花京院君の話 その①
エジプトの巨大市場の混み具合は、凄まじいものである。
ガヤガヤと人が雪崩込み、転んでしまおうものなら、踏み潰されてペシャンコにされてしまいそうだ。
168センチと日本人女性にしては、少し大きな方のハナコでも押しつぶされんばかりである。目の前に人の顔がありすぎて、視覚情報が丸と目でゲシュタルト崩壊だ。こう、たくさん同じような物があると、単純化して見えてくる。これは彼女独特の感性なので、あまり理解されないだろうが、彼女にはそう見えるのだ。
こう言う人の荒波で立ち止まるのは、後ろがつっかえるのであまり良くない。ドミノ倒しみたいになったら洒落にならない。
しかし…
「ア、可愛い。」
………ハナコはアイに似合いそうな子供用の服を見て、ついつい足を止めてしまった。
可愛いものを見つけた女子は単純だって良いじゃ無いか。
まァ、単純に動いた結果がドミノ倒しだったら、自業自得なのだがね。
「ア、失礼ッ」
「ごめんなさいッ」
やはり、後ろをつっかえてしまった。ドミノ倒しとまではいかなかったが、後頭部に後ろの方は鼻をぶつけてしまったのでは無いだろうか。そんな感触がした。痛かったら申し訳ない。それに、子供服をもう一度しっかり見たらそんなに可愛くなかった。
「ごめんなさい、私がよそ見を……」
「いえ、僕が…」
咄嗟に、ぶつかった方を見た。
「アラ……」
なんと、ぶつけてしまった相手は学生服を着た、日本人の青年だった。
エジプトに旅行に来る日本人なんて少ない気がするけど…家族旅行かしら?なら、すごい家族である。珍しい…修学旅行は流石に無いだろう。
また、ハナコも男の子もお互いにびっくりした。まさか日本人に会うなんて、と。
「こんにちは。」
「こんにちは、君日本人?」
「ええ、そうよ。高校生?家族旅行?」
逆方向に行くわけでも無いので、進みながら話しかけた。ハナコより10センチ程背の高い、緑がかった色の学ランを着た男の子だった。
そして彼は、ハナコに話しかけられて少し、ホッとした表情をした。
まるで、「助かった〜」とでも言いたげな顔だった。
一瞬、「困っている人」に話しかけてしまったのかもしれない、と思った。声をかけた事を、少しだけ後悔した。
道案内してくれと言われて、簡単にするほど………いや、出来るほど、エジプトの市場は優しく無いと知れ。
ハナコは他人から頼られることが、あまり好きでは無かった。
が、まァしかし………最近、日本人に会う機会もなったので、快く助けてあげよう。旅の思い出がキツい日本人の女に会った、ではかわいそうだ。そう考えた。
確かに両親の姿が見えない。こいつ絶対迷子だぞ。
「高校生です。家族旅行です。」
「そうなのですね。」
「君も高校生?」
「そうですわよ。」
「あの、突然で申し訳ないですが、パピルスっていうお店、知ってますか?」
「パピルス………あの、つかぬ事をお聞きしますが、もしかして……迷ってます?」
「分かります?」
その辺りで、1つ思った事があった。
おっと…この子、もしかして結構変な男の子だったんじゃないか…?
