常識を犠牲にして大日本帝国を特殊召喚   作:スカツド

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最終話(本当) 終わり良ければ全てよし

 レイフォル内のグラ・バルカス基地を壊滅させたスタッフ一同にムー政府から感謝状が贈られた。

 

「こ、これだけ…… これだけなんですか?」

「はぁっ?」

「に、二階級特進だけで…… じゃなかった、感謝状一枚だけでお終いなんですか?」

「いやいや、日本円で百億円相当をお支払いしたはずでは?」

 

 ムーの厚生大臣が口をぽかぁ~んと開けて呆ける。

 天満は心の中で『マジレス禁止~!』と絶叫するが決して顔には出さない。

 

「で、ですよねぇ~! いかがでしたか、我々の手際は? もしムーさんさえよろしければこのままグラ・バルカス本土の駆除も進めてご覧に入れますが。もう百億お支払いいただければ二ヶ月で一匹残らず駆逐して差し上げますよ」

「完全な駆除なんて可能なんですか? グラ・バルカスの人口って一億くらいと聞いていましたが?」

「大陸全土を徹底的に熱処理しちゃいましょう。駆除完了から五年以内に再発生した場合は無償で対応いたします。再駆除はもちろん、それに関連する損害も保証させていただきます」

「分かりました。よろしくお願いいたします」

 

 

 

 今回の駆除対象地域は遠くて広い。機種をボーイング787-9に変更して二機に増やす。二ヶ月間契約のレンタル料金は四億円を超えた。整備費もほぼ同額だ。もちろん前回と同様の特別改造も施す。

 パイロットも前回の倍の八名が必要なので二千万円以上掛かった。

 だが、最も高く付くのは燃料費だろう。百三十キロリットルの燃料を満タンに入れると千五百万円も掛かるのだ。こればっかりはどうにもならん。これでも燃費が良い方だと言うのだから参ってしまう。

 

 まずは目障りなイネルティアとパガンダを潰す。こちらの滑走路を攻撃されては堪らんからだ。

 それが終わるとようやく待ちに待ったグラ・バルカス本土の駆除作戦が開始された。

 787-9の特別改造機は一万六千キロ近い長大な航続距離を活かしてグラ・バルカスの全域を行動範囲に収めている。連日のように飛行しては一日二発のペースで着々と核融合発破を投下して行く。

 まずはグラ・バルカス東部にある空軍基地を叩いた。続いてレーダーサイト、基地司令部、海軍基地、陸軍基地、物資の集積所、エトセトラエトセトラ……

 

 グラ・バルカスの戦闘機は少しでも高空性能を確保しようと防弾装備を外してまで軽量化しているようだ。それどころか機銃や弾丸の搭載数まで減らすという涙ぐましい努力をしているらしい。

 そんな戦闘機たちがよたよたと一万三千メートルまで三十分以上も掛けて上がってくる様には感動を禁じ得ない。

 だが、マッハ0.85で飛ぶ787-9は三十分で四百五十キロも遠くへ行ってしまうのだ。そんな物が迎撃出来るわけもなかった。

 日を追うごとにグラ・バルカス航空機の活動は低下して行った。

 

 

 

 

 

グラ・バルカス帝国 山岳地帯に作られた帝王府地下壕

 

 お通夜の様に重苦しい雰囲気の会議室。

 その場に集うのはカーツの死亡により帝王府長官に繰り上がったオルダイカ、外務省幹部がまとめて死んだため繰り上がった外務省事務次官ダラス、軍幹部が壊滅したため佐官クラスのモブ軍人、数少ない政府関係者としてギーニ・マリクス国会議員、エトセトラエトセトラ……

 オルダイカは伝令兵が命懸けで届けてくれた手書きメモを読み上げた。

 

「依然として我が方からの呼びかけに対する反応は一切ありません。我々は既に海軍と空軍の全て、陸軍の九割を失っております。また、これまで軍事力を狙っていた敵の攻撃は先日から民間人をターゲットに移しているように思われます」

「それはつまり我々を根絶やしにするつもりなのか? ただの一人も生かして残さず殲滅するとでもいうのか?」

「かもしれませんね。とにもかくにも向こうからコンタクトを取る意志は全く無い様です」

「これが、こんな物が戦争だと言うのか……」

 

 名もないモブ佐官が悔しそうに唇を噛みしめた。震えるほど強く握りしめた拳の甲が白くなっている。

 

「それが大佐、そうでもないみたいなんですよ」

「何だ? 言ってみろ?」

「まだ無線が使えた頃に傍受した話なんですが、敵は我々を害獣として駆除していると言っていたんですよ。その時はそれを比喩的表現か何かだと思っていました。ですが、今から考えるとアレは本気だったのかも知れませんね」

