ありふれた(平均)値で世界最強って言ったよね!   作:simasima

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19 アウトブレイク☆かんぱにぃ?

今回もぐたぐた展開で

話が進みません。

 

 

では本編です。

 

 

 

 

 

 

               

 

 

 

 

(なぜ此処に海里さんが?)

 

優花は困惑していた。午前の訓練を終え昼食をとるため

訓練場から食堂に向かっていると建物の入り口付近で

今はホルアドにいるはずの海里が雫を伴いメイドと話している所を

見かけ思わず物陰に隠れてしまった。

 

(いつまでも海里さんから逃げてる訳にはいかないし・・・

女は度胸よ!)

 

優花は意を決して海里たちに近付き海里はメイドとなにやら話しているので

まずは雫に話かけるが、雫は妙に疲れた顔をしていた。

 

「雫?どうして海里さんと城に?ホルアドにいるはずじゃ?」

 

「チャリできたのよ」

 

雫がボソッと答える。

異世界に似つかわしくない単語に

「はへぇ?」と間抜けな返事をする優花に

雫はホルアドでの出来事を語りだす。

 

 

雫たちが迷宮から出てホルアドの宿で一晩過ごし

朝食を食べしばらくした頃雫は

宿の庭でストレッチをしている海里を見かけ声をかける。

 

「海里さん今から訓練ですか?私も一緒にいいですか?」

 

「訓練ではありませんよぅ雫さん。

私、リリアーナさんに届ける物があるので

城までちょっと行って来ますね」

 

「またすぐ、迷宮に潜るのに馬車で往復する時間なんてないですよ?」

 

「大丈夫、私自身で走って行くので夕食までには戻って来ますよぉ」

 

「・・・・はい?」

 

「あっこれを使えば雫さんも一緒に行けますね。

流星号!流星号!こちらは海里!よしきたな!」

 

と言いながらアイテムボックスから一台のママチャリを出す。

 

「こんなこともあろうかと作っておいたのです。

カーボンナノチューブのフレームで軽量な上頑丈です。

勿論!タイヤはノーパンク仕様!更になんとぉ!

ナノちゃんアシスト付きで振動対策も完璧

長時間乗ってもお尻が痛くありません!えっへん!」

 

呆気にとられる雫に

マイルと違いある胸をそらし自慢する海里だった。

 

 

 

 

「・・・とねぇ状況に流れされて私も城に行く事に

それで海里さんのママチャリに二人乗り。

ホルアドから王城まで一時間足らずで到着

フフ私は風になったよ。優花」

 

「高速馬車で丸一日の道のりをママチャリの2ケツで一時間って

それは・・・雫、大変だったわね」

 

優花は疾風の如し速度で駆ける自転車に二人乗りで連れてこられ

また海里の非常識にふりまわされ何時でもどこでも苦労人体質の雫に

同情しねぎらいの言葉をかける。

 

丁度メイドとの話を終えた海里が

 

「あっ雫さん。リリアーナさんに面会できるみたいです。

今から城の応接室に案内してもらうので行きましょう。

え〜と雫さんの側にいるのは確かぁ・・・」

 

「そっ園部優花です。お久しぶりです海里さん」

 

「園部さんも一緒にリリアーナさんに会いに行きませんか?

せっかく園部さんに会えたのでお話がしたいです?」

 

海里と話ができる機会を優花は逃すまいと気合いを入れて返事する。

 

「はい!海里さんに付いて行きます!」

 

優花の気合いの入った言葉に海里は「うおっ」と

驚きなんか根性が入ってる子だなぁと思う。

 

 

 

「それではこの部屋でしばらくお待ち下さい」

 

と海里たちにお茶を用意した後メイドは

海里たち残し部屋を後にする。

優花はお茶で口を湿らせると

キッと海里を睨みつけ優花の思い詰めた瞳に

海里が園部さんに怒られるのと考えてると

 

「海里さん!ごめんなさい!