家族旅行なのになんで学ランなの……
内心、「なんだこいつ」と思った。
家族旅行で学ランは、さすがに無いだろう。また、先程の質問もなんだか気に食わなかった。素直に「そうなんです」と答えろよ、とツッコミを入れるも、小さな事なのでスルーしてあげよう。普通に助けてあげる事にする。
ファッションセンスのことを話題に挙げるのなら、ハナコの職場には、ヴァニラ・アイスという最強のファッションリーダーがいるので、学ランごときスルーしてやろう。
「分かります。」
「人混みに流されて親と離れてしまいまして………集合する約束の店も、どこにあるのかわからない状態でして……かなり歩いてしまいました…」
「助けて欲しいんですね?解りましたわ。」
「ありがとうございます。」
「というか、パピルスは今さっき通り過ぎましたよ。」
「エ」
「斜め後ろの旗が立ってるお店ですわ。」
「ア、あれか。」
彼は素早くありがとうと言いながら、人の流れに逆らおうとした。が、馬鹿みたいに人が多いので私の隣から全然動いていない。
ハナコなら人を無理やりかき分けて進むけれど、彼は人をなるべく不快にさせないように進もうとしている。なんだか、日本人の推しの弱さが甲斐見えた気がした。
それと同時に、自分の我が強くなった気がして、ハナコは軽くショックだった。
「迂回なされますか?」
「いや、平気です。」
「どこが。」
「本当に平気なんです。場所を教えてくれてありがとう。」
「いいえ。良い旅を。」
さて、君はどうやってこの人混みをかき分けるのかね。ゆっくりしていると、どんどん店と離れていくよ。もう5mくらいは離れているし、やっぱり迂回する道を教えてあげようかしら………
男子高校生の奮闘をバカにしつつ、迂回路を教えてあげようと、彼の肩を叩こうとする。
その次の瞬間、ハナコは目を疑った。
「………スタンド…!」
「見えるのかい!?」
「………貴方、スタンド使い…メロンみたい…緑の…」
男子高校生はなんと、スタンドを出していた。
彼のスタンドから出た、紐の様な物が目的の店の看板に巻きついている。スタンドに引っ張ってもらい、道の端の方に出た。スタンドを先行させ、自分が通りやすいように道を作る。そのまま、店まで引っ張って貰う要領で、着々と波を逆流していくのであった。
そして何故か、ハナコは彼にがっしり腕を捕まれていた。ハナコは「エ、なんで私連行されてるの??」と疑問だったが、彼は「やっぱり、見える人はいるんだ、僕だけじゃ無い!」と興奮気味に話しており、すこし怖いので刺激しないようにそっとしておいた。
グルンッ!と、勢い良く彼の顔がハナコに向くのは、彼女曰く、軽くホラーであったそうな…
「ねえ、君もこの子が見えるよね?」
「見えます、見えます、見えます。」
「やっぱりそうだ!僕だけはおかしい人間なんかじゃあ無かった!」
「よよよよ、良かったですわね。」
「本当によかったよ!とても嬉しい!ア、君も同じような能力を持っているの?見える人に初めて会った……君の周りにも見える人はいるの、ああ、さっきスタンドって言ってたけど、それって僕の友達の事?ア、友達っていうのはね、ハハハ、それは気にしないで。それより、業界用語みたいに、この力の総称はスタンドって言うのかい?ねえ、君の力も見せてくれないかな?」
男子高校生は、火がついた花火みたいに喋り始めた。オタク特有のアレである。そして、無駄にキラキラした目をこちらに向けてくるのやめろ。新社会人みたいな眼差しやめて。
ハナコはいきなり腕を掴まれて、謎の強制連行に遭っている上、凄まじいマシンガントークを浴びせられて何がなんだかわからなかった。もちろん、彼の質問に答えることはできなかった。そのかわり、
「………………んひぇ」
と、口から変な声が出た。
話しかけた日本人が、想像以上にやばい奴だったので消費税分くらいのショックとともに、インパクトが凄かったのである。
あと「早口で話す人は、友達が少ない」という人生経験から、この男の子は友達が少なそうだと思った。
「あ、ごめんね。」
「………いや、こちらこそ、言ってる事の99割くらい聞き取れなくてごめんあそばせ…」
