ありふれた(平均)値で世界最強って言ったよね! 作:simasima
暑いですね。熱中症対策はしっかりと
なので本編です。
ハジメは柔らかな物に包まれいるのを感じた。
これはベッドだ。
(ヒュドラを倒した後、僕は倒れて)
完全に意識が覚醒していないハジメに慣れ親しんだ言葉がかけられる。
「ハジメちゃん、おはよう」
経緯子がハジメの寝るベッドの脇の椅子に座っていた。
ハジメはゆっくりと上半身を起こしながら
「経緯子ちゃんここは?」
「魔物を倒した後扉が開いて
その奥に家があってそこの寝室。
ハジメちゃんあの後丸一日寝てたのよ」
ハジメが何か言おうとしたとき
部屋の扉が開き
「ハジメくん!目を覚ましたの」
「ハジメ」
念話で経緯子から連絡を受けた香織とユエが飛び込んでくる。
「香織。ユエ心配をかけてごめん」
「ハジメくんどこか痛い所とかある?」
「大丈夫だよ香織」
とハジメはベッドから出ようとして自分が全裸なのに気づく。
「ハジメちゃん血だらけだったから服は脱がしたし」
「体も隅々までキレイにしたからねハジメくん」
「ヌ・・フキフキした」
ハジメは経緯子たちの言葉どこか引っかかる所を感じながらあえてスルーして
「あっ・・ありがとう」
礼を言いながらあらためて経緯子たちを見ると
三人とも男物の上質なシャツを着ていた。
シャツ一枚にすそから延びる眩しい脚にドキドキするハジメだった。
「ハジメちゃん替えのシャツとパンツは枕元に置いてるから着替えてね」
と経緯子が言うが三人とも部屋から出ていかないため
ハジメがいっこうに着替えようとしないので香織が心配して
「ハジメくんどこか痛むの?
着替えを手伝った方がいいかな?」
「でなくて。三人とも着替えるから部屋から出てよ」
「ハジメちゃん、私は気にしないよ」
「ハジメ・・照れや」
仕方ないので掛け布団をかぶりもぞもぞと着替えるハジメだった。
「これは人工太陽?」
寝室から出たハジメは外の様子に驚愕する。
目の前には地下とは思えない光景が広がっていたからだ。
天井近くには円錐状の物体が浮かびその底面には
煌々と輝く球体が浮かびそれは程よい熱を周囲に与えている。
「ハジメ・・夜になると月みたいになる」
「それはまた・・・」
周りを見渡せば川もあり畑らしきものも見える。
完全に地上が再現されていた。
「ハジメくん。川には魔物じゃない魚がいるの」
「ハジメちゃんと一緒に食べようと思って我慢してたんだよ」
「ごめんね経緯子ちゃん」
と謝りながらもハジメも早く魚を食べたいと思った。
その後ハジメ達は寝室に隣接している。
岩盤をくり抜いて造った施設に足を踏み入れた。
「ハジメくん、ユエと一緒に少しは調べたけど入れない部屋も多かったの」
「衣装部屋は入れた・・服はそこにあったもの」
「でねハジメくん奥にいいものがあったんだよ」
ハジメは香織とユエに案内され清潔感があり暖かみのあるデザインのエントランス
そしてリビングルームを抜けた先に在ったのは露天風呂だった。
円形の浴槽にはその縁には口を開いたライオンの像があった。
「これは確かいいね。気持ちよさそう」
ハジメは喜びの声を上げる。
「魔力を像に注ぐと・・お湯がでる」
「トータスでもライオンなんだね」
ハジメは地球との意外な共通点に関心しながら
(浴槽に埃もたまってなかったし、今まで通った部屋も綺麗だったから
何かが管理しているのかな?メイド型ゴーレムとか)
などと考えてると経緯子に
「ハジメちゃん?何かいやらしい事を考えてる?」
「ハジメくん私とお風呂に入りたいのかな?バッチこいだよ」
「ウエルカム・・ハジメ」
「違うよ!僕は一人で入るから!」
などとやり取りした後、香織とユエが一番怪しいと感じた三階の奥の部屋に入った。
その部屋の床には今まで見たことのない精緻で繊細な魔法陣が部屋の中央の床に刻まれていた。
一つの芸術といってもいいほど見事な幾何学模様である。
この部屋にはもう一つ注目すべきものがあった。
それは魔法陣の向こう側の豪奢な椅子に座る人影である。
人影は黒に金の刺繡がされたローブをまとった白骨死体だった。
その白骨死体は整っていたまるで人体標本みたいだ。
本人、白骨死体になった人物は意図的にこの部屋で朽ち果てた
その理由はそこの魔法陣にあるようにハジメは考えたならばと
「僕がまず魔法陣に入るから、皆は待機して何かあったら頼むね」
「ハジメ・・気を付けて」
「無茶しないでねハジメくん」
「ハジメちゃん何かあればすぐ引きずり出すから」
