この物語は華将と呼ばれる少年が日記としてまとめていたものである。
時は遡ること十数年前……彼が幻想郷に住み始めて千年近く経つ頃だった…湖の中島に建つ館……紅魔館にて2人の少女が会話していた
咲夜「美鈴……今、何時?」
美鈴「夜中の2時過ぎだと思います」
この2人の少女……十六夜咲夜と紅美鈴は紅魔館に務めている門番とメイド長である。
彼女たちは新しく入ってくる執事について話をしていた。
咲夜「じゃあ、そろそろ新しい執事が来る頃ね」
美鈴「執事?」
美鈴は首をかしげていた。
咲夜が喋り出す
咲夜「だって、お嬢様にバレないように夜中に来てもらうことにしたの。それに、ここメイドしか居ないでしょ?」
咲夜が話していた“お嬢様”とはレミリア・スカーレットと呼ばれている紅魔館の主であり由緒ある吸血鬼の末裔である。
美鈴「確かにそれは言えますね……。それで、その方の名前は?」
咲夜「確か……華将って言ったかしら?」
美鈴「ああ、華将さんね」
意外な反応の仕方に咲夜は疑問に思って質問を美鈴にした
咲夜「ちょっと待って、なんであんたが華将さんを知っているの?」
咲夜の質問に美鈴はこう答えていた
美鈴「知っているも何も友達ですから」
という答えに目の前にナイフを突きつけながら咲夜はジト目で怒鳴った
咲夜「それを先に言いなさいよ!」
美鈴は青ざめながら「すいません、許してください!!!」と謝っていた。
咲夜「全く………」
美鈴「でも、その事ってパチュリー様達は知っているのですか?」
その事に対して咲夜はと言うとこう話した
咲夜「パチュリー様と小悪魔には伝えているわよ」
美鈴「じゃあ、知らないのはお嬢様とフランだけということですね」
咲夜「そういう事」
美鈴「じゃあ、そろそろ私は門番に戻りますね」
咲夜「ちゃんとサボらずに仕事するのよ」
美鈴「分かりました!」
場所は変わって博麗神社……ここには楽園の素敵な巫女。博麗霊夢が住んで幻想郷を守っていた……そして、ある1人の男が博麗神社に訪れていた。
???「紅魔館に行く前にここに参拝していくか」
霊夢「そこの男………1万円をよこせ……」
???「1万円をよこせって……どんだけ貧乏なんだ。霊夢」
霊夢「なんだ………華将さんか…」
華将「なんだよ。その反応の仕方…」
この男………華将は幻想郷が作られた当時から住んでいる。サイヤ人と吸血鬼の混血。年齢、本名ともに不明でその能力も未知数といわれている
霊夢「それで?なんでスーツなんか着てるの?」
華将「今から紅魔館に行くからね。俺そこでまた働くことになったからさ」
霊夢「そうなんだ………再就職おめでとう」
華将「ありがとう。そうだ、これ使って飯でも食べに行ってこいよ」
華将はそう言うと、霊夢に10万円を渡した
霊夢は目を見開いて、大きい声で歓喜していた
霊夢「いいの!?ありがとう!!!」
華将「どういたしまして、それじゃ。そろそろ行くから」
霊夢は嬉しそうに答えた
霊夢「うん、気をつけて!!!」
その頃、紅魔館では魔理沙がパチュリーに会いに来ていた。
そして、翼の生えた金髪の少女……フランドール・スカーレットも、一緒にいた。
フラン「ねぇ、ねぇ魔理沙。一緒に遊ぼうよ~」
魔理沙「ゴメンな、フラン。今日はパチュリーに用があってきたんだ。今度、遊んであげるから我慢してくれ」
フランは一瞬「え~」という顔をしたが、すぐに気を取り直して「約束だよ?」と言っていた。
そして、華将は紅魔館の門前に立っていた
華将「久しぶりの紅魔館………懐かしいな」
華将はそう言うと、美鈴の方を見て呆れていた
彼女はヨダレを垂らしながら寝ていたのだ。
華将「こいつ、仕事中なのに………」
美鈴「むにゃむにゃ…」
