魔法少女リリカルなのはViVid初期ステータス最弱RTA   作:胡椒こしょこしょ

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リンカーコアを抜かれたので初投稿です。


図書館へ

覇王様から逃げ切ったRTAはっじまぁるよー!

 

 前回は覇王様から逃げ切って部屋で寝たら耐久がくそざこなめくじからなめくじに、敏捷が普通からはやいに成長しました。

 

 まだまだこの程度では原作のネームドキャラには勝てません。

DSAAで優勝なんて夢のまた夢です。

なのでもっとステータスを上げていきましょうね~。

 

>あなたは朝起きて、1階に降りる。

>食卓には朝食が用意されており、あなたは食卓について食事を取る。

 

>そして学校の用意を済ますとあなたは家を出る。

>家の前には相変わらずヴィヴィオが待っていた。

 

「おはよ!元也。」

 

 

ヴィヴィオは相変わらず可愛いですね。

昨日と変わらずヴィヴィオに腕を掴まれて、密着したまま登校します。

幼馴染とはいえ男女なのだし引っ付きすぎではないかと思いますが、前回それを本人に言った際に目が怖かったのでもう言いません。

藪蛇はごめんこうむりたいんで。仕方ないね♂

 

>ヴィヴィオはあなたに鼻を寄せる。

 

 ん?どうしたんでしょう。

もしかして昨日汗だくでベッドの中に入ったから臭いが気になるのでしょうか?

くさそう。(我那覇くん並感)

 

>ヴィヴィオは恍惚とした表情をする。

「ふにゃああぁぁ~、今日なんかいつもよりもなんか良い匂いする・・・・。」

 

 どうやらそういうことではないらしいです。

おっかしいな~。

汗臭いはあっても良い匂いなんかするはずないと思うんですけど・・・・・・

なんにせよ好感度が下がることではなくて良かったです。

それは君の錯覚だよ。

 

「そうかな・・・・・、まぁいいや。」

>ヴィヴィオは一瞬考え込むが、すぐに切り替えてあなたの腕に腕を絡ませるのだった。

 

 ではクラスに着いたら、ヴィヴィオに話しかけましょう。

 

「ん?どうしたの?」

>ヴィヴィオはあなたに声を掛けられて、首を傾げる。

 

 ここで伝えることは放課後、ジムに行く前に寄りたい所があるということです。

放課後に技や魔法を覚えるためにこの学校の図書館に行きます。

その際に、ヴィヴィオは欠かせません。

理由は後述します。

 

この辺にぃ・・・・学校の図書館にしては大きい図書館があるらしんすよ。

行きましょうよ!

 

「え、いいけど・・・・それって二人きり?」

 

え、できればコロナやリオもいてくれれば助かるんだけどな~。

 

 コロナやリオが居れば二人の好感度が上がってうま味。

コロナは前の話で話した通りですが、リオは好感度が高くなるとホモ君の火属性、雷属性で与えるダメージが増加します。

これは後半ホモ君が属性攻撃を使うようになった場合、めっちゃ助かります。

なのでヴィヴィオには是非とも誘ってもらいましょう。

 

「そ、そっかぁ・・・・でも二人も用事があるかもしれない、私から聞いてみるよ。」

 

 ありがとナス!

やっぱ持つべきは幼馴染だってはっきり分かんだね。

これで放課後のナカジマジム総出図書館探検の約束が出来ましたね。

では後は授業に集中するのみです。

 

 授業は前回のようにボーナスイベントがない場合、知力と耐久があがるだけなので倍速します。

トランザムッ!!(倍速)

 

倍速の間、退屈でしょうから学校で覚えられる騎士スキルや魔法についてお話します。

まず、得られる魔法で望ましいとすればトライシールドでしょう。

これは単に魔法陣を盾のように展開する近代式ベルカ魔法なのですが、現状ホモ君は防御魔法を覚えていないので学校で覚えられるのなら覚えておきたいです。

 

