がっこうぐらしRTA ゆきちゃん恋愛ルート 【アニメ準拠】 作:深煎り麦茶
心情描写に苦しめられて、いまいち違和感のある仕上がり。
〇月×日木曜日 16時15分49秒
今日はすこし気分がいい。最近はできてなかったけど、幼馴染と一緒に帰れるから。
私の幼馴染は大切な、大切な友達。もちろん他にも友達はいるけど、そことは一線を画している。
名前は西前綾。幼稚園から高校生の今までずっと一緒にいる。家は隣同士。
クラスや部活は別だったけど一緒に過ごした時間は誰よりも、そうお互いの家族よりも長いかも。これを私は勝手に運命的、だと感じてる。向こうはどう思ってるのか知らないけど、確かな絆でつながっていると思える。わたしの、大切なひと。
性格はわたしなんかよりずっと明るくて、なんて言うんだっけ、陽キャ?らしい。演劇部で役者をやったりしてて、あの時は本当にかっこよかった。うぅ、劣等感。でも、いつだって私の味方で、友達でいてくれる。とっても素敵な幼馴染。
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「さて、そろそろ行くわ。また明日ね。」
「じゃねー。「またー。」「ばいばーい。」
おしゃべりしていたクラスの友達と別れ、屋上を目指す。今日は明日の朝にとうもろこしを収穫する準備と、次のシーズンに植える種を選ばなきゃ。
タッ タッ タッ
「いつもありがと。」
三階の踊り場についたところで、声が聞こえてきた。誰かが下りてきて、そのまま通り過ぎる。ツインテールの女の子、運動部だろうか。登り階段に差し掛かると、あれは…。
「あら、若狭さん。」
佐倉先生。あやのクラス担任だったはず。みんなからはめぐねえと呼ばれる、ちょっと影が薄くて優しい先生だとあやは言ってた。
「こんにちは。これから園芸部?」
「はい。先生は、さっきの子と何か?」
「ええ、ちょっと相談に乗ってたの。あ!丈槍さんの補習があるんだったわ。じゃあ、また。」
「はい。」
他のクラスなのに、私の名前と部活まで。生徒に好かれるわけね。
さて、やることやってさっさと帰りましょ。せっかくあやと帰れるんだし!
まっててね、わたしのーーー。
16時23分56秒
つい話し込んじゃったわ。恋する乙女の相談はつい弾んでしまうものだ。とっても青春って感じ。
私にもなかったわけじゃないけど、恋愛とは無縁だった。ずっと部活にのめり込んでたし…。
いや、私だって20代だもの。これからきっとあるに違いない。うん、そうだわ。多分。
なんてくだらないことを考えつつ、三年C組の教室の前で足を止める。
丈槍さん、今日も補習ね。成績は国語と英語を除けば上の中なんだけど、なんとかできないかしら。生徒一人にばかり肩入れするのも、教頭先生あたりに何か言われそう…。今度の三者面談で話してみようかしら。
それはそれとして、少し待たせちゃったわね。日が落ちるのが遅くなったとはいえ、なるべく早く帰らせないと。
ガララララ…
「あっ!もうっ、おーそーいー。」
「ごめんねー。」
「もうとっくにテストおわっちゃったよー」
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「鍵、開いてたねー。」
丈槍さんに乗せられて、屋上へと来た。一応、立ち入り禁止のはずなんだけどな。
鍵もなぜか開いてたし…、係の生徒に注意しておかないと。
「あ、すみません。また閉め忘れてました。鍵、掛けておいてもらえますか?」
あの子は、さっき会った若狭さん。そっか、園芸部員だったわ。それともう一人、あの子は…。
「あやちゃん!あやちゃんも見学?」
西前綾さん。私のクラスの子で、たしか演劇部のはず。
「西前さん?園芸部員でしたっけ…?」
「あ、めぐねえ!「佐倉先生。」…佐倉先生。ううん、ゆうりを待ってるの!」
「若狭さんのこと?」
「うん!あれ?言ってなかったっけ、幼馴染なの。」
なるほど、一緒に帰るのね。青春だわぁ…じゃなくて。
「屋上は鍵を持ってる生徒以外立ち入り禁止なの。今度から気を付けてね。」
「はぁ~い。」
「若狭さんも。ちゃんと鍵、お願いね。」
「はい…、すみません。」
「うわぁ~、すごーい。あっ、園芸部の人、ですか?」「見てのとおりよ。あなたは見学……。」「お、ゆきも手伝う?じゃあまず……。」
丈槍さんはさっそく見学してる。あ、今のうちに母さんに電話しとこう。安否確認しとかないと心配かけちゃうわ。
プルプルプルプル…
「どうして母さん出ないんだろ…?(ブーッブーッ)」
神山先生から着信?何かしら。
…そういえば、おとといの飲み会の代金払ってない!
