魔法の話   作:犬屋小鳥本部

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サブタイトルは徐々に長くなっていきます。


1年生
ウィンガーディアム・レビオーサができればそれでおk


今日はやっと入学の日。

 

自分を「魔女」と名乗る女性に出会って半年も時間が過ぎました。

本当に長かった…

その方の名前は「ミネルバ

」。知恵・魔術・戦争の女神の名前です。厳しそうな女性ですが、出会った日を思い出すと優しい方だとわかります。素晴らしい先生なのでしょうね。

自分が魔法使いだと言われると、心が弾みます。

ええ、そりゃもうスキップしそうなくらいに。

ただ、時間が経てば経つほど冷えてきます。

 

半年という期間に何をするか、具体的に考えました。そして、私が考え出した結論。

「ペットのフクロウの捕獲」です。

 

捕まえましたよ、可愛いミミズクちゃん。

普段は放し飼いのミミズク、名前は…

おっと。

そろそろ約束の時間ですね。

 

のんびり椅子に座っていると、バチンという音と共に誰かが目の前に現れます。

これが!MAHOU!

 

 

 

「…」

「…」

 

黒い…いや、私も人のこと言えないくらいまっくろの服ですけど…

 

でも、あれ?この人…?

 

「カラスバ・マクロだな?」

「あ、はい」

「ホグワーツ校長よりキングズ・クロス駅に連れてくるよう仰せつかった…

我輩の顔に何か?」

ものすごく不機嫌な表情で言われました。

私もこの人の顔を凝視していたので当然のことなんですが…

 

それより、私この人知っています。

確か名前は…

「セブ?」

 

うわ。一気に眉間の皺が深くなりましたよ。

ちょwww睨まないでくださいwww

 

「我輩とお前は初見のはずだが?」

デスヨネー。

「失礼しました。

 

 

『スピナーズ・エンドのプリンス』様」

 

 

おお。表情が一変して信じられないものを見るような目ですな。

 

「…な、ぜ」

「覚えていませんか?」

「1980年3月、とても強い風が吹いていましたね?

利用価値のない砂時計はどうなりましたか?」

気づいたようですね?

「お前はあの時の…?

そうか、ならば…」

 

古い話。

向こうも思い出したい時期のことでもないでしょう。

なので、今は。

 

「とりあえずお座りになられては?

今お茶を入れますので」

わざとと~っても濃く淹れた紅茶を1杯喉に流し込んでから、私は「スネイプ先生」にキングズ・クロス駅まで一瞬で送っていただきました。

 

 

 

ニッポン、脱出!

 

 

 

忘れ物はあんまりない!

…はず。

忘れても誰も届けてくれませんしー。

♪おれの わすれものーーー

わわわ わすれものーーー♪

ですしー。

 

 

 

 

 

というわけで、今はホグワーツ特急の中です。

日本時間午後10時。

がたごとがたごと…

列車は進みます、どこまでもー

 

なんでこうなった。

11時発の列車にしっかり乗り込み、席を確保し、数秒意識が遠のいていた…はず。

気づいたら時間は1時。

同じコンパートメントには二人の少年。

 

「あ、おはよう?」

隣に座る眼鏡の少年が声をかけました。

 

「寝てないですし」

「いや、熟睡してたよ」

前に座る赤毛の少年が突っ込みます。

「寝てないですし」

即座に否定。

二人とも苦笑いです。

「勝手に座っちゃったけど、いいかな?」

眼鏡の少年は控えめに聞いてきます。

ちょっと控えめすぎやしませんか。

「私の為の列車じゃありませんよ?

