魔法少女リリカルなのはViVid初期ステータス最弱RTA   作:胡椒こしょこしょ

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闇の書に呑み込まれたので、初投稿です。


特別トレーニング

ノーヴェとマンツーマンで特別なトレーニング(意味深)するRTA、はっじまぁるよー!

 

 前回はジムに向かう途中で今RTAにおけるラスボスであるジークに意図せず出会いましたね。

 

 今回は待ちに待ったノーヴェとのトレーニングです。

ノーヴェとのトレーニングはミニゲームか、試合形式かは今のところ不明なんですが、

どちらにせよホモ君が防御か迎撃手段となる技を獲得できるので存在自体が旨味の神イベントと言えます。

GOかな?

 

>あなたはノーヴェに促されるままに、リングに上がる。

 

>ノーヴェは構えて一言。

 

「いいか?防御っていうのはただ闇雲に攻撃を受けることじゃない。相手の攻撃を見極めて、いかに完全に威力を殺すか。それに尽きる。試しに私に攻撃してみろ。」

 

 

>>Battle start!!

 

 どうやら試合形式のようです。

ここは普通に殴ります。

 

>あなたはノーヴェに拳を振りかぶり、突き出した。

>ノーヴェはあなたの拳を完全に止めた。

 

 これを何回か繰り返します。 

 

>ノーヴェはあなたの攻撃を全て防いでみせた。

 

>>finish!!

 

 とりあえず試合形式は終わったみたいです。

しかし、トレーニングはまだ続きます。

 

「こんな風に攻撃を防御するんだ。・・・次は元也、お前がやってみろ。」

 

>ノーヴェは拳を臨戦態勢に入る。

 

>そしてゆっくりとした動作で攻撃を始める。

 

 これはミニゲーム形式ですね。

今回はノーヴェの攻撃に合わせて防御する音ゲーみたいな奴です。

音ゲー形式の場合は最初はゆっくりとした速さなんですが、フェーズが一つ上がるごとにノーヴェ姉貴の攻撃速度が速くなります。

フェーズは4段階あります。

まぁこの形式は割と頻繁に出てくるんで慣れているんですけどね、初見さん。

ミスが少なければ少ない程、成長率が高くなるのでノーミス目指して行きますよー、イクイク!

 

 ホラホラホラ~(走者音ゲー中・・・・・)

 

「中々やるな。ならもっと速さを・・・上げるッ!ちゃんとついて来いよ?」

 

>ノーヴェの攻撃速度が上昇した。

 

 この辺りは温いですね。

動き見てから防御余裕でした。

パパパっとやって終わり!(GO is GOD)

 

 

「へぇ・・・まぁこのぐらいはついてこれて当然だ。ここから更に速くしていくぞ?」

>ノーヴェの攻撃速度が更に上昇した。

>ノーヴェの攻撃を目で追うのがやっとだ。

 

ここらへんから難易度が上がってきます。

しかし一応攻撃を見て防御できるんで、まだマシです。

この後がヤバくなるんでね。

ここからがマグマなんです!(きんに君)

 

「まさかここまで全て防ぐなんて・・・・、少し元也を侮っていたか?なんであれ、ここまで出来るなら上出来だ。更に速くしていくが、・・・・まぁ失敗しても気にするなよ?」

 

>ノーヴェの攻撃速度が大幅に上昇した。

>もはやノーヴェを目で捉えることが難しい。

 

 はい、問題の局面ですね。

ここまで行くと相手の攻撃を見て防御することがかなり難しくなります・・・っていうか見て防御しようとすれば確実にノーミスは無理です。

ノーミスでクリアしようとするならば攻撃パターンを暗記する必要があります。

幸い、ノーヴェは練習においては単純な攻撃しかしないので、足を上げる瞬間や、腕の曲がりくらいで大方判断することができます。

しかしそれにしては鬼難易度すぎませんか?