 また魔術を覚える際にはヴィヴィオを連れていけるなら連れていきます。

ヴィヴィオを連れて行くと、本を探している時に検索魔法を教えてもらえます。

検索魔法は無限書庫に行く際には必須と言っていい魔法なんでぜひとも獲得したい能力です。

これが後述したヴィヴィオを連れていきたい理由です。

 

 そして騎士の技能についてですが、今のステータスでは教会騎士を捕まえて鍛錬してもらってもあまり育ちません。

シャッハさんを捕まえて教えてもらってもこちらの技量不足で練習についていけません。

 

 技には3つあって、原作キャラが使っていた技とこのゲームにある戦術書などの本を読んで習得する技、そして一番最初に覚えている技系統を使い続けることで手に入れることができる技です。

 

原作キャラが使う技は強いのがほとんどですが、覚えにくいという点があり、技系統から習得する技も最終的にはかなり強力な技を習得できますが、それまで時間がかかります。

なので必然的に序盤中盤と戦術書等の本を読み漁ることになります。

 

 なのでまず序盤はとにかく戦術書の類をたくさん読んで必要な技を仮習得とはいえ覚えて、ジムで実際に使っていくといったルーティーンを続けていきます。

なおトレーニングはある程度耐久を普通に持って行ってたら、次は筋力は上げていくと言ったように順序良くステータスを上げていった方が効率が良いです。

同時並行でハーブをモシャっていた場合、この方法でトレーニングすると面白いくらい同時にいくつかのステを上昇させることができます。

 

>あなたの知力は上昇した。

>あなたの耐久は上昇した。

 

 今回はテストで高得点を取ったなどのイベントはないみたいですね。

それでは授業が終わったのでヴィヴィオに声を掛けて図書館に行きます。

 

>あなたはヴィヴィオに声を掛けた。

 

「ごめん、二人を誘ってみたんだけど、今日は試したい技があるから無理だって。」

 

 どうやら二人の都合が合わなかったみたいですね。

残念です。

しかしヴィヴィオがいるのであれば検索魔法について得ることができるので無問題です。

 

>あなたは構わないと言った。

 

「そう、そうだよね!じゃあ速くいこ!これが終わってジムに行ったら私とスパーリングしてもらうんだから!」

 

 ファッ!?聞いてないんですがそれは・・・・・

ヴィヴィオもアインハルトほどではありませんが、怪我する可能性があるキャラです。

・・・・でもまぁ彼女の技は今後のホモ君にとっては役に立つ物が多いですし、結果オーライかな?

とにかく図書館に行きますよー、イクイク!

 

>あなたは校舎を出ると、横の図書館に行った。

>図書館の中は静寂な雰囲気が漂う。

 

 図書館に着きましたね。

まずはヴィヴィオの前で適当に本を探しておきましょう。

するとヴィヴィオが声を掛けてきます。

 

「なにか探している本でもあるの?」

 

 なのでここは魔法の教科書を言います。

するとヴィヴィオがどこからかその本を取ってくるのでどうやってこの本を見つけてきたか聞きます。

 

「ほら、私って無限書庫の司書の資格持っているでしょ?だから検索魔法で本を探すことよくあるんだ。」

 

いいね~、その魔法。

VVO姉貴教えてくれよなぁ~頼むよ~。

 

「良いよ!元也も結構本を読むから簡単に覚えられる魔法だと思う。」

>あなたはヴィヴィオに検索魔法を教わった。

>あなたは検索魔法(仮)を習得した。

 

 はい、検索魔法を手に入れました。

この魔法は無限書庫に居る間にしか使わない魔法なんで今回の図書館では使いません。

 

 放課後にヴィヴィオと図書館に来た場合、この後ジムに行く予定が入ってるからか、時間制限があります。

その間にまともに読める本は速くて4冊、遅くて2冊読むことができます。

本棚を適当に探すんで、その間に有能な技がある本が出てくれば最高です。

 

>あなたは本棚の前に立った。

>本を適当に見繕う・・・・・・

>・・・・『解体親書』を引っ張り出した。

 

