ありふれた(平均)値で世界最強って言ったよね!   作:simasima

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11 ベヒモス

だいたいの流れは原作通りなので

かなり省略しています。

 

 

 

 

                          

 

 

小さい魔法陣群からトラウムソルジャーが

溢れ出て来る中

 

「ベヒモス・・・なのか・・・・」

 

メルドの呟きが明瞭に響く、メルドが冷や汗をかき戸惑い焦りを含む言葉から

大きい方の魔法陣から現れた。体長が約10メートルはありそうな例えるなら

恐竜のトリケラトプスだ。魔物の証を示す様に頭部のツノは炎を放っている

ベヒモスと呼ばれる魔物はかなりヤバイ事が察せられる。

 

「グルァァァァァアアアア!!」

 

橋、全体が震える様な凄まじい咆哮を上げる、ベヒモス。

その叫びに恐怖を感じ統率のとれないまま、上の階段に

向かう生徒達。アランら騎士団員がまとめようとするも

ベヒモスが何かしたのか橋全体が大きく揺れさらに冷静さを失い

我先にと階段を目指してガムシャラに進んで行く。

そんな中、一人の女生徒が後ろから突き飛ばされ転倒してしまう。

「うっ」と呻きながら顔を上げると眼前で一体のトラウムソルジャーが

剣を上段に構え己の頭部に振り下ろそうしてる所だった。

「あっ」 死ぬと女生徒が感じた瞬間、トラウムソルジャーの足元が隆起した。

バランスを崩したトラウムソルジャーの剣は彼女から逸れて地面を叩くに終わる。

更に隆起した地面は数体のトラウムソルジャーを巻き込みながら

橋の端へと波打つように移動して行きそのままトラウムソルジャーを橋から落す。

橋の縁から2メートルほど手前に警棒を地面付け大きく息を吐くハジメが立っていた。

ハジメが連続で地面を錬成し滑り台の要領でトラウムソルジャーらを

橋の外に滑り落したのである。

 

「大丈夫。園部さん立てる」

 

ハジメは倒れこんでいた。女生徒、園部優花の手を引っ張り立ち上がらせ

 

「早く。前へ。大丈夫、冷静になればあんな骨、どうってことないよ。

僕と違って園部さん達皆チートなんだから!」

 

と自信満々の笑顔で背中バシッと叩くハジメをじっと見つめる優花に

ハジメが少し心配そうな顔をすると優花はハッとした顔をして。

 

「うん!ありがとう南雲!私はどうすれば良いとおもう?」

 

優花は礼をいいハジメに尋ねる。ハジメは少し考え答える。

 

「とりあえず園部さん。自分のパーティをまとめてみて」

 

「わかった。やってみる、南雲!」

 

と言って妙子等を探しその方向に駆け出して行く。

ハジメは優花を見届けると錬成でトラウムソルジャーの足止めを

行いつつ周囲を見渡していると、

 

「南雲くん。このままだとまずいわ」

 

「逃げ道が完全に塞がっちゃうかな」

 

「何か一発で吹き飛ばせるようなものが無いとハジメちゃん」

 

はぐれていた経緯子達が集まって来た。

経緯子たちの言葉にハジメは

 

「・・・必要なのは強力なリーダー・・・道を切り開く火力・・天之河くん!」

 

ハジメは走り出した。光輝達のいるベヒモスの方へ向かって、経緯子達もそれに続いた。

 

ベヒモスはメルド達が張った魔法障壁に突撃を繰り返していた。その度に強力な衝撃波が

周囲に撒き散らされ、橋にも障壁にも亀裂が入っていくどちらも、余り持ちそうにない。

 

「ええい。くそ!もう保たんぞ!光輝、早く撤退しろ!」

 

「嫌です!メルドさん達を置いていくわけにはいきません!絶対皆で生き残るんです!」

 

「くっ、こんな時にわがままを・・・・」

 

ココで光輝の正義感の悪い所が出てしまう。どうしてもメルド達を置いて

自分たちのパーティが逃げるという事に納得出来ないのだ。

また、自分ならベヒモスどうにか出来ると勇者の名に酔ってしまっている。

 

「光輝くん。メルドさんの言う通り撤退しょう」

 

恵理が不安げに光輝に言うとその恵理を見て変に勘違いしたのか

 

「大丈夫!今すぐアイツを倒すから‼︎」

 

さらにやる気を出してしまう。

 

「光輝の無茶は今に始まったことじゃねぇだろ?つき合うぜ、光輝!」

 

「状況に酔ってんじゃないわよ!この馬鹿ども!」

 

「「雫⁉︎」」

 

光輝と龍太郎の二人叱責する雫

見るとハジメ、香織、経緯子の三人も側にいる。

ハジメが光輝の前に出て

 

「天之河くん!早く撤退を!みんなの所に君がいないと!早く!」

 

「南雲!いきなり何だ。雫や香織たちも連れてき・・・」

 

「そんな事を言ってる場合かっ!」

 

光輝の言葉をハジメは今までにない乱暴な口調で怒鳴り遮る。

ハジメは光輝の胸ぐらを掴みながら階段の方向に指を差す。

 

「前ばかり見ないで後ろも見るんだ! みんながパニックになってる!

