今回はタイトルから分かる通りネトゲがメインです。
それでは、特に話す事も無いので第1話をどうぞ。
帰って来てから一休みした俺はネトゲをプレイする為にこの家に放置されていたパソコンの電源を付ける。
ネトゲを始めたのは、イギリスに居た時からだが、その時使っていたパソコンはとある理由で処分している。
(あの時の事は・・・思い出したくもないしな・・・)
自室のパソコンにネトゲのデータ引き継ぎした俺はゲームにログインした。
今、俺がやっているネットゲームの名は『Neo Fantasy Online』、通称『NFO』だ。配信開始から話題を呼び今、最も注目を集めているMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)だ。
そして、俺はこのゲームを始めてから殆どソロプレイに徹していた。理由としては、自由に行動が出来てパーティープレイよりも効率が良いからだ。後はネトゲの交友関係なんて信じる事ができないというのもあるかもしれない。
そんな感じで誰ともパーティーを組まずソロプレイを続けていった結果、NFO内で顔の知れたプレイヤーとなり、いつしか『
(さ〜てと、今日は素材集めでもするか)
自分のホームタウンからフィールドへと出て目的のダンジョンへ向かう。途中でエンカウントしたが構わず愛剣の一閃でモンスターのHPを削りきった。
そのまま特にハプニングなんかも起きずに必要かな素材が全て手に入った俺は一旦街に帰ろうと出口に向かっている時だった。
奥の部屋でモンスターが普通ならあり得ないくらい密集していた。
(トラップか?いや、こんな場所にトラップなんて無かった筈だが)
となると、誰かが此処までトレインでもしたのか?でも、あの部屋は小さいし行き止まりだからそこに逃げたって元も子も無いのに。
(まぁ、俺には関係ないか。流石にあの数を相手にするのは面倒だし)
と、面倒ごとは避ける為にダンジョンから出ようとしていたのだが・・・
「誰か・・・助けて・・・」
聴き逃してしまいそうな程小さな声で助けを求めていた。一応《索敵》スキルを使い確認すると奥に2人のプレイヤーが囲まれていた。
(あんなの聞いたら放っておける訳ないだろ)
俺は背中に吊った愛剣を鞘から引き抜くとフリスビーの要領で投げ飛ばす。
「伏せろ!!」
奥にいるであろうプレイヤーに伏せさせると投げ飛ばした剣はクルクルと猛スピードで回転し、モンスターの体をギロチンで斬られたかのように腰から真っ二つにばっさりと斬られてエフェクトを撒き散らしながら消滅した。奥に居たモンスターも同様に消滅した。
剣はそのままクルクルと回転しながら奥の壁に突き刺さり止まる。
その瞬間、部屋に居たプレイヤーもモンスターも一斉にこっちを向いた。さっきので、部屋に居た全てのモンスターのタゲを取ったらしい。
部屋に居るモンスターには目もくれず俺の方へと押し寄せて来た。
「さて、久しぶりに暴れますか」
俺はメニュー画面を開きサブとしてつかっているもう一つの愛剣を取り出す。とりあえずこっちに来たモンスターを斬り伏せるとあっという間に部屋に居たモンスターは全滅した。
とりあえず、壁に刺さったままの愛剣を回収すると、さっきまで使っていた剣をしまう。
「あ、あの助けていただいてありがどうございます」
「お礼を言うのはまだ早いと思うが」
「「え?」」
「そこに隠れてる奴出てこいよ」
俺がとある一点を見つめるとそこから数人のプレイヤーが出て来た。
「まさか、俺達のハイドを見破るとはな」
「俺の索敵スキルを舐めるなよ。まだ隠れてる奴出てこいよ」
「チッ。お前ら出てこい!」
するとまたゾロゾロとプレイヤーが出て来た。
「え?え?何が起こってるの!?」
俺は先程助けたプレイヤーの方に向いた。
「あ〜お前ら二人ともコイツらに嵌められたんだよ」
「じゃあ、さっきのって!?」
「コイツらがモンスターをトレインしてお前らに擦りつけたんだ。所謂MPKってやつだ」
それを聞いた二人は驚きで固まっている。
「ったく。せっかく良いカモが釣れたと思ったのによ。お前のせいで台無しだ」
「MPKまでしてお前達は何をしたいんだ?」
「決まってんだろ。俺は・・・いや、俺達はな!絶望した顔を見るのが大好きなんだよ!!」
「・・・そうか。見事なまでに性根が腐ってて気持ち悪いからご退場願おうか」
「はっ?舐めてんのか!?退場するのは貴様の方だ!お前達やれ!」
性根が腐った連中が一斉に俺に襲いかかるが・・・
「フッ!」
襲いかかって来た連中とは比べものにならないスピードで近づくと攻撃する暇を与えずに次々と倒していく。
「なっ!?」
驚いているがその間にもどんどん数は減っていきあっという間に一人になった。
「な、何なんだよ・・・お前は一体何者なんだよ!!」
「今から死ぬ奴に教えたって意味ないだろ」
そのまま俺は一刀両断すると相手のHPは0となりアバターは光の結晶となって四散した。
俺は剣を背中の鞘にしまうとここから立ち去るべく一歩踏み出す。
「あの、もし良かったら一緒に行きませんか?」
そんな事女性プレイヤーから言われたら断りにくいじゃないか。あぁ〜もう、此処まで来たなら最後まで付き合ってやる。
「構わないよ」
「ありがとうございます。え〜と・・・」
「あ、まだ名前を言ってなかったね。俺はイアリ」
「え!?イアリってあの『
「まぁね」
「だから、あんなに強かったんですね・・・あ、申し遅れました。私はRinRinって言います」
「聖堕天使あこ姫です」
これが俺と彼女達の出会いとなった。
如何だったでしょうか?誰が話してるか分かりにくかったらすみません。それは、作者の力不足なのでこれから少しずつ直していきます。
それでは、また次回お会いしましょう。