この素晴らしいライダーに祝福を!   作:クロウド、

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何故だろうか、明確な理由はないがシエロちゃんしか迅の相手はいない気がしてならない……。性格とか度外視して、なんだろう……本能的な何かが俺に囁いている気がしてならない。


カゾクの話

 俺はベルディアの放つ魔法への対策として迅との空中戦のために変身していたゼロワン・ライトニングホーネットの状態で地面へと落下する。

 

 背中に凄まじい痛みを感じる中、首元に迅のアタッシュカリバーの刃先が向けられる。

 

「……クソッ、また負けたか」

 

「今回は危なかったよ、もうちょっとで負けそうだとヒヤヒヤしちゃった」

 

 アタッシュカリバーをアタッシュモードにして手を差し伸べてくる迅の手を取り立ち上がり、互いにベルトに挿入してあるプログライズキーを抜いて変身を解除した。

 

「迅、シャイニングホッパーキー。あとどれくらいで完成する?」

 

「……まだ、5割くらいだね〜。他のプログライズキーのデータを直接送ればもう少し早くできるかもしれないけど、その為の装置がないから」

 

「お前と会ったあの研究所にはないのか?」

 

「ないよ。あそこはゼロワンの資格者を待つだけの場所だもん。それ以外は全部父さん達が持ってった」

 

 なるほど、だからあの研究所ガラガラだったのか……。

 

 そのことを思い出すと、前から聞こうと思っていたことを聞こうと思った。

 

「そういや、お前以外のヒューマギアの場所ってわからないのか?」

 

「無理無理、一体のヒューマギアから情報が漏れたりしないようにマスター権限が同一人物に譲渡されない限りゼアの力で探せないんだ」

 

「マスター権限?」

 

 聞き覚えのない言葉に、俺は首を傾げる。

 

「僕のマスター権限はもう君に譲渡されてるよ。まあ、特に命令に従わせる効力とかはない座標だけがわかる機能だけど」

 

 なるほど……それじゃ、他の3人と会ってその権限をもらわないと場所はわからないのか……。

 

 俺と迅はめぐみん達の隣に座り、話を続ける。

 

「3人とも別々の研究所を管理しているはずなんだけど……心当たりがあるとしたら、まぁ紅魔の里じゃないかな?」

 

「紅魔の里ですか?」

 

 確かに紅魔の里はアラタさんにかなり縁のある土地だ。なんせ、紅魔族の原点はアラタさんが生み出した改造人間ってくらいだからな……。

 

「めぐみん、心当たりあるか?」

 

「そういえば、里の外れにいかにもな洞窟がありますね……でも、何度か中に入りましたが何もありませんでしたよ?」

 

「……アラタさんのことだから、迅のときみたいに仕掛けがあるとかかもしれないな」

 

 しかし、紅魔の里か。遠いな。俺達が街を離れている間にベルディアが攻めてきたらなんの意味もないしな……。

 

「迅、他に心当たりはないのか?」

 

「………ゴメン、ないや」

 

「?」

 

 気のせいか?コイツ、今何かを隠したような……。

 

 まぁ、今はいいか……。今はベルディアを妥当するための策を考えなくちゃなぁ。

 

「なぁ、迅」

 

「ん?」

 

「原典の仮面ライダーゼロワンってどんな人だったんだ?」

 

 本物のゼロワンなら、こんな時にどうやって立ち上がったのかが気になり尋ねてみる。すると、迅は気まずそうに口を開いた。

 

「あ〜、悪いんだけど。それは教えられないんだ」

 

「?どうしてだ?」

 

 前にゼアにはアラタさんが残した様々なライダーの情報が記録されていると迅に聞いたことがある。まさか、肝心のゼロワンのデータだけないなんてことがあるわけない。

 

「だって、君。それを話したら、()()()()()()()()()()()?」

 

「まぁ、そうだけど……。」

 

 そう言うと、迅の表情が真剣なものになる。コイツ、こんな顔も出来たのか……。

 

「……カズマ、よく覚えておいてほしい。僕達は本物の仮面ライダーゼロワン達からしたら偽物だ」

 

「……まぁ、そうなるわな」

 

「だけど、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「どういう意味ですか?」

 

「私達にはよくわからないのだが」

 

「……………。」

 

 めぐみんとダクネスは疑問符を浮かべているが、迅が言いたいことがわかった気がする。つまり、迅は原典を知った俺が本物のゼロワンを真似るだけの存在になることを危惧しているんだ。

