『Flaiming Tiger!』
「はっ!」
俺は遠距離攻撃が得意なフレイミングタイガーに変身し、遠距離から炎を放つ。
「ふっ!」
バルカンはそれを回避しながら、ショットライザーで弾丸を放つ。あれがショットライザー、武器として使えるドライバーってわけか。
「はぁぁぁぁ………ハァっ!!」
両手で作った巨大な炎をバルカンめがけて放つ。
「しゃらくせぇ!」
「なっ!?」
流石に回避すると思っていたが、バルカンはその炎に突っ込みそのまま俺の懐に入る。
「迅や滅が認めた力ってのはこの程度か?」
「ぐあっ!」
ゼロ距離で弾丸を喰らい後ろに吹っ飛ぶ。
「やっぱりテメェは上に立つ器じゃねぇ……!お前の下にいたんじゃアークも魔王も倒すことなんざできやしねぇ!」
バルカンが失望したように、腹を立てたように俺に言い放つ。
「オレはこの命をかけてでも、アークと魔王を倒す!!」
「ッ!」
『Bullet!』
バルカンはショットライザーの上部のボタンを拳で押す。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そして、照準を俺に合わせて引き金を引いた。
『Shooting Blast!』
狼の弾丸はタイガーの炎を避けて俺の両手両足を拘束する。そこへ、バルカンはエネルギーを充填したショットライザーを俺に向ける。
バ レ ッ ト シューティング
ブ
ラ
ス
ト
放たれた特大の狼が俺に喰らいついた。
「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!」
吹き飛ばされ、そのまま地面を転がる。
大ダメージを喰らいフレイミングタイガーが解除され、ライジングホッパーの姿に戻ってしまう。
「ーーーお前と戦って一つだけわかったことがある」
立ち上がりながらバルカンを見据えて口を開く。
「あん?」
「お前は……
「テッメェ……!!」
俺の言葉に切れたバルカンが拳を振り上げ迫ってくる。だが、その拳は片手で受け止められた。
「なっ!?」
バルカンは俺が片手でその拳を受け止めたことに驚きの声を漏らす。
「軽いな、お前の拳はよッ!」
「グハッ!!」
強烈なボディブローがバルカンに向かって放たれた。
「さぁて、お説教の時間だ……悪いが俺は究極の男女平等主義者。ここからは女だろうが容赦はしねぇ、たとえ親友の妹だろうとな」
そういうわけだから、迅。悪いけど、お前の力使わせてもらうぜ。
『Wing!』
オーソライザーにファルコンキーを読み込ませると、空からファルコンのライダモデルが現れる。
「迅のキーかっ!?」
そのままファルコンキーをライズスロットに押しこむ。
『Fly to the sky!Flying Falcon!Spread your wings and prepare for a force.』
ライダモデルがピンクの装甲へと変わりフライングファルコンに変身する。
その能力で飛翔し、一気にバルカンに接近してアタッシュカリバーで斬撃を与える。
「ぐっ!」
さらに、俺は両足でバルカンを掴みそのまま上空へと投げ飛ばす。
空中で身動きの取れないバルカンをアタッシュカリバーで連続で切りつけ止めとばかりに踵落としで地面に叩き落とす。
「なんだ……この力はッ?」
「お前もライダーシステムについて研究してた身なら知ってるだろ。ライダーの力はベルトオーナーと密接に繋がってる、お前がどんだけ戦闘訓練してたか知らねぇけどな俺はアイツと、迅とずっと一緒に戦ってきた」
デストロイヤーを倒した今の俺の力は、滅が言うには迅や滅すら上回っているらしい。無論、シャイニングホッパーを使わなければ滅レベルにはまだ勝てないがこのことを知った滅に言われたことがある。
『お前のドライバーの適性はハッキリ言って異常だ。まるで、元々お前に合わせてドライバーを作ったような、そんな錯覚すら浮かぶレベルだ』
肉体が急激な成長を遂げたのもそれが理由の一つらしい。
空中を飛行する俺にショットライザーから放たれる凄まじい数の弾丸が迫る。フライングファルコンの高速飛行がなければ確実にやられているだろう。
『Wing!』
『Changerize!』
俺は一度着地し、ドライバーからファルコンキーを抜き取ってカリバーのライズスロットにキーをセットして、アタッシュモードにする。
『Bullet!』
それを見てバルカンも再び必殺技を放とうとする。
『Shooting Blast!』
先に放たれたのはバルカンの技、だが、俺は再び展開したアタッシュカリバーを振り下ろしてトリガーを引く。
『Fullcharge!』
『Flying Kaban Dynamic!』
アタッシュカリバーから放たれた隼のライダモデルが狼の形をした弾丸を蹴散らしそのままバルカンに向かって突っ込み爆発した。
フ
ラ
イ
ン
グカバンダイナミック
「ぐっ……あぁ…。」
爆発が晴れると同時にバルカンの変身が解除され、そのまま地面に倒れた。勝敗の決着がついたことを確認し、俺も変身を解除した。
「ーーーフタバ、言っておくぜ。お前が俺を認めていないように、
ファルコンキーを右手で弄びながら、鋭い視線でフタバにそう告げた。
「俺は夢を守るために仮面ライダーになった。だから、お前は死なせない。絶対にだ」
「なんのことを言ってんだ?」
「まだ、わからないか……だけど、いつかは気づく、いや、気づかなきゃならない」
ーーーアラタさんの夢はこいつと、ユアの二人が幸せに生きていられる世界を作ること。なのに、その夢のために彼女が命を落とすなんてあっちゃならない。
そして、いつの日か彼女自身の夢を見つけられたら、俺はーーーそれすらも守りたい。傲慢だと言いたければ言わせる。だけど、それが俺がこのドライバーを持つことの意味だ。コイツ風に言えば、それが俺の全てだ。
そのためにも、
「少し頭冷やせ、バーカ」
それだけ告げて、地面に倒れたままのフタバを残して俺は家に向けて歩き始めた。
「くっそ……アイツ容赦なく攻撃してきやがって」
フタバから見えなくなったあたりで俺は張ってた気をとき、アイツの攻撃をモロに食らった胸を抑える。
アイツのシューティングブラストがかなり効いたらしく、全身が痛み所々おぼつかない足取りで歩く。俺じゃなかったら重症レベルだぞ。
街の門を抜けようとすると見慣れた二つの影が立っているのが見えた。
「来てたのか、滅、兄貴」
「当たり前だ」
だよな。俺はゼアから召喚されるライダモデルで変身してんだから。ゼアと直接コンタクトが取れるこの二人にバレないほうがおかしい。
ってことは、だ。
「アイツにショットライザーを渡したのお前らか?」
「人聞き悪いこと言うんじゃねぇ、俺達はアイツの部屋の前にショットライザーを置いただけだ」
「同じじゃん……。」
「そう言うな、雷も迅が認めた男の力を見たかっただけだ」
「で、兄貴の目から見て俺はどうだった?」
「ーーーああ、迅が認めるわけだと思ったよ」
そういった兄貴はポケットに手を突っ込み、そこから見たことのない形の青いプログライズキーを俺に差し出す。
「なんだこのキー?」
そのキーは左側にグリップのようなものがついているウルフのキーだった。そこには『ASSAULT WOLF』と記されていた。
「ソイツは親父がゼロワンに渡すように言ってたキーだ」
「ってことは、コイツはアラタさんの作った新しいキーってことか?」
「いいや、それはーーー」
俺は兄貴が口にした次の言葉に耳を疑った。
「ーーーアークが生み出したプログライズキーだ」
六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?
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それぞれの世界に行って力を受け取る
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一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る