ムルタ・アズラエル滅殺RTA ブーステッドマンチャート   作:ちゅーに菌

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ローンちゃんがチリソース派か、ヨーグルトソース派かを決めるのに4日掛かったので初投稿です。





虎の街

 

 

 

 

>――――――♪

 

 もう始まってる!!!(挨拶)

 

 さて、現在のローンちゃんはレジスタンスが正面からバギーとランチャーでバクゥに突っ込むという集団自殺イベントの翌日、深夜に差し掛かろうという時間にアークエンジェルのドック内のストライクの足元にいました。

 そのまま、ローンちゃんはストライクを登るとコックピットをペシペシと叩きます。数回は無視されるので根気強く叩きましょう。おいゴラァ!免許持ってんのか! あくしろよ。

 

>く、クローセルさん……。

 

>こんばんはキラくーん。

 

 するとコックピットが開き、中に驚きつつもバツが悪いような様子のキラくんがいました。見れば中には未使用の簡易トイレや、食事が乗っていたトレイがあり、中で暮らす気だったのかと言いたくなる状態です。まあ、実際ケバブイベントぐらいまではそのつもりだったんですけどね、初見さん。

 これはやめてよねやNTR等の友人へ合わせる顔がない状態で発生するイベントです。また、"砂漠の虎"シナリオのこのタイミングや、キラくんのストレス値が一定以上に達すると起こるのですが、このまま放っておくとストレス値が更に貯まり、ほぼ確定レベルの確率で昼ドライベントが増産されるため、RTA的にも話を聞いたり慰め(意味深)たりするといい感覚の目安となっております。

 ホント、SEEDの主人公はめんどくせぇなぁ……(クソデカ溜め息)。少しは三日月くん見習ってどうぞ。

 

 蛇足ですけど、ガンダムSEEDというか、全ガンダム中でもかなりアレな印象のあるフレイちゃんについて少し語りましょうか。少なくとも味方でアレな女性で比べると、ポゥ・エイジとかよりはまだ理解出来るかなぁと個人的には思っていますね。

 まあ、それは小説版を読んだ印象であり、アニメだけ見た印象ですと、えっ、なにこれは……(困惑)という感じではありますねぇ。

 

 というのも――。

 

 

 幼くして母を亡くした彼女にとって、父は唯一絶対の存在だった。父はそれこそ目の中に入れても痛くないほど彼女を溺愛し、欲しがるものをすべて与え、庇護の翼の下から一歩も出そうとしなかった。

 彼女の世界はごく狭く、父が与えたもので完結していた。父が咎めないからわがまま勝手にふるまい、父がサイを選んだからサイとつきあい、父がコーディネイター嫌いだったから、彼女も嫌いになった。

 父は彼女にとって呼吸する空気のようなものであり、自分という真珠をくるみ込んで守る貝設のようなものであった。だから、父が死んだとき、彼女の世界は崩壊したのだ。

 ――許さない――だが誰を? 自分をこんな目に遭わせたのは誰だ?

 誰かが報いを受けなければならない。自分がこれほど傷ついたのだから、どこかに報いを受けるべきものがいるはずなのだ――。

出典

・機動戦士ガンダム SEED ② P57~58

 

 

 こんな感じで、彼女の最大の問題って本人と言うよりも家庭環境なんですよねぇ。その上、父親は穏健派のブルーコスモスですし。

 "いや、家庭環境だけで、そこまで擁護できるかよ"等とお思いのホモ方の為に、家庭環境がどれほど大事かということを簡単に説明しますと、精神病院での評価項目で、上から数えた方が遥かに早いところに位置する程度には家庭環境は重要なんですよ。人間の人格形成や、精神病の要因のひとつとしてあまりに重要だということですね。

 また、小説版ではフレイちゃんの心の内面がちゃんと描写されているので、読んだ印象だと"好き……かと言われればそうでもないけれど、嫌いとまでは言わないけど、ただ憐れな娘だなぁ……"ぐらいの印象にはなると思いますね。

 要はガンダムSEEDはアニメだけでなく小説版も買え、そして読め(ダイレクトマーケティング)。RTA並みに展開が駆け足なのでクッソ読みやすいですよ(悪意あるアピールポイント)。まず1巻でアニメのワンクール分13話を凝縮していますからね(半笑い)。

 ん? さっきから言い方が微妙過ぎて、投稿者ってガンダムSEEDそんなに好きじゃないのかって? いや、ガンダムSEEDは大好きですよ。ただ、好きっていう感覚には憎悪さんも入り込みますので、ここすき、ここきらいと淫夢のように二律背反が成立しますからね、仕方ないね。

 そもそも基本的にRTAは本気で嫌いな作品を絶対しないタイプの人間ですので、走るゲームタイトル作品は等しく大好きですよ(嫌いな部分がないとは言っていない)

 

 

 ――やんほぬ(閑話休題)

 

 

>よっこいしょっと!

