ぶっ飛び少女がDIO様のメイドになるお話   作:ふろんてぃあ

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第12話 人生は見せ物

目撃者 殺す話

 

「お、お世話になりました…」

「ホホホホ、いいのよ。ほら、承太郎も挨拶なさい。」

「………おう。」

「クフフフフフ、フフ。」

「あらあら、2人とも仲良しね。」

 

仲良しでもなんでもない。ただ、昨夜夜に2人でいた所を目撃されて、事があらぬ方向に進んだ事に対する絶望を引きずっているだけだ。ハナコも承太郎も昨夜から一睡もできていなかった。

 

聖子はそれを分かって朝から、わざと陽気な態度で、わざと気配りのできない女の様に振る舞っている。

この女はいつもと同じですよ、という雰囲気で私達を牽制しているのである。

私には、どこぞの知らんビッチが、息子に手を出すなよ。と。承太郎には、出会った初日から手を出すなんて、本当は言語道断だ。大目に見てやるが、反省しろよ。と。

 

まあ、性的な関係を築いていたのなら、それはとても優しい叱り方なのだけど、ハナコと承太郎に関しては本当に唯の勘違いなので、それは理不尽な怒りである。

 

「ありがとうございd%#°$€5+÷………」

「ハナコちゃ〜ん、元気でね〜!体に気をつけて〜!私も承太郎もいつでも待ってるわ。」

「お世話に>3#…ました….」

 

ハナコはとうとう日本語が分からなくなってしまった。聖子は相変わらずだった。

空は青い。太陽に包まれてそろそろ高校三年生になる時期だ。こんな日に卒業式ができたらいいのにな、とガクセーみたいな事を考えた。ガクセーだった。人は気まずくなると、別のことを考えがちである。

 

聖子はハナコにタクシーを手配し、明るく振る舞ったが、それが逆に2人の心をダークサイドに引き込んでいった。

なんでこんなことになったんだ。

全ては性欲のせいである。2人は未遂でも、そもそも事に及ぼうともしていないが。

 

この事件で承太郎のグレ期は更に加速する事となった。ハナコはさらに逞しくなった。

人生、強かに生きていかなければならないのだと2人は学んだ。空を見上げて心の友よ、と妄想のテレパシーで通じ合った。

 

「………達者でね。」

「ハナコもな。」

「ばいば〜い♡ハナコちゃんなら、お嫁さんに全然オッケーよ♡」

 

嘘つけこの女。案外腹黒いぞ、優しいけれど。

タクシーのドアが閉まる。

ハナコは精神病院までお願いします。と、ぐったりした顔で運転手に頼んだので、とても心配された。車が発進すると、承太郎と聖子の姿が遠ざかっていった。

これで空条邸ともお別れとなると少し寂しい気がした。久しぶりに、危険とはかけ離れた世界を堪能したので、ハナコは、少しのアクシデントもそっと心の中に収めようと思った。

 

「おねーちゃん、大丈夫?本当に精神病院でいいのね?」

「大丈夫ですわ。お見舞いに行くんですの。ありがとう、お釣りは有りません。」

 

目的地に着き、運転手に一万円札を握らせ、爽やかにタクシーを下車した。

精神病院についたハナコは清々しい顔をしていた。

現在の気持ちとしては、さて、仕事頑張るか、というところである。まあ、昨日のことは忘れて爽やかに仕事を終わらせよう。

 

「アイお坊ちゃん…今から姉やは頑張りますのよ。」

 

久しぶりにドクラ・マグラを使う気がした。自分の姿を認識させないように霧を発生させ、病室に向かった。エレベーターを使って目的の階まで上がり、歩く。

 

ローファーの音がコツコツと響く。白い壁、白い服の人々の中にいる制服の自分だけが特別なそんな存在の様に錯覚した。私は廊下の真ん中に引かれている線をまま外さない様に歩いた。

 

少し歩くと、目的の病室に着いた。ここを開ければ奴が居るだろう。白い横に開ける扉は少し重かった。病室にはベットが2つ。一つは誰もいない。

 

もう1つの奥のベット、に彼女はいた。

ミチコは相変わらず、ベットの上に座っていた。

 

「こんにちは。ご機嫌いかがですか?今日は空も青く、暖かい風が吹き、草も嬉しそうにざわめく、いい天気ですわ。」

「………」

 

ミチコは何も喋らなかった。私の方を向くと目を見開いて、口をぽかんと開けた。驚いたような顔である。

ハナコは少しおかしいな、と感じた。催眠が続く限りは夢の中にいるように、瞳には何も映らないはずである。が、今の彼女は完全にハナコを認識して、驚いたのだ。

催眠が解けている。それしか考えられない。

しかし、驚かなかった。逆に、左唇を吊りあげた。

 