 

 確かに時間をかけた志ならまだしも、そんな薄っぺらい志で戦える自信はない。

 

 俺はライジングホッパーキーを見ながら、そう考える。そんな俺に迅が言葉を付け加える。

 

「君は君らしい仮面ライダーゼロワンを目指さなきゃいけないんだよ」

 

 俺らしい……ゼロワン、か。

 

「見つけられるかね〜……俺に」

 

「きっと見つかるよ、そんな気がする」

 

 ……そうかもな。

 

「……そういや、お前の仲間のヒューマギアってどんな奴らなんだ?」 

 

 なんか、シリアスになった空気に耐えきれなくて前からちょっと気になってたことを聞いてみた。

 

「あっ、それは私も気になってました」

 

「ああ、私もだ」

 

 確か、コイツの上に亡っていう女性型のヒューマギアがいるんだよな、亡姉ちゃんって呼んでたし。

 

「僕の一つ上にいる亡姉ちゃんは優しいんだけど、無口でね。あと、綺麗な人だよ」

 

「へぇ〜。」

 

 それはそれは……ちょっとお近づきになってみたい……。

 

「仕事はプログライズキーの開発と管理を担当してるんだ。カズマが持ってるキーの半分は姉ちゃんが、もう半分は父さんが作ったものだよ」

 

 プログライズキーを作るヒューマギアか……見つかってくれれば戦力増強できるかもな。

 

「その上に雷兄ちゃん。面倒見がいいんだけど、怒りっぽくてね。口癖が『雷落とすぞ!』だったよ」

 

「その彼の役目はどんなものなんですか?」

 

「武器の開発なんかを担当してるよ。アタッシュウェポンは雷兄ちゃんが作ったんだ」

 

 武器、か……。これからのことを考えると、やっぱり装備の強化もほしいよなぁ……。でも、怒りっぽいのか、ちょっと怖いな。

 

「最後に一番上、つまり一番最初に父さんに作られたヒューマギア、滅。父さんの助手でヒューマギアのチューニングとかその他全般できる万能型なんだけど……」

 

「「「けど?」」」

 

「なんというか、笑顔が恐ろしく怖いんだよね……。」

 

「え?そんなこと……?」

 

「そんなことって……!尋常な怖さじゃないんだよ!滅茶苦茶怖いんだから!ユアちゃんとフタバちゃんなんて、子供の頃それを見て泣き出しちゃったんだから!」

 

「ユアちゃんと?」

 

「フタバちゃん?」

 

 また聞き慣れない名前に首を傾げる。

 

「アレ、話してなかった?父さんには赤ん坊の頃から面倒見てた双子の姉妹がいたんだ……僕達には妹みたいな子達だったよ」

 

 そういった、迅の顔は何処か寂しげだった。

 

 ……当然だよな、その二人は人間。アラタさん同様まず、間違いなくこの世にはもういない。

 

「その二人はなんで、アラタさんが面倒を?」

 

「僕が生まれたときには居たからよく知らないけど、父さんの友人のアークウィザードに頼まれたって聞いてる」

 

「何故、そのアークウィザードはアラタ殿に子供を?」

 

「なんでも、そのアークウィザードはとある国の王宮で虐げられてた妾の女性に恋をしたらしくて……とある大きな依頼の報酬で彼女を望んだら。全面戦争になったらしくて……」

 

 なるほど……反逆者の子供として生かすわけにはいかないと友人であるアラタさんに任せた、と。

 

「アレ?アラタさんって、独身だったのか?」

 

「……一人だけ愛した女性がいたらしいけど、病で先立たれたって聞いてるよ」

 

「……そうか」

 

 つまり、アラタさんにとっての家族はその姉妹と、四人のヒューマギアだけだったのか。

 

「あっ、そろそろ終わったみたいだよ」

 

 しんみりきた雰囲気を破るように迅が澄んだ湖に走っていく。アクアの浄化が終わったんだろう。

 

 ……アラタさんのためにも迅のためにももっと頑張らなくちゃいけない、と俺は覚悟を新たにした。




ユアちゃんとフタバちゃん、さ〜て、誰がモデルなんでしょうねぇ〜……フタバ、ふたば、二葉、28、283……さて、誰でしょうかね〜?

六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?

  • それぞれの世界に行って力を受け取る
  • 一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る
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