三人に見送られハジメが魔法陣に足を踏み入れると
魔法陣が輝き部屋が白く染まると
ハジメの脳裏に奈落に落ちてからの事が走馬灯のごとく再現される。
そして光が弱まり淡く神秘的な光で周囲が満たされ
ハジメの目の前に白骨と同じローブを着た黒髪の青年が立っていた。
「試練を乗り越えよくたどり着いた。私の名はオスカー・オルクス。
この迷宮を創った者だ。反逆者と言えばわかるかな?」
話し始めた彼はオスカー・オルクスというらしい。【オルクス大迷宮】の創造者のようだ。驚きながら彼の話を聞く。
「ああ、質問は許して欲しい。これはただの記録映像のようなものでね、生憎君の質問には答えられない。
だが、この場所にたどり着いた者に世界の真実を知る者として、我々が何のために戦ったのか……メッセージを残したくてね。
このような形を取らせてもらった。どうか聞いて欲しい。……我々は反逆者であって反逆者ではないということを」
その話は教会や王国で聞いた話とは真逆なないようだった。
ある時この世界の神であるエヒトが自分達の世界を玩具だとしか思って無い事を知った
オスカーとその七人の仲間たちとでエヒトを討とうとしたが、
逆にエヒトによって世界の敵となってしまい追い詰められて
自分たちでは神を討つことができないと悟りそれぞれが大陸各地に
試練の迷宮を造り次代に託すことを決めたのだ。
「君が何者で何の目的でここにたどり着いたのかはわからない。
君に神殺しを強要するつもりもない。ただ、知っておいて欲しかった。
我々が何のために立ち上がったのか。……君に私の力を授ける。どのように使うも君の自由だ。
だが、願わくば悪しき心を満たすためには振るわないで欲しい。話は以上だ。聞いてくれてありがとう。
君のこれからが自由な意志の下にあらんことを」
と話を締めくくりオスカーの映像は消え
それと同時にハジメの頭に何かが書き加えらえる
感覚をいくらかの頭痛と共に覚える。
「ふうっ・・」
とハジメが息を吐くと
「ハジメくん大丈夫?」
香織がすぐ治癒魔法をかけようとするが
それをハジメは手で制して。
「魔法を神代魔法”生成魔法”を覚えたみたい」
「神代・・本当?」
ユエが驚いている。神代魔法それは遥か昔に失伝した
強力な魔法で伝説であったからだ。
「僕や経緯子ちゃんのための魔法だよ生成魔法は」
「私やハジメちゃんのため?」
「うん。無機物、鉱石や水に魔法を付加して
色々な効果のある石や水を創れるみたい」
「アーティファクト作れる?」
「ああ、そういうことみたいだよ」
生成魔法それはアーティファクトを作る魔法で
オスカーもハジメと同じ錬成師であったのだ。
「とにかく皆も神代魔法を覚えてみたら?」
「錬成・・使わない」
「私もかな?」
「私は覚えた方がいいみたい。
香織さんもユエもせっかくだし覚えたら?」
「なにが役に立つ事になるかわからないし
香織もユエも覚えなよ」
「・・・わかった」
「覚えといても損はないよね」
ということで三人は同時に魔法陣に足を踏み入れると
再びオスカーの映像が現れ先程と同じ話を始める。
映像が消え三人は頭痛に顔をしかめながら
「覚えた・・でもアーティファクトは難しい」
「私もあまり使えそうにないかな?」
「私は色んな効果のある水が作れそうな感じ」
どうやら相性の関係か香織やユエは上手く使えないみたいだ。
経緯子は薬剤師らしく液体に魔法を付与しやすいようだが。
「オスカーさんの話を聞いたけど本当の事だと思う?」
経緯子が世界の真実についての信憑性を皆に問いかける。
「勝手に私たちを召喚したエヒトがろくでもない
神なのは事実じゃないかな?かな?」
「僕はこの世界の狭さから神の玩具なのは本当だと思う」
「ハジメちゃん世界の狭さって?」
「そうだなぁユエに聞きたんだけど
他の大陸から来たとか渡った人の話を聞いたことがある?」
「んっ・・・ない小島はともかく大陸は知らない」
「やっぱり、王国の図書館にも他の大陸があるというおとぎ話ですら見かけなかったし
意図的にトータスの大陸以外に興味を持たせないようにしてるみたいだ」
「手軽に遊べる大きさに絞ってるのかな?」
「でどうするのハジメちゃん?神を倒す?」
「触らぬ神に祟りなしで無視して帰りたいけど
たぶんエヒトが妨害してくるはずだよ」
「異世界から呼んだ駒だもんね私たち
ハジメちゃんと帰るのを邪魔するなら神だって排除するよぉ」
「経緯子ちゃんの言う通りハジメくんと帰るのを
邪魔するなら神だって敵だよ」
「私は・・ハジメ達についていく」
