この素晴らしいライダーに祝福を!   作:クロウド、

9 / 37
感想、評価お待ちしています!


ケットウ開始!

「佐藤和真っ!僕と勝負しろ!」

 

 ……なんで、こうなった?

 

 クエストからの帰り道俺は今、見るからに勇者ですって感じの鎧をつけてる奴に見るからにすげぇ力を感じる剣を向けられている。

 

「アクア様を変な願いで連れてきただけでなく、あまつさえ檻に放り込んでモンスターの囮にするなどという蛮行!とても許してはおけない!」

 

 どうも、コイツは俺と同じアクアに転生させられたやつで、なんだっけ?魔剣グラムとか言うのを特典としてもらっていて自分を転生させてくれたアクアを崇拝しているらしい。

 

 つい最近まで馬小屋で暮らしていることやその他諸々のアクアの扱いを聞いて憤慨し俺に剣を向けてきてるわけだ。

 

 だが、その間にダクネスが割り込む。

 

「いい加減にしろ。さっきからなんだ、お前は?カズマのことを良くも知らずにペラペラと」

 

「そうですよ、ウチのカズマはロクデナシですけど、いざとなったら頼りになる人ですっ!」

 

 ダクネス、めぐみん、お前ら俺のことをそんなふうに……。この際、ロクデナシって言葉は流そう。ちょっと泣きそうよ、ボク。

 

「その風体、クルセイダーとアークウィザード。それに随分綺麗な人達だな。君はパーティメンバーには恵まれてるんだね」

 

「あ゛?」

 

 おい、そいつらがいいのは見てくれだけだぞ。この野郎。うちのパーティでマトモな奴なんて迅くらいなもんだ。

 

「そこの君なんて、そんなぼろぼろな格好をさせられて!」

 

「あっ、コレ父さんからもらった服で割と気に入ってるんだ」

 

「え?あっ、そう……。」

 

 まぁ、数百年あんな洞窟にいたら服もそれだけボロボロになるよな……今度服屋に行って作り直してやろう。

 

「君達、よければ僕のパーティに入らないか?不自由な生活はさせないし、高級な装備品も買い揃えてあげよう」

 

 なんか、ウチのパーティメンバー勧誘し始めた。そういや、迅の奴がさっきの一言から話してないけど……。

 

「………(スチャ)」

 

「(ガッ!)」

 

 あっぶねぇ!コイツフォースライザー取り出してやがった……!慌てて手首を掴んで首を横に振ると、唇を尖らせて懐にしまい込んだ。

 

 そういや、アクア達はどうだろうと背後でヒソヒソと話している三人の声に聞き耳を立ててみると。

 

「ちょっとやばいんですけど、あの人本気で引くぐらいやばいんですけど。ていうか勝手に話すすめるしナルシストも入っていて怖いんですけど」

 

「どうしよう、あの男はなんだか生理的に受け付けない。攻めるより受けるほうが好みの私だが、あの男は無性に殴りたい」

 

「撃っていいですか?あの苦労知らずの、スカしたエリート顔に、爆裂魔法を撃っていいですか?」

 

 滅茶苦茶、不評だった……。まぁ、俺達はこれでも協力して魔王軍幹部と戦った仲だ。割と絆は強いはずだ。

 

「とにかくっ!君みたいな奴にアクア様は任せておけない!君を倒して、アクア様を開放するっ!」

 

 だが、このイケメンはなんとしてもアクアを引き込みたいらしい。仕方ねぇ、やるか……。

 

 ゼロワンドライバーを取り出そうとしたが、そこでさっき聞いた迅の言葉が頭に引っかかる。

 

『君は君らしい仮面ライダーゼロワンを目指さなきゃいけないんだ』

 

 この戦いは、果たしてゼロワンとして戦う必要のある戦いだろうか……。ゼロワンは魔王軍と戦うための代物、それを人間相手に使ったらそれは兵器以外の何者でもない。

 

 俺は胸に突っ込んだ手を離して、アタッシュカリバーだけを展開する。

 

「ちょっ、ゼロワンにならない気なのカズマッ!」

 

「黙ってろ、コレは俺の喧嘩だ。」

 

 アクアの声を無視して、俺は構えを取る。

 

「行くぞっ!」

 

「こいっ!」

 

「はあっ!」

 

 振り落とされた魔剣をアタッシュカリバーで受け止める。

 

「くっ!」

 

 この野郎、なんて力してやがる……!明らかにレベル30は超えてやがるな。

 

 だがなっ!

 

「オラッ!」

 

「なにっ!?」

 

 俺だって迅に鍛えられて、とっくにレベル40は超えてんだよっ!なにより、アイツの攻撃に比べたら遅すぎるんだよ。

 

「はぁっ!ぜいっ!たぁっ!!」

 

「クッ!」

 

 怒涛の連続攻撃を叩き込み、奴に攻撃のすきを与えない。考えてみれば、このアタッシュカリバーは雷って奴が作ったって言っても刃の部分はアラタさんが作ったはずだから魔剣と同等と見てもいいかもしれない。

 

「ふっ!」

 

「なっ!」

 

 そして、俺のつきが奴の魔剣を弾き飛ばした。トドメだこの野郎……!一度、後ろに下がりジャンプする。

 

「ライダー、キーーーーーック!!」

 

「ぶべっ!」

 

 俺のライダーキックが御剣とか言う、イケメンのムカつく顔に突き刺さった。そのまま吹き飛び、地面を数回バウンドして動かなくなった。

 

「「キョウヤッ!!」」

 

 アイツの取り巻きが心配した様子で抱き起こすが当たりどころが悪かったらしいピクピクしてるだけで立ち上がる気配はない。

 

「迅、死んでないよな?アレ?」

 

「うん?脈拍は正常だし、命には別状なさそうだよ」

 

 そうか、仮面ライダーが流石に人殺しはまずいよな。

 

「カズマ、勝負の景品は?」

 

「バーカ、仮面ライダーが追い剥ぎなんてできっかよ」

 

 そんなことやってみろ、俺はマジでゼロワンの資格を失っちまう。なにより、アラタさんに申し訳が立たねぇだろ。

 

 オマケにこっちはさっきの迅との特訓で疲れてんだ、あ〜あ、早く帰って飯食って寝てぇ……。




カズマのレベルが40を超えられたのは迅の特訓とゼロワンドライバーによる成長速度上昇という効果のお陰です。

六巻と七巻の間に記憶をなくしたカズマがライダーからプログライズキーを受け取るオリ章『継承編』をやろうと思うのですがどっちの案がいいでしょうか?

  • それぞれの世界に行って力を受け取る
  • 一つの世界に揃ってて一人一人から受け取る
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。