この素晴らしいライダーに祝福を!   作:クロウド、

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映画とかのネタバレも含みますのでそれが嫌な方はブラウザバックをおすすめします。


【ネタバレ注意】この素晴らしいライダーに祝福を!REALTIME Sideアルカンレティア&アクセル

 ―――アルカンレティア。

 

「きゃあぁぁぁぁぁ!!」

 

「逃げろぉぉぉぉぉ!!」

 

 水と温泉の都、アルカンレティアは現在混乱を極めていた。

 

「一人残らず処理しろ!!」

 

「了解!!」

 

 そこには灰緑色のボディにむき出しのパイプを全身に纏った武装兵『仮面ライダーアバドン』達がアルカンレティアの住民を襲っている光景が広がっていた。

 

 ―――現在、アルカンレティア、否、世界中でアバドン達が出現し人々を襲っているのだ。彼らはユアや迅が持っているショットライザーやスラッシュライザーとよく似た兵器、ショットアバドライザー、スラッシュアバドライザーを用い人々を襲っている。

 

「喰らえっ!」

 

 アバドンの一人が一つのキューブを道端に放ると、中から赤黒い煙が吹き出す。

 

「ぐっ!うぅ……。」

 

 それを吸った人間がバタバタと倒れていく。こんな光景が世界中で起こっていた。しかし、この街には偶然にもそんな光景を見せられて黙っていないご神仏がいた。

 

「ちょっと、うちの信者たちになにしてんのよ!」

 

 そこへ現れたのは黒いマスクを装着したアクアだった。彼女は自分の信者たちを襲ったアバドン達を睨みつける。

 

「アクシズ教徒たちは楽園に選ばれなかった、よっとここに選定を下す!」

 

「楽園?あんたら何いってんの!?」

 

 アバドンたちはアクアの質問に答えずショットアバドライザーを向ける、だが、それよりも早くアバドン達の身体に火花が散りその場に崩れる。

 

「ライダーじゃねぇやつがでしゃばんな!」

 

「フタバ!」

 

 アクアが振り返ると、そこにはショットライザーをアバドンに向けているフタバが立っていた。彼女も口元をガスマスクで防護している。

 

「あんた、なんでここに……?」

 

「話はあとにしろ。テメェは引っ込んで、自分の信者の避難でもしとけ!」

 

『BULLET!』『AUTHORIZE!』

 

 親指でシューティングウルフキーをこじ開けると、ショットライザーのライズスロットに乱暴に差し込み銃口をアバドン達に向けてトリガーを引く。

 

「変身!」

 

『SYOTRIZE!』『SHOOTINGWOLF!』

 

 放たれた光弾は不可思議な機動を描いてアバドン達にダメージを与えて、フタバのもとへと戻ってくる。

 

「ふんっ!」

 

 帰ってきた弾丸を拳で殴り飛ばすと彼女の身体を右腕から装甲が覆いはじめ仮面ライダーバルカンへと変身を完了する。

 

 バルカンは次々とアバドンたちを狙い撃つ、しかし、次から次へとアバドンたちは集まってくる。

 

『『『『『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』』』』』

 

「こいつら、どっから湧いてきやがる……!」

 

『RANNPEIZIBULLET!』

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 ―――一方その頃。

 

「アイリス様!こちらに」

 

 王都からテレポートしてきたアイリス、クレア、レインの三人がアクセルの外れを歩いていた。クレアはアバドンたちが現れないか警戒しながらアイリスの手を引いて進んでいく。

 

 しかし、アイリスの表情は暗い。

 

「お父様たちは大丈夫でしょうか……。」

 

 レインとクレアは国王からアイリスを逃がすようにと命を受けアクセルの街に避難してきた。この街には仮面ライダーであるダクネスやカズマがいる。ここほど安全な街は他にはないだろう。しかし、父を置いてきたしまった娘の心境は複雑だった。

 

「大丈夫です、王都にはユア殿や亡殿もいます!仮面ライダーが二人もいらっしゃるんです、それに各地でもみなさんが戦っています。すぐに混乱は収まるはずです」

 

「皆さんが……。」

 

 レインの励ましの言葉にアイリスの目にわずかながらの希望が映る。自分に夢とは何かを教えてくれた兄と慕う彼も、自分が姉のように慕う双子の姉妹も、自分にいろんなことを教えてくれた人間ではない友人も戦っている。

