ありふれた(平均)値で世界最強って言ったよね!   作:simasima

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18 変わった事。 変化の兆し。

更新がおくれました。

前回お風呂回好評だったみたいで

UA30000、お気に入りが300超えましたありがとうございます。

 

では本編です。

 

 

 

 

 

                       

 

 

 

 

38階層ここで雫、クラスメイト達はもうひとつの悪夢と対峙していた。

それは骸骨の魔物トラウムソルジャーである。

雫達が通路を抜けて円形の広場の中央に差し掛かると

360度壁の隙間という隙間からトラウムソルジャーが湧き出てきた。

その数は優に百体を超える。橋の上の再現だがあの時とは雫たちは同じではない。

 

「辻さんを中心に内側に魔法組!外側は俺たち前衛組で円陣を組む!

冷静に連携すれば余裕で倒せる!」

 

と光輝が指示を出す、勇者としてカリスマとリーダーシップを発揮し

その言葉に全員が冷静に指示に従い戦闘に入る。

迫って来るトラウムソルジャーを先ず光輝、雫、槍術師の近藤が切り結ぶ、

 

「神速剣二倍!」

 

雫が叫び数体のトラウムソルジャーの間を疾風の如く駆け抜ける

トラウムソルジャー達が刃が光る度に胴が首が斬られ崩れていく。

その雫の速さにトラウムソルジャーはついていけず、彼女を包囲するどころか

各個撃破されていく。雫たち三人の間を抜けたトラウムソルジャーを龍太郎と

重格闘家の重吾が拳で粉砕する。さらにその隙間を縫うように暗殺者の浩介と

軽戦士の檜山がナイフとショートソードでトラウムソルジャー達を斬りつけていく

前衛により詠唱の時間が稼げた。鈴、恵里、中野、斎藤ら四人は

付与術師の真央の支援を受けた魔法を各々が四方にトラウムソルジャーの後列に向かい放つ。

その数分後トラウムソルジャー達は全滅し龍太郎が

 

「うっしゃぁ!」

 

と歓喜の声を上げる。メルド等騎士団と自粛要請された海里が手を出す必要も無く。

そして大した負傷もせずに倒した事にメルドは満足げにうなずき雫たちに言う。

 

「よくやったぞ!おまえたち!今回の遠征はここままでだ。回復、休憩した後

三十階層まで戻りそこで一泊した後地上に戻る。三日間の休みを取ったのち

再び迷宮に入る。次は長丁場になるからな心しておくようにな」

 

 

メルドの訓示の後、海里も綾子を手伝い皆の怪我を治療を始めるが。

綾子は一部の男子生徒に近づく事を躊躇っている。事情を知らない

海里は疑問に思い綾子に尋ねる。

 

「辻さんあの子達、檜山君らに何かされたの?

トラップを発動させたのは聞いたのだけれども

それ以外にも何かあるの?」

 

海里に質問された綾子は気まずい顔をして

どう答えるべきか悩んでいる。

海里の言葉が耳に入った近くの真央も戸惑ってる。

 

「あの・・・そのぉ・・・」

 

綾子は口ごもり言葉が出てこない。

その態度に海里は無理強いするのもと思い。

 

「いいの いいの私が行くわ」

 

檜山達のもとに向かう

その海里の後ろ姿に綾子が小言で

 

「ごめんなさい」

 

 

 

 

 

 

三十階層に開店した。海里オーナー(仮)オルクス迷宮健康ランド

女子の部屋で海里と女生徒達がベッドに腰かけ話をしている。

 

「そおぉぉぅですか…そおぉうだったんですねぇぇ…」

 

教会との交渉で聞いた地獄の底から聞こえてくる様な声を海里が発していた。

 

「ハジメちゃんへ暴力。あまつさえ経緯子にねぇ…」

 

海里が城を留守にしている間にハジメと経緯子に対する檜山達の所業を聞き

経緯子については事が性的でデリケートなこともあり。

そして無遠慮な好奇心を向けられるのを避けるため

暴行未遂については男子生徒達には伏せられているが、

女生徒は自らの危機管理のため情報を共有しており

それ故に生理的嫌悪感で皆が檜山達に近づきたくないなどの事情を海里に話したのだ。

 

「よぉおくわかりぃいましたぁあ…」

 

海里が発する静かな怒気に雫たちは思いを一つにする。

 

(((((あいつら百万回死んだわ)))))

 

「それでですねぇ皆さんいいですかぁ」

 

こくこく!

