この素晴らしいライダーに祝福を!   作:クロウド、

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感想、評価がいただけたら幸いです。正直、ベルディア戦からあとがめちゃくちゃかきたいです。大分、キャラが変わるカズマを書きたい!


俺が冒険者で仮面ライダー

 ゼロワンドライバーを受け取った俺達は取り敢えず一度帰路につくためにダンジョンの外に向かっていた。

 

 その途中、アクアのやつが、

 

「これでカズマもようやくこのパーティにふさわしくなるわね!」

 

 なんて言ってきた。

 

「何言ってんだ、お前?」

 

「何って、今まで上級職の中で最低職の冒険者だったアンタが仮面ライダーなんて力を得たのよ?飛電新って人に感謝することね」

 

 アクアの言葉に俺は渋い顔になっているだろう。確かにこのパーティはアークプリーストのアクアに、アークウィザードのめぐみん、そして、クルセイダーのダクネス。オマケに全員美女、美少女。傍から見ればそこ変われと言われそうなパーティだ。

 

 が、その実やれオツムの残念な駄女神やら、やれ爆裂狂やら、やれドMやら、どう考えても俺が一番苦労してんじゃねぇかってレベルのポンコツパーティだ。

 

 だが、確かに仮面ライダーの力はありがたい。なにより、俺も男の子だからなぁ……変身に興味がないといったら嘘になる。

 

「わぁ、久しぶりの外だぁ!」

 

「というか、なんで迅までついてきたんだよ?お前、ここの管理を任されているんじゃなかったのか?」

 

 空を眺めて無邪気にはしゃぐ迅に先程から思っていた疑問を投げかける。なんか、夜逃げの例みたいなリアカーにとんでもない量の荷物があるけど。

 

 なんでも迅は新さんが残した4体の自我を持つロボット、本人曰くヒューマギアの一体らしい。

 

「ん、ああ、ここの管理の仕事なら君にドライバーを渡した時点で終わってるよ。これからの僕の仕事は君のサポートなんだ」

 

「俺のサポートって?」

 

「僕達4体のヒューマギアにはそれぞれの役割があるんだ。僕はゼアからのデータをもとにゼロワンをサポートするのが役目なんだ。

 それに、戦闘能力もかなり高いからね」

 

「え、そうなの?」

 

 見た感じにそんなに強くなさそうなんだけど……。そんなことを思っていると、ダンジョンの入り口から足音が近づいてくるのが聞こえた。

 

 やがて、そいつらがダンジョンから出てきた。その姿は見るからにロボットみたいな見た目をしたメカメカしい集団が出てきた。

 

「迅、なんですかっ!あのカッコいい集団は!」

 

「あれはゼアから命令を受けて自動で動く、トリロバイトマギアだね。僕達とは違って自我はないよ」

 

 テンションが高くなっためぐみんが迅に尋ね、それを説明する。なんか、紅魔族の琴線に触れたらしい。

 

 ああ!あれが噂にあった妙なゴーレムの集団か。迅の見送りでも来たのかなと俺が思っていると、先頭のマギアが何を取り出した。

 

 それを見たダクネスが口を開く。

 

「おい、アイツが持っている物お前が渡されたのに似てないか?」

 

 確かに先頭の奴が持っているのは俺が渡されたプログライズキーに似た長方形のデバイス、違うのは俺が持っているのはバッタが描かれていて、やつが持っているのはカマキリのようなものが描かれている。

 

Berotha…!

 

 それを起動させたヒューマギアは腰の窪みにそれを装填して反対側のスイッチを押す。

 

Zetumerize…!

 

Berotha…!

