ありふれた(平均)値で世界最強って言ったよね!   作:simasima

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話が進行しません。展開がトロイです。


04 転生

「私は経緯子の死んだ姉の栗原海里よ。そして今は異世界転生して“マイル”と呼ばれてるの」

 

「「「「い・・・異世界転生!?」」」」

 

「異世界転生って!?海里姉ちゃんの姿は前のままじゃないか!」

 

「そうよ!お姉ちゃんはそのままの姿だし!」

 

「うん。そう、死んだ当時のままだね。今の私」

 

「「・・・・・・・」」

 

「転生した世界での姿は全然違う。その姿を映すね」

 

と言うとハジメ達四人の前の何も無い空間に映像が映し出される。

そこに映し出された人物は、海里と似ても似つかぬ姿形だった。

 

シャープで整ったお嬢様様系の美人顔の海里と違い、

転生後の海里、マイルは整った顔立ちだがあまり特徴の無い

平均的な容貌で、美人というより見ていて安心出来るような、

落ち着いた感じのする顔だ。髪は黒髪ではなくサラサラの銀髪、

歳は10歳前後に見える。少し背も低い感じだ。そしてなにより

Cはあったはずのものが無い。年齢を考慮しても無い気がする。

 

海里は特に複雑な顔して見ている。経緯子とハジメを見ながら

つい先程彼らと話した事を思い返していた。

 

(ナノちゃんいる?)

 

『はい、側にいますよ。普段より高濃度でマイル様の周囲にいます』

 

(なんで?)

 

『マイル様が次元の裂け目が原因でこの召喚に巻き込まれた時。

こんな面白そうな・・・いやマイル様を助ける為。周囲いた私達が飽和状態に

なるほど集まったので、こちらに現れた時は光ってたようです』

 

(・・・今面白そうとか言った?言ったよね?)

 

『・・・今何故マイル様が海里様の姿になったのかと推測しますに、

この世界に召喚された元の世界、海里様が生まれた地球の影響かと』

 

(・・・ごまかした。・・・地球の影響ってそれと私が死んでから

あまり年月が過ぎて無いのは何故?)

 

『以前もあった様に、変化は地球世界に在る情報によるものかと、

この世界ならこの様に観測されるべきとそれで存在の形がより

ふさわしい姿に変化したのだと思われます。時空間内の移動は

時間の流れが不安定なのが原因です。元の世界にビーコンを残してますので、

元の時間とあまり変わらない時間に戻れるはずです』

 

(マイルの姿に戻るの?前みたいに一日位で?)

 

平行宇宙のマイルか海里がヤンチャをやらかし、マイルが海里の姿に

変わってた事件があったのだ。その時は一日程でマイルの姿に戻った。

 

 

『いつマイル様の姿に戻るのかは判りません。このトータスと呼ばれる世界は、

どうやら管理から外れてる様なので、造物主様からの修正入るとしても

遅れると思われます』

 

(魔法は使えるの?)

 

『はい。高濃度で我々が集まったので、長距離はともかく

海里様の範囲十数メートル以内だと問題無く我々も増殖しますので

範囲も広がっていくかと』

 

とにかく魔法を使える事に安堵した海里は経緯子達を守る為

自重するのを止める事を決意する。守りぬくのは幾ら海里自身に

チカラが有っても難しい。守ると言う言葉はとても重い。

だからこそ経緯子達に分け与えようと思った。

 

しばらくして映像を消した。海里を見ながら経緯子が戸惑いながら言う

 

「・・・もうお姉ちゃんは私のお姉ちゃんじゃ・・・ないの?」

 

「私はいつだって、何処でも経緯子のお姉ちゃんだよ」

 

「うっ・・うっ・・ヒック・・ぐすっ」

 

海里にしがみつき泣き始める経緯子。

それを見てハジメ達三人も、もらい泣きする。

 

 

経緯子が落ち着いた頃を見計らいハジメが質問する。

 

「海里姉ちゃんは転生先でマイルとして何してたの?」

 

「ハンターをしてたの。まぁ異世界小説で言う冒険者みたいに

モンスター狩ったり、商隊護衛したりしてたよ」

 

「冒険者・・・さっきの映像は魔法なのか?」

 

「うん、ハジメちゃん。魔法みたいなものかな。私は魔法使いでもあるし」

 

そこで言葉を区切り、経緯子、ハジメ、香織、雫四人を見渡して言う。

 

「今、私達の立場が危ういのはわかるよね?」

 

「うん海里姉ちゃん。今は僕達の待遇は良いけど、突然殺される可能性もあると思う」

 

「・・・殺される」

 

と雫がつぶやいた。ハジメは話を続ける。

 

「そう、教会の人達。特に僕達を召喚した場所に居た人達は、僕が見た所

エヒトって神を盲信している。だからこそ神の意向とやらで異端審判とかに掛けられ、

僕達の世界の歴史みたいに魔女裁判の火炙りとかされるかも?」

 