「本当にごめんなさい…僕だけ興奮してしゃべりまくってしまって…すみません。」
「ホホホホホ………エ、で?ご両親は?」
パピルスに到着したのはいいが、彼の探すご両親の姿は無かった。おそらくまだ、着いていないのだろう。
「アレ…まだいないみたいだ。」
「………店の前で待つのも…ここ狭いですし、入るお客さんの邪魔になりますわね。入ったら如何ですか?」
「いや、その、」
言葉を濁された。店の外に置いてあるパネルの料金をチラリと見たり、目に見えて焦っている様子から、ハナコは瞬時に彼の立場を察した。
「………………………おごりますから、お入りなさい。」
「本当に申し訳ございません…お金は必ず、お返しします………」
彼は相当変な奴だし、なんかとてもめんどくさい雰囲気だったが、ここまで助けて中途半端に見捨てるのもなんだか嫌な気分になるので、ハナコは懐を広くして彼を店に引っ張り入れた。それに、彼は、初めて自分以外のスタンド使いに会ったのか、興奮している様子だ。また、とてもハナコと話がしたそうでもあった。
同じスタンド使い同士、ちょっとは助けてあげても良いかもしれない。と考えたのは事実だが、ハナコは同時に最近マライアから教えられた言葉を思い出していた。
ふっと思い出した言葉であったが、ハナコが目の前の男子高校を助けるのに、十分な理由であった。
「お財布、無くしてしまったのですか?」
「財布を…ホテルに忘れてまして……特に買いたい物も有りませんでしたから…親も居ましたし…本当に申し訳ない。」
「………そんな日もありますわ。なに、一食くらい奢ってあげても私の懐は寒くなりませんから、安心してくださいまし。」
「………いや、本当に大丈夫です、すみません…」
マライアは最近、ハナコに男のイロハを教え込むのにハマっていた。その中で、マライアが言った言葉がある。「たまに、純粋にバカがいるわ。そいういう奴ってのはね、助けてあげると、すぐにこちらを信用するのよ。利用できるわ。」というものがあった。
ハナコはその時、正直よく分からず、話すたびに揺れるマライアの胸ばかり見ていた。が、目の前の男子高校生がバカっぽいので、マライア尊師から教えて貰った、「今後に役立つ男の確保、初級」を実践してみようと決心した。
好きな人の言うことは、実践したくなっちゃうお年頃である。
そして、ホテルを聞き出したら誘拐して、上手いことDIO様の審美眼の御前に引っ張ってきてやろう。最終的にハナコの功績でDIO様の部下が1人増えたら、この話をネタに、マライアに褒めてもらうつもりである。
マライアはドSなので、最近、ハナコを安易に褒めるより、焦らす事にハマっていた。ハナコは何気に下半身の欲望に忠実なので、そのワナにハマり、一生懸命、褒めてもらえるネタを探していたのである。
「ホホホ、なんだか、私に聞きたいことがあるようですし…もう家に帰るだけですから、少しくらいお話しても大丈夫なんですの………」
「ほ、本当ですか?本当にありがとうございます…」
「私も同年代スタンド使いとお話出来て、とても嬉しいもの。」
真っ赤な嘘である。
***
花京院典明君の話 その②
「私は山田花子です。お名前は?」
「花京院典明です。」
「おいくつ?」
「17歳です。」
「1つ年下なのね。何か質問あります?」
「いつ、能力が使えるようになりましたか?」
「1年前です。」
「へぇ………どんな力が…それとも力の種類はみんな同じ…?」
「いえ、スタンドというモノは、精神の具現化なうな物ですので、1人1人違います。私のスタンドのフォルムは赤ん坊の形をしています。」
「…そうなんですね…はぁ…へぇ…」
ウェイトレスが注文した品を運んできた。私はお腹が空いていたので、おっきいチキンを頼んだ。中に米やら色々なものが詰まっているらしく、美味しそうだ。あとは、食後にスイーツを頼んだ。
「すみません、適当に頼んでしまったのですが、これで大丈夫でしたか?」
「いえいえいえ、僕は…」
そう言っている典明君のお腹は、さっきからだんだんうるさくなってきているけれど。ハナコにはお腹が空いている人を見ると、いつも、少しかわいそうになってくる、謎の気持ちがあった。