 

 これだからミニゲーム形式は嫌いなんです。

試合形式であればさておき、なぜこのゲームで音ゲーもどきをやらなければいけないのでしょう?

あ ほ く さ 。

やめたくなりますよー。

 

>ノーヴェは攻撃を止めるとあなたを見て、神妙な顔をする。

 

「・・・まさか全ての攻撃を受けきれるなんてな・・・・・、この短時間でモノにするとは・・・・、防御面がもう心配いらないな。すげぇよ・・・元也。これは誇っていいことだぞ。」

 

>ノーヴェはあなたを褒める。

>あなたのテンションが上がった。

>耐久が上昇した。

>敏捷が上昇した。

>技「防御名人」を覚えた。

>スタミナが10減少した。

 

 ぬわあああああん!疲れたんもぉう!!!!

チカレタ・・・・(MUR)

ミスしそうになった場面もありましたが、なんとかクリアしましたね。

そのおかげでホモ君が褒められましたね。

ノーヴェが出したのが分かりやすい攻撃が多くて助かりました。

 

 今覚えた防御名人は戦闘中常時発動型の技なんですが、効果がかなり有能で、『戦闘中、相手の攻撃に対しての反応速度を上昇させることで、防御成功率を30%上昇。防御した場合ダメージをたまに0にする』とかいう序盤で手に入れられ、最後までお世話になるぐう聖です。

運要素が絡むにせよ受けるダメージを0に出来るなんてかなりRTA的には大きいってはっきり分かんだね。

また防御の成功率も上げてくれるんで、持っているだけで防御も成功しやすい、ダメージも0にも出来るでビキビキビキニ1・2・3。

いいゾ~これ。

 

「それじゃ次は迎撃だな。相手が距離を詰めてきた時に、いち早く迎え撃つ。相手が攻撃する前に攻撃すれば相手の攻めの芽を摘める。・・・まぁ攻撃は最大の防御って奴だな。お前には迎撃に使えるであろう技を教える。見ていろ。」

 

>ノーヴェはそう言うと身体を沈め、そして飛び上がると身体をくねらせ回し蹴りを空に放った。

>そして地に足が着くと、瞬時に電撃を纏わせた拳を数発放つ。

 

「蹴りがリボルバー・スパイク。そしてその後に放ったのがスタンショットだ。やってみろ。」

 

>ノーヴェにやってみろと言われた。

・無理ですよ。

・やってやる!

 

 選択肢が出ました。

ここはもちろん下を選びます。

やりますねぇ!やりますやります!

 

「お、やる気は十分だな!ならどうやって放つか教えるぞ!」

 

>あなたはノーヴェに指導を受けた。

>あなたは指導を理解することができた。

>リボルバー・スパイク(仮)を習得した。

>スタンショット(仮)を習得した。

 

 ホモ君の知力が高いので教わるだけで覚えることが出来ましたね。

今回はかなり順調じゃないでしょうか?

いつもこんな感じで頼むよー。

 

 リボルバー・スパイクはヴィヴィオも覚えている飛び回し蹴りですね。

この技の優秀な所は空中で放つ技ということと、蹴りであるということですね。

空中で放った拳や蹴りは間合いが地上で放つより少しだけ間合いが伸びます。

そして蹴りは元々当たり判定、間合いが魔法を除けば一番大きいんですよね。

よってそんな蹴りを空中で放てばどうなるか・・・お分かりですね?

迎撃にうってつけの良技です。

 

 そしてスタンショットは打撃技ですが、雷属性で当たると低確率でありますがスタンします。

序盤ではスタンを付与できる技は貴重なので低確率とはいえありがたいです。

足払いの方がスタン付与の可能性が高いですが、足払いは前の敵にしか出せませんからね。

ノーヴェ姉貴ありがとナス!

 

「飲み込みが早くてこちらも教え甲斐があるな。じゃあまずは私に使ってみろ。使ってみなくては完全にモノにできないからな!」

 

>ノーヴェはまた構える。

 

>>Battle start !!