「経緯子ちゃん、香織、ユエとりあえず帰る方法を見つけるのを優先で
神については警戒して敵対するなら倒すしかないかな」
「「「そうだね」」」
「さてとオスカーの白骨どうしようか?」
とハジメが問いかけると
「畑の・・肥料」
「畑にまけばいいかな」
「香織さん、ユエ肥料にするなら
高温で焼いて細かく砕かないと」
三人ともハジメを傷つけた最終試練のヒュドラのことを根に持ってるようだ。
その後ハジメが三人をなだめ日当たりの良いところにシンプルな墓を作り埋めた。
骨を埋める際指にはめてあった指輪はもらう事にした。
なぜなら指輪に刻まれた紋様が開かない部屋の封印の紋様と同じなため鍵ではと考えたためだ。
それからハジメ達は指輪で封印を解いた書斎や工房を
もとの世界に帰るためのヒントがないか手分けして探していった。
ハジメ達はオスカーの手記を見つけその中にはオスカーの仲間
他の六人の解放者について書かれていて
それによると大迷宮は全部で七つあり攻略すると
それぞれに異なる神代魔法を得る事が出来るそうだ。
「・・・帰る方法見つかるかも」
ユエがそう言うと香織と経緯子が
「ユエの言う通り帰るための魔法もみつかるかな」
「今後の方針は迷宮攻略を目指すということでいいみたいね。」
「経緯子ちゃん、香織、ユエもう少しこのオスカーの隠れ家に居ようと思うんだ。
早く地上に出たいのは、やまやまなんだけどここには錬成師にとって宝の山で
学んでもっと強力な武器や装備を準備したいから」
ハジメは地上に出るのを遅らせ工房で学びたいと述べた。
「ハジメちゃんの言う通り他の迷宮も凶悪だろうし神の妨害を考えるなら
ここでしっかりと準備を整えるべきだし」
「ハジメくん、私たちの技能もっと向上させるための訓練時間も欲しいし」
「私は・・皆と一緒ならどこでもいい」
オスカーの隠れ家にしばらく滞在することが決まった直後
経緯子、香織、ユエが互いに頷き合い
経緯子がハジメを真っ直ぐに見つめながら
「ハジメちゃんとりあえず落ち着いたから
私たちとの事を決めて欲しいできれば皆を認めて・・」
「経緯子ちゃん、全部は言わなくていいよ。
男の僕から言うよ。経緯子ちゃん、香織、ユエ」
経緯子、香織、ユエはハジメの言葉を息をのんで待つ
「自分でも最低野郎だと思うけど。僕は三人の内誰かを選べない
いや経緯子ちゃん、香織、ユエ、僕は皆が欲しい特別な人としていて欲しい」
「ハジメちゃん、最低野郎ね。
私も香織さんやユエとも離れられないしいいよそれで」
「むせる・・ハジメが大切だけど香織も経緯子も大切
それに私の周りは妻が複数が当たり前だった」
「私もハジメくんといられるならいいかな。
でも経緯子ちゃんとユエ以外が増えるのはイヤかな」
それぞれの返事を聞いたハジメは
「経緯子ちゃん、愛してる」
「私もだよハジメちゃん」
「香織、愛してる」
「えへへ嬉しいよぅハジメくん」
「ユエ、愛してる」
「んっ・・ハジメ、好き」
個別に告白し返事をもらうのだった。
その後は恥ずかしさからか少し
ギクシャクしながら川の魚を使った料理を食べて
ハジメは夕暮れのなか一人露天風呂を堪能していた。
「ふあぁぁ天国だよぅ」
だらけ切った顔でお風呂に使っていると足音が聞こえる
風呂の入り口の所で足音が止まり。
「ハジメちゃん、少し話いい」
「・・・経緯子ちゃん、いいよ」
「あのね、ハジメちゃんの後、私もお風呂に入って
その後ハジメちゃんの寝室に行くから待ってね」
そう言うと経緯子は離れていった。
聞いたハジメは真っ赤になった顔を湯舟に半分沈めブクブクするのだった。
淡い灯りが照らすハジメの寝室でハジメと経緯子がベッドに並んで座っていた。
経緯子はバスタオル一枚巻いただけの姿でハジメの右隣にいる。
「ハジメちゃん、なんだかすごく照れくさいね」
「そうだね並んで座ってるだけなのにね」
「それに幼なじみからの関係が変わるとおもうと
不安ですごくドキドキするし」
「そうだね。香織やユエはどうしたの?」
「二人は最初は私に譲ってくれたの
初めてはやっぱり一人だけを見てじっくり愛して欲しいから」
「経緯子ちゃんいい?」
「うん。ハジメちゃん」
そして二人は長いキスをしそのままベットに倒れこみ。
しばらくすると甘い吐息が聞こえやがて激しくなり
夜は更けていった。
ハジメくんが色々知ってしまう話でした。
〇Pはレベルが高いので一人ずつお相手で
次の日は香織と三日目はユエとです。
このぐらい表現ならまだ問題なしかな?
幼なじみ系のラブHが好きなのでこうなりました。