その時、咲夜が瞬間移動してきて美鈴をたたき起こした
咲夜「起きんかい!」
美鈴「いてっ………はっ!敵が来たんですか!?」
咲夜「違うわ!華将さんが来たのよ」
美鈴は華将の方を見た。彼は呆れ顔で苦笑いしている。
華将「あはは……久しぶりだね。美鈴」
美鈴「お久しぶりです、華将さん!!!」
パチェ「あなたが華将ね。私はここの地下にある大図書館の館長………パチュリー・ノーレッジよ。よろしく」
華将「あぁ、よろしく」
彼女は知識と日陰の少女……パチュリー・ノーレッジ……魔理沙と同じ魔法使いだ。彼女は普段外に出ずに、図書館で魔導書を読んだり、魔法の研究をしている。彼女には使い魔として小悪魔が秘書として働いてる。
パチェ「いきなり聞いて失礼かもしれないけど、能力は持っているのかしら?」
華将「あぁ、時空と異次元を行き来する程度の能力と時空を司る程度の能力だよ。他にも沢山あるけど、主は今の2つだ」
パチュリーは不思議そうな顔をしていた。そして、華将にこう質問をした。
パチェ「あなたのその2つの能力って、いろんな時空に飛ぶ事が出来るの?」
華将はその質問に一瞬驚いたが、すぐに気を取り直して「あぁ、そうだよ」と答えた。
そしてパチュリーは、もう1つ質問をした。
パチェ「弾幕や魔法は使えるの?」
華将「もちろん使えるよ」
パチュリーはその事を聞いて安心したのか、「それなら大丈夫ね」と呟いていた
華将は少し周りを見渡して咲夜に問いかけた
華将「レミリアは?」
咲夜「ぐっすりと眠られておられます。お疲れでしたから」
華将「そうか………なら、フランは?」
咲夜「妹様は分かりませんね……部屋にいませんでしたし………」
華将「どこかにいるんじゃないか?」
咲夜「恐らく……」
華将「どこ行ったんだろう……」
華将はそう言うと少し遠くを歩いている魔理沙に気が付いて声を掛けた
華将「おーい、魔理沙!!!」
魔理沙「あれは、華将!」
魔理沙は華将に気が付くと華将の方へ走り始めた。
華将「久しぶりだな、元気にしてたか?」
魔理沙「もちろん、元気にしてたぜ」
華将「そうか、俺はグダグダだよ……」
魔理沙「大丈夫?」
華将「大丈夫だ、問題ない」
そのことを聞いた魔理沙は安心したがすぐに華将にこう話した。
魔理沙「最近、幻想郷で異変が起きやすくなってるんだ。原因も掴めてないって紫も言っていたんだよ」
華将はそう聞くと眉間にしわを寄せて考えていた。
そして、魔理沙にこう話した。
華将「分かった。今度原因を調べておくよ」
魔理沙「分かったよ。くれぐれも気を付けてな」
華将「あぁ、ありがとう」
その時、突然外の世界の裂け目が出現し魔理沙、フラン、華将を吸い込んで行った。
華将「なっ、うわああああ!!!」
魔理沙「な、なんだこれ!?」
フラン「きゃああああ!!!」
咲夜・美鈴「妹様、華将さん!!!」
魔理沙「私の心配はないのかよ!?」
その3人を吸い込んだ後、裂け目は消えていった。
フラン「うぅ………ん………」
華将「………ラン……フラン!!!」
フラン「あれ……?」
華将「気がついたみたいだね」
フラン「ここは………?」
華将「おそらく、外の世界だ」
フラン「そ、外の世界!?」
どうやら華将たち3人は裂け目によって外の世界に放り出されてしまったようだ。
しかし、華将はなにか不審がっていた。
それもそのはず、なぜ3人だけ放り出されたのか。単なる結界の不具合なのか、それとも何者かが意図的に裂け目を作りだしたのか……。
そう華将は考えていた
華将(なぜ、俺たち3人だけ外の世界に出されてしまったんだ……。何かおかしい………嫌な予感がする)
フラン「華将さん、あれ何?」