「ミチコさん、もしかして目覚めかけてますか…?」

「………ハナコ。あ、あんたヨウコちゃん達を、こ、殺したの…?なんで、私………ここに…病院……?」

 

目覚めていた。が、混乱しているようだった。

そりゃそうだ、何ヶ月という月日がすっぽ抜けているうえ、病院送りにされていたら、誰だって焦るだろうと、思った。

 

第三者から見ると、ハナコがとても性格の悪い女に見えるだろう。ハナコは自分をいじめた女が焦っている様を楽しんでいるのでは無い。

ミチコは本当に焦ってはいるが、同時に、頭の3分の1くらいは冷静に物事を捉えているらしい。右手をゆっくりと置いてある花瓶に伸ばしている。そしてそれを、ハナコは分かっていた。

 

次の瞬間、ミチコはハナコに花瓶を振り上げた。ハナコはそれよりも早く、右拳を前に突き出し、ミチコの鼻にジャブをかました。

 

「ヴ………な、なんて事するのよッ!!」

「正当防衛よ。」

「殺人鬼!」

「なんとでも言いなさい。」

 

ハナコはミチコの髪を引っ張り上げ、壁に思いっきり打ち付けた。ひどい音がした。今の衝撃でミチコの鼻はおかしな方向に向いた。

さらに、その勢いでハナコは両腕をぶち折った。周りには認識されるはずないし、監視カメラはあらかじめ電源を抜いておいた。管理室の男は今の時間は、新人のナースを最上階で犯すのに必死で、ノーマークだ。あと1時間は戻らないだろう。

ハナコはやりたい放題だった。

 

「痛い〜、痛いよ〜ッ!」

 

承太郎は、弱いものいじめはきっとしないし、彼は恵まれている分、良い人間になるだろう。でも、この女は別である。完璧な私怨だが、世の中に対する理不尽を、ハナコはミチコにぶつけた。

そして、これでスッキリ、柵や、後悔を断ち切って、エジプトでアイ坊ちゃんとDIO様に使えながら過ごそう。という企みであった。

 

「ふぅ、貴方の歯を全部引っこ抜くのもいいわ。貴方を糸ノコギリでバラバラにして煮詰めて、貴方の両親に買わせてやりたいけど、私は貴方みたいに暇じゃないから、直ぐに楽にしてあげるわ。」

 

扉の外では、急患です!という声が響いた。

廊下で白衣の天使達が走り回っているのだろうな〜と呑気なことを考えた。

それに比べて目の前の女はとても醜かった。私はたとえ、どんなに痛くても土下座して命乞いしたりしない。それは、DIOの元に仕えてから学んだ、プライドからの確信であった。ハナコはなんやかんや言って、そこら辺の女の子の様に優越感が好きである。しかし、そのジャンルがおぞまし過ぎるので、普通の女の子では無いのだ。

 

「何か言い残す事あります?」

「た、たひけてください………」

 

また、ハナコの美学の元、ミチコの遺言はアウトであった。

 

***

 

人生は見せ物

 

ハナコは任務を終えて、速やかにエジプトに帰還した。エジプトの砂っぽい感じは、妙に懐かしかった。ただ、ハエがブンブン飛び回っているのはちょっと嫌だった。

 

空港に着いたのは夜だったが、すぐにアイに会いに行きたい気持ちが止められず、無用心にも鍵のかかったスクーターにまたがり、夜の街を駆け抜けた。ただ、ハナコはスクーターなど全然乗ったことが無かったので、運転が荒い、というかガッタガタであった。三輪だった事が唯一の救いである。

 

重い門を開くと、夜にも関わらずペットショップがハナコを出迎えた。2人は仲が悪いので、ハナコは身構えたが、ペットショップは嘲笑うようにハナコを見下し、また飛翔した。

 

「夜分遅くに失礼ですが、帰還いたしました〜」

 

小声で、あまり音を立てないように館に入る。アイの泣き声は聞こえないため、良かった、とホッとした。

 

DIO様はこの時間は起きているはずだから、荷物を置いて挨拶に行こうかしら。きっと坊ちゃんはDIO様の所にいるわね。

 

素早く着替えて、おさげを編み直し、エプロンとヘッドドレスを着けてDIOの部屋へと向かった。いつも、重々しい扉をノックする時に一瞬躊躇いの様な物が心の中で生まれるのだが、今日はそんな事も無かった。

