魔法の話   作:犬屋小鳥本部

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「先生」とは先に生きる人のこと。
その人から何を学ぶか。それが重要である。


先生との優雅な午後

『変身術の先生とのお茶会』

 

 

 

おいしい紅茶。

おいしい御菓子。

相談にのってくれる…やさしい先生。

あー、マジ俺様幸せすぎだぜー。

 

 

 

「入学してしばらく経ちましたが、学校はどうですか?」

「楽しいですよー?寮の人たちも勤勉でいい人ばかりですー。

私がどんなにバカやらかしても知らぬふりで」

「学業の方は問題ないと他の先生方にも聞いています。

飛行術は…校長先生にも伝えましたが、特例という形になりそうです」

 

ずず~(紅茶をすする音)

 

「一応他の方法は探してるんですけどね~。

箒は無理そうです」

飛行術の授業初日に発覚した私の欠点。

箒は手の中に収まりますが、飛べません。

飛ばない以前に浮きません。

1cmも。

他の教科はつつがなく成功させている私を同級生たちは見ているので、この事に関してはみんな腫れ物を扱うような対応です。

 

目の前にいる先生の担当であるグリフィンドールの1年生・ハリー・ポッターなどは「特例」としてクィディッチ代表選手になりましたのに。

 

ハリーはいい意味で、私は悪い意味での特例です。

出来ないものはしょうがないので、今は別の方法を考えています。

 

「医務室には今まで通り通いなさい。

少しは良くなったのでしょう?」

 

私には左足も含めていたるところに大きな傷があります。

それが原因で脚が遅かったり、寒さに弱かったり。

あとは…

 

まあちびちびあるんですが、怪我の痕自体が酷くて今まで消えなかったんです。もちろん水泳の授業も毎回見学です。

そのため、制服も長ズボン。傷痕がある右手は手袋着用で、肩にもあるので、一応シャツは常に第一ボタンまできっちりと。

着替えなんて他の人に絶対に見せられませんよ。

 

だがしかし!

入学前に行った健康診断in魔法界で新たなことが発覚したのです!

なんと、傷の原因が魔法界で使われる薬品だったのでマグル(魔法界ではないところ、つまり今まで私がいた世界の人たち)には治せなかったと。

 

納得納得www

 

というわけで、今毎日医務室に通って薬剤治療中です。

別名・保健室登校www

1年生の内にある程度治りそうですけど、少しは残るでしょうねーとのことです。

 

治っても面倒なんで、寮室とか制服はこのままです。

先生たちも黙認してくれるそうですし。

 

「ちょっとだけ速く走れるようになりました(笑)」

「それはよかった(笑)」

さあ、今日も週末の楽しいお茶会。

 

ハーマイオニーのように学校の図書館に引きこもるのもいいですが、せっかく優秀な先生たちもいるのですから話をするのもありでしょう?

 

魔法使いとして、人として成長しなければせっかく得た「時間」も無駄になってしまうのでしょうから。

 




「生徒」とは生きて従う人のこと。
その姿から何を学ぶか。それが重要である。



「先生」と「生徒」は本来なら、互いに学び学ばれる関係でありたいと思う。

そんな優雅で穏やかな午後のこと。
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