「体は素直なので、しっかり食べましょうね。嫌いならいいですけど…他のものを頼みますか?」
「………イタダキマス…」
大人しく食べ始めた。
彼は大袈裟に焦ったり、狼狽たりしないタイプであるが、承太郎君のように、たまになに考えているか本当にわからないタイプでは無いらしい。好青年のようだし、ハナコは承太郎と話すよりずっと気が楽だった。
「1つ、注意的なのですが………スタンドを使うのは良い人ばかりではありませんので…私が今まで見てきたスタンド使いは、どちらかというと野蛮人や、闘争心の強い者のスタンドばかりですわ。」
「………なるほど、ある程度精神力のある者でないと、スタンドは使えないのですね。」
「そういう事ですわ。」
「例えば、どんな能力者が………?」
「…そうですね、レーザービームを出したり、筋肉質なスタンドでパンチしたり…氷とかを生成したり………ア、全てが攻撃的なという訳ではありませんよ。」
「なるほど。殺されてもおかしくない事もあると……」
典明君はなかなか飲み込みが早い男の子であった。今まで自分しかスタンド使いを知らなかった割には、スラスラと理解していっている。
「…それで、ハナコさんのスタンドは、赤ん坊の姿をしているそうですが、それは、「戦闘向きでは無い」にカテゴリーされるということですか?」
「………さぁ?環境に左右されますから、どちらとも言えません。」
「なるほど、ご職業は…高校生?ですか?」
「年齢的には高校生ですが、今はとある館の使用人として働いています。」
「ハナコさんの周りにも、スタンド使いの方がいらっしゃいますか?」
「マァ、理解のある方はいますね。」
「……ちなみに、エジプトに来たのはいつごろ?」
「約一年前ですわ。」
ハナコ自ら、質問に受け答えする形式に会話を設定したが、もともと質問攻めが大嫌いなタチなので、後悔し始めていた。
「へぇ……話が少し戻ってしまうんですが、戦った事とか…あるんですか?」
「スタンド同士の戦いに興味がお有りで?」
「僕もスタンド使い、ですので…」
「ご想像にお任せします。」
「どうやって倒したんですか?ア、能力を聞くのは、もしかしてタブーなんですか?」
「………秘密にしたがる人も居ますけど…私は貴方に隠しても何のメリットも無いですが…」
また、ハナコは花京院の質問に疑いを持ち始めていた。
この男は自分を疑い始めているのではないか、と思い始めた。知らない人について行だちゃあ駄目だよ。というのは何歳になっても変わらない事である。
ハナコのどこが怪しかったのかハナコ自身には分からなかった。しかし、質問はハナコを探るようなものに変わっている。少し、怪しまれているようだった。
怪しい人に警戒するのは当たり前の事だ。
今目の前にいる女は、もし、スタンドを悪用した殺人鬼だったら………?そこまでいかなくても、犯罪者だったら、どうしようか。
花京院の頭を締めているのはそんな事だろう、とハナコは推測する。
「………………あの、大変失礼なのですが、ハナコさんは随分、戦いを想定した考え方をしていらっしゃいますよね?」
「どうしてそうお思いで?」
「………そうですね、根拠は色々ありますが…」
確実に勘付かれていると、確信した。
しかし、ハナコは、花京院に自分が「戦闘慣れした女」であると言うことを勘づかれた事を、深く考えている訳ではない。
別に、警戒されるだけで終わるかな?と思っている。
さすがに、私の態度も胡散臭すぎたし、そろそろ質問攻めも飽きたし、彼の母親と父親がここに来るまで、ドグラ・マグラで軽く催眠をかけてしまおう。そこから少し記憶を飛ばしてもらって、ホテルを特定したら、夜に誘拐しに行く。このプランで行こう。
と、初めて自分以外のスタンド使いに出会った花京院を、ハナコは舐め腐っていた。
「………良くお気付きで。まァ、エジプトにいる女子高校生なんてお察しですけどね。私を、怪しいと思わられていますか?」
別に、私が戦う事を経験しているスタンド使いだとバレても、典明君は少し警戒しておこう、ってくらいにしか考えちゃあいないだろう。冷静に取り繕って、内心ではびびってるんじゃ無いかしら?