 

>うわっ!?

 

 というわけでストレス値を下げるため、ローンちゃんをコックピットに入れましょう。そして、内側からコックピットを閉めればキラくんに逃げ場はありません。パパッとヤって終わり!

 

>キラくん、こんなところでどうしたんですか?

 

>こ、これは……その……。

 

 口ごもるキラくんに、ローンちゃんは背中に手を回してもたれ掛かるように正面から抱き着くと、目を瞑りながらキスをせがんで唇を突き出します。

 

>んっ……。

 

>えっ……?

 

>んー……。

 

 それに恐る恐るな様子でキラくんは軽く口付けすると、パチリとローンちゃんの目蓋が開き、花が咲くような笑みを浮かべます。

 

>まっ、先にスッキリしてからお話しましょう? 私のこと、好きにしていいですからね?

 

 ローンちゃんがそう言うと、キラくんは顔を真っ赤にしながら生唾を呑み込み、吸い寄せられ、溺れるように男女の営みが始まりました。田舎少年はスケベなことしか考えないのか……(ブーメラン)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの……」

 

「はぁい?」

 

 一時間程経ち、キラ・ヤマトとクローセル・レヴィアタンは、ストライクのコックピット内で向かい合っていた。と言うよりも、決して広くはないため、キラが座席に座り、彼に抱き着くような姿勢でクローセルがもたれ掛かっているというのが正しいだろう。

 

「僕のこと最低だと思いますか……?」

 

「と、言いますと?」

 

 キラは友人の婚約者を寝取ったような形になった上に、こうしてクローセルともズルズルと淫らな関係を続けている自分のことを誰にも言えずに恥じていた。

 

「うーん……そうですかねぇ」

 

 しかし、クローセルはキラの事を特に責める様子はなく、それどころか眉間に少し皺を寄せていた。

 

「前にも言いましたけれど、最前線で死ぬような目にあっているんですからご褒美ぐらいあっても許されるでしょう。それに今回に関しては、婚約は親が決めた事なので、破棄したとフレイさん本人が言っているのですから、サイくんが執着し過ぎている方が問題でしょう。まあ、新たな恋人を作るのが少しばかり早過ぎる気はしますが……」

 

「で、でも……」

 

 キラはクローセルの言葉に食い下がろうとする。いっそ心が折れるほど叱責された方が、元々気の優しい彼にとっては気が楽になるかも知れないのだ。

 

「大抵の人間は九割正しくて時々間違えるか、九割間違っていて時々正しいかなんですよ。 キラくんは前者、私は後者ですね」

 

「九割……」

 

「そして、前者のような方は、小さな間違いや失敗を気に病み、不安と葛藤を多く抱えて苦悩する。丁度、キラくんのようにです。例えば私みたいに、誰も彼も好きで殺せてしまえれば楽でしょう?」

 

「それは……」

 

 クローセルが言わんとしていることはわかった。実際、ヘリオポリスに居た頃のキラは絵に描いたような真面目な少年であり、クローセルはあらゆる意味でその真逆と言えるだろう。

 

「ですが……それは間違っている。そんな事はキラくんも私も最初から分かり切っている事なんですよ。ただ私は、それを間違いと知りながら突き進み続け、そこに君が抱えるような葛藤も何も無かった。言い換えればそれは間違いとは感じていないとも言えるでしょう――たったそれだけなんです。だから、君ひとりの苦しみの本質を私は理解できないでしょう。更に言えば、個人がひとりの人間すら理解できないのに、全人類が同じ苦しみを理解しようだなんて土台からして無理な話なんですよ」

 

「………………」

 

 クローセルはキラの女性関係の話をすると共に、いつの間にか、まだ話していないもうひとつの葛藤である"彼にとっての戦争のあり方"についても話していた。

 

