この素晴らしいライダーに祝福を!   作:クロウド、

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イットキの休息

「な、なぁ、そろそろ勘弁してくれないか?」

 

「駄目ですよ、二週間も私達を心配させといてこの程度で許されると思ったら大間違いです。」

 

「めぐみんの言うとおりね、今日のアンタは荷物持ち&財布係よ」

 

「今日って、お前らここ3日近く毎日のように俺を連れ出してるじゃねぇかッ!」

 

 

 俺は現在、アクセルの街で無数の荷物が入った袋を持たされアクア達の後ろを歩かされていた。いや、正確に言えば今アクアに言ったように既に三日近く毎日のようにこんなことをさせられている。

 

「カズマくん、大丈夫ですか?」

 

「ありがとう、ゆんゆん。君だけだよ俺に優しいのは」

 

 晴れてウチのパーティに正式に加入した俺の仲間ゆんゆんの言葉に涙が出そうになる。確かに勝手に街を出ていって心配させたのは悪いと思うけど、大きな試練を乗り越えた俺にもう少し優しくしてくれてもいいんじゃないか?

 

「ゆんゆんッ、ウチのカズマを甘やかさないでもらいましょうか」

 

「ウチのって、今となっては私もカズマくんのパーティメンバーなんだからそれくらいいいじゃない!」

 

 なんて言ってる間に二人が口論を始める。なんかこの二人、色々あったらしくことあるごとにこんな感じだ。

 

 ーーーまぁ、悪いことだけじゃなけどさ。

 

 俺は俺達より少し離れたところを歩く四人組に目を向ける。

 

「フタバ、ユア、ほらさっきの屋台で買った串肉食っとけ。お前ら栄養が足りてないだろ」

 

「あぁ、少しでも早く回復するためにも適度な運動と栄養は必要だ」

 

「だから、いつまでもガキ扱いすんなっつったろ!!」

 

「フタバ、街なかで叫ぶな恥ずかしい」

 

 どこかぎこちなく見えるが、傍から見たら微笑ましい一家団欒だな。

 

 あの日、デストロイヤーを破壊してその最後を見送ったあの日から既に一週間がたとうとしていた。

 

 あの戦いの後始末のあと、俺はギルドの皆に今回の一件について説明した。デストロイヤーが生まれたきっかけ、そしてその中で数百年眠り続けた二人の少女についても。デストロイヤーは存在自体が災害とも言われる破壊兵器、そんなものが破壊されたとなれば国中のニュースになる。その中で眠っていたという二人を攻める声も上がるかもしれない……そこで俺は今回の一件は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という顛末でギルドは上層部に報告することとなった。

 

 本来、報告の虚偽は厳罰ものだ。だが、アラタさんの遺言書や日記の内容を聞いたギルド職員、冒険者は号泣、彼女たちを街の住人として暖かく迎えることが決定した。

 

 本来なら少し難しいがデストロイヤーの討伐の報酬を当分分配と、貴族のダクネスにほうぼうに手を回してもらい隠蔽はうまく行きそうだ。ここに彼女だけがいないのはそういう理由である。最初は悪いと思ったが、

 

『今回の件、いや、ベルディアとの戦いでも私は何もできなかったからな。コレくらいはさせてほしい』

 

 そう言って実家のダスティネス家に帰っていった。因みにそれを知るのは俺と滅と兄貴だけだ。他のメンバーには内緒にしてくれと言われたからな。しっかし、アイツは常にああいう態度でいられないものかね……。

 

 多分、一週間くらい帰ってこれないらしいけど……そのときはまぁ、アイツの望むようにしてやるか。

 

「カズマ、カズマ!」

 

「カズマだよ」

 

「今度は服を買いに行けましょう。フタバ達の私服も買わなければいけませんからね」

 

「ハァ、へいへい……。」

 

 めぐみんの言葉からわかると思うが二人は今、俺達の屋敷で暮らしている。そう、屋敷でだ。

 

 なんでも共同墓地の近くにある屋敷でウィズの知り合いの不動産屋が悪霊が住み着いているせいで誰も住んでくれないので除霊をしれくれるならただで住んでいいと言ってくれたらしい。アクアは回復魔法と対アンデットに置いては最強だからな。

 

「……………。」

 

 ふと振り返るとパーマの方の少女、フタバと目が合うがすぐにそらされてしまう。もう数日一緒に住んでるがずっとあんな感じだ。俺、なんか嫌われることしただろうか?

 

 もう一人、姉の方のユアは割りと気さくに話しかけてくれるんだがな。

 

「しっかし、まさかあの二人も仮面ライダーとはねぇ……。」

 

 俺はデストロイヤーの最後を見届けた日、滅と兄貴と話し合ったことを思い出す。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 フタバとユアを空いている部屋のベットに寝かせて、雷達が話があるというから俺は割り振られた自分の部屋で話を聞聞くことになった。

 

「なんだこれ?」

 

 俺は雷が部屋の机に置いた、二つのアタッシュケースの中身を見ながらそういう。滅は中身を知っているらしく、さして驚いた様子はない。

 

 そこにはそれぞれ同じ形状の青い拳銃が収納されていた。

 

「こいつは『ショットライザー』。親父があの二人用に作ったドライバーだ」

 

「ハァッ!?ってことはあの二人……。」

 

「あぁ、無事にデストロイヤーが起動していたらライダーとして戦うことになっていた。本人たちの強い要望でな」

 

 俺以外にもいたんだ……人間の仮面ライダーが。

 

「アレ?でもキーはどうした?」

 

「お前が迅から貰ったキーがそれだ」

 

「はい?」

 

「ウルフキーとコングキーはフタバが、チーターキーとホーネットキーはユアが亡から受け取るはずだった。」

 

「だが、デイブレイクが起きちまって渡す前に離れ離れになっちまったてわけだ」

 

 あぁ、なるほど……。

 

「まぁ、どっちもゼアの許可がなきゃキーを開けないがな。お前はドライバーをつけてるから開けてるだけだしな」

 

「そうだったのか。そういや、お前らの妹の場所は検討つかないのか?」

 

「さぁなぁ、親父は研究成果が漏れないよう結構拠点を変えてたし。そのうちの全てをピックアップして探してたら十年はかかるぞ」

 

「マジでか……。」

 

「どのみち、今のアイツラの体調じゃゼアは変身許可は出さないだろう。コレは俺達が預かっておく。キーはお前から渡してやれ。これから長い付き合いになるんだからな。」

 

「りょ〜かい」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 結局、返すタイミングが見つからなくてキーはまだ俺の手の中だけど。そろそろ返さないとな。だけど、ユアはともかく、フタバに対してはどうやって返すかぁ……。

 

 そんなことを考えながら俺はめぐみんに連れられて服屋に連行された。つうか、ここ女物の服屋じゃねぇか、あっ!兄貴と滅だけ、逃げてやがる!まって、俺もそっち側に……!

 

 そんな俺の考えは虚しく、俺は女子の服が似合ってるかどうか……彼女なしだった男にとってある意味拷問に近い仕打ちを受けたわけだ……。

 

 だが、その時の俺は気づいていなかった。あの姉妹は思っていた以上に曲者だったということに。

六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?

  • それぞれの世界に行って力を受け取る
  • 一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る
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