迅の出番は当分ありません、大体7巻くらいまで出番はないつもりです。次回からは、滅&デストロイヤー編スタートです!
「最終ラウンドだ。決着をつけよう、ベルディア……!」
「来るがいい!仮面の戦士っ!」
ベルディアの声と共に、俺はライジングホッパーより更に強化されたジャンプ力で一気に奴の背後に跳躍し振り返り様に拳を振るう。
だが、寸手のところで背後に飛んで回避される。
「速いな……だが、俺の魔眼の前には意味をなさんっ!」
アクセルで初めて戦ったときのように頭を頭上に放り投げ、魔眼のスキルを発動させる。今、攻撃に行けば確実に返り討ちに合うだろう。
しかし、俺は変身したときにラーニングしたシャイニングホッパーの能力を起動させる。空間に無数の攻撃パターンが可視化され、その中の一つに沿って攻撃する。
「そこかっ!」
赤い点滅とともにパターンの一つに俺が現れたのを魔眼で察知したベルディアがそこへ剣を振るうが、
「オラァっ!」
「ぐはっ!」
その俺の姿は剣が触れるよりも先に消滅し、全く別方向からの攻撃が奴を襲った。更に追い打ちをかけるように正面から殴りかかるが、ベルディアはそれよりも先に剣を構える。
だが、
「たあっ!」
「ぐおっ!」
またしてもその姿は寸前でかききえ、全く別の方向からの回し蹴りを喰らい吹き飛ぶ。
「ばっ、馬鹿なっ!確かに奴は俺の間合いに入ったはず……!なのに、その姿が寸前にかき消えるだと!?」
地面に落ちた奴の首を体が回収しながら、驚愕の声を上げる。
そう、これがシャイニングホッパーの能力。考えうる全てのパターンを計算し、状況に応じた最善の選択を瞬時に選択し、攻撃を繰り出す事ができる。
「お前じゃ、勝てない。これは、俺だけの力じゃない。アイツが、俺の親友が命を賭けて託してくれた力だ……!ーーー一人で戦ってるお前に勝てるわけがないんだよ……!」
「ーーー減らず口をッ!」
俺は向かってくる、ベルディアの正面に一瞬で移動し、奴の巨体を斜めに蹴り上げる。
「はあっ!」
「ぐはっ!」
さらに俺は蹴り上げたベルディアの元まで高速移動し、再び蹴り飛ばし、さらに先回りして蹴り飛ばすを繰り返す。流石のベルディアも空中戦などやった筈もなくなすすべもない。
「ぬぅ……!」
綺麗に着地した俺とは対象的にベルディアは落下の法則したがい、地面に叩きつけられる。
「ならば、これでどうだっ!!?」
ベルディアは剣を構え、さっきの倍近い魔力弾を俺に放つが、今の俺にはそれを回避するための動きが全て見えている。まさしく、世界が色あせて見えた。
俺はその場から一歩も動かず、最低限の体を動かすだけの僅かな動作で全ての魔力弾を回避した。
「馬鹿なっ……!?」
唖然とする、ベルディアを他所に俺は追撃をするべくドライバーのキーを押し込む。
『Shining Impact!』
「はあぁ……っ!はぁぁぁぁぁ!!」
右足にエネルギーをためて、ライダーキックを放つ。ベルディアはこれ以上のダメージを受けないために剣でガードし、それでも威力を殺しきれず後方へと下げられそこに更に高速移動した俺がもう一度キックを叩き込むと剣が音を耐てて粉々に砕け散る。
「俺の剣がっ……!?」
これで、フィニッシュだ……!
「お前を止められるのはただ一人……俺だ!」
ライズホルダーにセットされていた、迅のフライングファルコンキーを抜きオーソライザーに連続でスキャンさせる、
『Bitrize!』
『Byterize!』
『Kirorize!』
『Megarize!』
四回連続でスキャンしたあと、再びドライバーのキーを押し込む。
『Shining Mega Impact!』
迅、力を……借りるぜっ!
全身にエネルギー滾らせ、ベルディアへと駆け出す。
「消えたっ……!?」
「はぁ!」
「ぐおっ!」
ベルディアの眼前で姿を消し、奴の背後から蹴り飛ばし、さらに飛ばされた場所に高速で移動して天井めがけて蹴り飛ばす。
「ぐはっ!」
天井に叩きつけられたベルディアをさらに上に向けて蹴りつける。天井がキックの威力に耐えられず破れ、上の階に出るがそんなことを無視して連続でベルディアを蹴り上げ次々と天井をぶち破っていく。
やがて、破られる壁もなくなり俺達の体は城の上空にまで登っていた。
俺は止めとばかりにベルディアの体を下に蹴り飛ばし、そこに最大の威力を集中したキックを叩き込んだ。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ぬおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
グ メガ
ン イ
ニ ン
イ パ
ャ ク
シ ト
俺達は城を破壊しながら、元いた部屋まで落下した。
「ハァ……ハァ……」
俺は着地したのと同時に膝を折り、地面に片膝をつける。このシャイニングホッパーは他のプログライズキーとは比べ物にならない出力を出せるが、それは肉体の身体能力を前借りするだけだ。
戦闘後。当然、バックファイアが襲ってくる。
だが、当のベルディアの身体は崩壊を初め既に戦う力がないことは明白だった。
「ここまで、か……。」
地面に伏したまま諦めたようにそう呟いたベルディアら最後の力を振り絞り右手に乗せた頭部を俺に向ける。
「仮面の戦士よ、お前は俺に『友から託された力を持つ俺に、一人で戦っているお前が勝てるわけがない』と言ったな?」
「ーーーあぁ」
「フッ……なるほど、道理だな」
最後にそう告げると、ベルディアの身体は粒子となって消滅した。
「勝ったぞ、迅―――。」
俺はファルコンキーを握りしめ天井に空いた穴から空を仰ぐ。俺の仮面越しの俺の視界に一羽の鳥が通り過ぎていく。その光景を目に焼き付けながらゆっくりとドライバーに手をかけた。
「うっ、がっ……!」
ドライバーから、プログライズキーを抜き変身を解除すると、全身から力が抜け地面に倒れ込む。
「カズマッ!」
「カズマッ、しっかりしてください……!」
必死に呼びかけるアクアとめぐみんの声が遠のいていくのを感じながら、俺の意識は闇に沈んだ。
感想、評価お待ちしています!
六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?
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それぞれの世界に行って力を受け取る
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一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る