 

「DIO様、ただいま戻りました。ハナコです。」

「ハナコか。良い、入れ。」

「失礼いたします。この度は誠にありがとうございました。メイドの分際でDIO様のお手を煩わせるなど、私自身も大変おこがましい事をしたと自覚しております。本当に、申し訳ございませんでした。」

 

まずは深々と頭を下げて、謝罪する。

これは本当に有り難いと思っている事だし、申し訳ないとも思った事なので、素直な気持ちを込める。

 

「良い。任務については滞りないか?」

「はい。」

「ならば、褒めて使わそう。」

「有り難き幸せ。………あの、ところでなのですが、坊ちゃんは?」

「隣で寝ておる。」

 

ハナコは心臓が飛び出しそうになった。

な、なんて事を。いつのまにかそんなに仲良くなっていたのか2人は………DIO様、アイ坊ちゃんに興味なさそう…というか、鬱陶しく思っていたのではないの?まさか、こんなに仲良くなっているなんて………驚きだわ。

 

「あ、アイ坊ちゃんと親子の仲を深められましたか…?」

「勿論だ。」

「は、はへ………」

「………なんだ、父親が息子と一緒に寝るのがそんなにも珍しいか?」

「いえ、滅相も御座いません。とてもお似合いです。」

 

む、息子だと………

ハナコはDIOがアイを息子と言った事に、また驚いた。どうやら、DIOには父親という自覚が生まれたのか、アイを特別視し始めたらしい………とハナコは捉えた。

そしてDIOがアイに構い始めると、ハナコはアイの養育権を奪取される可能性がある。顔には出さなかったが、心の中で少々焦っていた。

 

「………DIO様………その、私は邪魔になりますか………?」

「言葉が足らん。」

「DIO様がアイ坊ちゃんを本格的に育てる、となると、私は必要無くなりますかね………」

 

この回答次第でハナコは、手を引こうだとか、自分の存在意義を失うとか、マイナスな考えが有ったのでは無い。

むしろDIO様が私から、アイ坊ちゃんを奪うなら、ぶち殺して財産をかっさらって石油王と結婚して悠々自適に暮らしてやる、と思った。

 

しかし………

 

「ばっ、バカな話をするんじゃあ無いぞッ!!お前が居なくなったら地獄が始まるッ!!」

 

ハナコの心配とは全くの逆であった。

 

「こいつは普通のガキじゃないんだ、成長も早いし、這い回るし!それも並の速さじゃない。ちょこちょこ動かし目が離せない、目を離すと窓から落ちる、階段から落ちるなどの危険がいっぱいだッ!お陰でテレンスが階段から転がり落ちた………」

 

DIOの勢いはすごかった。ああ、やっぱり子供を育てるの大変なんだろうな。

 

「………ホホ、ホホ、私がいないと駄目ですねェッ!」

 

ハナコは乾いた笑と、ちょっとだけ自画自賛のような嬉しさが身から出た。

 

「本当に笑い事じゃあ無いんだ、飯にも気をつけなきゃいけないんだろ、風邪も心配だし。なによりも、目が足りない………」

「ホホホホホ……」

 

どうやらこの館は思ったより大惨事だったらしい。ハナコの不在でテレンスの仕事が増える。そこにさらに、アイというトラブルのかたまりの、赤ん坊という存在が増えたのだ。老齢のエンヤに負担をかける事をDIOとてしなかった。ので、DIOがほとんどの世話をしたのだ。

 

この一週間と半、彼はほとんど趣味の読書が出来なかった。そして、遠い昔に死んだ母の姿を思い出した。父親も思い出した。母親代わりのハナコがいない今、父親である俺がしっかりするしか無いじゃあないか、と謎の使命感が湧いて来た。

投げ出すよりも、自分の父親と同じになりたくないという気持ちが勝った。

 

「DIO様投げ出さずに偉いですわ。」

「どんなに子育てが大変だとな、このDIO、あのようなクソ親にはなるものか。しっかりと息子は大切にするぞ。」

「今まで散々殺して来たのに………」

「心を入れ替えたのだ。だいたいDIOの精子から生まれたのだから、還元しただけだろ。」

「精子とか堂々と言わないでください、気持ち悪い。」

「何だとッ!欲しがる女は世界に溢れているのだぞッ!」

「前から思ってたんですが、DIO様精子臭いです、アイ坊ちゃんに悪影響ですわ…」

「黙れ、処女が。知ったような口を聞くでない。」

 