切り抜けるには君の力が一撃で吹き飛ばす力がそれが出来るのは

勇者の天之河くんだけなんだよ!」

 

「ああ、わかった。すぐに行くメルドさん!すみません」

 

光輝が後ろに下がろうとした時。ベヒモスのその様子が

今までと違ってキィーとツノが甲高い音ともに赤熱化していく。

頭部の兜全体がマグマのように燃えたぎった。その様子見て

ハジメは自分たちの前方に半円球のドームを作り出し。

皆に後ろに伏せる様に言う。そして香織と鈴がなんとか

結界を発動させた時、ベヒモスが突進してきてそのまま障壁にぶつからず

手前で跳躍し赤熱化した頭部を下に向け隕石の様に落下した。

今までとは違う桁違いの衝撃波に橋全体に亀裂が広がり

ハジメたちの障壁も錬成で作ったドームも吹き飛ばされるも、

幸い障壁とドームそして伏せていたためハジメたちは多少転がされるも

全員大きなダメージを負わず済んだ。

 

ベヒモスはというと勢いをつけ過ぎたのか

上半身が半ば橋に埋まりもがいていた。

メルドがいち早く指示を出す。

 

「おまえ達今のうちに下がれ!」

 

その言葉に今度は素直にクラスメイトの元の走る光輝!

だがハジメはもがいているベヒモスの元へ近寄り

しゃがんで手を地面につき。

 

「錬成」

 

をかけベヒモスが抜け出せないようにする。

 

「坊主なにをしてる!おまえも下がれ!」

 

メルドが叫ぶと

 

「今ならコイツを抑えられます。その間に退路確保してください」

 

「・・・やれるんだな!」

 

「やります」

 

「くっ・・・わかった。おまえに命を預けることになるとは

・・・必ず助けてやる。・・・だから頼んだぞ!」

 

とメルドも後ろに下がるがその横を2つの影がすれ違う。

経緯子と香織である。二人はハジメの両側にそれぞれしゃがみ込む。

 

「経緯子ちゃん!白崎さん!二人は早く逃げて」

 

「嫌よ!ハジメちゃんは一人だと無茶するから私が止めないと

それに動きを止めるのなら手伝えるし」

 

「南雲くん。私は南雲くんを守ると約束したから側にいるって言ったから

それに三人でやれば確実かな」

 

と言って経緯子は粘着剤入りの玉取り出しスリングショットでベヒモスの足元に当てていく。

香織は魔法の詠唱に入る。三人に後ろから雫が呼びかける。

 

「香織!経緯子!南雲くん!私は!」

 

その声にハジメが答える。

 

「八重樫さんは天之河くん達ともに僕達の退路を切り開いて」

 

「わかったわ!・・出来るだけ早く退路をつくるから!助けるから!」

 

と雫は光輝たちの後を追う。

 

その後もベヒモスが抜け出そうする度に錬成で埋めていくハジメ

そして香織の“光縛”が動きを抑え、経緯子は粘着弾を撃ち尽くした後は

二人に回復薬を渡していく。

 

「香織!三人ともコッチはみんな避難したわ!早く逃げて!」

 

雫が大声で三人に声を掛けると、ハジメが最後にもう一度錬成かけ

駆け出す三人、ベヒモスも頭を抜き出すも既にハジメ達との距離は空いてはいるが

怒りのおさまらない、ベヒモスは咆哮あげ力を溜め走り出そうした時。

 

クラスメイト達からの援護の魔法が次々とベヒモスに着弾する。

ダメージはあまり受けていない様だがしっかり足止めにはなっている。

 

頭をさげながら全力で走るハジメたち。そんな中,香織は並走するハジメを横目に見て

もう大丈夫。昨夜の夢は夢で終わると前をみると雫が無事を一心に祈るように

みている。そのとき香織はドス黒い殺意の込もった視線を感じる。

その視線の元の人物は檜山であった。その歪んだ笑みを浮かべる顔をみて香織は

これが夢のと檜山の手から得意属性でない火魔法が他のクラスメイトの魔法に

紛れて放たれる。香織の視線はその火魔法を追っていた。ハジメの目の前で

軌道を変えたとき香織は

 

「南雲くん!・・かはっ!」

 

ハジメを突き飛ばし、炎弾の直撃はなかったがハジメの代わりに

着弾の衝撃波をもろにくらい吹き飛ばされる。

意識がもうろうとし、動くことが出来ない。

 

ハジメはすぐに立ち上がり香織の元に駆け寄り

香織の身体を抱き起こそうとした時、後方からベヒモスの咆哮が聞こえる

追いついて来たのかと振り返ると、ベヒモスの足元から橋が崩れ始めていた。

度重なるベヒモスによる衝撃と最後の魔法の援護の着弾に橋が耐え切れ無くなり

崩落が始まったのだ。ベヒモスも抵抗虚しく落下していく。

ハジメの足元も崩れていく香織を落とさないように右手で抱き締め

左手を伸ばし掴もうするも僅か縁に届かないがその手を摑む手があった。

 

「ぐぅハジメちゃん!今引き上げるから」

 

経緯子が身体強化をかけ二人を引き上げようとするも、経緯子のいる所も崩落してしまう。

ハジメと経緯子はお互いを引き寄せ合い香織と三人固まって闇の中に消えていった。

ただハジメ達の周りが薄ぼんやり光ったのをみたものはいない。

 

 

いやあぁぁぁぁぁ‼︎

 

 

 

橋があった所は絶叫が響いていた。

 

 

 

                             

 

 

 

という事でハジメ、経緯子、香織の三人が落ちました。

香織が原作と違い檜山のやった事を自らの目で見ています。

海里との合流は少し先になります。

 

 

 

 

 

 

 

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