 

 その瞬間、ヒューマギアのからだから無数のコードが飛び出し、繭のように包んでそれが弾けるとその姿はカマキリのような頭と両腕にカマを装着した姿へと変身した。

 

「なんか……あれ、ヤバくね?」

 

 突然変身したヒューマギアに俺の背中に嫌な汗が流れる。その期待に答えるようにカマを振り上げ、緑の斬撃を飛ばしてきた。

 

「っ!避けろっ!」

 

 俺は近くにいためぐみんを、迅がアクアを抱え回避し、ダクネスが剣で受け止めようとするが。

 

「なっ!?私の剣が!」

 

 ダクネスの剣は見事な断面で切り裂かれていた。あと少しダクネスが反射的に避けてなかったらダクネス自身が真っ二つになっていた。

 

 俺の視線は自然とカマキリ野郎を見る。奴は俺の方に狙いを定め一歩一歩こちらに近づいてくる。

 

「何あれっ?何なのあれっ?どう見ても殺しに来てるよねっ!?」

 

「ちょっ、どういうことですか迅! アレも貴方を作ったのと同じ人が作ったんじゃなかったんですか!?」

 

 俺とめぐみんがマジで笑いものにもならない状況にヒステリックな声を上げる。問われた迅は顎に手を当ててう〜むとうなっている。

 

「どうやら、ゼアが彼等を動かしてるみたいだね」

 

「ゼアが?なんでだよっ?」

 

「どうやら、ゼアは君に仮面ライダーの資格があるのか試したいみたいだ」

 

「ゼアにも意思があるのか?」

 

「うん、あるよ」

 

 あるよって……いや、迅みたいなやつがいるんだから衛星に人工知能を組み込んでたってなんの不思議もないか。

 

 うん?つまりは何か?

 

「俺にアイツを倒せってのか?」

 

「うん」

 

 いやいやいやいやいや……!

 

「無理無理無理無理!あんなもん斬られた瞬間即死じゃん!迅、お前が倒してくれよ!」

 

「いや、チュートリアルには丁度いいんじゃないかな?」

 

「ゲームオーバーのあるチュートリアルなんて聞いたことがねぇよ!おい、お前ら逃げるぞ!」

 

「いや、君もうゼアにロックオンされてるから逃げられないよ?」

 

 オーマイガー!

 

「あっ、そうだめぐみん爆裂魔法でまとめて吹き飛ばしてくれよ!」

 

「嫌です」

 

「そうだ、やっちま……え?」

 

 今コイツなんて言った?

 

「あんなかっこいい集団を破壊するなんて私のポリシーに反します」

 

「マジで泣かすぞテメェ!今はそんなこと言ってる状況じゃないだろうが!」

 

「羨ましぞ、カズマ!あんなに沢山の悪漢に袋叩きにされるなんて。んっ!」

 

「お前は黙っててくれ!頼むから!」

 

「いつまでも、ごちゃごちゃ言ってんじゃないわよ!あんたが戦わないと私達まで巻き添えなのよっ、とっとと戦いなさい!」

 

「いってぇ!」

 

 しびれを切らしたアクアがポケット入っていたプログライズキーを取り出して俺の顔面に投げつけてきやがった。マジで泣かしてやろうか、この駄女神!

 

「って、言ってる暇ねぇか……!」

 

 そんなことを考えてる間にもヒューマギアは俺の方に近づいてくる。

 

 俺はアクアに渡されたプログライズキー、『ライジングホッパープログライズキー』を見る。ゼアでコイツの使い方はダウンロードしてあるから戦い方はわかる。

 

 俺は覚悟を決め、プログライズキーの起動スイッチを押す。

 

Jump!

 

 んで、これを……ベルトの右側にあるオーソライザーに翳す。

 

Autnorize!

 

 そして次の瞬間、メカメカしいバッタが空から落ちてきて、敵を威嚇するように俺の周りを飛び回る。さらに俺の周りに設計図のような映像が展開される。

 

 俺はゆっくりと両手を交差させ、左手をベルトに添え、右手の親指でプログライズキーのカバーを弾いて展開状態にして顔の横に構える。

 

「変身!」

 

Progrize!飛び上がライズ!ライジングホッパー!

 

 ベルトのライズスロットにプログライズキーを挿入する。ゼロワンドライバーがプログライズキーのデータを読み込み、俺の全身が黒いライダースーツ、ライズアーキテクターを覆う。そして、俺の頭上でバラバラになったライダモデルの体が分解され装甲として全身に装着された。

 

A jump to the sky turns to a riderkick.