海里の怒気に当てられてる雫達は青い顔してうなずく。

 

「彼らの回復、治療は私が引き受けます」

 

「「「「え〜?」」」」」

 

「お姉さんなんで?なんで?どうしてそうなるの?」

 

「もしかして私に気をつかってですか」

 

鈴と綾子が言うと、海里は苦笑し理由を話しだす。

 

「本音は今すぐにも“この者暴行犯”とかのカードを付けた上に亀甲縛りで城門にでも晒したいけど

そうすると関係が無い皆に危険が及ぶから彼らが余計な事をしないように

私が色々するためにねぇ…」

 

「色々って何をするつもりですか?海里さん?」

 

「それは実家の秘伝ですよぉ〜」

 

雫は海里に質問するが海里の答えにコレは聞いてはダメなヤツだと全員が思った。

海里は雫たちの顔色が悪いことに気づき雰囲気を変えるために

もう一つ海里が知りたかった事をたずねる。

 

「ねぇ経緯子とハジメちゃんは高校生活をどう過ごしてたの?」

 

ハジメ達が生きている事を知らない綾子と真央は複雑な顔をするが

雫と鈴に恵里は生きてる事を知っているので海里が不器用に

この場の雰囲気を変えるため話を振ったのだと察して話にのる。

 

「そうねぇ授業態度は経緯子はもちろん真面目だったし南雲くんも普通に

受けてて成績も二人とも上位だったはずよ」

 

雫が言い恵里がそれに続く

 

「経緯子ちゃんは良く学校行事とかで良く頼られていました。もう一つの

クラスの中心の天之河くんと雫ちゃんは剣道関連で放課後は時間が

取れ無い事が多かったから、だから経緯子ちゃんを中心に南雲くんが手伝って

それに香織ちゃんがくっついてました」

 

「へぇ〜ハジメちゃんがねぇ?」

 

海里は意外そうな顔をする。鈴が話を引き継ぐ

 

「でねお姉さん。南雲ン男子にすっごく嫉妬されてたんだよ。

そりゃ仕方がないよね。ケイケイにカオリンと両手に花だもんね」

 

「経緯子とハジメちゃん学校でそんなに仲良かったの?

ハジメちゃん授業中寝てないみたいだし?」

 

海里は亡くなる前の経緯子とハジメの仲と居眠り常習犯のハジメとの

違いに戸惑いっていると綾子が申し訳なさそうに

 

「私の友達に経緯子さんと同じ中学の子がいて、その子から聞いたんだけど

お姉さんが亡くなった後、経緯子さんすごく落ち込んで友人たちも

どうすれば分からなくて声も掛けれない状況だったんだって」

 

「がはぁ!」

 

海里が死亡した当時の経緯子の様子を聞き吐血しそうな声を上げる。

「大丈夫ですか」と雫に心配されるが海里は気にせず話をするように促す。

綾子は若干躊躇いつつも話を続ける。

 

「・・・南雲くんはそんな経緯子さんに積極的に話かけ

時折り理不尽な八つ当たりを経緯子さんからぶつけられても

根気良く話を聞いて励ましたり慰めの言葉はあまり言わずに

静かに話をして経緯子さんの話を聞いてたみたい。

その頃から南雲くん居眠りしなくなったらしいですよ。

で半年ぐらいで元の経緯子さんに戻ったようです」

 

真央が軽めの口調で

 

「でねぇ〜高校に入学して何故か速攻で香織ちゃんが

南雲くんに積極的に話をする様になって

常に経緯子ちゃんと香織ちゃんが近くにいる南雲くんは

男子に嫉妬されてて特に檜山が酷くて見苦しかったよ〜」

 

「んっ~ハジメちゃん白崎さんと付き合っていないのよね?

