青薔薇と天才少年のコンチェルト   作:カトポン

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 どうも、おはこんばにちは。
 突然ですが、番外編でRoseliaのステイホームの模様を書こうかどうか迷っているので、アンケートを実施します。簡単にポチッと押すだけなので参加していただけると助かります。
 それでは、第6話をどうぞ。


第6話 Destiny

 山吹ベーカリーを後にした俺はスーパーで買い物を済ませだ俺は家に帰り仕事を再開していた。

 カタカタとキーボードが叩かれる音が響くが、しばらくしてキーボードが叩かれる音とは別の音が聞こえてきた。

 音の発生源はスマホからだった。確認したらあこからメッセージが届いていた。

 

『この後りんりんと会うんだけど、悠人さん来ます?』

 

 お誘いのメッセージだった。今日は会社に行かなければいけないような日ではないし、仕事も追加されたりしなければ問題ない・・・よし、行くか。

 

『行くよ。何処で待ってればい?』

『それじゃあ、前と同じ所でいいですか?』

『大丈夫だよ。じゃあ、また後で』

 

 支度を済ませて外に出ると前の集合場所だった駅前広場に向かう。そういや、時間を聞くの忘れてたけど待ってるぐらいなら別にいいかとか思っていた時だった。

 曲がり角からもの凄いスピード走って来た女子とぶつかってしまった。

 どうにか俺は踏ん張れたが飛び出して来た子は倒れそうだったので、手を伸ばして彼女の服の袖を掴むとそのまま引っ張って立たせた。

 

「大丈夫か?怪我とかない?」

「なんとか。前見てなくてゴメン。私は今井リサ。リサって呼んで。貴方は?」

「俺は神谷悠人。それでリサはなんで猛スピードで走ってたんだ?」

「幼馴染を追いかけてて・・・って、いけない!このままだと友希那を見失なっちゃう!ゴメン、アタシ急ぐね。バイバイ悠人」

「あ、あぁ・・・」

 

 そのままリサは猛スピードで去っていった。一体何があったらあんな猛スピードを出せるのだろうか。

 その後は特にイベントも起こらず、駅前広場に到着した。

 あこは探しても居なかったので、近くのベンチに座りタブレットを使って仕事をしているとあこがやって来た。

 

「悠人さん待ちましたか?」

「いや、そんなに待ってないよ」

 

 タブレットを仕舞い、ベンチから立ち上がる。

 それと同じタイミングで燐子もやって来た。あこは咳払いしながら燐子に近づく。これはあこの決め台詞が炸裂するのか?

 

「・・・はるかいにしえの時より、我と共に戦いし魔道士よ・・・今宵、火と闇の封印が解かれし暗黒の地にてあいまみえん!・・キマった!お待たせっ、りんりん。やっぱり、りんりんの考えてくれたセリフが、最高にカッコイイよ!」

「こんにちは、あこちゃん。・・・うん・・・今日も・・・カッコ、いいね」

「えへへ、ありがとうりんりん」

「・・・悠くんも・・・また、会ったね・・・」

「あぁ。また会ったな」

 

 まさか、もう一度会う事になるとはあこに誘われるまで思ってもみなかった。

 

「りんりん、悠人さん。そろそろ行こうよ」

「うん・・・行こっ・・・か」

「あぁ。・・・っと」

 

 後ろから来た人の背負っていたギターケースに当たりそうなので、慌てて躱す。

 

「すみません。ケース当たって・・・って、神谷さんじゃないですか」

「あ、紗夜だったか。ギターケースには当たってないから大丈夫だ」

「そうですか。話は変わりますが英語を教えていただきありがとうございました」

 

 あぁ、あれね。記憶が吹っ飛んでたからどんな教え方だったのか知らないけど。

 

「・・・そうか。まぁ、また分からない所あったら教えてやるよ」

 

 その時はあんな大人数でない事を願うがな。

 