きっとそれだわ。
「もしもs「大丈夫!?さくらさんいまどこにいるの!!」(ドンドンドンドン!!!)っつ!?」
「?なんだろ。」「他の当番の子かしら?」「鍵はあいてるよー。」
「おくじょう…「屋上?なら鍵を閉めて!絶対誰も入れないで!!職員室はっ!(ガシャーン)」…っは。」
え、なに。なにがおきてるの。とりあえず、かぎ、鍵を閉めなきゃ。誰も、入れちゃいけないんだ。
「はーい、今開けるよぉー。」
「待って!!」
「えっ…。めぐねえ……?」
「ん、声が聞こえた!開けるよ!」
あっ、だめ西前さん。なにか嫌な感じがする。わからないけど、なにかーーーー。
「あ、まって!西前さ…「誰かー!!」」
16時57分36秒
ダンッ ダンッ ダンッ
クソっ、なんなんだよあいつら!いきなり先輩に噛みつきやがって!!下のやつらだけじゃなくって、中のやつらも襲ってきやがる。これじゃまるでホラーゲームだ。
とにかく、下も中もダメとなると残りは上だ。そうだ屋上!出入口は一つしかないし、まだ安全かも。
「先輩、大丈夫ですか…?」
「うぅ…ああぁ、なんとか。すまんな、恵飛須沢…。」
あたしに背負われてる先輩は、腕と脇を噛まれて痛々しい。保健室に直行するべきだろうが、パニックになった生徒とやつらで校内は溢れかえってる。とても行けそうにないから、安全を確保しに行くしかなかった。
……ホントに、ホラーゲームだな。まったく笑えねぇ。
ダンッ ダンッ ダンッ ダンッ ダンッ
踊り場で窓から校庭に目を向け……ッ!!!
見ちゃ、だめだ。胃の中から、酸っぱいものが上がってきた。
吐き気とせめぎ合いながら階段を上がる。
ダンッ ダンッ ダンッ ダンッ
やっと、屋上のドアが見えてきた。今思い出したけど、普段は立ち入り禁止で鍵がかかっているんだった!
いや、まだ放課後だし園芸部とかいるかも!!叫べば聞こえるか…?
「おーい!!!!誰かァー!!!!!!」
「今開ける!」
ガチャ
あぁ、これで助かった…、ハズだ。
17時6分35秒
あやちゃんがドアを開けると、男の人を背負った女の子が出てきた。
「恵飛須沢さん!?」
「はやく…、鍵、かけて!」
「わかった!」
ガチャ
血。恵飛須沢さんの背負ってる人から血が出てる。どうしよう。
「この人、ケガしてる!」
「なにがあったの…?」
「先生、早く保健室へ!」
あぁ、やっぱりこういう時動ける人はすごいなぁ。わたしはこういう時、何したいいいかわかんない。ただ茫然と眺めるしか…
「下はだめだ!」
「もう…、ダメなんだ。」
ガタガタッ ガッシャン
「その人の言う通りだ。校庭、見て。」
あやちゃんに言われるがまま、わたしは校庭を、見た。
「なに、あれ。」
人が、人を襲ってる。みんな、逃げてる。噛みついてる。人が、ひとを。
食べてる
わからないよ。
「急に、みんなが、ああいう感じになって。すぐ陸上部も巻き込まれて。それで、先輩が…あっ、先輩ッ!」
「外に出て、救急車を呼ばないと…「だめ…さっきからかけてるのに、つながらない…。」」
なんだっけ、ああいいう感じって。この前映画で見たような、たしかゾン…(-----!!!!!)
遠く、いや、いろんなところから爆発音がした。見渡してもたくさんの煙が上がっている。
「…え。」
だめだ、わたしには…わかんない。どうして、こんなこと。
さっきまでいつも通りだったんだよ?
朝、がっこうにきて、お昼ごはん食べて、それで…
ドン ドン ドンドンドンッ!!!!
「まずい!抑えないと!!」
あやちゃん。いつの間にかロッカーで扉を抑えてる。
……そうだ。下のような人達が、上がってきてるんだ。私も、あやちゃんを手伝わないと。
「くそっ、来やがったか!」
ガッシャーン!!
ロッカーで見えないけど、扉のガラスが破られたみたい。思わず足が竦む。
「ゆうり、ごめんきついかも…くっ!」
「あや!手伝うわ!」
「西前さん…、わたしも「めぐねえ!由紀を、ゆきの傍にいてあげて!」えっ?」
「でも!」
「先生。ゆきを、守ってあげて。」
「…わかったわ。」
ううん、わたしは平気。へいきだよ。だいじょうぶ。
だけれど、私の口は動かない。体が言うことを聞かない。
「丈槍さん、大丈夫よ。先生が、私が守るから…。」
めぐねえ、優しいなぁ。こんな状況なのに、うれしくなる。
不意に視界の端で、さっきの女の子が立ち上がるのが見えた。その隣の男の人も、よろけながらも立ち上がったみたい。
「せん…ぱい…?」
なんだろう、漠然と嫌な感じがする…。
「…ぅぅうううぁあ。」
「!」
その時わたしは、なんとなく全てを感じ取れたようなそんな感覚に陥った。
そうとしか言えない感じで、理由なんてわかんない。でも、やらなきゃいけないことはわかる!