謎の使命感により、DIOはアイの事を大切に思い始めたのは確かだが、元の性格は変わっていないようだった。

そして、ハナコはそろそろ無駄話をよして、アイの顔を見たかったので、DIOの隣で寝ているというアイを見に近づいた。

 

「この一週間で大きくなったぞ。」

「ふふふ、この数日で大きくなるのなら苦労しませんわ。ハイハイからいつ立つようになるのかしら………」

「そういえば昨日立ったぞ。」

「は?」

「だから、立ったって。」

「え」

「立ったんだ!」

「分かってますわッ!」

 

驚いた。

アイはまだ、生まれて4ヶ月くらいだ。赤ん坊は生まれてから立つまでは1年前後。8ヶ月も早く立つなんて………どれだけ早く成長するんだ…

もしやこのままぐんぐんのびたら、2歳くらいなのに小学1年生くらいの体とか………中身と体がガチャガチャになるのではないか…

 

とても心配だった。

もちろん、アイを愛しているが、そうなれば、世間から見たらアイは化け物扱いされるであろうと思った。物凄く頭の良い子であれば、飛び級して学校に入れるかな………とか、ハナコは母親特有の先の先ことまで考えてしまう、あの思考を展開していた。

 

「み、見せて下さい。」

「ほれ。アイ、ハナコだ。」

 

DIOは布団を少しまくった。

アイはすやすや寝ている。が、明らかに大きくなっていた。成長のスピードがどうとか、ハナコにはよく分からなかったが、確実に大きくなっている。

そして成長に関して、1番心配に思っていた事を問いかけた。

 

「DIO様………まさかですけど、もう血を飲むようになったとかありませんよね?」

 

1番の心配はこれである。

もしも鮮血を好むようになったとしても、輸血パックなど、合法的な血は手に入るだろう。しかし、DIOの側にいれば、生きた女を殺して与えられるなど、悪影響極まりない、将来が心配になるような食べ物を、与えられているかも知れない。ハナコは心配だった。

相当ハナコは怖い顔で睨んでいたらしく、DIOはちょっとびびっていた。それに、明らかに目を背けていた。

 

「………まあ、そりゃ人間好みがあるだろ。」

「血、飲むんですか?」

「いや、まあ、血………血は飲むな。うん、飲んでた。」

「ア?」

「いや、ちょっと目を………離した時に。」

「目を離したですってッ!?」

「いや本当に、1分だ………」

「何を、していたんですか………???」

 

ハナコはDIO横髪を引っ張って、顔を引き寄せていた。怒れる母は怖い。ハナコは普通でないの女なので更に怖かった。全身から吹き出す殺気というか、圧が半端では無かった。

 

「………雀、を食べていた。ボリボリいってた。」

「エ、お肉もですか?」

「これは俺の仮説……というか、血を好むなら輸血パックやらそういうのを入手すれば良いし、合法的に解決するさ。だがな………その…」

「何なんですか。早く言え、10回りくらい離れた娘にビビるなんて感情なしめ。」

「ウ………その、血だけじゃ無くて、肉も欲しがるんだ。だから、その中間って事でローストビーフを与えた。」

「ナイス。」

 

ハナコは雀なんか食べてお腹を壊さなかったかしら、と思った。血と生肉を好む事は全く問題視しなかった。そして、案外DIOは父親だった。

DIOとハナコは夫婦の様であったが、まともではなかった。それとお互いに生きるのに必死で、恋愛もクソも無かった。

 

「怒っているのでは無いのですわ。ただ心配なだけ。」

「その心配は、いつかこのDIOを滅ぼしそうだな………」

「なぜ?父親を殺したらアイが悲しむわ。ホホホ、安心していいのです。貴女はアイ坊ちゃんがいる限り、私に守られているのですわ。ホホホ………」

 

DIOはハナコの異常性が加速していると感じた。

日本という人を殺したら暗がりに逃げなければ、社会的な死が訪れる平凡な環境から、今はスタンドを使えば簡単に殺人を犯せる環境にいる。

殺人というものにあまり抵抗がない女がこういう世界に来ると、手段としてトンカチやナイフを振り回して人殺しをするようになるのだな、と思った。

 

「ふふふふ………アイ坊ちゃんの為なら何でも出来るわ…ふふふふ………」

「お前、大丈夫か?」

 

元気に狂っていたハナコだが、だんだん様子がおかしくなって来た。

 