 なんでしょうこの本。

調べてみます。

・・・・どうやらウィキによると読むと『人体知見』といったスキルを獲得できて常時手足に与えるダメージが増加するようです。

悪くない効果ですね。

身体の一部分にダメージが集中するとその部分を痛めて、試合中、その部位を使って攻撃ができなくなります。

これはアインハルトにも有効なスキルです。

アインハルトは腕を動かせなくすると彼女の必殺技ともいえる断空拳が使えなくなるんで。

なお使えなくするまでに結構ダメージを与えなければいけないのでその前に自分が倒されることがよくあります。

やめてよね。本気で試合したら、僕がアインハルトに敵うわけないだろ。(逆キラ)

 

 とりあえず読みますよ~読む読む!

 

>あなたは『解体親書』を読んだ。

>・・・・難解で完全に理解することはできなかった。

>知力が上昇した。

 

 難しくてスキルを得ることが出来ませんでしたね。

まぁこういうことはよくあります。

ホモ君は読書と暗記をスキルを持っているので本から情報を得やすいんですけど、それでも本を読んで技を得るのは知力もありますが、やはり運という要素もかなり高いです。

技を得られなければ他の本を探しましょう。

 

 時間があれば貸出カードを作って借りてもいいんですが、それだと作るのに時間が掛かるのでぎりぎりまで良い本を探して読むことはできません。

『本を読まなければいけない』し、『時間も気にしないといけない』。

両方やらなくっちゃあならないってのがRTA走者の辛いところだな。(ブチャラティ)

 

 次の本棚に行きます。

どこだぁ・・・・探すぞぉ・・・・(ONDISK)

 

>あなたは本棚の前に立った。

>本を適当に見繕う・・・・・・

>あなたは『教会騎士としての在り方』を引っ張り出した。

 

 『教会騎士としての在り方』ですかぁ・・・・。

この本は読み込み度によって覚えられる技が違います。

まず一番浅い読みで『仁王立ち』で、その次が教会関連の簡単なベルカ魔法を覚えます。

そして一番読み込みが深いと『騎士道精神』というスキルが手に入ります。

 

 これは相手から受けるダメージが減る代わりに挑発スキルを戦闘中に使用できなくなります。

カウンター戦法を取る場合、相手からの攻撃を自分のタイミングで誘発できるようにしなければいけないので、正直いらないスキルです。

やっぱ騎士道精神はクソやな!

あんなもん持ってたらどうなるFate/Zeroでディルムッドが証明しているから多少はね?

 

>あなたは『教会騎士としての在り方』を読んだ。

>あなたは騎士は常に前に立ち、脅威に立ち向かわなければいけないと学んだ。

>『仁王立ち』を覚えた。

>知力が上昇した

>更にあなたはこの本に対しての感心が湧いた。

>更に読みますか?

Yes / No

 

 仁王立ちを無事覚えましたね。

仁王立ちは使用ターンにのけぞったり怯んだりしなくなります。

ただし攻撃されれば普通にダメージは受けるし、正直攻撃を避けさえすれば怯んだり、のけぞったりすることなんてないので使い道があまり分からない技です。

ここはさらなる成果を求めて読み込みましょう。

 

>あなたは更に読み込んだ。

>騎士としての簡単な魔法を学んだ。

>身体強化(仮)<ベルカ式>を覚えた。

>知力が上昇した。

>これ以上この本を読む気にはなれない。

 

 違うだろ!違うだろ!!(豊田議員)

トライシールドを出そうと思ったら身体強化が出ました。

身体強化は確かに筋力を一時的に上昇させる有能どころか最低限持っていないと話にならない魔法の内の一つではありますが、如何せんリオがよく使っているのでリオに教えてもらえばよくない?って感じの魔法です。

わざわざベルカ式の防御魔法を覚えたくて図書館まで来たのにまさかベルカ式の身体強化を覚えることになるとは思いませんでした。

ぶっちゃけ時間を無駄にした感あります。

それにしても本飽きるの速くて助かりました。

これ以上読み込むことになったら騎士道精神を習得しちゃいますからね。

 

 いや、まだまだ他の本を探して読めばいけるはずです。

来い!防御魔法!