「そ、それが事実だとすれば和平や降伏はありえんと言うことか? 本当に帝国は…… グラ・バルカス人民は一人残らず殺されるだと! そんな馬鹿な事があって堪るか!」

 

 目を血走らせたオルダイカが血を吐く様に喚き散らした。 

 だが、外務省事務次官ダラスは気の抜けた顔で呟く。

 

「しょうがないですよ、我々だってパガンダやレイフォルで同じ事をやったんですもん。我々は連中を野蛮人だと侮って滅ぼした。その時に気付いておけば良かったんですよ。だったら我々のことを野蛮人だと見なすくらい高度な科学や文明を持った奴がいても不思議では無いってことにね」

「しかし…… だったら今からでも何とかならんのか? 我々が益虫であることを彼らに提示できれば駆除を止めてもらえるかも分からんぞ。我々の技術や知識は無価値でも人的資源や歴史的価値はあるのでは? あるいは音楽、文学といった芸術的価値だって……」

「長官、あなたは途中までゴキブリ退治を進めたところで急に彼らを助けたくなったりしますか? しないでしょう?」

「……」

 

 まるでお通夜みたいだと思っていた会議が実はグラ・バルカス帝国の生前葬だったとは。

 その事に気付いた一同は何だか開き直った気分だ。残された僅かな時間を家族や友人と過ごそう。あらゆる任務や責任から開放された彼らの顔はとっても晴れやかだった。

 

 

 

 

 

 四井がレンタルした787-9は週休一日で毎日二発の一メガトン核融合発破を投下して行った。

 始めのうちこそキノコ雲が格好良いなあとか害獣を何匹くらい駆除したんだろうかといった話題でスタッフたちは盛り上がる。だが、いつしかそれも日常のルーチンワークとなってしまう。

 

「天満さん。俺、何だかグラ・バルカスの連中が可哀想に思えてきましたよ。どうして犬や猫は可愛がってもらえるのに奴らは害獣扱いされて殺されなきゃならないんでしょうね?」

「それは考えてもしょうがないよ、住吉君。駆除してくれって言うのがお客さんの注文なんだもん」

「だったらもしムーが日本人を駆除しろって注文したらどうするんです? まさか日本に核爆弾…… じゃなかった、核融合発破を落とすんですか?」

「いやいや、そんなわけ無いやん。その時はムーに落とす事になるだろうな」

「ですよねぇ~!」

 

 二人は一頻り大笑いすると仕事に戻って行った。

 

 

 

 三ヶ月の駆除作業を終えた後、天満の元に燃料代として八億円の請求書が届いた。

 その他にも機体の改造と現状復帰に三億円。

 百発の核分裂発破の製造原価が三十億円。核融合への改造費が二十億円。運搬費、管理費、保険代、地上スタッフの人件費、エトセトラエトセトラ…… 合計八十億円だと!

 まあ、ムーから二百億円も払ってもらえたんだから大儲けなんだけどな。天満はほっと安堵の胸を撫で下ろした。

 

 

 

 グラ・バルカス駆除の成功により四井アーマメントシステムズは害獣駆除事業を分社化して四井クリーンという新会社を立ち上げた。

 天満は営業部長に抜擢された。されたのだが…… 仕事が全然無かった!

 

 古の魔法帝国のコア魔法モドキを百連発させ、僅か三ヶ月でレイフォル、イネルティア、パガンダ、グラ・バルカス帝国を滅ぼした。って言うか、草木一本生えない死の荒野に変えたしまったのだ。

 日本…… 恐ろしい国! って言うか、四井に逆らったら危険が危ない。世界中を見回しても四井に逆らおうという気骨のある国はそうそういないのだ。

 

 

 

 後から考えてみれば四井は厄介払いしたかっただけなのかも知れんなあ。窓際の席に座った天満は例に寄ってぼぉ~っと遠くの空に浮かぶ雲を眺めていた。

 

「相も変わらず暇だなあ。営業に回ってもどいつもこいつも俺たちの顔を見た途端にお願いだから帰って下さいって懇切丁寧に頼んで来るしさ。これってもしかしてグラ・バルカスの呪いか何かかも知れんぞ。そうだ! お祓い? ご供養? 何かそんなのをしたら良いかも分からんな。守口君、どう思うよ?」

「お祓いって言うのは故人の遺品とか住んでた場所に行うものですね。この場合、ご供養の方が良いんじゃないですか。もうすぐグラ・バルカス駆除から一年ですし。一周忌法要とかやってみてはどうでしょう。きっと四井クリーンのイメージアップにも繋がりますよ」

「よし、善は急げだ。早速進めてくれるかなぁ~?」

「いいともぉ~!」

 

 小人閑居して不善をなす。暇人どもにはこれと言って他にする事もない。そのお陰もあって話はトントン拍子で進んで行った。

 

 

 

 五月晴れの空の下、高野山奥の院に四井クリーンの関係者が集う。

 織田信長や明智光秀といった名だたる戦国武将の墓が並ぶその先。脇道へ進んで行くと二百メートルほどの石畳の両側にコーヒーカップの形をした墓石、ヤクルト、福助、ロケットの墓石、エトセトラエトセトラ…… みんな違ってみんないい!