 これだけ相手のことを見抜ける素養を持つというのに、相手を理解できないと言っているのは矛盾にさえ感じるであろう。しかし、わかるからこそ理解できないという答えが出せているのかも知れない。

 

「それだけ……たったそれだけの事に多くの人間は互いに気が付きません。だから要らぬ軋轢を生む。無用な諍いが生まれる。そして戦争が起きる。ホント……憎いですよね。何もかもが……」

 

「あっ……」

 

 そう言うとクローセルはキラの頭を抱えるように抱き寄せ、割れ物を扱うよりも優しげな手つきで抱擁すると、ゆっくりと頭を撫でる。それは母のようで、姉のようで、恋人のようでありながら、それらのどれでもない。しかし、ただひとりに向けた愛情と労りを感じられ、なんとも言えない不思議な感覚を覚えるだろう。

 

「ですから、キラくんは決して私になろうとしてはいけませんよ? 君には君の生き方が……"未来"があります。私にはきっと君の葛藤を理解することは出来ません。だから……少しぐらい愚かでいいんです。自分のやりたいようにしてもいいんです」

 

 目を瞑ったらそのまま眠ってしまえそうな安心感の中、そんな言葉が投げ掛けられる。それは甘い毒のようで、離れがたい魔性を秘め、クローセルがキラから離れた時に、彼は物足りなさを覚えてしまう程であった。

 

「ああ、でも……一番扱い難いのは……五割正しくて、五割間違っているような人間です。私の経験上数えるほどしか居ないのですが……極稀にそういう人間を見掛けたら注意した方がいいですよ? そう言った方々の言葉は多くの者に酷く正しいように見えるのですよ。ラクス様や、ムルタ・アズラエル(我が盟主様)のような方はね……。あの二人は最初の立ち位置と目指した場所が違うだけでよく似ている……うふふ!」

 

「………………」

 

 誰に言うまでもなく笑っているクローセルを見ながらキラはそのことを考えた。それは常に考えてはいたが、そうではない、そうであらないで欲しいと彼自身が考え、ついぞ言葉にする事のなかったものである。

 

 クローセルの壮烈で狂ったような戦闘と、明るく誰にでも優しいお姉さんのような日常の様子。そして、その両方に共通している異様な認識と、18歳とは思えない程人間味のない思考。昨日銃撃されたばかりだが、既に傷は塞がっており、並みのコーディネーターを凌駕する回復力や、見た目にそぐわない異様な腕力等もその証拠であろう。

 

「こんなところで寝泊まりするぐらいなら明日から私の部屋に来てくださいね? 丁度、二人部屋ですし、そっちの方がここよりは足を伸ばせるので気が楽でしょう?」

 

 あの日、独房の前でムウ・ラ・フラガが呟いていた言葉や、クローセルが自分自身をまるで、人間ではなく消耗品か何かのように扱っているとも取れる日頃の発言。そして、明らかに歳にそぐわない地球連合軍での階級や、黒い噂しか聞かないブルーコスモスに関与していると明言しているにも関わらず、当人にはあまりブルーコスモス的な思想が見られないこと。

 

 それらが重なり、達してはいたが、これまで言ってしまう事で、関係性が変わってしまう事への恐怖から言えなかった事をついに聞こうと決心する。

 

「クローセルさん……あなたは――」

 

「キラくんそれ以上はいけません」

 

 するとクローセルはそれ以上言葉を吐こうとしたキラの唇に人差し指の指先を当てて止める。更にもう片方の人差し指を自身の唇の前に立てて、静かにというジェスチャーをしていた。

 

「それ以上言葉を吐いてしまえば、私は答えなくてはいけなくなってしまいます。そして、それは誰も幸せにはならないのです。君も……私さえもね……」

 

「それは……!」

 

 実質的な答えとも言える回答。しかし、キラはそれ以上の言葉が吐けず、驚きつつ悲しみながら黙ってクローセルの顔を見つめるばかりであった。

 

「一期一会。君とのこうした関係はアラスカ基地までの間できっと終わり。だから私に深く踏み込まないでください。これは……"お願い"ですよ?」

 