経緯子ともそうじゃないみたいだし(今は二人とアレだけど)」

 

「香織ちゃんと南雲くんが話をしていると横槍が入ったから~」

 

「横槍?」

 

「う~ん天之河くんが二人の会話にいっつも割り込んでたから

香織ちゃん告白するとかの空気にならない感じ」

 

 

「そうなんですよ。天之河くん誰にでも優しいのに南雲くんには

きつかったの天之河くんオタクを嫌ってたけど今時オタクなんて普通だし

それにうちのクラスは経緯子さんがオタク趣味に理解があるのもあってそれでどうこう

言われることはなかったし、南雲くん生活態度も真面目だったのに

なぜあそこまで言うかなってかんじ、その辺どうなの雫さん?」

 

綾子に話を振られた雫は

 

「光輝は香織が南雲くんのそばにいるのに嫉妬してただけ。

南雲くんに生活態度を改めさせると言う正当化する理由をつけてね」

 

ぶっきらぼうに答える。光輝に対して以前と同じではないようだ。

その雫の態度に鈴はあちゃ~という顔をし恵里が遠慮がちに言う。

 

「あの…海里さん光輝くんは本当に皆に優しくて南雲くんには

そのやっぱり光輝くんも男の子だからその事であまり嫌わないで欲しいのです」

 

その恵里の言葉に海里は微笑ましいものを感じ。

海里自身は光輝に対してイケメンで押しが強い程度しか思ってないので。

 

「ハジメちゃんも罪深いね。年頃の男の子ならしかたないよ。

それだけで嫌ったりしないからね。中村さん」

 

海里にとって目の前の女の子を安心させる方が優先なので無責任に答える。

その後も男子生徒、全員がハジメに嫉妬してるわけでなく。

綾子と真央のパーティの重伍と健太郎は嫉妬して無い事

健太郎をフォローした綾子が真央にいじられたり。

なぜかそれが鈴に飛び火して龍太郎がちっこいにしか興味がない疑惑がでたり。

色々と皆で話夜が過ぎていった。

 

(これが女子高生トーク初めて体験できて嬉しい)

 

と海里は前世で友人がいなくて体験出来なかった事ができて心の中で喜んでいた。

 

 

 

 

 

 

----------------------------

 

 

 

 

 

ハジメたちは最下層を目指して進んでいた。

光が全く無い階層に入ったが経緯子の探索魔法があるので問題なく進める。

トカゲらしきものを見つけ相手の視認距離外からドンナーで吹き飛ばす。

いつもどおり死骸はアイテムボックスに収納する。

そして再び攻略を始めるが探索魔法のおかげで通路の把握が容易なため。

早いペースで進み下層への入り口を見つけ

すぐそばの壁に錬成で六畳間程の穴を作り

その中で魔物肉を焼いて食べる。

ちなみに臭み消しにカプサイシン粉をつかい、

塩は経緯子の技能で魔物やらの体液から抽出し作り出し

いくらか味をましにすることができている。

トカゲ以外にも狩ったフクロウや六本足の猫をたべると技能が三つ程増えた

・夜目・気配探知・石化耐性だった。

ハジメたちは食事をすますとすぐに攻略を開始する

 

 

======================

 

フラム鉱石

 

艶のある黒い鉱石。熱を加えると融解しタール状になる。

融解温度は摂氏50度ほどで、タール状のときに摂氏100度で発火する。

その熱は摂氏3000度に達する。燃焼時間はタール量による。

 

================

 

 

