「らしくないじゃないか、カズマ」
「え?」
目の前の赤いライダーから発せられる声はとても聞き覚えのあるものだった。
彼は振り向きざまに変身を解除して、俺の前に立つ。その姿は俺達と同じライダーのユニフォームとも言えるスーツで、腰には見たことのない短剣の形をしたドライバーが装着されていた。
だが、服装が変わっていてもその顔を俺が見間違えるはずがなかった。
「君は諦めは人一倍悪いって言ってたじゃないか。なのに、もう終わりなのかい?」
そいつは、俺がずっと待ち望んだ親友だった……。
「うっせー……よ、馬鹿……野郎……!」
涙が流れるのを抑えきれず、声が掠れる。全身の痛みが一瞬引き、こんなときに不謹慎だが胸には喜びしかなくなった。
「カズマッ!」
だが、さらに新たな声が俺を現実に引き戻した。声のした方向を向いた瞬間、俺の目の前に一本の剣が突き刺さった。
その剣はまるで、ライジングホッパープログライズキーを模したようなデザインで、色もキーと同じ明るい蛍光色の黄緑色だった。
これが投げられた方向を見ると、そこには雷の兄貴とユア、そして、そのユアに肩を借りているアクアの姿があった。
「それは、『プログライズホッパーブレード』!お前がゼアにラーニングさせた善意と、アクアの聖なる魔力で作られた剣だ!それなら、メタルクラスタの状態のまま戦えるっ、マクスウェルの能力も打ち敗れるはずだ!」
コイツが、アクア達で共同で作ったゼロワンの新兵器。
「カズマさんッ!!」
「ッ……!」
ユアから投げ渡されたメタルクラスタキーを受け取り、視線を向けるとアクアが声を張り上げて俺に叫ぶ。
「その剣は皆で繋いだ私達の希望よっ!!それを与えられといて、負けるなんて許さないわっ!!女神の名において命じます、立ちなさいカズマッ!」
アクア……。
「立てっ!カズマ!」
「カズマさんっ!!」
兄貴、ユア……。
「カズマ……!」
「いつまでも寝てんじゃねぇぞ……!」
滅、フタバ……。
「立ってください、カズマッ!」
「カズマさんッ!!」
「カズマッ!」
めぐみん、ゆんゆん、クリス……。
「立てぇ!カズマァ!!」「アクセルの英雄の意地をみせてやれぇ!」「こんなところで終わるなんて承知しねぇぞぉ!!」「悪魔なんぞに負けてんじゃねぇ!!」
ギルドの冒険者達……。
「僕の親友はこんなところで地べたに這いつくばるような男じゃないよ」
迅……。
「ったく、目の前で自爆してトラウマ刻み込んでくれた奴のセリフじゃねぇだろ……それ?」
「それは、ホントにゴメン」
「まぁ、ちゃんと帰ってきたし許してやるよ。ただし……後で一発殴らせろよ、なっ!」
俺は迅が差し出した手を握り立ち上がってホッパーブレードを抜く。
「ーーー上等だぜ、テメェら……!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
立ち上がった俺の姿に連中から歓声とも言える声が響く。
「流石、カズマ。そうこなくっちゃね」
「……やるぜ、相棒。今度は死んでくれるなよ?」
「ああ、勿論だ」
俺と迅はお互いのプログライズキーを構え、マクスウェルを睨む。
メタルクラスタのeverybodyjump!を強調したくてこうしました。意見をどんどんください、プロローグのときみたいに変えるかもしれませんから。
六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?
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それぞれの世界に行って力を受け取る
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一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る