 その中でも一際目を引くのは日本シロアリ対策協会が建てたシロアリの墓だ。一寸の虫にも五分の魂。こういう風に小さな虫たちの魂も供養してやった方が寝覚めも良いだろう。

 

 今回、四井クリーンが選んだのは奥の院の更に奥だった。高級な黒御影石を使った奉賛五輪塔を石材屋さんに作っていただく。標準的な広さの墓地に普通のデザインの五輪塔を建てると必要な料金は二千万円ほどだった。

 荘厳な空気の漂う中にお坊さんの読経が流れ、線香の煙がたなびく。

 

「グラ・バルカスの皆さん安らかに。今度生まれ変わって来る時は人間に生まれてこれたら良いですね」

「七度人として生まれ変わり、朝敵を誅して国に報いて下さいね」

「どっちかといえば私は貝になりたいですね」

「だったら私は猫に生まれ変わりたいですね。凄く珍しい雄の三毛猫を希望します」

 

 何か知らんけど趣旨が変わってるんじゃないのかなあ。天満はちょっと気になったが空気を読んでスルーした。

 

 

 

 一周忌法要の数ヶ月後、開店休業状態だった四井クリーンに久々に良いニュースが飛び込んできた。もしかして早くもご利益があったんだろうか。

 

「天満部長、待ちに待った駆除の仕事が入ったので行って参ります」

「ああ、アニュンリール皇国の駆除だっけ? 住吉君と守口君、ようやく取れた大口の仕事なんだ。くれぐれも粗相の無いようにね。だけど、本当に僕が出なくても良いのかな?」

「いや、あの、その…… 部長がいない方が話がまとまりそうですから……」

「そ、そうなんだ。まあ、必要があればいつでも遠慮なく言ってくれるかな」

 

 人を小馬鹿にした様な薄ら笑いを浮かべた二人組は風の如く足早に逃げ去った。

 

 

 

 

 

 アニュンリール皇国の駆除から一年弱。四井クリーンは相も変わらず開店休業状態だった。

 いまさら日本に…… 四井に逆らおうという奴などこの世界にいるだろうか? いるはずがない! 反語的表現!

 だが、ミリシアルなど幾つかの国々は古の魔法帝国復活を本気で恐れている。そういった連中が基金を作って活動を支援してくれるお陰もあってどうにかこうにか活動を維持してこれたのだ。

 五千億円を要した黒鉛型原子炉建設費の半分はこれらの国々に転換社債を引き受けてもらうことで賄った。残り半分は国から補助金を出してもらう。

 ようやく生産された八キログラムのプルトニウム239で四発の核兵器が生産されたのは更に半年ほど先だった。

 

「やっとですね。古の魔法帝国復活まで最長で二十二年ですか? 最大で八十八発生産できたとしても…… 一発当たりに直すと五十七億円ですよ。材料費や核廃棄物の処理費用、人件費、エトセトラエトセトラ。いろいろ含めると一発百億円近くになりますか」

「しょうがないよ。アメリカが安価に核兵器を作れたのは大量生産によるコストダウンの結果なんだからな。一から原発を作ったのに八十八発しか作れなければ割高にもなるさ」

「かと言って何万発も作ったって使い道がないですしね。単価が安くなる代わりに毎年毎年何千億円も掛かったんじゃ本末転倒ですから」

「それで? 運搬手段はどうするんだ。弾道ミサイルとかは使えそうなのかな?」

「絶対に無理です、あんなコスパの悪い代物。値段も高けりゃ維持費も馬鹿になりませんから。大赤字も良いところですよ」

「だからって民間機を使うわけにもいかんだろ? 古の魔法帝国ってグラ・バルカスより遥かに高度な兵器を持っているはずなんだもん」

「そこは安心して下さい。とっても安上がりな方法を考えてありますんで」

 

 そう言うと守口は人を小馬鹿にした様な薄ら笑いを浮かべた。

 

 

 

 それから二十年ほどの間、四井クリーンは本当に害獣と害虫駆除くらいしか仕事が無かった。

 シロアリを駆除したり蜂の巣を取り除いたり。時には猪や鹿、猿といった動物の駆除も行った。それどころか雪国では除雪作業もやっている。ハウスクリーニングにも進出しようと計画しているくらいなのだ。

 外来種の蟻が大量発生した時は本当に大変だったなあ。グラ・バルカスなんかより十倍は苦労したぞ。

 それはそうと古の魔法帝国なんて本当に復活するんだろうか。あれだけ大騒ぎして嘘っぱちだったらびっくりだぞ。想像した天満は思わず吹き出してしまった。

 もしかしてこのまま何事も無く定年が来ちまったりしてな。遠くに浮かんだ雲をぼぉ~っと眺めていると……

 

