ぶっ飛び少女がDIO様のメイドになるお話   作:ふろんてぃあ

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第6話 続 ハナコとギャンブル ですまっち

 続 ハナコとギャンブルの話

 

「なんでなんでなんで…」

 

『いいですか?貴方の能力はいわば一撃必殺なんです。罠を張ろうだとか、ちゃんと考えて戦って下さい。でないと高確率で負けますからね、負けたら貴女、オークションにかけられてどこぞの変態ジジイルートでジ、エンドですよ。」

『お前、陸上の選手だったのだろう?なら足は速いんだから、それでなんとか凌げよ。負けたら許さん。』

 

「何が頑張れば出来る、よ………全然こんなの出来ないわ…」

 

目の前には筋骨隆々としたスキンヘッドの男、スキンヘッドに比べれば細身だけどマッチョな金髪の青年、ヒグマ、中肉中背の中年男性がいる。そして、彼らと同じ舞台に私がいる。

 

中央に舞台、その周りを囲むように観客達の席が並んでおり、一部のVIP席の様なところにDIO様達が座っている。

 

ここの会場に入った瞬間もう何が起こるか分かるような舞台だった。

これはバトルロワイアルだ。

誰が生き残るかに観客は多額の金を掛けているのだ。

 

ここは流血沙汰を楽しむ違法な賭場で、観客には明らかにやのつく自由業の方々や、私でも見たことのあるような有名な方もいらっしゃった。また、皆さんヤバいくらいの金持ちだ。

つまり、誰に賭けるかで大金が動く上に、日々の鬱憤ばらしにもちょうどいい、刺激的な賭場でもある。まさに金持ちだからこそできる、人の生命を弄ぶ贅沢な遊び。

 

最悪………

このギャンブルデスマッチ、1日に二戦あるようで私が今出場しているのは最も盛り上がる二回戦目だ。

 

一戦目は先程私も観覧させて頂いたが、これは酷い。

 

まず、選手に2人バトロワ熟練の方々がいるのは分かった。

それはいい、だけど、完全初心者と男たちが楽しむ為の女性がいるのは非常に不愉快極まりなかった。とくに女性の方。彼女は非常に可愛そうで、えぐいプロレス技を何度もかけられて身体中アザだらけにされた挙句、最後は素っ裸にされて性的な屈辱を受けた後に男に馬乗りされて殴り殺された。

一回戦目の女性は金髪のとても美人な同い年くらいの少女でだった。観客席で「なんで娘なんですか!?借金したのは私なんです!!」と黒服のサングラスに掴みかかって泣き叫んでいる父親らしき男性がいたので、どうやら彼女は父親の尻拭いで殺されたらしい。

 

で、今日の二回戦目のその女性のポジションが私なのである。

 

ああああああ………私殺されるのね…

 

一回戦目の男ども、勝者の男性はスタンド使いで、もう1人は強そうに見せてそんなこと無かった。だって、スタンドが見えていなかったから。完全初心者、女性はもちろんスタンド使いでは無い。

 

つまり、今私の前にいるこいつらスキンヘッドと金髪、どっちがスタンド使いなんだろう……いや、どっちもスタンド使いかも知れないから、2人でかかられたら私はボコボコにされて弄ばれて殺される………あとヒグマがいるのはなんで…ヒグマよ、熊。人間じゃ無いし、すごく大きい。3メートルぐらいあるぞ………最悪。

 

逃げたい、でも逃げたらDIO様に殺される、DIO様は誰に賭けているのかしら…エ、私?私なの?違うでしょ?

 

次の瞬間、ホール全体の照明が落ち、いつのまにか登場していた司会者にスポットライトが当てられた。

 

『サァ始まりました!我がカジノの目玉、バトルロイヤルデスマッチ!!1番の大金が動くこのゲーム!!参加者は十人十色、一国の王族に世界的ミュージシャンにエジプトの大富豪!その他の皆様も高貴な方々ばかりであります。さて、このゲームのルールですが至ってシンプル!ステージ上に立っている選手5人が殺し合い、最後に残る者を予想するというものでございます!サア、では選手のご紹介をさせて頂きたいと思います!』

 

スポットライトはスキンヘッドの男に最初に向けられた。

 

『ア〜、彼の名前はブライアン=スミス、元凄腕の兵士でしたが、あまりに残虐な殺し方から上司に反感を買い、落ちに落ちて今はこの死のステージに上がっているというわけであります。そして、彼が持参した武器はメリケンサック!いやァ〜このメンバーにメリケンサックを選んでくるところ、自身が伺えますなァ〜?』

 

次に紹介されたのは金髪の男だ。

 