 

「・・・・ねぇ元也、そろそろジムに行こうよ。リオもコロナも待っているしさ。」

 

 どうやら時間切れのようです。

もっと探したかったけどなぁ・・・俺もなぁ・・・・・。

それにしてもヴィヴィオなんか持っていますね。

もしかしたら使える本かもしれないし、タイトルを見てみましょう。

 

>あなたはヴィヴィオの持つ本を注視した。

>『初心者でも分かる薬品。』『薬品調合』『(本が重なって見えない)と化した先輩。』

 

 なんでこんなに薬関連が多いんですかね。

薬屋さんでも目指しているんでしょうか?

 

>ヴィヴィオはあなたの目線に気づくと慌てたように口を開いた。

「こ、これはさ、あの、最近薬について学術的な興味があるからその本を借りようと思っただけだよ。」

 

 なんで必死に弁解しているんですかねぇ・・・・

もしやどこかしらから百合の電波を受け取ってアインハルトに睡眠薬を盛ろうとしている可能性が微レ存・・・?

そうなるとヴィヴィオが野獣で、アインハルトが遠野になるんですがそれは・・・・。

汚いなぁ。

そういうのは男キャラのホモ君、もしくはこれから育成が進んだら出会えるであろうザッフィーに任せておけばいいから。(良心)

可愛いキャラを淫夢で汚すのはNG。

じゃけん、貸出行きましょうね~。

 

それにしても幸運ですね。

本来はヴィヴィオは連れてきただけなので本を読むことはあってもぶっちゃけ無限書庫の司書資格を持つヴィヴィオは借りずに時間になるとそそくさと帰ろうとホモ君を急かしてくるのがほとんどです。

 

しかし、今回は珍しく本を借りるので貸し出しカードを作って借りるまで待ってくれます。

自分も借りてるのにツレには借りさせないなんて筋が通ってないし多少はね?

貸し出しカードは書類をパパッと書いて終わり!(GO)

 

 ホモ君が借りるのは解体親書です。

ぶっちゃけもう『教会騎士としての在り方』からはもう学べることは学んだので。

貴様など、フヨウラ!!

 

>あなたは『解体親書』を借りた。

 

 これを家に帰って読みましょう。

 

>あなたはヴィヴィオと共に図書館を出た。

 

 次回はジムに行ってヴィヴィオとスパーリングをすることになります。

ヴィヴィオは現段階では到底勝てないので、重要なのはいかに技や魔法の(仮)を外すためにその技や魔法を使っていくかになります。

すくなくともコロナネキ直伝のケイジングスピアーズの(仮)は外したいですね。

(仮)が外れればそれなりに強くて使える捕獲魔法になりますからね。

運がよければヴィヴィオの使う魔法や技を覚えることができますが・・・・まぁ、あまり期待がしません。

(過度な期待は)してはいけない。(戒め)

 

というわけで今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

<邂逅>

 

彼女が彼に初めて会ったとき、彼は病院の患者服を着て、病院の敷地内のベンチで黄昏ていた。

 

幼い少女はその時、ママを探して泣いていた。

 

そしてその少年は泣いている少女を見て、周りをきょろきょろと見渡すと溜め息を吐いて、こちらに歩いてきた。

 

そして少女の肩を叩く。

 

「・・・母さん、探してんの?」

 

少女は少年の顔を見る。

明らかにあったことない少年だが、不思議と既視感がある。

見ていて穏やかな気持ちになる少年だ。

 

「・・・・うん。」

 

ヴィヴィオは小さく頷く。

 

すると少年は少女の手を取る。

 

「僕が一緒に探してやる。・・・だからもう泣くな。」

 

「えっ、・・・う、うん。」

 

控えめに返事するヴィヴィオ。

 

「僕の名前は・・・・堀田元也。今はそれだ。」

 

少年は名前を言う際に少し迷うかのように一拍置いて名前を言う。

 

「今は・・・って、昔はちがうの?」

 

ヴィヴィオは無邪気に首を傾げる。

 