私、南雲に経緯子、香織に助けられたのに

三人が落ちるときに私、何もできなくて

命がけで助けてもらったのに

雫みたいに南雲達を探しに行くこともできない

意気地なしで海里さんの事も

ずっと避けてて経緯子の事から目をそらして

私・・・・・・・」

 

 

優花は早口でまくし立て最後は声にならない

そんな優花の頭に優しく海里の手がおかれる。

 

「園部さんあの時迷宮にいなかった

私にあなたを責める資格はないし

園部さんが謝る事はないですし

死にかけたのなら動けなくて当たり前ですよ

だから園部さん自分を責めないでね」

 

と海里は優花に微笑むが

 

「あっでも・・・」

 

優花はそれでもハジメ達のことが引っかかるのか

折り合いがつかない様子に雫は

いたたまれなくなり思わず言ってしまう。

 

「優花!香織も南雲くんに経緯子も生きてるから

だから優花も気負わないで」

 

雫は言ってしまったと海里を見るが

海里は咎めるそぶりはなく雫に頷いている。

優花は雫と海里の顔を交互に見て

南雲達が生きていると優花の希望に確信がもてたのか

 

「うっ・・なぐもぉ生きてぇ・・ぐずっ」

 

と抑えてた気持ちがあふれ出し泣いてしまう。

 

 

ひとしきり泣いたあと優花は

海里に経緯子達が生存している事が

何故分かった事が教会とかに説明できないので

黙っておくように頼む。

落ち着きを取り戻した優花は海里にたずねる。

 

「海里さんは戦えなくなった事がありますか?」

 

「そりゃありますよ。

古竜という強い魔物に吹き飛ばさた時に

体中が痛くて自分じゃ敵わないから

立ち上がらなくていいやと思いましたよ」

 

「海里さんはどうやって立ち直ったんです」

 

「仲間がいたからです。私が戻って来ると信じて

戦い続けた仲間がいたから。

私は彼女たちと一緒に居たいと思ったから

立ち上がる事ができたのよ」

 

「・・・一緒に居たいからかぁ」

 

優花は海里の答えを聞き

何かに想い馳せつぶやく優花だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせしました。海里様、雫

あっ優花様もいらっしゃたのですね」

 

リリアーナが入室してくる。

海里が立ち上がりカテーシーで挨拶する。

 

「リリアーナさんお久しぶりです」

 

「リリィ、久しぶりね」

 

「リリアーナ様こんにちは」

 

「海里様も優花様も気軽リリィと呼んでください

海里様は何度言っても変えてくれませんし」

 

海里は苦笑しながら

 

「”王女”に前の世界で関わった時

女神の使徒にされその上、指名手配されたので

どうしても”王女”に警戒してしまって」

 

海里の言葉に対してリリアーナは

泣きそうな顔をし上目遣いで

 

「わたしも海里様に警戒されて友人にはなれないのですか?」

 

海里は年下の可愛い女の子に弱いので

 

「ツッ。リリィちゃんでいい?なら私の様呼びもやめてね」

 

「はい分かりました。海里さん」

 

先程とはうって変わって満面の笑顔をうかべるリリアーナに

海里は考える。

 

(誘導されてしまった。リリィ恐ろしい子)

 

「優花様もリリィと呼んで下さいね」

 

「私は城に籠っているだけで

リリアーナ様を呼び捨てにする資格なんて」

 

「私には優花様たちの友人になる資格など元からありません。

この世界に召喚した国の中心の一人なので

優花様が戦えないことに何も言えませんし

友人になりたいと思うのは後ろめたさからくる

私の我儘ですから。優花様無理強いをしてすみません」

 

リリアーナの言葉に外見に比べ

人がいい優花はリリアーナにほだされてしまう。

 

「そりゃ召喚した教会と国には思うこともあるけどさぁ

リリアーナ様に止める事が出来たとは思えないし

王女なんて偉い人が私を様付けなんて

しなくていいから”リリィ”」

 

優花は少し顔を赤らめわざと砕けた口調で答える。

 

「はい。では優花と」

 

リリアーナは人好きのする笑顔をうかべ

二人のやりとりを見ていた海里と雫は

優花の様子に安堵する。

 

 

 

その後リリアーナが海里から

 

「これが私が迷宮に潜っている間リリィちゃんにお話する事ができないから

新作の”にほんふかし話”をまとめたものそれともう一つの封筒には

今まで読んだことのない素敵な物語を入れてるのよ」

 

と二つの紙の束の入った封筒を受け取り

読んだことがないと言われた方を好奇心から先に

中身を確認するとリリアーナは見た瞬間に

心を奪われてしまう。そして・・・・

 

 

「私も恋したいです」

 

リリアーナは手にした紙の束をめくりながら

そんな事を言っていた。

 

「ねぇ雫、リリィが今読んでるのって少女漫画じゃ

しかもアレって確か」

 