『続いては彼、シャナ=アンダーソン!彼はこの中で1番の注目株であります!この男美丈夫、なんと、強姦、強盗、恐喝、窃盗、そして殺人!殆どの犯罪をコンプリートしており、さらに、2年前アメリカを騒がせた女性連続殺人の犯人なのだァ〜!!そんな彼が選んだ武器は、ゴルフクラブ!個性的過ぎるぅぅ!!』

 

このシャナという男、私にとっても注目株である。

悪い意味で………いや、本当に無理だ。

舞台に上がってからずっと私を見ている。私に対してたまにウィンクしたり、投げキッスしたり、股間を振って挑発的な態度を取っくる。

無理無理無理………最悪、早く殺されろブライアンに。

 

でも、このクソのおかげで、なんでこんなのに嬲られて死なないといけないのだ、と少しだけ闘争心が芽生えた。

 

続いてスポットライトが当たったのはヒグマと中年のオッサンだ。

 

『この2人…いや、1人と一匹に説明はいりませんねェ!こっちのオッサンは借金まみれのクズ!ですゥ。日本に残して来た妻子には大金持ちになって帰ってくるぞ、と意気揚々と伝えて来たそうですが、コッチのヒグマのジョンソン君に食われるのがオチですかねぇ〜??ヒグマのジョンソン君6歳!数年間人肉しかあげてません!今まで死体しか食べてこなかった分、生きた人間を見て興奮しています!武器は己の爪でしょうね!』

 

扱いが雑だった。

 

『さてさてさ〜て、今宵のビッチちゃん……じゃなくて、可憐な女性選手はァァァァ、日本人のハナコ=ヤマダちゃん17歳!エー、ハナコちゃん実は、今さっきご主人様に捨てられちゃった可愛そうな雌猫ちゃんでして………だからァ、みんなに可愛がって貰いたくて仕方無いようですねェ!さて、選んだ武器は釘バッド!ヒェ〜…………自分が殴られたいのかな?』

 

この司会、後で殺してやる。金髪の変態はこっちみんな。

不本意だけど、世界のクソの中でもDIO様はマシな方だと思った。

司会が選手を紹介し終わった後、其々の倍率が発表された。ブライアンが1番倍率が低くて、2番がヒグマ、3番が変態でオッサン4番、最下位位が私の20倍。エ、皆んな一桁なのに私20倍なの?どんだけ人気ないのよ……

因みに人気があるのはヒグマと変態で、ブライアンはあんまり人気じゃなかった。私は………

私は目を疑った。

 

エ、1人50億くらいかけてる人がいる………

 

その人は勿論DIO様だ。本人は不気味な笑みを浮かべているけど、周りからはクスクス馬鹿にされていた。そりゃそうだよね、私女だもの。さっきみたいにボコボコにされてパイパイ見せて終わるんでしょって、思われてますよ。

そんな中でも、DIO様は私に50億投資してくれている。私、本当に彼にとっては負けても痛くないセーフなゾーンでお金を賭けるんだと思っていた。

 

「DIO様……」

 

彼は私をそんなに信じてくれていたのか。

こんなに人に期待された事なくて、涙が出そうになってしまった。DIO様は本気でお金儲けをしようとしていたのか、と。私をデスマッチに参加させてことは許せないけど、頭引きちぎって頭蓋骨馬糞を擦りつけて、ゴキブリ口に詰め込んでも許せないけど、彼も相応のリスクを負ってることを思い知らされ、私の心には少しの責任感が生まれた。

確かに、50億有れば、私くらい全然買えますわ……

 

「エ、DIO様本当に自腹で50億ですか?」

「馬鹿いえ、そんなわけないだろ、バカ令嬢が親の金盗んで寄越した金だとか、ババアが私と寝るために積んだ金やらを色々まとめたものだ。ヴァニラにも伝えて無いから今後の予算とかに全然関係ないから安心しろ。」

「私達の知らないDIO様のどうでもいいヘソクリって事で宜しいですか?」

「しかも40億はどっかのバカが、頼んでも無いのに私に寄越した金だ、今さっきな。だから賭け金に緊急の追加だ。」

「確かに私どもは10億しか運んでいない………おお、さすがDIO様です!これもDIO様の人徳あっての事なのですね!」

「ブレないなヴァニラ………」

 

そんな会話をDIO、テレンス、ヴァニラの3人が話している露知らずハナコは感激してやる気を滾らせているところだった。哀れにもこの愛に飢えた少女は金という1番現実的な投資を目の前にし、現在進行形、DIOに対する感謝や尊敬や親愛の類の感情を募らせていくのであった。

 

『サァ、お待たせいたしました!バトルロワイアルデスマッチ、スタートです!!!』

 

「まァ、小娘に期待してないわけじゃ無いさ。だが、万が一にも殺された場合はそれはそれでどうでもいいということよ。」

 

〜ここからの戦闘描写は作者の文章力の問題で三人称視点やらハナコ視点やらちょっと混ざってる文章で物語を進めていっています、誠に申し訳ございません〜

 

戦闘が始まって、まず最初に仕掛けたのはスキンヘッドの男ブライアンだった。中年のオッサンにつかみかかり、物凄い腕力でヒグマにぶん投げた。オッサンが宙を舞う。

「うわあああああああ、ア!」

オッサンは見事にキャッチされて熊に切り裂かれて食べられてしまった。

え、うそん、そんなに早い?っていうか、人間が人間をそう軽々と投げられるものなの?スタンド能力なの?