 

 変身を終えた俺は自分の両手を見る。俺、変身したのか……日本人男子の夢である仮面ライダーに俺が……!

 

「おおっ、カズマカッコいいですよ!」

 

「カズマ、ゼアから変身ポーズは満点だって評価が届いたよ」

 

「……カズマ?めぐみん、迅それは違うぞ」

 

「え?」

 

 惚けているめぐみんに俺はクルリと一回転し、腕を組んだようなポーズで右手の人差し指をめぐみんに向ける。

 

 

 

 

「ゼロワン!それが、俺の名だ!」

 

 

 

 

「「おお〜!」」

 

「カズマさんたらノリノリね……。」

 

「よくわからんが、カズマのテンションが高くなっていることだけはわかる」

 

 ゼアから教わった決めポーズをすると、めぐみんと迅がパチパチと拍手を送ってくれる。アクアとダクネスは呆れているように見えるけど、今は関係ない。

 

「いっくぜぇ!」

 

 俺はテンションが最高潮の状態でカマキリ野郎に向かっていく。右手のカマを振りおろそうとする前に懐に入って胴体に重いパンチをかますと、吹き飛びゴロゴロと地面を転がる。

 

「スゲえ……なんてパンチ力だ……!」

 

 ゼロワンのパンチ力に関心しているといつの間にか近づいてきたカマキリ野郎のカマが迫ってきた、俺は強化された視力でそれを避け逆にキックをかます。足元が狙われたのでジャンプして回避するが、

 

 気づくと俺は5メートル近く上空にいた。

 

「たっか!どんな脚力だよ!?」

 

 そういや、これバッタのプログライズキーで変身したんだから当然か。

 

 カマキリ野郎は地面から俺を見上げ、ビームを打ってきた。打てるのかよ、ビーム!俺はそれを正面からキックで押し返す。

 

「おりやぁぁぉぁ!!」

 

 強烈なキックを喰らいカマキリ野郎は吹っ飛ぶ。追撃をしようとしたら、背後からいつの間にかアイツらの取り巻きが近づいてきていて俺に攻撃してきた。

 

「コイツらの存在忘れてたな!」

 

「カズマ、これ!」

 

「んっ?」

 

 俺は迅が投げ渡してきたアタッシュケースのようなものを受け取る。勿論、これの使い方もゼアから教わっている。

 

Bladerize!

 

 ゼロワンのメインウェポン、アタッシュカリバーを展開し取り巻きのヒューマギアを切り裂く。

 

Changerize!

 

Fullcharge!

 

 一度アタッシュカリバーを閉じて再び展開し、必殺技を放つ。

 

Kabanslash!

 

 放たれた斬撃が取り巻きのヒューマギアを一掃した。残った、カマキリ野郎を見定め俺はアタッシュカリバーを放り投げて指先を向ける。

 

 

 

 

「お前を止められるのはただ一人、俺だ!」

 

 

 

 

Rising Impact!

 

 ライズスロットにセットされたプログライズキーを押し込むと足の力が最大に強化され、その力で一気に迫り、カマキリ野郎を上空に蹴り飛ばす。

 

 上空に跳躍し、降下の力で加速したライダーキックをカマキリ野郎にかました。

 

インパクト

 

 俺のライダーキックはカマキリ野郎を貫通し、体を貫かれた奴は爆散した。

 

 もう敵がいないことを確認すると、ベルトからプログライズキーを抜き取り変身を解除する。

 

「……スゲェなこれ。」

 

 俺は自分をここまで強化した力の源であるプログライズキーを見ながら、ただそれだけ呟いた。というか、それ以外に言葉が見つからなかった。

 

 これが、俺の仮面ライダーゼロワンの初陣だった。




べローサマギア……昆虫の絶滅種「クジベローサ・テルユキイ」のデータイメージ「ロストモデル」により強化され、両前腕に装備された鎌「トガマーダー」を使用した戦闘を得意とする。

六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?

  • それぞれの世界に行って力を受け取る
  • 一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る
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