 

 どうやら試合を行うようです。

覚えたばかりの技を試すいい機会です。

この試合の終了条件は今回覚えたスタンショットとリボルバー・スパイクをノーヴェに当てることです。

しかし逆に言えば当てなければ終わらないので他の(仮)の技を外すいい機会であるといえます。

 

>ノーヴェはあなたに肉迫する。

>あなたは身体強化(仮)を使用した。

>あなたの身体能力が強化された。

 

 まずは初手でステータスを一時的に上昇させる身体強化を使います。

(仮)を外せば二段階ステータスが上がるので多少はね?

 

>ノーヴェは拳を突き出す。

 

 パンチですね。

ここは普通に回避します。

ノーヴェは筋力のステが高く、絡めとりした場合掴み切れず、逆に投げられたりする場合があります。

なのでノーヴェの攻撃は基本的に回避で避けます。

 

>あなたはノーヴェの拳を回避した。

>続けざまにノーヴェは足を突き出して、あなたに前蹴りを繰り出した。

 

 前蹴りですね。

前蹴りは前方のキャラを対象にした場合、命中率がかなり上がります。

回避は連続で使うと成功率が下がるので、ここは防御します。

 

>あなたは的確に攻撃を防いだ。

 

 2割削れましたね。

防御名人は様々ですね。

ノーヴェのステでは通常攻撃ではホモ君は強化していても4割は削れるので、とても大きいです。

 

 そして前方にいるノーヴェに対して、スタンショットを使いましょう。

あー!痺れるゥ!!(ひで)

 

>あなたは拳に電撃を纏わせて、突き出す。

 

「んっぐ・・・・・やるな。その調子だ。」

>あなたの拳がノーヴェの腹に命中する。

 

 ノーヴェの腹に腹パンしましたね。

彼女は瑠璃ではない・・・(遊戯王)

腹に攻撃が当たった場合、相手の動きや反応が一時的に鈍くなります。

しかしスタンを付与できていませんね。

まぁ覚えたばかりですし、多少はね?

なのでここでまたスタンショットを放ちましょう。

ノーヴェにスタンが付与できるまでやります。

ホラホラホラ~

 

>あなたは拳に電撃を纏わせて、突き出す。

>ノーヴェは腕で何とか防ぐ。

 

 防がれました。

ならば目の前に相手はいるので足払いしましょう。

足払いには自分よりも身長が高い相手に使った場合は成功率が高くなるんで、大人相手に戦う場合は足払いでスタンを付与しながら戦うのが良いですね。

逆に自分の方が身長が高ければ成功率は低くなります。

一度防がれた技は次放つとカウンターを食らう確率が高くなるのでしょうがないね♂

 

>あなたは身体を深く沈めると、右足でノーヴェの足を払った

 

「なっ・・・!」

 

>ノーヴェ転倒する。

 

 ノーヴェにスタン状態が付きましたね。

ここでリボルバー・スパイクを使用します。

 

>あなたは沈めていた身体を起き上がらせて、飛び上がり回し蹴りを放つ。

>あなたの蹴りをノーヴェは首をなんとか動かして避ける。

>蹴りが頬をかすめた。

 

 

>>finish !!

 掠っても当たった判定になるので試合は終了です。

スタンショットでスタンの付与が成功していれば、スタンショットを連発して(仮)をいち早く外したかったのですが、まぁしかたありません。

 

「戦っててあぶないと思う場面もあった。まさかお前がここまで強くなるなんてな・・・・よく頑張った。これならもう防御も迎撃も心配いらないな。これからは私もお前相手に加減しなくてもよくなるかも・・・・・おいおい、そんなに嫌そうな顔することないだろ?」

 

>ノーヴェはあなたの頭を撫でて褒める。

>あなたのテンションが上がった。

>筋力が上昇した。

>敏捷が上昇した。

>あなたは身体強化の真髄を掴んだ。

>スタミナが減少した。

 

 特別なトレーニングが終わりましたね。

ステータスがかなり上がり、有能な技も覚えられたりとかなりの収入ですね。

これは寝たときのステータス更新が楽しみですね。

ではそろそろ昼になってきたのでジムから出ましょうか。

で、出ますよ(ブッチッパ!)