「うううう………アイ坊ちゃんに嫌われたら、私を好きでいてくれる人が居ません………グズグズ…」

「おいおいおい、何で泣き始めるんだ。心配しなくてもあと10年は独り立ちしないだろ…」

「ううう……日本で完璧な母親を見てきてしまった………もう胸を張って親代わりですって言えない………」

「父親が吸血鬼の時点でその方面は心配しなくていいと思うぞ。」

「ううう……殺人鬼に育てられたのでウチの会社駄目ですって言われたらどうしよう………」

「なんの話してるんだ………」

「DIO様ももっとアイ坊ちゃんを大切にしてあげろよ……うう…」

「めんどくさすぎるだろ………」

 

DIOはハナコのウザ絡みを鬱陶しく思ったが、こいつにもこんな時はあるんだなと思った。

愛に飢えた女なので、支えがないと生きていけない。アイは現在進行形で脳味噌にドラックとして働いているのである。

確かに、スタンドを使える時点で意識は強いだろうが、17の娘には色々とアグレッシブな人生だったのかな、とDIOはハナコを慰めてやる事にした。

 

「ううう………泣きたい。泣いてる。」

「よしよしよしよしよしよし。」

「DIO様、慰めるってよしよし言えばいいんじゃ無いんですよ。」

「めんどくさいぞ。」

「………優しくて下さい……愛されたいんです…頭撫でて欲しい……優しい家族の元に生まれたかった……変な所まで生き延びてしまった………うう………」

「分かるぞ、俺の父親も酒癖が酷く、母は過労で死んだな。」

「ううう…DIO様優しい……お酒飲みたい……」

「少しだぞ。」

 

ハナコにDIOは飲みかけの酒を渡した。が、ハナコはその横のボトルをひったくり、ラッパ飲みした。凄い勢いで飲み下した。ほぼ、浴びるように飲んだので、酒が漏れて服が濡れた。

 

「オイ、高いんだぞ。」

「クククク……美味しい。思ってたより甘い……苦いって、聞いてた…」

「お前が思ってるのはやっすい缶ビールだろ。」

 

ハナコは、DIOの上から降りて危なっかしい手付きでアイを抱いた。それから踊るようにフラフラ回転し、いつのまにか設立されていたアイのベッドにアイを移動させた。

 

「ククク………熱い。」

 

カラカラ笑いながらスッポンポンになった。そのまま戻ってDIOのベッドにダイブし、大きく揺らした。

月明かりが照らし出す、シルエットは女性のものだが、腹筋が割れて筋肉が多くついていた。

高い身体能力を兼ね備える女なので、納得の体だろう、シックスパックがあった。しかし、男性ほどの厚みは無く、DIOから見れば、折れそうな体だった。

 

「何…見てん……」

「お前酔ってるぞ。服を着ろ。風邪ひくぞ。」

「酔ってらい。」

「酔ってる。………何?こんな、ムキムキ、の女の子は、隣に置ぐおも無理なの……?」

「もう少し柔らかそうな方が好きだ。」

「そ。」

 

ハナコは日本的な顔をしていた。ザ、アジアンビューティという切れ長だが、つり目か垂れ目か微妙な眼で、化粧っ気がなく、白く、に太もも辺りまで黒髪が伸びる。彼女の顔のチャームポイントは、厚くぽってりした唇だと思う。

 

「………………フヒヒヒ…」

「お前の顔は日本でもモテるのか?」

「全く。気味が悪い女ですから…外国ならモテます?」

「モテそうな顔してる。」

「ふふふふふれしい。」

「何笑ってるのだ。」

「えへへへへへ、DIO君どこでもセックスだねふふふふふ」

「バカにしてるな。」

「ククククク……ふひっ」

「何がおかしいんだよ、バカくくくく」

 

その後2人は謎の笑いなら襲われ、朝まで酒を飲み続けた。

ハナコはDIOに、少しだけ仲間意識を抱いた日であった。ハナコは今日、急に泣き出したり酒を飲み始めたり、情緒不安定だったが、今は少し落ち着いた。

 

「今の今まで見せ物みたいな人生だったけど………」

「だったけど?」

「今日変われるわ、変わる気がする。」

「「ハハハハハ」」

 

2人は大声で笑い合った。青春だった。

 

 

 

 

 

 

「馬鹿言え、クソみたいな人間はそう簡単に変わらんさ。」

「死ね。」




ハナコのクソどうでもいい話 いくつかわすれた

自分はクラシックとか好きだろうと思っているけど、聞いたことないだけで、本当に好きな音楽は、何言ってるか分からないくらいのゴリゴリのヘビメタ。
クラブとか行ったら、実は「こんな所行く機会もう無いわ」って思ってバンバンヘトバンかましちゃうタイプの女です。

うりゃーーーーーーーー☆
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