ありふれた(平均)値で世界最強って言ったよね! 作:simasima
「えっ⁉ 死んだのか?」
「そんな‼ やだやだよー!」
「うわあぁぁぁぁぁ‼」
阿鼻叫喚であった。
それは何故か、本来ここにいるはずの無い者が、
彼らと共に現れたからだ。
その者とは・・・
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月曜日の朝と書いて憂鬱と読む
まだ夢の中の高校二年生南雲ハジメもそう思う一人だ。
しかし今この部屋で、おこなわれている行為を見たら多数の男子から
何故そう思うんだ贅沢だ。違うだろう!なら自分が代わってやると!!
「ハジメちゃん!早く起きてこのままだと遅刻するよおぉ!」
都市伝説の一つ可愛い幼なじみが朝起こしに来るという男子の夢が、
そこにあるのだから。
体を揺さぶられ、仕方なく目を開けたハジメは
「・・・おはよう 経緯子ちゃん」
と怠そうに挨拶するのだった。
近所に住み、お互いの両親が学生学時代からのオタ友達で、
生まれた時からの付き合いがあるのが、
ハジメの幼なじみで同級生の
とは言っても昔からハジメを起こしに来てたわけでなく
世間一般と同じく思春期が近づく頃には少し距離が開いてたりしていた。
朝起こしに来るようになったのは、一年半ほど前からだ。
そうなったきっかけは2年前、二人にとって大切な
経緯子の姉、そしてハジメも海里姉ちゃんと慕い、古いオタネタをよく言ってた。
その当時の経緯子の様子は、それはもう見るのも辛い状態だった。
元が明るく面倒見が良かったゆえに周りの友人たちも接し方が分からず
遠巻きに様子見する事しか出来なくなってしまっていた。
そんな中ハジメは、このままだと何気に海里のついでに面倒を見てくれてた
経緯子が壊れてしまう。
そう思い、家ではともかく学校では、姉の海里と違い経緯子はオタク趣味でなく、
彼女自身はオタクに偏見を持ってないが、
委員長タイプで人気者の彼女とは違い、何かと自己評価の低いハジメは
オタクで地味な自分とは居場所が違うと思って話したりしなかったのだが、
どうすれば良いのかわからないけど、今は動くのが大事と彼女に話しかけた。
それから半年クラスメイトからは、なんだよお前、落ち込んでるところを付け入ろうしているなどと噂されたりしながらも、
経緯子の悲しみと、時には彼女自身の感情からくる行き場の無い八つ当たりも正面から付き合い続けた。
その結果、経緯子がハジメを朝起こしに来ると言う事になったのだ。
ハジメは恥ずかしいけど、海里姉ちゃんを失った悲しみを少しでも癒されるなら、
まぁ良いかと当たり前の日常の一コマとして受け入れてる。
これからもその日常がまだまだ続くと思いながら。
しかしその想いは、近いうち裏切られる事になるとも知らずに。
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何処かで、ある者が落ちようとしていた。
その者が、落ちてしまうを止められないと
悟るナニカは通常の何十倍の密度で集まり
共に落ちていった。