ありふれた(平均)値で世界最強って言ったよね! 作:simasima
何とか八月中に更新出来ました。
人間関係はくだらない事がきっかけで変わるものです。
では本編です。
「ごめんね。ハジメ君・・・ごめんね」
ハジメが初めて香織の中ではてた後
香織はハジメの胸の上でごめんねを繰り返し泣いていた。
好きな男を女として受け入れることができた。
香織はその喜びに幸せに満たされていたが
なぜこの場所でハジメと結ばれたのか。
それを思うと周りが見えなかった自分の幼さに
他人からどう見えるのかも知ろうとしなかった
故の悪意からの結果だと思うと
香織は今の幸せを与えてくれたハジメに
涙をながし懺悔してしまうのだった。
自分の胸の上ですすり泣く香織の心情を
ハジメは察していたが
(僕は香織とこの場所で結ばれた事を後悔してないし
香織も僕に幸せをくれている。だから・・)
ハジメは香織の顔を自分の顔に引き寄せると
香織の唇を奪いそのまま押し倒し
ハジメは香織の自分への懺悔の気持ちを
上書きするように激しく愛するのだった。
そして香織は自分の全てでハジメを感じながら頭の中が真っ白になり意識を失い
ハジメの腕の中で安らかな寝顔を浮かべるのだった。
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少し時間がさかのぼりハジメ達がヒュドラを倒したころ地上では
ジュッ ジュッ ジュゥウウ
「岩トカゲの尻尾の輪切り焼きですょ!」
城の中庭で海里は三本の扇状にした串に刺した肉を焼きながら声を張り上げていた。
海里と生徒達はオルクス迷宮の再攻略ルートの検討が終わり明日からホルアドに戻るのと
優花達、愛ちゃん護衛隊のメンバーが巡回から戻って来た愛子先生に付いていくので
城の中庭を借り奨励会兼送別会のバーベキューをしていた。
ということで海里はマイルの世界の食材を提供し焼いている。
はじめは岩トカゲの解体ショーをしようと考えていたが、
冷静に考えると生徒達の前でやるには刺激が強いのでしっぽだけにした。
他にもテーブルの上には男子が喜ぶ唐揚げの山盛りも用意してある。
「優花さん、少し手伝って下さい」
海里は異世界の食材が気になるのか近くにいた優花に声をかける。
「優花さんはナイフに火魔法を付与できましたよね?
なので串に付与して肉の中心部に火をとおしてくれませんか?」
言われてみれば私の魔法は分厚い肉の表面が焦げ付く前に
火をとおすのに便利だと優花は海里の言葉に納得し
鉄串の熱量を調整しながら海里と並んで焼き始める。
そうこうしてると城のメイドの手によって果実水が運び込まれる。
「キンキンに冷やしてやるし」
と奈々が氷魔法で色とりどりの果実水を冷やしたところで
全員に配り、これからの無事を祈り乾杯し皆、一気に果実水を飲み干した。
「サイドチェストォオオ!!」
「サイドトライセプスゥウ!!」
暑苦しい声が響き渡る。
パンイチで龍太郎と重吾が筋肉バトルをしている。
「永山!てめぇの筋肉は何キロだーっ!!」
と龍太郎がモストマスキュラーのポーズを決めながら問いかける。
「坂上!そのセリフ読んだのか⁉」
重伍がフロントラットスプレッドポーズをとりながら言うと
龍太郎はニカッ!と笑い
「おうよ!”極度の筋”は筋肉野郎のバイブルだからな!」
「ならば坂上!」
「おうよ!」
「「わが三角筋に、一片の余力無し‼」」
二人は声を合わせフロントプレスのポーズをとり名セリフを叫ぶ。
「「鈴と奈々でAA!」」
クラスのひんぬ~コンビの二人が自虐てきな事を言っていた。
「でも鈴っちは全体がミニマムだからバランスが良くていいじゃん」
「ナナリンは背があってちょ~スレンダーで羨ましいよ」
鈴と奈々はお互いの体型を褒め合っていた?
「鈴はロリじゃないよ!」
「私もそこまで薄くないし!」
なにか反論し合う二人。ちなみに奈々は165センチと女子としては高めで
雫の次なのだが雫とは違い色々と幅が薄い。
ぬぬぬ!と見合っていると奈々が近くで唐揚げを食べていた淳史に
「玉井っち。私と鈴っちどっちがありだと思うよぉ?」
「そうだよ玉井君はどう思う?」
二人にいきなり聞かれた淳史は
「比べるもなにも比べるモノがないだろうが?」
「ケッ!だからもてないンだよ!玉井っち!」
「クソガぁ!これだから非モテはぁ!!