ハジメの話を聞いて経緯子、香織、雫は顔色を青くする。

そんな三人を見てハジメは少しでも安心させるため話を続ける。

 

「直ぐにそうなる事は無いよ。戦争に参加して上手くいってる間は大丈夫。

それと海里姉ちゃんは戦争参加を志願制にしたけど、協力はするとは述べたから

直接戦いに参加しなくても後方支援とか協力する必要があるけどね」

 

ハジメが自分の意見を言った後、海里が口を開く。

 

「だから私は元の世界に帰る方法を最優先にしよう思う。後、最悪に備えて

逃げ場所の確保も必要かな。私は出来るだけあなた達守ろうと思うけど

現状は厳しい。それで経緯子、ハジメちゃん、それと白崎さんと八重樫さんだっけ?

あなた達に私の魔法の加護の様なモノを与えるつもり」

 

「私や雫ちゃんにもですか?」

 

「二人は経緯子達が信用している友達の様だしね。

じゃ、早速だけど四人に加護を渡すけどいい?」

 

その言葉にハジメ達は頷く。

 

(よし。渡すモノが物だけに「力が欲しいか。くれてやる」とか言いたいけど

今は我慢して、ナノちゃんいい?)

 

『はい。彼らに専用のサポートをつければ良いのですね。お任せ下さい』

 

(お願い。それと経緯子達には、後日に魔法じゃ無くてナノマシンだと話すつもりだけど。

禁則事項とかに引っかかりする?)

 

『伝えるだけなら問題ありません。トータスは我々が存在した世界では無いので正体がバレても問題なしだと判断します。

マイル様の世界だとナノマシンを他人が理解するのが無理なだけで、

海里様の世界の方々なら理解出来ますし知ってもらった方がサポートしやすいかと』

 

「ハイ、いくよ。エイッ!」

 

と海里が言うと。四人にキラキラのエフェクトがかかる。

これに意味は無い。海里が演出で付けただけだ。

 

今日はもう遅いので説明はまた明日と言う事で、皆自分の部屋に帰った。

一人になったハジメはベットの上で

 

(海里お姉ちゃん・・・変わって無かった。マイルか・・・)

 

(経緯子ちゃんは・・・もう僕を・・・くっ、最低だな僕は・・・)

 

と色々と思いが交錯し、なかなか寝付けずいたがやはり疲れていたのだろう。

いつのまにかハジメは眠っていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「ハジメちゃん。朝食だって起きてよぉ」

 

体を揺さぶられ、起きるハジメ。

 

「・・・・おはよう?経緯子ちゃん・・・?」

 

と戸惑い気味に経緯子の顔を見ているハジメに

 

「どうしたのハジメちゃん?私の顔に何か付いてるの?」

 

「今朝は起こしに来ないと思ってたから。昔みたいに、

海里姉ちゃんを起こしに行くと思ってたから・・・・」

 

「お姉ちゃんは私より早く起きてたし・・・」

 

海里が言うには、向こうは「ネット無い。ゲームもない。おまけに漫画もない。」ナイナイ尽くしの

生活だったので夜更かしをあまりせず、早寝早起きが基本になったらしい。

 

「んっ、何?私が起こしにこないと寂しいのかなハジメちゃんは?」

 

「うん。それが僕の日常だから・・・」

 

と言うとハジメは経緯子の顔を真剣な瞳で真っ直ぐに見つめ、

何かに懺悔する様な顔で言った。

 

「ありがとう・・・」

 

「なっ・・!?寝癖の付いたままの頭で何言ってるし!?

私外に出ててるから!早く着替えて食堂に行くよ!!」

 

と経緯子はハジメに真剣な瞳で見詰められ、若干赤くなった顔を誤魔化す様に、

早口でまくしたて部屋を出た。

 

ちなみに、雫など食事が喉に入らないクラスメイトも居る中、

海里は人一倍食べていた。本人曰く食べれる時には食べるハンターは体が資本の事。

今は海里の姿だがマイルと同じく少し体の燃費が悪い様だ。

 

 

 

朝食を終え、皆、城の訓練場に集合する。

今から初回の訓練が始まるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キャラ説

栗原 海里(くりはら みさと)

この世界では両親同士が仲が良いためハジメとは幼なじみ。
海里自身もオタクだが最近の物より古い白黒のアニメ、特撮を好む。
マイル(本名アデル・フォン・アスカム)が次元の裂け目の調査中に
召喚に巻き込まれる。そして何故か転生前の姿海里に戻る。
その時ナノマシンも大量に付いて来てるので、魔法は使える。
今はお怒りモードなのでクールに決めている。
本来は残念系勘違いされるタイプの美人。人の顔を覚えるのが苦手。
海里、マイルともモテるが年齢=彼氏無しである
※作中の海里に変身事件はノベル版9巻の書き下ろしから




エヒトをポーリンぐるぐるする予定。

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