「ありがとうございます。では、私はこれで」

「あぁ、またな」

 

 紗夜はギターケースを背負って足早に去って行った。

 

「ギターケース持ってるって事は、バンドやってるのかな?あこもバンドやりたいなぁ・・・」

(バンド・・・私には、想像もつかない世界だなぁ・・・)

「あ、今日はスケジュール厳守で行きたいんだった。早く行こ、りんりん、悠人さん」

「うん・・・分かった、よ・・・」

「了解」

 

 俺達はあこの目的地に向かって歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は悠人と燐子とあこが集合し紗夜と遭遇した時に遡る。

 この時悠人が駅前広場に向かう途中で衝突した少女、今井リサはあの時追いかけていた人物と合流し彼と同じ駅前広場に来ていた。

 

「友希那は、テストどうだった?アタシのテストの点数聞きたい?聞きたいでしょ?」

「・・・今はテストの点数より、気にすることがあるから」

 

 リサの隣に居る人物は湊友希那。リサの幼馴染であり、巷では孤高の歌姫として話題になっている歌手だ。

 

「いくら、忙しくても赤点は無しだよ。一緒に卒業出来ないなんて、切なすぎるし」

「安心しなさい。赤点なんて取ったら音楽活動に支障が出るから、そんな馬鹿な真似はしないわよ」

「はは・・そっか、そうだよね。でも、毎日いろんなライブハウスに行って、ホント忙しそうだね」

「まぁ、そうね」

「元々、ライブハウスで歌ってたけど毎日出演してるわけじゃ無いんでしょ?」

「・・・・・・・」

「・・この話したくないのは分かってるけど、まだバンドのメンバー探してるの?」

「当然よ。今年の『フェス』に向けたコンテストの受付は始まっている。条件は、三人以上。今年こそ見つけみせるわ」

(そして、お父さん達も実力と才能を認めた彼も・・・『神谷悠人』も見つけてみせる)

「でもさ、そーゆーのって・・・!」

「私はやるわ。お父さんの為にリサだって知ってるでしょ。メジャーに行ったお父さんのバンドがどうなったのか」

「それは、私も知ってるけど・・・」

「私は、あの『フェス』で、FUTURE WORLD FES.で、必ず私の音楽を認めさせるわ」

「・・・アタシも、友希那のお父さんは辛かったと思うよ。でも、でもさ・・・ううん。だからこそかな、アタシは友希那には、音楽で辛い思いをして欲しく無いんだよ」

 

 リサは苦痛な表情で友希那に訴える。自分の大切な幼馴染が傷つく所を見たくないから。

 

「ほら、私だってベースは多少やってたし?私も音楽やる気持ちは、それなりに分かるっていうか?あんまり、自分を追い詰めないで欲しいんだ。ま〜アタシは友希那みたいにストイックじゃ無いし、高校に入ってネイルしたいからってやめちゃったレベルだけどさ〜・・・」

「私はただ、自分のしたいことをしているだけよ」

「で・・でも」

「私は真剣なの。やるからには全てを賭ける。妥協のない完璧なバンドをつくるには、楽しさなんて必要ない。じゃ、ライブハウスに着いたから。リサは、アクセサリーショップに行くんじゃないの」

 

 友希那はライブハウスの中に入って行く。リサは、それを見ている事しか出来なかった。

 

 

 

 大ガールズバンド時代を支えるとあるバンド。

 そのメンバーである湊友希那、氷川紗夜、今井リサ、白金燐子、宇田川あこ・・・そして、彼女達を陰で支える神谷悠人。

 この6人が、同じ時間、同じ場所に居たのは運命だったのかもしれない。




 如何でしたか?今回は最後の文章の為に、悠人視点から3人称視点に変化という特殊なパターンをやってみました。
 とりあえず、これでRoseliaメンバーは全員出したので早いとこバンドを結成させたいですね。
 それでは、また次回お会いしましょう。
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