この素晴らしいライダーに祝福を!   作:クロウド、

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映画が始まるまでまとうかと思ってたんですけど、どうも待てない人がいるらしく頑張ってみました。


イットキの別れ

 ―――アクセル共同墓地。

 

 いくつもある墓の中で少しだけ立派な墓。刻まれているのは『ヒデン・アラタ』の名前が彫られている。

 

 俺、アクア、めぐみん、ゆんゆん、フタバ、ユア、滅、兄貴の八人は共同墓地に作られたアラタさんの墓の前で手を合わせる。俺と姉妹と兄貴、滅は手に平を合わせ冥福を祈っているが。アクア達は両手の指を組んで祈るように手を合わせている。

 

 やっぱりこっちと地球とでは違うところが多いんだな。アラタさん組はやっぱ、日本式なんだな。

 

 場面は変わって、アクセルの門。

 

「それじゃあ、俺達は行くぜ」

 

「あぁ、迅のこと頼むぜ」

 

「任せておけ」

 

 今日は滅と兄貴が紅魔の里へと出発する日だ。迅の復活のためにもラボをこちらに移すためにもやることが色々あるからな。兄貴も武器の作成とか向こうのほうが都合がいいということでついていくことになった。

 

「フタバ、ユア。こいつのサポートしっかりやれよ」

 

「はい」

 

「………。」

 

 兄貴の言葉にユアは素直に答えるが、フタバはそっぽを向いて答えようとしない。その様子に兄貴は額に青筋が浮かぶ。―――ヒューマギアって青筋浮かぶんだ……。

 

「フタバァ!返事はどうしたぁ!?」

 

「………はい」

 

 兄貴の怒鳴り声にビクッと震えると、フタバはしぶしぶながら答えた。すごい迫力だな。というか、俺やアクアまでビビった。というか、ゆんゆんなんて半泣きになってるし。

 

 フタバのヤツ、あの戦いから更に余所余所しくなったような気がする。余計なことしちまったかなぁ……。

 

 そして兄貴は今度はアクアたちに視線を向ける。流石にさっきのあれのあとなので萎縮する三人。

 

「お前らも頼むぞ、ゼロワンドライバーのメモリーを見たところこいつはいざとなったらぜってぇ無茶をする。お前らがしっかりサポートしねぇとマジで早死するぜ」

 

「「「は、はいッ!!」」」

 

 さっきの今だから三人は直立になって返事をする。あのアクアまでこうなるとはな……。

 

「よし、良い返事だ!ちゃんと仕事してたら、暇な時間にお前ら用のライズフォン作っといてやるよ」

 

 そう言って、兄貴は満足げな様子で自分の耳のモジュールに触れる。すると、空から俺や滅のバイクと違い四輪のライドチェイサーが落ちてくる。俺たちのバイクと大きく違うのはなんかガトリングみたいな武器が搭載されているところか。

 

 俺のライドホッパーや滅のライドスティンガー、そして、このライドチェイサーはゼアに搭載されているものを俺のドライバーやモジュールでオーソライズすると、空から転送される。ブレイキングマンモスと同じシステムってことだ。あれと違って飛行できないから落ちてくるってわけね。

 

 滅も自分の愛車であるライズスティンガーを呼び出すとそれに跨る。

 

「なにかあれば逐一連絡しろ、こちらからも何かあれば報告する」

 

「了解だ」

 

「―――フタバ、ユア、体壊すなよ」

 

 そう言うと、滅はバイクを発進させていった。兄貴もそれに続くように走り去っていった。

 

「行ったか……。」

 

「…………。」

 

「あっ、ちょ、フタバッ!」

 

 二人の姿が見えなくなるとフタバは一人でスタスタと街の方に戻っていこうとする。アクアが慌てて呼び止めようとするが無視してあるきさって行ってしまう。

 

「フタバッ!すまない、カズマさん。先に屋敷に戻る」

 

「……あぁ、頼むわ」

 

 その後を姉であるユアが慌てて追いかけていった。

 

「これは、まだまだ時間が掛かりそうね」

 

「だな」

 

 アクアの呟きに俺は苦笑いを浮かべながら同意する。

 

「カズマ、今日はこのあとどうするんですか?」

 

「もう昼過ぎだしなぁ、クエスト受けるにも中途半端だし。俺はバイクをもう少しうまく乗れるように練習するつもりだ」

 

「バイク……カズマ、カズマッ!」

 

「わかったわかった、ついでに爆裂散歩に連れてってやるから。ゆんゆんとアクアはどうする」

 

「う〜ん、私は帰ってお昼寝でもしようかしら」

 

「お前もうちょい規則正しい生活送らないと太るぞ」

 

「……女神は太らないのよ」

 

 本当かぁ〜?

 

「で、ゆんゆんはどうするよ?」

 

「わ、私はその……ユアさんが気になるので私も屋敷に戻ります」

 

「―――お前らいつの間に仲良くなったんだ?」

 

「フタバさんとはあまりお話できてませんけど、ユアさんとはたまにお話するんですよ」

 

「へぇ、どんな話をするんだ?」

 

「そ、それはちょっと……私の口からは」

 

 ゆんゆんはそう言って口ごもる。

 

「カズマ、ちょっとデリカシーが足りませんよ」

 

「女同士の会話の内容を効くのはマナー違反でしょう、更にモテなくなるわよ」

 

「おい、俺がまるで最初からモテてないみたいな言い方やめろ、やめてください」

 

 アクアとめぐみんにジト目で見られる。だが確かに今回は二人の言うとおりだ。親しき仲にも礼儀ありってやつだよな。

 

 それにしても、ユアかぁ。

 

 俺はポケットからラッシングチーターとライトニングホーネットを取り出す。未だに渡せていない二つのプログライズキー。もし、あいつもフタバと同じことを考えていると思うと、渡しづらいんだよなぁ。

 

 ゆんゆんに渡してもらうって手もあるだろうけど兄貴達に自分で渡せって言われてるしなぁ。

 

 つっても、二人の体調が戻りつつある今。コレを渡さないわけにはいかないし。

 

 今夜辺り話をしてみるか……しかし、なんて話したもんか。

 

 俺はユアと話すきっかけを考えるのに丸半日を費やした。おかげで集中力が増したのか、バイクのテクがうまくなったような気がした。




感想、評価お待ちしています。

六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?

  • それぞれの世界に行って力を受け取る
  • 一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る
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