去年の12月を最後に投稿が無かったですが、大学受験も無事終わったので投稿再開です。
久しぶりに書いたので、若干口調なんかはおかしいかもしれませんが、第20話をどうぞ。
あれから2週間経った。リサの爪は無事完治したのだが、別の問題が発生していた。
それは、メンバー・・・キーボード担当が見つからない事だ。リサやあこが入った当初はこの調子でキーボード担当のメンバーもすぐに見つかるんだろうなと思っていた。
今になって思う。こんなに早く5人も揃ったのは奇跡だと。
「はぁー・・・」
「どうしたんです、神谷さん」
「キーボード担当のメンバーが見つからないなーと・・・」
「・・・そう、ですね・・・」
紗夜も少なからずメンバーが見つからない事を気にしていたようだ。
「悠人、紗夜。貴方達も早く来てちょうだい。話したいことがあるわ」
「分かりました」
「了解」
友希那はスタジオを出てカフェテリアに向かう。俺と紗夜は友希那の後ろをついて行く。
カフェテリアには既にあことリサが居た。
「で、友希那。話したい事があるってなんだ?」
「ライブが決まったわ」
友希那が開口一番そう言った。何故だろうか、最も有り得ない事が聞こえた・・・気がした。
「はははっ・・・俺、結構疲労が溜まってんのかな?なんか最も有り得ない事が聞こえた気がした。友希那、もう一回言って?」
「ライブが決まったわ」
友希那がもう一回そう言った。『ライブが決まった』やっぱり、そう聞こえた。
「やべぇ・・・何か本格的に幻聴が聴こえた。それか、深刻な耳の障害か・・・あるいは、俺が狂ったか」
「貴方には、何て聞こえたのかしら?」
「ライブが決まったって聞こえたんだが」
「さっきから、そう言ってるのだけど」
「・・・おいおい、悠人、落ち着け、冷静になれよ。ライブが決まったって?・・・まさか、そんな訳無いだろ。だって、まだメンバー揃ってないどころかバンド名だって決まってない。まだ完成してない曲だってキーボードがいる事前提で作られてる・・・あれ?とてもライブが出来る状態じゃないんだが・・・」
俺は脂汗を垂らしながら肩を竦め、口を開く。
「ははっ、ナイス・ジョーク。友希那さん、今ならちょおっっと遅いエイプリルフールという事で許してやるから本当の事を言えよ」
「悠人は何を言っているの?さっきからライブをするって言ってるじゃない」
友希那の一言に俺は沈黙し
「ちょぉおっと待てぇええええーーー!?」
屋外で叫んでしまった。しかも割と住宅街のど真ん中で。
まさかこんな事になってしまうとは・・・もしかして俺がフラグを建築してしまったからか?それなら、今日から俺はフラグ建築士兼回収士1級を名乗るべきなのか!?(現実逃避中)
「どうするんだよ!お前、ライブ決まったって言ったってキーボード居ないんだぞ!曲出来てないんだぞ!どうするつもりなんだよ!!」
「それは・・・考えてなかったわ」
おいおい友希那よ。お前、バンドリーダーだろ。
俺は、友希那が音楽以外は実はポンコツなんじゃないかと思い始めてきた。
「そうだ。悠人さんピアノ弾けるからキーボード担当になれば良いんだよ!」
「いや、それだ風に言うんじゃない。俺は仕事があるからステージに立たないマネージャーやコーチをやってるんだよ」
「でも、有給とかあるじゃん。悠人、なんとかならないの?」
「そう簡単に有給は取れるもんじゃない」
しかも、俺は有給を与える立場だ。社長に休みなんて殆どないし本来なら今も働いてなきゃいけないのを秘書である遙さんや副社長を初め従業員が頑張ってくれているおかげである。
「それなら、ライブやるまでに見つけるだけだわ。誰か、キーボードやピアノを弾ける人を知っていないかしら?」
どうしよ?1人だけ弾ける人知ってるけど性格上無理かもと思って除外してたんだよな。けど、そんな事言ってられる状況じゃないし頼むだけ頼んでみようかな。
「ピアノだが1人だけ弾ける人を知ってるんだが・・・」
「コンタクトが取れないんですか?」
「全然。むしろ、紗夜もあこも知ってる人だぞ」
「「え・・・?」」
2人とも驚いている。紗夜はともかくあこは知ってると思ってたんだが、この様子だとあこにピアノを弾ける事を打ち明けていないようだな。
「あ、あこ、キーボードを弾ける知り合いなんていませんよ」
「誰なんですか?その人は?」
「・・・ピアノコンテストジュニア部門で、無名のまま出場し有名コンクールで優勝、入賞したピアノ界の天才や新星と言われた・・・」
「・・・白金 燐子だ」
如何でしたか?
字数は少ないですが、次回からは徐々に増やしていこうと思っています。
それでは、また次回お会いしましょう。