「そうね南雲くんのお母さんの漫画ね」

 

雫と優花は海里に疑惑の目を向ける。

 

「勝手に菫おばさんの漫画をすこ〜しアレンジして再現しましけど

それはハジメちゃんが戻って来た時少しでも印象を良くするために

決して異世界に広まったら面白いとかではないですよぉ」

 

海里は言い訳めいた事をまくし立てる。

雫は短い付き合いながらも当初のできるお姉さんから

実は残念なお姉さんではないかと海里の事を思い始めていたので

海里の答えに突っ込みを入れたかった。

 

そうこうしてる内にリリアーナが「はうっ」と

夢みがちな顔して原稿から目を離し

海里たち三人をみて我に返ると赤面し

 

「すみません。この絵解きのロマンス話が

素晴らしくて、つい夢中で読んでしまいました」

 

「リリィちゃん、それは私たちの世界で

少女漫画と呼ばれてるものよ」

 

「ショウジョマンガーですか?

それとこの作者ナグモ・スミレこの方はまさか」

 

原稿の一枚目のうらにはタイトルと作者名

そして監修にミアマ・サトデイルの名が書いてあった。

 

「そのまさかハジメちゃんのお母さんだよ」

 

「南雲様のお母様が・・・」

 

とつぶやいた後にリリアーナは真実を

確かめるように雫と優花を見ると

二人は苦笑しながら

 

「リリィ、南雲くんのお母さんは

私たちの国で女の子なら一度は

必ず読んだ事がある人気漫画家なの」

 

「そうそう特に今リリィが読んでいるのは

私たちがリリィと同じ年齢の時

一大ブームになったし私もはまったわぁ」

 

雫と優花から菫が人気作家だと聞かされた

リリアーナは鼻息も荒く宣言する。

 

「このような素晴らしい物は本にして

国中に広めないとそして南雲様の

御母堂をロマンスの神様として讃えなければ」

 

その言葉を聞いた雫は思わず突っ込む

 

「ちょっと待ちなさいリリィ。御母堂って

ロマンスの神様とか讃えなくていいから!」

 

「ハアッ⁉あまりの感動に我を忘れてしまいました。

とにかく本だけは出しましょう」

 

雫の突っ込みで一応は正気に戻るリリアーナである。

中世的文明のトータスで漫画本の発行は

敷居が高いのではと思われるかもしれないが。

トータスにおいて本は割と一般的に普及している。

何故なら錬成師が錬成を使う事で

原版をトレスし金属製の凸版を作成するのが

容易なため文明度に比べ図鑑等

絵を多用した本が多く出版されている。

なので漫画本を出すことも可能なのだ。

 

「それで海里さん本の売り上げの権利はどうしますか」

 

とリリアーナが海里に本が売れた時の

お金の受け取りはどうするのか聞いてくる。

 

「勿論ハジメちゃんに渡してください。

菫おばさんも息子の力になりたいはずだから」

 

「でもハジメ様は・・・分かりました。

いつでもハジメ様に渡せるようにしておきます」

 

「ありがとうリリィちゃん」

 

少し重くなった空気を変えようと

優花は雫に迷宮攻略について尋ねる

 

「ねぇ雫?迷宮内でキャンプってやはり大変なの?」

 

優花に迷宮での寝泊まりについて聞かれ雫の目は泳ぐ

その様子にリリアーナ首をかしげ優花は何かを察すると

 

「海里さん!海里さんが何かやらかしたのね雫」

 

優花のいいように海里はむくれ

 

「プンスカ!お風呂とベッドを用意しただけです」

 

海里の言葉に疑問符を浮かべる優花とリリアーナに

雫が補足説明し迷宮での寝泊まりが風呂付空調完備の寝室と

海里のアイテムボックスで三食とも温かい食事と聞いて

優花は雫たちが不自由だと

気に病んでたのは無駄だったと遠い目をし

リリアーナはやはり海里は

前に聞かしてもらった何でも叶う不思議な

ポケットのような魔法を使うと思った。

 

 

 

 

 

 

 

                    

 

 

 

 

 

あれ海里のよもやま話だけで字数をとってしまったので

ここで切ります。

本当はもっと海里の下りはもっと短くして

ハジメたちの続きを書く気だったに

ママチャリの名前轟天号にしようか思ったのですが

アレはカッコイイライトが付いてるサイクリング車でないと

なので流星号です。

次回こそ絶対出ます。

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