次の階層は上記の鉱石がタール状のものが

通路全体に溜まっていた。火気厳禁である。

経緯子と香織はハジメが錬成した長巻(薙刀の短くしたような物)を構え。

ハジメは左手の爪を伸ばす。このハジメの左手は咄嗟の近接戦闘用に

錬成したもので錬成を使うことでマジックハンドの

仕かけを動かし物を掴む事ぐらいはできる。

爪熊の爪を金属製のカバーの中に仕込んでおり

右手を使い引き出せばかぎ爪のようにつかえる。

この爪は本来の持ち主の固有技能”風爪”が使いやすい。

経緯子たちに手伝ってもらえるので色々短時間で作ることが出来ている。

 

ハジメ達がしばらく進むとサメの魔物がタールの中から飛び出してきたが

探索魔法で接近を探知していたハジメ達は空力を使いサメの顎から逃れ

三人は再びタールの海に戻ろとするサメを同時にそれぞれ

長巻の刃及び義手の爪から風爪を出しあっさりと切り裂いた。

 

「ハジメちゃんこの魔物、探索魔法には引っかかったけど」

 

「気配探知の技能では気配を感じなかったね」

 

「ハジメくん食べれば何か技能が増えるかな?かな?」

 

サメの魔物からは・気配遮断・の技能が得られた。

なおヒレの部位は少しクニュクニュしておりコラーゲンたっぷりっぽかった。

 

 

ハジメ達はその後も探索魔法とアイテムボックスのおかげで

食事と睡眠以外ほぼノンストップで攻略して行き

その間もカエルを食べたり蛾を食べたりした。

何故だか虫系の魔物の方が他の魔物より美味かった。

嫌なオルクス迷宮の裏メニューである。

 

 

そしてハジメ達は五十階層にたどり着いた。

その階層に作った拠点の中でハジメ達は

 

もきゅ もきゅ 

 

とリンゴような果物を食べていた。

この果物は少し上の階層で密林のようなところがあり

巨大なムカデが出てきて気持ち悪さに経緯子と香織も

久しぶりに女性らしい悲鳴をあげたりしたが

この階層にいるトレントモドキは赤い実を投げつけてくるのだが

試しにその実を食べてみると甘くてスイカみたいな味がして

ハジメ達は特に甘味に飢えていた経緯子と香織が

目の色を変えて狩りはじめトレントモドキを全滅させた。

 

アイテムボックスに入れておいたリンゴスイカを拠点で食べている所だ

 

「経緯子ちゃん、香織さんあの場所は無視はできないよね?」

 

「うんハジメくん攻略の手掛かりがありそうだよね」

 

「でも明らかに中ボスとかが出てきそうだよね」

 

と五十階層で見つけたあらかさまに怪しい扉について

話合っていた。下の階層に行く階段は見つけてあるので

無視して進むことはできるが、

もし地上に戻る為の鍵の一つがあるかもしれないと思うと無視できない。

 

「それでも僕はやっぱり扉を開こうと思う」

 

「ハジメくんが決めたのなら私はいいかな」

 

「ハジメちゃん私も賛成だけど。この階層で少しレベル上げと

装備の充実を行ってからにしない?」

 

経緯子の意見にハジメと香織も頷き幾日かこの階層で鍛錬することになった。

 

 

 

 

 

 

                          

 

 

 

海里の死で変化したハジメを取り巻く状況を

説明してみました。

原作と違い女子の中心に経緯子がいるため

光輝の影響力が落ちてます。

光輝はクラス外ではモテモテですが、

クラスの女子からはリーダーシップがあって

優しくてイケメンだけどハジメへの言い掛かりと

雫のフォローを見て付き合うには面倒くさいとおもわれてます。

したわれてますがそれ以上ではありません。

 

 

あっ男子生徒の印象で遠藤くん書き忘れた。

 

 

追記 恵里のクラスメイトの呼称修正しました。恵里は作中で呼び方が

変化するので本来なら鈴の呼び名もちゃん付けですがあえてそのままにしてます。

 

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