 

 ならば、自分も王女としてなんとしても生き抜かなくてはならない、その王族の責務をはたなさなければならない。そう思いいたり顔を上げる。

 

 しかし、

 

「おいおい、ホントにお姫様がいるぜ」

 

「あの男からの情報はたしかだったようだな」

 

 その道を塞ぐように曲がり角からアバドン達が現れる。その数、二十人は超えている。

 

「なぜここが……!」

 

「知る必要はない、ここで死ぬお前たちにはな」

 

 アバドンは銃口をアイリスに向ける。それを守るようにクレアが前に出るが、アバドンは容赦なくその引き金を引いた。バンという発砲音にクレアは瞳を閉じる。

 

「………。」

 

 しかし、一向にやってこない痛みに目を開く。そこにいたのは……。

 

「ララティーナ!」

 

「ダスティネス卿!」

 

 そこにいたのは弾丸を弾き飛ばしたサウザンドジャッカーを構えるダクネスの姿だった。

 

「シンフォニア卿、アイリス様を!」

 

「了解しました!」

 

『ZETUMETU EVOLUTION!』

 

 アイリスたちを守るようにして前に立ち、サウザンドライバーを装着しアウェイキングアルシノゼツメライズキーをゼツメライズスロットにセットして、アメイジングコーカサスキーを構えスターターを押す。

 

『BREAKHORN!』

 

「変身!」

 

『PERFECTRIZE!』『When the five horns cross,the golden soldier THOUSER is born.』

 

 コーカサスキーをライズスロットに『ゲートリベレーター』が展開されコーカサスライダモデルとアルシノロストモデルがアバドンたちを薙ぎ払い、ダクネスの背後で合体し、ダクネスを仮面ライダーサウザーへと変身させた。

 

 サウザーは弾丸の雨をサウザンドジャッカーで防ぎながら向かってくるスラッシュアバドライザーを持つアバドン達をなぎ倒していく。

 

「貴様らは一体何者だ!?何が目的でこんなことを!」

 

「邪魔するな!我々は選ばれたのだ!!」

 

「この世界を捨て、楽園ガーディアへと旅立つ。そのために、貴様らを消す!」

 

「話しても無駄か……!ならば薙ぎ払うのみだ!」

 

 話の通じないアバドンにコレ以上話すのは無駄だと察したダクネスは早々に殲滅に思考を切り替える。

 

「うじゃうじゃとうっとおしい!」

 

『JACKRIZE!』

 

「はぁっ!!」

 

『JACKINGBREAK!』

 

 イナゴのように群がるアバドンに皮肉を飛ばしながらグリップエンドを引っ張り、『シャイニングアサルトホッパー』の能力から『シャインクリスタル』を召喚する。展開されたクリスタルは弾丸を防ぎながらアバドンたちをレーザーで攻撃し一掃した。

 

 攻撃を受けたアバドンたちは力なく地面に倒れ伏すのを確認し、ダクネスはドライバーからキーを引き抜き、変身を解除してアイリス達に駆け寄る。

 

「アイリス様、ご無事でしたか!?」

 

「えぇ……ありがとう、ララティーナ」

 

「ここは危険です、ギルドに向かいましょう。あそこには私以外にも戦えるものが集まっています」

 

「わかりました、護衛をお願いしますね」

 

「もちろん」

 

 ダクネスを先頭に一同はギルドへ向かって歩を進める。その途中、クレアがダクネスに尋ねる。

 

「ダスティネス卿、奴らは一体何者なのだ?あの装備、あれはまるでユア殿や迅殿達が使っていたものと同じ……。」

 

「私にもわからない……。今は迅や雷達が調べているはずだ」

 

「あの……ララティーナ……。」

 

「なんでしょう、アイリス様?」

 

「お兄様……カズマ様は今、どちらに?」

 

「…………。」

 

 アイリスの質問に足を止めて沈黙するダクネス。

 

 この自体に誰よりも早く動いてるはずの人物の不在、そのことを不思議に思わない人間はいなかった。そして、ダクネスの答えは予想に反して絶望的なものだった。

 

 

 

 

 

「カズマは……今、行方がわかっていないのです」

 

 

 

 




次回は王都と紅魔の里Sideです

六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?

  • それぞれの世界に行って力を受け取る
  • 一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る
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