ハナコはなるべく冷静にいることを心がけたが、一対一では無いこの戦い、あの人はこの人はと考えているうちにだんだんと混乱してくるのだった。

 

熊はオッサンを一心不乱に食べていて、ブライアン君は熊を仕留めようと背後に回っている。変態はハナコに近づいてきていた。ハナコはそれに気付いているので少しづつ場所を変えながら、強がっているが怯えて何もできない女性を演じた。強がっているの設定は最初に変態野郎を睨んでしまっているので付け加えた。

 

「なんで逃げるの?」

「近づかないでください。」

 

とうとう変態はハナコに話しかけてきた。ハナコが逃げる速度も速くなり、変態が追いかけてくる速度も速くなった。

変態は構わず話しかけてくる。ハナコはこいつだけに構ってられないので、一生懸命に熊とブライアンの闘いにも目を向けるのだった。

 

「僕東洋人の女性って1番好きなんだ。」

「私は金髪の男性がもうトラウマになりそうです。」

「ハハッ、本当〜?相思相愛だね僕たち。」

「何言ってんだこいつ」

「ねえ、君は処女?」

「うわああああ!!アウトだああああ!!!」

 

ハナコはやけになって走ってしまった。変態のあまりの気持ち悪さに吐き気を感じたのだった。

 

少しブライアンとヒグマに近づいてしまうけど仕方ない、この変態に私耐えられない……!

 

ハナコは別に男性恐怖症というわけでは無い。しかし、自分の成長と共に父親から性的な目を向けられるという経験から、自分に対して性的な干渉をしようとする、又はしてくる異性に対してとてつもない嫌悪感を感じるのだった。

 

ブライアンとヒグマは格闘している。ブライアンが熊の背を土台に高くジャンプした。

 

どうやらブライアンはスタンド使いらしい。背中から筋肉質な赤い男性のスタンドを出現させ、熊を殴りにかかっている最中だった。

ガン!と大きな音がなり、観客全員、私たち選手もこれはヒグマを仕留めてくれたかと思った。

 

が、倒されていたのはブライアンの方だった。大きな音は、彼の頭が吹っ飛ぶ音だった。なんと、ヒグマもスタンド使いだったのだ。ヒグマのスタンドは四足歩行のガイコツの様なスタンドで、見るからにパワータイプだ。それに、人間が出す物と比べてとても大きい。本体が高いと、スタンドもこうなるのだろうか………

ハナコは数秒間、ヒグマがスタンド使いだということに呆気に取られた。すぐにハナコはペットショップを思い出した。そして少し遅れて、

 

そうよ、ペットショップちゃんみたいに動物のスタンド使いも有り得ない事じゃ無かった!不覚だったわ………

ああ、でもクマのスタンドをガン見しちゃいけないわ。もしも後ろの変態もスタンド使いだったらどうするの?私のスタンドは殴ったり出来ないんだから、スタンド使いだとバレてしまったら致命傷になる。

 

と気づき、変態がどんな反応をしているか振り向いた。

 

「エッ………ぎゃうっ!」

「そうだねぇ、熊がスタンド使いなんてビックリだよね。僕も初めて見たよ。でもハナコちゃん、君もスタンド使いだよね?」

 

なんと、変態はいつのまにかハナコの真後ろに立っていた。

ハナコは振り向いた瞬間、変態に取り押さえられてしまったのだ。指一本動かせないような取り押さえ方、スタンド使いということがバレている事に、ハナコの頭はパニックになっていた。

…なんでなん?なんでバレてんのよ………

 

「君、叫び声も上げないし、どうも行動が冷静すぎるんだよなぁ、まるで自分にはとっておきの切り札があるみたいにね。マッチョの男とヒグマに釘バッド一本で女の子な勝てる訳ないのに、君は勝機のあるような動きをしている。なら、スタンド使いとしか考えられない………………」

 

た、たしかに私の動きは一般人の女にしては冷静に動きすぎた。もっとおどおどすれば良かったわ!