ナナリンもう一杯いこう」
淳史の繊細なハートを攻撃した奈々と鈴は手にしたジョッキを一気にあおる。
「果実水だと思ってたのがお酒だったなんて」
海里は酔って眠りこけた雫を膝枕しながら周りの混沌を眺めていた。
メイドたちは勇者たちの歳ならトータスではお酒を出しても問題ないため
普通に果実水で割って飲みやすくしたのを用意し更に奈々の氷魔法で
キンキン冷やされのを皆が一気飲みした結果が今の状況であった。
「これだけ酔いが早いのは酒の質が地球人に合ってなかったせいかな」
なお海里はドワーフとの中間値であるためか酒には強かった。
海里は自分の膝枕で眠る雫の頭を撫でながら
「雫さんは酔うと幼児退行するとはそれだけ不安で張りつめているのですね」
さっきまで雫は「おうちかえりゅうう。おかあさん、おとうさんさびしいよぉお」と
言いぐずって泣いていて、今やっと泣きつかれたのか寝たのだ。
海里を母親と勘違いしながら。
パンツまで脱ごうとする二人のモリモリマッチョマンの変態を
妙子が鞭で調教してる様子を視界の片隅でとらえながら恵里は
(僕って酒に弱かったんだ。話すとボロが出そう。はぁ僕は何をしてるんだろ)
赤らめた顔でそう思いながらトータスに来てからの自分の行動を思い返していた。
実際、恵里はトータスに来てから降霊術が使える事を隠してる事以外は何もしてなかった。
別の平行宇宙では光輝の周りの
残忍な行動を起こした彼女だがこの世界では何もしてなかった。
なぜなら香織が奈落に落ちその事が原因で雫が壊れかけ光輝と完全に距離を置くようになり
香織も生きてはいたがハジメと大人の関係になっていて光輝につくことはないだろう。
光輝が一番好意を持っている二人が離れたのは恵里にとって幸運だった。
それと海里の存在があった色々と海里の異世界転生やナノマシンの万能性を知ると
どうにも陰謀が上手くいく気がしなかった。それに恵里はこの世界の神が自分達を
返す気が無い事を薄々気付いていて本来ならそれもあり行動を起こしただろうが
海里を見ていると何とか帰れそうな気がするのだ。
(・・・とりあえず光輝君ながめていよう)
「海里さ~ん南雲がねぇ」
優花が雫を膝枕している海里を相手に
「助けてくれた時のぉ~アイツの笑顔は素敵だったんだよ」
酔って素直にデレていた。
海里は適当に相づちをついていた。
「そうだね~ハジメちゃんすごいねぇ」
「なのに早く連絡よこせよ。南雲のばぁ~か、ばぁ~か」
「そうだね~んっ⁉あれは”スリープ”」
「海里さん聞いてますぅ~」
「ハイ、ハイ、聞いてますよぉ優花さん」
この後、優花が酔いつぶれるまで同じ話を何度も聞くはめになる海里だった。
恵里の前で
「見える。見えるぞ敵が」
赤い顔をし瞳がグルグル虚無ってる光輝が聖剣を勇者ポーズで構え
危ない事を言っていた
「俺の正義を見せてやる。天翔せぇ・・・ぐぅ」
聖剣を振り上げて天翔閃を放とうとした所をそれに気づいた海里が”スリープ”で眠らせたのだ。
恵里の目の前で眠りこける光輝を恵里は酔って色々と薄くなっていたので
「僕が光輝君を部屋に運んであげる」
抱きかかえフラフラと中庭を出て行ったが、クラスメイトは皆へべれけのため気にしなかった。
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次の日の朝、城の廊下で
「光輝。なぜ私に言うのかしら?」
雫が顔をしかめて光輝に返事をする。
「なぜって朝、起きたら裸の恵里が横で寝てたから相談をしたくて」
そう朝、光輝が目を覚ますと自分のベッドに全裸の恵里が同じく全裸だった光輝に身を寄せて寝ていたのだ。
そして光輝が茫然自失している中、恵理は何も言わず服を着て出て行ったのだった。
「知らないわよ、女の事を私に言ってどうするのよ」
「雫は何も思わないのか?」
「なにがぁ?別に相手が恵理なら言うことなんて何もないわよ」
「雫はそれでも俺に・・それに香織の事が」
「この際だからハッキリ言うけど私は光輝の事を男としてみる事はないわよ。
そんな気持ちはずっと前に捨てたわ。それと香織も光輝の事を男として見てないわよ」
「雫・・二人は俺のそばにいてくれるんじゃ」
「都合のいい事を言わないで光輝。私は今あなたに構う余裕なんてないの」
「どうしてそこまで雫、俺は正しいはずだろ」
「正しい正しく無いを言う話じゃないでしょ。
善悪だけで判断しない事ね。
光輝は恵里が悪いというの?
だとしたら光輝は最低野郎じゃないかしら」
「雫は俺が悪いとおもうのか?」
「そう?なんにせよ私が言うことはないわ。
でも一つだけ恵里と正面から話しなさい恵里のためにね」
雫はそう言うと朝食をとるため光輝を置いて食堂に向かった。
「俺が悪い雫・・俺は知らなかった・・だから」
ひとり残された光輝はブツブツと自己肯定しようと
独り言ちる。その様子は自己催眠をかけてるようだ。
光輝は召喚されてからより自己愛が強くなっていた
何かと同調するために。
人の繋がりで関係は変わっていく。
それはある人物には都合よく、別の人物には都合が悪く
そこには善悪はなく相対的事実があるだけである。
少しハジメと香織の情事の様子を書きました。
極度の筋この世界では単独で漫画、アニメが存在します。
明記してる通り恵里は何もしてません。
原作に比べるとクラスの雰囲気も違いますし
海里のわけわからない感がすごいので
おとなしくしていましたが。今回ナニをしちゃったかもです。
雫は立ち直ったといえ人に構う余裕は持てて無いので
光輝に塩対応です。光輝は恵里によって変わるのか
それとも二人は破滅するのかはまだ決めてないです。
*追記 前話のハジメと経緯子の初体験を勢いでR18で書いてしまいました。