そんな彼女を見て、彼は微笑を浮かべる。

 

「まぁ色々あってさ。それより名前教えてよ。分からないと呼びにくいし。」

 

そう言われヴィヴィオは答えた。

 

「私、ヴィヴィオ!」

 

元気よくそう名前を言うヴィヴィオ。

 

対して少年は(名字言わないのか・・・まぁ呼ぶ分には困らんしいっか!)と一人で納得していた。

 

「じゃあついてこいヴィヴィオ。長いこと病院にいるから病院の全体は大体頭に入ってるぞ。」

 

「・・・あの、ありがと。」

 

「・・・別に気にすんな。暇なだけだし。」

 

少年はそう言うと彼女の手をとったまま、歩き続ける。

 

そんな少年に手を引かれるまま、ヴィヴィオは病院の中に入っていくのだった・・・・・。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「中々見つかんないなぁ。お前のママ、本当にいるの?」

 

「う、い、いるもん・・・・。」

 

彼らは長いこと病院内を歩き回り、疲れた為、休憩していた。

 

探している間、少年はヴィヴィオが再度泣き出すのを恐れてずっと身の上話をしていた。

 

こんなこと聞いても面白くないだろうなと思って見てみるとなにが面白いのか彼女は愉快そうに続きを所望する。

 

彼女に言われるまま、他のことを引っ張り出して話す。

それを繰り返す間に少女と少年の距離は急速に縮まったのだ。

 

しかし、長い間母親が見つからないのは幼い少女にとってはかなりの事件であり、少女はまた泣き出してしまいそうな表情をしていた。

 

少年はどうするか迷った挙げ句、少女の頭を撫でることにした。

もはや他人に話すことのネタが切れてしまったのだ。

 

ヴィヴィオは突如頭を撫でられて目を丸くする。

 

嫌がられるか、そう思った矢先・・・・

 

「ん~~~~~~・・・・・」

 

ヴィヴィオは撫でられた猫のように目を細めて、気持ちよさそうにしている。

 

しばらくそうしていると、

 

「あ!ママァ~~~~!!」

 

ヴィヴィオはどこかに走っていく。

 

そんなヴィヴィオを目で追うと、ヴィヴィオが栗色の髪色をした美女に抱きついていた。

抱きつかれた美女はぎこちないが、彼女に親愛の意思を示す。

 

彼女がヴィヴィオの母親なのだろうか。

 

ヴィヴィオはとても満ち足りて幸せが溢れ出さんばかりの笑顔を見せている。

 

(よかったな・・・・ヴィヴィオ。)

 

そんなヴィヴィオを見て、安堵とちょっぴりの羨望と虚しさを感じていた。

 

自分が失ったものを目の前で見せつけられているような感じ。

そもそも母親を探す手伝いなんかしてしまえばその虚無感味わうのは必然だ。

 

それでも手伝ったのは一重に彼女を放っておけなかったからだ。

そして周りに彼女に声を掛けるであろう人が誰もいなかったから。

 

彼はあの時、ヴィヴィオに対して話のネタが尽きていたが、彼にはまだ一つ話していない身の上話がある。

それは彼にとって決して他人に話したくない内容だ。

 

それは彼の家族が殺されたことだ。

 

彼の家は割と大きかったが、あの日あんなにも大きかった家が崩れて瓦礫になってしまった。

 

全身タイツみたいな服の女の人。

確かお互い、クワッなんちゃらとトなんとかって言ったっけ?

奴等は家に入った後、まず母さんを殺した。

そして兄さんが自分に家宝を渡して、自分を逃がしたこと。

 

そして結局見つかって目の前に父と兄の死体を乱雑に放り捨てられ、そして自分は蹴り飛ばされて・・・・・

 

そこから記憶がない。

あるのは目を覚ますと倒れているところを金髪のちょっと危ない格好をした女の人に助けてもらったことか。

 

少年は引き取り手が見つかるまでここで入院していたのだ。

 

なんかちょいちょい変な検査も受けさせられるし、全体的に病院は退屈だ。

 