 何故ならそう言って、いつもの笑みを浮かべているクローセルの表情に、一切の悲しみの色すら見えなかったからであろう。まるでそれが当然のように、嬉しげな笑みを浮かべているばかりだ。そして、彼女の語るそれは良心以外の何物でもないことも理解できることが尚更質が悪い。

 

 遥か昔に壊れた上で完結しており、他者の干渉をされる余地の全くないクローセルの精神性をキラは感じ、決して彼女から頼られる事さえされないやりきれなさと、それでも彼女に溺れてしまう自身を恥じる。

 

 そして、その感情の中で、彼女を独占できない事への苛立ちも含まれている事に、彼自身も気づいてはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>うーん……じゃあ、とりあえずケバブを9個ください。後、アイスティーのLサイズを2つお願いします。ミルクとガムシロップマシマシで。

 

>えっ……?

 

>は……?

 

 9個でいい。謙虚だなぁ、憧れちゃうなぁ。昼下がりの"砂漠の虎"の本拠地にあるケバブが食べれるカフェテラスに、住民に紛れるために私服姿のカガリちゃんとローンちゃんとキラくんの三人はいました。街の一角に(そび)えるレセップス級がシンボルのように見えますね。現在はアークエンジェルの日用品の買い付けを終え、昼食になったところです。

 キラくんとカガリちゃんの二人は見た目よりも無茶苦茶食べるローンちゃんに非常に驚いているようです。ちなみにカガリちゃんにローンちゃんは色々言っていましたが、ローンちゃん自身は次の瞬間には切り替えて、いつもの接し方に戻るという逆に怖い娘なので、カガリちゃんにもフランクに接しています。カガリちゃんからすれば苦手な頭が上がらない歳上の女性という認識となっておりますね。

 ちなみにレジスタンスの方々はあの後からは非常に大人しくなりました。まあ、地球連合軍の中佐を撃っておいて、ヤクザに掘られるどころかお咎め無しなんですから至れり尽くせりですね。

 ちなみにこの買い物の裏では、弾薬の買い付け等の補給をするために悪徳商人に商談に行っています。そのため、レジスタンスの方々は足元を見られた値段で取り引きするハメになりますが、痛むのはオーブ連合の国庫なので何も問題ありません。

 

>えへへ、やりたいことをしたいだけする――なら食べれるときに食べたいだけ食べるのも私のポリシーですよぉ。まあ、アークエンジェルでは一人だけガツガツするわけにもいかないので、普通の量にしてますけどねぇ。

 

 キラくんとカガリちゃんが唖然とする中、直ぐに薄いパンの間に、トマトやレタスなどの野菜とこんがりと焼いた羊肉のスライスが挟まったケバブとお茶を給仕の方が運んできます。ケバブは移動販売等でもよく売られている食品のため早いようですね。二人の分とローンちゃんの分で11個ですね。

 

>これがケバブ……?

 

>ドネル・ケバブさ! あー、腹へっ――。

 

>まうまう――うん! 美味しいです!

 

>食うのが早い!? おい、ソースぐらい掛けろ!?

 

 既にローンちゃんはひとつケバブを食べ終えています。健康に良くな――考える意味なかったですね。好きにさせてあげましょう。

 

>たくっ……。キラもだぞ。ケバブにはこのチリソースを掛けてだな――。

 

>あいや待った!

 

 カガリちゃんがチリソースの容器を手にした瞬間、派手なアロハシャツにカンカン帽にサングラスという砂漠に南国スタイルな不審者――アンドリュー・バルトフェルドさんが現れました。そうはならんやろ。なっとるやろがい!(自動回収)

 

>ケバブにチリソースなんて何を言っているんだ、キミは! ここはヨーグルトソースを掛けるのが常識だろうがッ! いや、常識と言うよりも、もっとこう――そうっ! ヨーグルトソースを掛けないなんて、この料理に対する冒涜に等しい!

 

>……なんなんだお前は。

 

 本当にただの不審者なんだよなぁ……。†悔い改めて†

 

 カガリちゃんはバルトフェルドさん――改め彼ら視点だとヨーグルトおじさんを無視して、ケバブにこれ見よがしにチリソースをぶっかけます。それに"ああッ!"とヨーグルトおじさんは悲痛な叫びを上げました。

 

>見ず知らずの男に、私の食べ方をとやかく言われる筋合いはない! あー、うっまーいっ!