自分からスタンドを使う可能性は低いし、私がどんな能力かも知らないまま動くほど、大胆な事はしないだろう。初心者なのだから。
ハナコはそう考えた。格下の存在として見下していたのである。
「………失礼なのですが、確かに、怪しいな、とは思ってしまいました。……………ですが、僕は貴方に恨まれるような事はしていないし、攻撃される理由はありませんよね?」
花京院は予防線を張るように、ハナコに尋ねた。ハナコはそろそろ動こうと思った。すでに、皿の中の肉と飯は、ハナコの驚異的な食事のスピードで完食された。
御馳走様をして、今度は目の前の男の相手をしようと思った。
「そうですわよ。」
ハナコの唇が釣り上がった。
そう言いながら、素早くスタンドを出現させる。催眠の霧を発生させるためである。
「ナ…」
花京院は目を見開いて驚き、ハナコに手を伸ばした。しかし、それよりも早く手に持っていたフォークを、黒い赤子風船に振り下ろした。
「私個人には理由は無いのですが、ご主人様にはあるらしいのですわホホホホホ。」
ハナコは小さめに高笑いした。勝利は確実である。
これでマライアお姉様に褒めてもらえるのは確実ねッ!と。心の中でガッツポーズをした。
けれども、フォークは寸の所で、黒い赤子風船に届いていなかった。全身に力を込めるが、体がビクともしなかった。
「ハイエロファントあんまりキツくしちゃ駄目だよ。」
「な、何……こ………声も、出せ…ない………く…」
「………あんまり、こういう女性を貶める事は趣味じゃないのだが…」
スタンドも出せなかった。また、喉あたりに物が詰まったような息苦しさがあった。
そういえば…
ハナコは気づいた。目の前の男は、スタンドに話しかけているのにスタンドは花京院の隣にいない。そして、ハナコは先程から、体内で何かが這い回っている感覚に侵されていた。
「スタン、ド………私の、ナカに……」
「そうですよ。貴女は相当、自分のスタンドに自信があるようでしたから、早めに仕込ませていただきました。怖かったんですよ。すみません。」
「‥ア、アァ、入ってるッ………」
「僕のスタンドは、狭いところが好きなんです。」
「気持ち、悪い…体の中を、巡る、なん、て…このッ、へ、変態ッ!」
「心外だし、何か変な事をしている風に聞こえるから、やめてもらえますか?」
「………ア"ア"ア"ア"ア"」
内臓を掻き分けて、体の狭いところを通られている様な、なんとも言えない、気持ち悪い感覚であった。そして、だんだん声も出なくなっていった。
ハナコの目は苦しさで血走っていた。しかし、体も動かせ無いため、静かにもがいた。
「………僕に何かする理由は、ハナコさんには無いそうですが、貴女の主にはその理由があるのですね?両親も流石に着く頃だと思いますし、ハナコさんの存在は少し紛らわしいです。…かといって、殺害なんて、普通の高校生の僕には出来ませんし。危害を加えられても困る。なので、しばらくこうしたまま、僕から離れないようにいて貰います。」
「んんんんん!」
「心配しなくても、少し距離が離れたら解放しますよ。」
ハナコは、まるで、同人誌のようなスピードで返り討ちに遭い、その瞬間から、会ったばかりの男子高校生にいいようにされる一日中が始まるのであった。
まるで、「マサガキにモブおじさんがお仕置き」する同人誌のように、返り討ちに遭った馬鹿お姉さんハナコは、白目を剥きながら、お会計を済ませるのであった。
奢らされるうえに、体の自由を奪われるという、最悪の展開である。
同人誌の通りなら、このまま路地裏に引き込まれて、年下男子高校生にレイプされるところだったが、この小説はエロ同人誌では無いので、ハナコは事なきを得た。
「クソガキッ!絶対殺してやるッ!!」
To be continued
今回は特になし。
個人的に、花京院は変人だと思っています。
個人的な意見です。