フランが指さす方向には海があり、そこには何かの施設が見える。
華将は、何かを思い出したようにフランに話し始めた。
華将「あれは鎮守府。昔、旧日本海軍が軍艦と呼ばれる戦闘型の船を置いていた基地のことだよ……まさか………ここは日本………そしてあの建物………横須賀鎮守府だ……!!!」
突然華将はあの鎮守府に向かって走り始めた。
フランと魔理沙は慌てて走り始め、ついて行く
魔理沙「お、おいっ! 一体どうしたって言うんだよ!?」
フラン「そうよ。いきなり走り出して、なにかあったの?」
華将「昔、ぼくはあそこではたらいていたんだ。まだ、所属は横須賀鎮守府籍になっている……まだ、あの子達が覚えていてくれることを祈りたい……」
フランと魔理沙は不思議がって聞いた
フラン「あの子たち?」
魔理沙「誰かいるのか?」
華将「うん、その事については後で話すよ」
華将たちは横須賀鎮守府の目の前で立っていた。
門の前に門番が立っていた。
衛士の顔はゴリラみたいで体格もゴリラみたいだ。しかし、華将の姿を見ると飛び上がって「どうぞお入りください!!!」と言った
華将「この2人も入れるから…僕の友人だ」
衛士「はいっ!」
魔理沙「あの門番。物凄く華将にペコペコしているな。まるで……とても偉い方を目の前にしているかのように…」
華将「……」
ここ横須賀鎮守府は呉、佐世保、舞鶴に並ぶ大型の鎮守府で敷地内では艤装を作る工廠。
艤装と艦娘を治す艦娘療養治療施設、通称入渠ドックがあり、各艦娘の寮舎や本庁舎などがある。
魔理沙「それにしても、ここ広いなぁ………軍隊でもいるんじゃないのかってくらい大きいぜ」
華将「一応ここは海軍の基地だよ。昔はね」
フラン「昔? 今はどうなの?」
華将「今も一応基地だよ」
フラン「でも誰もいないよ?」
華将「当たり前だよ、だって今は夜中の2時だよ?」
フラン「そうだった……」
魔理沙「とりあえずどこかで寝ないとな」
華将「そうだね」
華将達は本舎に向かっていった。
鍵はしまっていたが華将がマスターキーを使って鍵を開けた。
その時何者かが華将たちに声をかけた
???「そこの3人、止まりなさい」
魔理沙「まずいっ、みつかった!」
華将「久しぶりだね……高雄」
高雄「その声は……華将司令長官殿!?」
華将「そうだよ…ただいま」
高雄「おかえりなさい。随分とお久しぶりですね」
華将たちに声をかけた女性の名前は高雄型一番艦の重巡洋艦、高雄だ。
魔理沙「高雄って……軍艦の高雄か?」
華将「そうだよ」
魔理沙「ということは……艦娘…?」
華将「うん」
魔理沙「すげぇ! 初めて本物を見たぜ!!!」
華将「魔理沙が艦娘を知っているなんてな。驚いたよ」
魔理沙「早苗から聞いたんだ」
華将「あー…」
華将は思わず拍子抜けた。
なぜなら、魔理沙が言った早苗とは守矢神社に居る巫女。東風谷早苗のことを言っているからだ。
東風谷早苗は外の世界から来た人間で、二つ名は祀られる風の人間である。
華将も外の世界出身だが、早苗たちよりも昔に幻想郷に来ている。
フラン「これから私たちどうなるの?」
華将「大丈夫だよ、フラン。必ず幻想郷に戻れる方法を探すから」
フラン「わかった!」
華将達はこれからどうなるのか。無事に幻想郷に戻ることは出来るのか。
これから始まる冒険は奇想天外で様々な困難が待ち受けている。
華将たちの冒険は今、始まる!!
いかがだったでしょうか。
はじめて小説を書くので上手くないところが多々あるかと思われますが、そこは暖かい目でお願いします。
次回は様々なキャラクターが登場します。
そして、トラブルに巻き込まれたりと色々なことが起きるので楽しみにしてください!
次回 第2章 外の世界 ー横須賀鎮守府編ー