 

>あなたはジムから出る。

>ノーヴェはあなたを見送っている。

 

「確かにもう昼だしな。じゃ、また明日。今日は疲れただろうし、しっかり休めよ。」

>ノーヴェはそう言って微笑んだ。

 

 今回はここまでにします。

次回は金策した後、家に帰って、寝た後に技の(仮)外しをする為に誰かと模擬戦をすると思います。

ご視聴ありがとうございました。

 

<自業>

ナカジマ家の計らいによって用意された面会室。

そこにフェイトと元也は居た。

 

JS事件が終わって、数週間経った後。

元也は変わらずヴィヴィオとは友人であり、本人たっての希望から、里親に引き取られてからもフェイトとは親交があった。

 

しかし、JS事件から元也も変わった事もある。

それは元也自身の思い、”誰かを今度こそ守れるようになりたい。”と強く思うようになったことだ。

そしてそれをフェイトさんに話すとちょうどヴィヴィオも格闘技を始めたことを聞いて、ヴィヴィオが指導を受けている相手に引き合わせてもらうことになった。

どうやらコーチである人も自分に会いたいと言ったそうだ。

 

それにしてもフェイトさんはここに来てから心配そうに自分を見てくる。

一体なんだというのだろう?

 

元也がフェイトの様子に疑問を覚えていると、ドアがノックされて開く。

そこにいたのは・・・・

 

「・・・・ッ!あなたはっ!!」

 

それは家族を奪ったナンバーズの一人であり、ヴィヴィオが拉致されたあの時にも居た女だ。

ノーヴェは元也を見ると、申し訳なさそうな表情で俯き、そして顔を上げる。

 

「・・・・・自己紹介は、する必要はないか。私はノーヴェ。ノーヴェ・ナカジマだ。」

 

フェイトは大きく目を見開き、ノーヴェを見つめる元也を心配そうに見ている。

すると元也はゆっくりとフェイトに問う。

 

「・・・・フェイトさん。彼女があなたの言うヴィヴィオのコーチ・・・ってやつなんですか。」

 

「そ、そうだよ。ノーヴェはもう更生して、前みたいな人じゃないから・・・・。」

 

フェイトが恐る恐るそう言うと、ノーヴェは元也に頭を下げる。

 

「・・・私の姉がお前の家族を奪った事、本当にすまなかった。いくら謝っても許されないと思う。だけど・・・・私に、やり直すチャンスをくれないか・・・」

 

ノーヴェが家族のことを口にした瞬間、元也は息を詰まらせると机に置いてある水をノーヴェに向かって投げる。

 

ノーヴェは頭から水を被り、びしゃびしゃに濡れる。

 

「元也ッ!!」

フェイトがそのような行動をした元也を宥めようとするも、元也は席を立ってノーヴェの近くまで歩いていく。

 

「やり直すチャンスだって?・・・・そんなもの、お前みたいな奴にやるわけないでしょ。」

 

「・・・・・・」

ノーヴェはただ目を伏せている。

 

「お前、普通の人間じゃないんだろ。たしか戦闘機人って言ったっけ。だから人も殺せるし、簡単に許してくれって言えるんだ。大方ヴィヴィオの指導をしてるのだってなにか良からぬ事を考えてるに違いない。」

 

「____ッ。」

 

ノーヴェは目を大きく見開き、俯いたまま震えている。

 

「元也!いくらなんでもそんな言い方しちゃダメだよっ!あの事件はジェイル・スカリエッティやクワットロを始めとした主犯が発端で、ノーヴェのように選択肢のなかった人もいる。ノーヴェのように反省して、変わろうとしている。だから・・・・」