ハナコは図星を突かれて、ハッ、としたような顔をしてしまった。すると、変態はニヤリと笑い、

「って、今カマかけてるんだけどやっぱりスタンド使いなんだ。」

と、言った。

 

そう、この男変態のくせして頭が良かったのである。

ハナコは自分が変態の罠にハマりにハマってしまったことに、悔しいと思うと同時にこの男をぶちのめしたい気持ちに駆られた。

ううう、こんなヤツ、私のドグラ・マグラでどうとでも出来るんだぞ、クソクソクソ、殺してやる殺してやる…気持ち悪い…

ハナコはDIOの屋敷に勤めて2ヶ月の間、能力者はみんなスタンドに名前を付けていると知った。ハナコは自分のスタンドに自分の好きな小説からドグラ・マグラと名付けた。

この、ドグラ・マグラに殴る、蹴るなどの力は無い。

だから、もしも変態のスタンドが、DIO様レベルの身体能力を兼ね備えており、私の頭を吹き飛ばせるほどの力を兼ね備えていたらどうしよう。私は最後の最後まで黙ってチャンスを伺うしか無くなるかも知れない。

 

「よ、よくわかりましたね。」

「やっぱりそうだよね。でね、ボク困ってるんだ。ハナコちゃんは見た?どうやらあのヒグマの能力はレーザービームみたいに何かを打つ能力らしいんだけど、何を飛ばしてるのか全然見えなかった。」

「ちょ、ちょっと待ってください、貴方私にヒントを渡してどうするんですか??」

「簡単だよ、倒して欲しいんだアレを。」

「はぁ?嫌ですよ、そこまで能力が分かっているなら自分でしてください、私のは戦闘向きじゃ無いんですよ!」

「困るなぁ、じゃあこのまま殺しちゃうよ?」

「いやいやいや、待ってください、貴方の能力でなんとか出来ないんですか?」

「僕の力じゃ無理だ。相性が悪すぎる。」

「って言って、私の能力を探るつもりですよね??知ってます」

「で、やるのやらないの?やらなかったらこのまま………」

「この至近距離なら、死ぬのは貴方です。」

 

ここで強気にならなきゃやられる……

ハナコはここで、ハッタリに見えるかも知れない真実で戦いに出た。ヒグマがそろそろブライアンを食べ終わる頃だ。こちらに近づいて来ている。

 

「ほら、どうするんです?ヒグマが近づいて来てますよ、本当に貴方の能力が熊ちゃんの能力と相性が悪いなら、そろそろ退いた方がいいんじゃないですか?」

「ハッタリかまして強がんなくていいよ。」

 

変態はニコニコしていたが動かなかった。

私がこの至近距離ならば変態を瞬殺出来るというのは本当だ。彼が本当に戦闘向きじゃ無いならね。

彼にあのヒグマを殺せる力があるなら、さっさとヒグマを殺してハナコを嬲ればいいだけだが、わざわざこのように脅迫してまでハナコにヒグマを倒す事を頼んでいるのは、果たしてハナコの能力を危惧しているだけか、それとも、ハナコの能力を危惧しているからヒグマを倒して能力を見せろと命令しているように「見せかけたい」本当に戦闘向きじゃ無い能力者……

 

おかしいじゃあないか。

ハナコは冷静になって考え直す。

私がスタンド使いと悟り、自らの能力をバラさずに私のスタンド能力が如何なるものか見定めたいのは分かる。

だけど、ここまで、ここまで交渉してくるなんて、ちょっと本気になりすぎじゃない?

 

確かにハナコは明らかに戦闘慣れしていない女だっただろう。だからこの変態金髪男は、私が焦って言うことを聞き、自分に倒せないヒグマを退治して、最後は私の能力をコンプリートして、痛ぶって殺すつもりだったんじゃ無いか?そう、考えたのだ。

 

ハナコは賭けに出る。

この、ヒグマがこちらに突進して来ているという状況で、変態が私を殺さず逃げたら、本当に戦闘向きじゃ無いとみなす。闘いに向いているなら、至近距離なら変態を殺せると言った私をすぐさま殺すか、気絶させ、ヒグマを倒して私を嬲り殺せばいいだけだからな。

 

「どうします?ヒグマもうこっちに来てますよ。」

「…………」

「どうするんですか?」

 

「君俺のこと舐めすぎね。」

 

ハナコの背筋に悪寒が走った。変態男はハナコを解放して、距離を取ったのだった。

 

To be continued




ハナコのクソどうでもいい話 その③

テレンスさんの性癖を知ってしまったハナコちゃんは、数日ショックで38度の熱を出しました。
その時のDIO様の手は冷たくて気持ち良かったそうです。

やっぱりマライアお姉様が1番しゅきーーーーーー☆

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