それに、自分の本当の家族はもういない。

それは成長期の少年にどれほどの影響を与えるか、想像に難くない。

 

少年は感情表現が薄くなってしまった。

そして何かを感じることが少なくなっていき、感情自体も薄れて、掠れていっている気がする。

 

そしてもうそれでもいいやと少年は心の中で諦めたかのように笑っていたのだった。

 

そしてそれは目の前にある光景に対しても同じだ。

 

よかったと思いつつ、自分の役目はもう終わりだ、自分はあの光景を見ることすら相応しくない。

もはや、本当の家族を失った自分には・・・・・

 

自分が失ったものを見せつけられるのはとても辛い。

なら最初から見なかった振りをすればいい。

そう思い、彼は背を向け、自らの病室に戻ろうとする。

 

そんな彼をふと視界に収めたヴィヴィオ。

去ろうとする彼の表情と背中は、不意に身に覚えのない記憶を呼び起こす。

 

王宮の一室。

金色の髪の女性がゆりかご?というものに乗ると話す。

向かい側の女顔の少年はその言葉に反対する。

そしてそれでも譲らない彼女を見て、結局溜め息を吐いて従う意思を見せる男。

 

そして男は部屋を出る、その去り際に振り返り。

 

『オリヴィエ、君が望むなら俺はそれに応える。・・・・でもわすれないでくれ、俺は・・・国と君、どちらかを取れと言われれば、君だと、答えたかった・・・・・、俺は、たとえ君の言うことがどんなに正しかろうと、君に生きていて欲しかったんだ。』

 

その今にも泣き出しそうな悲しい表情を見て、その女性も同じく悲しさを感じていた。

いつも一番近くで自分を見てくれていた人。

その人を悲しませてしまったと。

 

そしてその男の表情は去ろうとしている彼の表情と被って・・・・・・

 

「 待って!」

 

ヴィヴィオは目の前の少年を止めると、なのはから離れて少年の方に走っていき、その手を強く取った。

 

もう離さないと言わんばかりに手を握りしめ、急に止められたことに驚く少年。

 

「私、元也の話を聞くのが好き!・・・だからここならまた会えるよね・・・・・・?」

 

不安げな表情で元也を見つめるヴィヴィオ。

まるでいなくならないよね?と元也を窺っているようだった。

 

そんなヴィヴィオを見ていると元也はなぜか笑みを浮かべた。

自分でも無意識に。

 

「・・・あぁ。お前が会いたいならいくらでも会いに来てやる。

・・・・またな。」

 

「うんっ!またね!」

 

そう言うとヴィヴィオは手を離し、ぶんぶんと手を振る。

 

それを見て微笑を浮かべると少年は控えめに手を振り返しながら自分の病室に帰っていった。

 

「ヴィヴィオちゃん、もう友達できたの?」

なのはがそんなヴィヴィオの横に歩み寄る。

 

「うん!」

 

ヴィヴィオが元気よくそう返事すると、なのはは慈しむような目でよかったねと言ってヴィヴィオの頭を撫でるのだった。

 

その後、彼の引き取り先がヴィヴィオの家の近くだったことはまた別の話。

 

 




ヴィヴィオと共に図書館デート。
流石に公式の言う文系魔法少女は格が違った(ブロント語)
なお本当にリオやコロナを誘ったかは不明。

ヴィヴィオとホモ君の出会いのところではなんでなのはがヴィヴィオにちゃん付けだよと思った人がいるかもしれませんが、それはまだ時系列的にはStS真っ只中でまだなのはがヴィヴィオの母親になること自体の覚悟ができていなかった時期だからです。

ちなみにホモ君はヴィヴィオとなのはが本当の親子と思ったのでどっかに行こうとしたんですね。
ホモ君とヴィヴィオは引き取られるという意味では同じなので勘違いなのにね。まぁ多少はね?

ホモ君を助けた金髪・・・一体なにテスタロッサなんだ・・・・。
次回はホモ君が家族を亡くした瞬間を書くと思います。

主はやての為にリンカーコアを蒐集しないといけないんで、失踪します。
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