フェイトが元也の肩に手を置く。

しかし、元也にゆっくりと確実に払われた。

 

「だから・・・なんですか。許せって言うんですか。僕に・・・許せと。」

元也はフェイトをまるで裏切られたかのような目で見る。

その瞬間、元也の暴言を叱ることが出来なくなってしまう。

家族を奪われた彼のナンバーズに対しての憎悪は並み一通り出ない程強い。

やはり彼女に会わせたのは間違いだったのだろうか。

フェイトは元也をノーヴェに会わせた事を後悔する。

 

「本当にッ・・・すまない・・・・。」

 

ノーヴェは顔を上げることなく、元也に声を絞り出しながら謝り続ける。

 

すると元也は視線を泳がせる。

元也だってノーヴェが自分の家族を殺してはいない、責めること自体、筋違いだと理解している。

しかし殺した本人に会えず、また段々とその人物の名前が薄れていっている以上、その事実は少年に八つ当たりめいた感情を発露させても不思議ではない。

 

「確かにアンタは・・・僕の家族を殺してない。・・・でも殺した奴の仲間だ。・・・・それにもう、母さんや父さん、兄さんを殺した人間の名前が・・・思い出せないんだ。だから責めることすら忘れてしまったら・・・一体誰が僕の家族を覚えているって言うんだ。

僕は嫌だ・・・・そんなの、嫌だっ!!」

 

元也はそう叫ぶと部屋を飛び出していく。

 

後に残されたフェイトはノーヴェにハンカチを差し出す。

 

「・・・・いい。これは私の罪の現れだ。拭かないで、いい・・・・・・・」

「ノーヴェ・・・・・」

 

ノーヴェは自らの罪と向かい合った。

あの頃自分たち戦闘機人は戦う為の存在だと力を振るい続けた。

その結果が、あんな小さな子供を苦しめていたのだ。

 

彼の言うことは甘んじて受けなければならない。

きっとそれが自分への罰なのだから。

 

フェイトからあの少年が強くなりたいと言ったと聞いた時、私は彼に教えることで償えたらと思ったのだ。

しかしそれは彼にしてみれば虫の良い話だったのかもしれない。

 

彼にしてみれば私は彼にコーチングすることで罪悪感を軽くしようとしていると見られたのかもしれない。

そしてそれは間違いではないだろう。

今でも償いとしてやっていることは誰かに自分の犯した罪を許されたいという思いがまったくないとは限らないのだから。

 

そしてあの少年と初めて会った時を思い出す。

 

目の前でヴィヴィオを攫われそうになり、彼自身がなにかに飲まれたあの時。

そして暴走して私に襲い掛かって、ヴィヴィオを守れなかったこと。

彼はとても後悔しているらしい。

 

自分たちの被害者である彼が後悔の念に苛まれている。

その事実は今になって私の心をつよく引き絞る。

彼はそんな思いをしてはいけない。

後悔とは自分のように取り返しのつかない所業に加担していた悪人が抱くべき感情だ。

あの子はなにも悪くない。

 

だからこそ彼を私が強くしたい。

もう彼の顔が曇らないためにも。

たとえ永劫許されないとしても。

 

「・・・・大丈夫だよ。あの子は優しい子だから。だから・・・・きっとノーヴェのことも分かってくれる。」

 

フェイトはそんな悲壮な決意を抱くノーヴェに微笑みかけた。

 

 

 

 

家に一人で走って帰ってきた。

帰るなり部屋に閉じこもっている。

するとドアがノックされる。

 

誰なのだろうか?里親である二人の内のどっちかか。

どちらにしても放っておいてほしい。

 

するとかちゃりと音がなってドアが開く。

慌てて見るとドアノブに魔法陣が現れていた。

そしてそこにいたのは・・・・

「ヴィヴィ・・・オ・・・・?」

 