「た、大変です社長! 大変ですよ!」

「どないしたん、住吉部長。猫が卵でも産んだのか?」

「話の腰を折らんで下さいな。古の魔法帝国でしたっけ? 例の変な国が復活しそうなんですよ。さっきエモール王国の人が電話で知らせてくれました」

「本当かね、それは? またまた、古の魔法帝国詐欺じゃないだろうね?」

「今度こそ本当みたいです。たぶんですけど」

 

 こいつ信用して大丈夫かよ。天満は心の中では疑いつつも取り敢えずは対応を進めるよう指示する。

 待つこと暫し、静止衛星からの映像が入ってきた。

 

「ほぼ事前の予想通りみたいですね。二割ほどが食われたみたいですけど」

「逆に言うと八割は生き残ったわけだ。では予定通り全艦突撃せよ。ポチッとな!」

 

 天満は自らエンターキーを押す。この役目だけは人には譲れん。これが俺の生き甲斐なんだからしょうがない。

 

 四井クリーンではあらかじめ古の魔法帝国の出現地点を予想して中古の無人貨物船を大量に配備していた。それぞれの船には百メガトンを超える超大型核兵器が搭載されている。

 現代ではこのような超大型核兵器は完全に時代遅れの骨董品だろう。なぜならば爆発力を大きくしてもエネルギーの大半は上空に抜けてしまうので加害半径はそれほど大きくはならない。それよりも小型の核兵器を沢山ばら撒いた方が効率的なのだ。

 そんな事は百も承知なのだが核融合反応の点火に使用するプルトニウムが百発分しか用意できなかったんだからしょうがない。

 ちなみに技術的な改善によりプルトニウムの臨界量は1.5キロにまで改善している。

 それはさておき運搬手段に航空機やミサイルを諦めた代わりにサイズや重さに関する制約がなくなったことも大きい。プルトニウムに比べれば重水素やリチウムは安い物なのだ。

 

「魔法帝国とやらからの反撃は?」

「今の所は特にありません。やっぱ、降伏勧告とかはしないんですよね?」

「核融合発破の製造には一兆円近く掛かってるんだぞ。もし降伏されても代金の回収が出来ないと困っちゃうだろ? だからと言って魔法帝国とやらに請求も出来んしな」

「ですよねぇ~!」

「んじゃ、ポチッとな!」

 

 例に寄って何でも同じボタンで済んでしまう。って言うか、このボタンを押すのもこれが最後なんだろうか。そう思うと何だか寂しいな。よし、たくさん押しておこう。ポチポチポチポチポチっとな!

 

 八十発の百メガトン核融合発破が古の魔法帝国を取り囲む様に一斉に爆発した。発破の周囲は分厚いコバルト59で覆われている。それを核融合反応で発生した中性子によって半減期が約五年三ヶ月のコバルト60を変えてしまおうと言うのだ。

 

 かつて古の魔法帝国があった土地はこの後、数十年間に渡ってγ線の飛び交う不毛の荒野となった。

 

 めでたしめでたし。

 

 

 

 

 

「いやいや、住吉君に守口君。最後の最後でとっても良い思い出が出来たよ。ありがとうな」

「こちらこそ今まで本当にお世話になりました。後の事は安心して任せて下さいね」

「当てにしているよ。とは言え、ここは異世界なんだ。あの魔法帝国が最後の一匹だとは思えない。もし水爆実験が続けて行われるとしたら、あの魔法帝国の同類がまた世界のどこかへ現れてくるかもしれないんだよ」

「そ、そうかも知れませんね。そうじゃないかも知らんけど」

「まあ、大丈夫でしょう。すでにギガトン級の核融合発破が完成間近ですし。今度の奴は純粋水爆ですからプルトニウムも不要なんですよ。お陰で画期的なコストダウン出来ること間違いありませんから。サイズはちょっとだけ大きくなりますけどね」

 

 ドヤ顔を浮かべた住吉と守口が自慢げに顎をしゃくる。

 こりゃあ第二、第三の魔法帝国は確実だな。天満は心の中で小さくため息をついた。

 

 完




 語り残した事は多いがひとまずここで物語を終ることにする。
 この後、天満はムーにとどまりムーの人々と共に生きた。
 彼は住吉や守口の定年後、はじめて日本へ帰ったとある年代記は記している。
 またある伝承は彼がやがてミリシアルの人の元へ去ったとも伝えている。
 帰還した富田林はやがて四井グループ中興の祖と称えられるにいたるが、生涯副社長にとどまり決して社長には就任しなかった。
 以来、四井は社長を持たぬ会社になったという……
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