「恵飛須沢さん!」
めぐねえの腕から離れ、走り…だそうとした。体がうまく動かなくて、歩くしかできない自分が悔しい。
「丈槍さん?どうし、ッ!?」
はやく、はやく、助けなきゃ。
わたしがもたついてる間にその男の人は、いや「アレ」は恵飛須沢さんを突き飛ばした。
「恵飛須沢さん!早く逃げて!」
めぐねえが、叫ぶ。今のわたしにはそれがひどく遅く聞こえた。
あと数歩。数歩で届く距離。
そこまできたところで、恵飛須沢さんは、傍らに落ちていたシャベルを―――
「うわぁぁぁあああああ゙あ゙!!!!!!!!!!!」
きもちわるい音が、時間を止めた。
シャベルから、したたる音がやけに響く。
「あ ぁ あ あ゙ あ」
シャベルをもった手の持ち主から、言葉にならない声。
その声で一気に現実に引き戻され、わたしは変なぐらいに冷静な頭であれじゃやれてないと察する。
実際、シャベルが刺さったままのアレは倒れもせずに再び動き始めたのだ。
「逃げて!」
そう言いつつ、後ろからめぐねえが走り出す。
でもそれじゃ間に合わない。わたしがやらなきゃ。
進路上にある園芸用のスコップを見るや否や掴み取り、右腕を思いっきり振るう。
ぐしゃ
とても嫌な感触が、手に、腕に、頭に伝わる。さっきのも、こんな感触だったのかな。
瞬間的な出来事だったのに、ひどく長く感じられた。
…そう思えたのもつかの間だったようで、わたしの一撃はアレの側頭部を抉り、その勢いで恵飛須沢さんから引き剥がすことができた。
それで起き上がれなくなったのか、手をこっちに向け空を切っている。
まだ手にはさっきの嫌な感触が残ってるけど、そんなの気にしてる場合じゃない。
トドメを、ささなきゃ。
スコップを握り直し、歩き出そうとした時。
体制を立て直した恵飛須沢さんがシャベルでわたしを阻んだ。
「あとは…、あたしがやる。」
そう言い、アレの背中を足で踏みつけてシャベルを首筋にぴたりと狙いを定めて…
「…せんぱい、ごめんなさい。……さよなら。」
22時28分24秒
目が覚めた。
正しくはまったく眠気が来ず、ただただ目をつむるのに疲れてきたから。
さっさと寝て記憶の隅に追いやりたかったけど、つい数時間前のことがずっと頭の中を占有している。
少し夜風に当たろうかしら。
ブルーシートから、あの子たちを起こさないようにそっと出る。立ち上がると、後ろから呼ばれる声。
「めぐねえ。」
恵飛須沢さんが、手すりに背中を預けてこちらを見ていた。
「恵飛須沢さん。…あなたも?」
「まぁ、そんなとこ。」
彼女に近づき、隣に立つ。そして、少しの間見つめあう。
先に私が苦笑いし、お互い顔をほころばせた。
少しして彼女は夜空を見上げてつぶやく。
「あのさ、めぐねえ。」
「なんですか?」
「……朝になったらすべて夢でした、ってなんないかな。今日の出来事、全部忘れてさ。」
私はその願望のような問いかけに、答えることができなかった。できることならしたかったが、目に映る景色が浮かんでくる答えを全て否定してくる。
ここから見える校庭には、夕方と比べて少し動きの鈍いかれらがふらふらしていた。
間違いなく現実だと頭に突きつけられているようで、すぐに目を逸らす。
「…えぇ、そうね。全部夢なら、今頃私は缶ビール片手に寝転んでるわ。」
「え?」
「それできっと寝坊して、職員会議に遅刻しちゃうの。」
だから冗談を飛ばす。少しだけでも現実を見なくてもいい時間がほしいから。
「…ぷっ。めぐねえがビール?全然想像できない。」
「あら、私だってお酒くらい飲むわよ。大人ですもの。」
「いややっぱ似合わないってば。」
皆を起こさないように、小さい声で笑い合う。
あぁ、今私がやらなくてはならないことが分かったような気がする。皆を守らないといけないんだ。身体も、心も。それが大人である私の責任なんだ。
そのためなら、喜んで私をすり減らそう。みんなが、無事に明日を迎えられるように……
キャラの心情描写ムズすぎませぬ?