「にゃはは・・・・大丈夫?元也。酷い顔してるよ?」

 

気まずそうに少し笑うと、心配した顔で元也を見つめる。

元也は顔をベッドに沈めると、ぶっきらぼうに言い放つ。

 

「何でもない・・・・どっかいけ。」

 

「嘘。何でもないならそんな顔しないよ。何かあったの?」

 

「なんでもないって言ってるだろっ!!!」

 

そうしつこく聞いてくるヴィヴィオにイラつき、顔を上げて声を荒げる。

それと同時にいつの間にか近くまで来ていたヴィヴィオに抱き締められる。

 

「なっ・・・放せっ・・・」

「言いたくないなら言わなくていいよ。・・・でも泣きたいなら我慢しちゃダメだよ。いつも、元也は我慢してるけど、そんな元也を見るの、私嫌だ。だから私の前だけでも良いから楽になろ?」

 

冗談じゃない、僕は楽になっちゃいけない。

僕に遺した家宝と共に、死んでしまった家族のことを自分は背負わないといけない。

そう言うつもりだったのに・・・・彼女の暖かな抱擁に絆される。

それは幼い頃、まだ生きていた母に抱かれて眠っていたことを思い出させて・・・・

 

「う・・ぐ・・・あぁああああああああああ!!!!」

 

ヴィヴィオの胸にしがみつき、泣きじゃくる。

 

思えば家族が亡くなった後も、泣いたことはなかったか。

 

腕の中で泣きじゃくる元也の頭を撫でるヴィヴィオ。

そしてしばらく経って、元也が離れる。

 

「・・・ありがと。もう大丈夫だから・・・・。」

 

ヴィヴィオは元也を見て笑う。

 

「なんか元也に頼りにされるのって初めてかも。それになんかちっちゃい子みたいで可愛かったし!」

 

「・・・それは忘れてくれ。」

 

「やーっ!めったに見れない元也の顔を見れたんだもん。絶対に忘れないよっ!」

ヴィヴィオがそう言うと、元也は肩を竦める。

「困ったなぁ・・・・。」

元也はそう苦笑いしつつ、あることを再確認した。

 

「そうだ。ヴィヴィオ、実は僕もノーヴェに指導を受けることにしたんだ。」

 

「えっ、そうなの?・・・でも良いの?元也、ノーヴェは・・・・」

心配そうに見るヴィヴィオ。

しかしそんなヴィヴィオに笑顔を向ける。

 

「大丈夫だ。僕もいい加減、前に進まないと。」

「そっかぁ・・・・なら一緒だね!これからよろしく!」

「ああ、よろしくな。」

 

・・・・ノーヴェはヴィヴィオも教えていると聞いた。

なら、大丈夫だ。

ヴィヴィオが居るなら、僕はきっと大丈夫。

そう確信できた。

 

だからこそ、部屋を出て、フェイトさんにもう一度連絡する。

 

「さっきはすみません。よろしければまた会わせてもらえませんか?・・・・・あの人に。」

 

 




上京した後、いろいろあったので投稿が遅れました。
許してください!なんでもしますから!
さらに学校が始まるのも伸びたし、なんか首都封鎖とかも上がってますし、コロナは恐ろしいですね。
私は実家に一度家に帰ることになりましたしね。

強くなるホモ君。
しかし今回の過去編を見るに今、ホモ君がノーヴェとも問題なく接せてるのはヴィヴィオによるものが大きいです。
ヴィヴィオ姉貴マンセー!!

R-18の小説はアンケート結果から書こうと思います。
自分自身書いたことがあんまりないんですけどね。
またFGORTAも書き始めてるから見とけ見とけよ~。

闇の書の意志と話せたので、失踪します。

第8話でR-15を理由に割愛した所を見たい?

  • 見たいですねぇ!だから書けよあくしろよ。
  • (見たく)ないです。やめてくれよ・・・・

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