誰がどこに座ろうと自由です」

二人とも目を丸くしています。

「ところで…

いいにおいがしますね」

 

いやー、二人ともいい子ですねー(笑)

眼鏡の方がハリー・ポッター、赤毛の方がロナルド・ウィーズリーというそうです。

お菓子分けてくれましたよー。

お菓子くれる人に悪い人はいませんねー。

 

セブはお菓子くれなかったけど。

もっちもっち

「ところでさー」

もっちもっち

「ハリーはどの寮に入りたい?」

「んー、よくわかんな」

うっ…ごふっごふっ

「「ちょっとクロー、食べ過ぎ!」」

「ひゃ、百味ビーンズがミントです…(泣)」

 

ゆったりと流れるおやつの時間。

ハリーもロンも気楽に話してくれるようになりました。

いつもの癖で名前は日本語名で言ってしまいましたが、二人から「クロー」と呼ばれることになりました。

うーん、近からず遠からずって所ですね。

 

話は変わって魔法の話。

ロンがペットのネズミの色を変えてくれるようですね。

杖を降ろうとした時、戸が開いてちょっと出っ歯の少女が入ってきました。

うん。将来は美人さんですね。

期待が持てます。

「ネビルのカエルを知らない?いなくなっちゃったの。

あら?魔法を使おうとしてるの?

私にも見せてちょうだい」

…ずかずかと入ってきましたなぁ。

ロン、頑張ってください!

一つ咳払いをして杖を…ふったー!

 

結果は…

失敗↓ででーん↓

ロ~ン~↓

 

「その呪文、本当に合ってるの?

魔法はこうするのよ。

貴方の眼鏡、ちょっと失礼するわね」

彼女はハリーの眼鏡に修復の魔法をかけます。

 

それな。

ヒビは気になってました。

あっという間に新品同様の眼鏡に。

 

「あ、ありがとう」

「いいえ。私はハーマイオニー・グレンジャーよ」

 

ロン蚊帳の外ー

「僕ハリー・ポッター」

「貴方があの?!」

盛り上がってる?ところ失礼しますねー

 

「魔法、お上手ですね。

どこかで習ったことが?」

こっちにやっと気づきましたね。

「あ…ごめんなさい。

教材を読んでやってみただけ。

貴方は?」

「その前に」

私はふてくされそうなロンを目線でちらりと示します。

驚いてますね。

「あ、ぼくロン・ウィーズリー」

「ロンね」

さて、私の独壇場ですね(笑)

「私はー」

 

「ちょっと失礼」

 

なんでやねん!

今ワイが一番盛り上がるところなんやで!

あんまりだよ!

こんなのってないよ!

 

「ボクはドラコ・マルフォイ。

ここにハリー・ポッターがいると聞いたんだけど」

うわぁ、みんなで盛り上がってますねー(泣)

いいですよいいですよ、私なんか。

 

「そういえば…

キングズ・クロス駅の8と4分の3のホームあたりに突っ込んだバカがいたらしいよ」

「あ、それ私です」

おおぅ!一気にこっち見ないでくださ…

なんですか!その⑨を見るような目は?!

やめて!!そんな目で見ないで!

 

「え…君が?」

ロンまで!哀れむように見ないで!

「眠かったんですよ、今日日本から来たばかりで。

時差は9時間もありますからね。

向こうは真夜中です!

8と9を見間違えたんですよ!」

 

みんな納得してくれたようです。

「じゃあ、君は東洋人かい?」

ドラコが聞いてきます。

「生まれはこちらで、育ちは日本です」

ハリーとロンは納得してますね。私は彼らに『烏羽 真黒(からすば まくろ)』と名乗りましたから、その名前のことでしょう。

ハーマイオニーは呆れた顔をしていますね。

 

「名前を聞いてもいいかい?」

今さらかよー、と思いながらもしっかり自己紹介です。

 

「私、日本ではカラスバ・マクロと呼ばれてます。

こっちの名前はー」

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法界でちゃんと名前を言ったのはこれが初めてでしょう。

あの時の4人の驚いた顔は今でも忘れられません。

まあ、数年後に更に驚かれることになるんですがね。

 

 

 

 

 

ホグワーツ特急での汽車旅、なかなかのものでした。

 

ミント味の百味ビーンズを除いて。

(ミントは好きですがミント味は苦手です)

 

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