

 

 ベルディアのよこなぎが振るわれたが、アタッシュショットガンを空中に放り、仰け反るようにして回避する。そして、

 

Fullcharge!

 

 身を低くし、キャッチしたアタッシュショットガンの銃口をベルディアの腹部にあてがう。

 

「ゼロ距離だ、流石に効くだろ?」

 

Punching Kaban Buster!

 

「ぐおおおおぉぉぉぉっ!!」

 

 放たれた拳型の弾丸がベルディアを吹き飛ばした。

 

「迅ッ、畳み掛けるぞ!」

 

「ああ!」

 

Rising Hopper!

 

Rising Impact!

 

Flying Dystopia!

 

 俺はライジングホッパーに戻り、プログライズキーを押し込み、迅はフォースライザーのアンカーを開閉し必殺技を発動する。

 

 俺達は同時に立ち上がり、ベルディアにライダーキックを叩き込む。

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「「はあっ!!」」

 

 俺達二人のキックが直撃したベルディアは吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。

 

「これで、決まってくれれば……なんて、わけがないよな……。」

 

 この程度で終わってくれる相手なら何百年も魔王軍幹部なんてはってないはずだからな……。 

 

「クッ、ハハハハハハ!!」

 

 その裏目の期待に答えるように粉塵により隠れた壁から奴の笑い声が響く。

 

「いつぶりだ、この高ぶりは……!まさかここまで俺を楽しませてくれるとは思わなかったぞ……!」

 

 煙の中から出てきたベルディアの鎧は俺達のライダーキックを喰らったところからヒビが入っていたが、本人はまだまだやる気満々のようだ。寧ろ、火がついたようにすら見える。

 

「さて、ここまでのものを見せてもらった以上、俺も全力で答えなくてはなるまい」

 

 

 

 

 次の瞬間、俺の隣にいた迅が背後へと吹き飛ばされた。

 

 

「なにっ!?」

 

 目で追えなかった?まさか、これ以上速度が上がるのか?

 

「余所見をしている場合か?」

 

「しまっ……!」

 

 背後から聞こえた声に咄嗟に振り向いた俺だったが、それよりも早く俺の体を奴の剣が切り裂いた。

 

「グハッ!」

 

 そのまま、吹き飛ばされ地面を数回バウンドしてゴロゴロと転がりようやく止まったところでダメージが限界を迎えたらしく変身が解除される。

 

「ほう?急所は外したか……大した判断能力だ」

 

「ハァハァ……。」

 

「「カズマッ!」」

 

 地面に倒れた俺を心配し、アクアとめぐみんが駆け寄ってくる。

 

 危なかった……反射的に後ろに飛んでなかったら、間違いなく俺は死んでた……。だが、どのみち変身が解除される程のダメージを喰らったせいで全身が痛み頭がクラクラする。

 

「だが、鎧が解除されたところを見るとそこの小僧はここまでのようだな」

 

「……ここまで、だと?笑わせんなよ……。」

 

 ふらつく頭を精神力で無理矢理働かせながら立ち上がる。足もふらつくが今更、そんなこと関係ねぇ……!

 

「確かに俺の強さは仮面ライダーによるものだ。だけどなっ、俺自身も運の良さと諦めの悪さだけは大したもんだっ!……テメェを倒すためなら十回だろうと二十回だろうと立ち上がってやる!」

 

 全身がズキズキ痛むが、ライジングホッパーのキーを持ち再び変身の構えをとる。

 

「カズマッ!」

 

 その隣に、さっきベルディアに吹き飛ばされた迅が立つ。

 

「迅、やるぞ……!なんとしても、ここでアイツを……」

 

 倒す、と言おうとしたとき俺の腹部に鈍い痛みを感じた。視線を落とすと、そこには俺の腹部に迅の拳があり、迅に殴られたのだと脳が結論づけるまでそう時間はいらなかった。

 

「ゲホッ!ゴホッ!」

 

 俺は痛みで膝を付き、腹部を殴られたことにより気管の一部から空気が逆流し咳き込む。

 

 その際、懐にしまってあったプログライズキーと、持っていたホッパーキーを落としてしまった。

 

 片手で腹を抑えながら、ホッパーキーを拾おうとするがその前に迅が回収する。その手には俺が落とした他のキーも握られていた。

 

「迅……お前、どういうつもりだっ……!?」

 

「……アクア、カズマの回復をお願い」

 

「えっ?えぇ、解ったわ!」

 

 迅は未だに咳き込みながら言った俺の質問には答えず、迅が俺を殴ったという光景に呆けていたアクアに回復を指示する。

 

「質問に、答えろよッ……!」

 

「ーーーカズマ、君をここで死なせるわけにはいかない」

 

 迅は俺の質問にそう答えるとベルディアの方を向いて、

 

「ベルディア、少しだけ時間をくれないか?皆と()()の話がしたい」

 

「「「ッ!!?」」」

 

「…………いいだろう、貴様の覚悟に免じわずかながら時間を与えよう」

 

 ベルディアは迅の要求に答えるように持っていた剣を地面に突き刺し構えをとく。

 

「おい、最後ってどういう意味だよ……?」

 

「ーーーカズマ、君に話しておきたいことがある」

 

「んなもんどうでもいいから答えろよッ!」

 

「カズマッ!!」

 

「ッ!」

 

 いつにない迫力を持つ迅の声に俺は反射的に口を噤む。

 

「……聞いてくれ」

 

 そして、迅は語りだした。

 

「カズマ、ホントはさ。僕の仕事は君のサポートなんかじゃなかったんだ……。」

 

 迅がずっと俺達に言えなかった真実を……。




感想、評価お待ちしています

六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?

  • それぞれの世界に行って力を受け取る
  • 一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る
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