 

>ああ……なんという……。

 

>へー。

 

 もっともな意見ですけど、カガリちゃんは見せつけるようにアグッと頻張ったあと、ヨーグルトおじさんに顔をしかめてみせるあたり、非常に大人げないですね。まあ、それに打ちひしがれているヨーグルトおじさんも大概なのですけど。

 ちなみにローンちゃんはそんな様子を見て、2つのケバブを大皿から小さな皿に移すと、ひとつのケバブにチリソースを掛け、もうひとつのケバブにヨーグルトソースを掛けていました。三人はどういう集まりなんだっけ?(キラくん放置)

 

>キラ、お前も――。

 

>ああ、待ちたまえ! 彼まで邪道に堕とす気か!

 

>なにを言う! ケバブにはチリソースが当たり前だ!

 

>いいや、ヨーグルトだ。ヨーグルトソース以外、考えられない!

 

 カガリちゃん――チリ姫とヨーグルトおじさんが、ニつのソースが入った容器を握りしめ、暫くキラくんの皿の上で争いを繰り広げると、二人はケバブの上に二種類のソースをぶちまけました。これが争いの果てのガンダムSEEDの結末ですか(唖然)

 この二人両方とも別に現地人じゃないんだよなぁ……。†悔い改めて†(2度目)

 

 カガリちゃんの赤いものを散らされ、バルトフェルドに白いものを出されたキラくんのモノはとんでもない事になっています。どうしてくれんのこれ?(憤怒) ケバブを食べたかったから(チリ姫が)注文したの!

 

>キラくん、そのソースこっちのケバブに半分ぐらい分けてください。

 

>えっ、あ……いいんですか?

 

>はい、そのままだと一人分のソースでは多そうですし、ミックスと言うのも美味しいかも知れませんからね。

 

>あはは……ありがとうございます。

 

 人間の鑑がこの野郎……(生体CPU)。情けない二人、恥ずかしくないのかよ?(半笑い)

 

>そうだ! クローセル……さんはどっちが好みなんだ? もちろん、チリソースだよな!?

 

>そんな邪道はいけない! 当然、ヨーグルトソースだね!

 

>はい……?

 

 その上、チリ姫とヨーグルトおじさんはキラくんに一応謝ってから直ぐに、ミックス含めて三種類のソースでケバブを美味しそうにもひもひ食べているローンちゃんに投げ掛けました。人間の屑がこの野郎……(憤怒)

 

>うーん……。

 

 ローンちゃんは渋い顔をしてから、またまだソースを掛けていないケバブを少し齧ると、口を動かしてそれを飲み込んでから言葉を吐きました。

 

>お肉に味が付いているのでソースいらないですね。

 

>なん……だと……!

 

>いらないだって……!

 

 ローンちゃん多分、寿司屋とかに入るとスシに醤油付けないで食べるタイプですねクレワァ……。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

>………………。

 

 暫くチリ姫とヨーグルトおじさんが他愛もない話をする光景を眺めていると、ローンちゃんの食事の手が止まり、後4個あるケバブを大皿ごと片手で机から持ち上げます。そして、もう片方の手で縦長で大きめのポーチのチャックを開けると、その中から明らかに18歳の女性が持っていい大きさではない上、銃身の長さが異様に長い黒緑色のルガーのような拳銃を抜き出しました。

 

>ほう……。

 

 そんな様子を見てヨーグルトおじさん――バルトフェルドさんが軍人らしい顔つきになり、周囲に座っているザフト兵も密かに構える中――ローンちゃんは拳銃を店の外を目掛けて発砲し、拳銃らしからぬ轟音を響かせた直後、店内へと向けて飛んできたロケット弾とぶつかり、空中で爆発させます。

 

「カガリちゃんこれ持っててください」

 

 振り返ると、バルトフェルドさんが机を盾にしたときに舞ったソースや飲み物を頭から被ったカガリちゃんがおり、ローンちゃんはちゃっかり自分だけ避難させていた残りのケバブを持たせます。

 そして、ポーチを投げ捨てて拳銃だけ持つと、店内に続々と入って来ようとするブルーコスモスの構成員目掛けて飛び出しました。

 はい、では襲撃して来るブルーコスモスの連中を倒しましょう。え? いいのかって? ゲーム進行上何も問題ないどころか、時間短縮になる上、ローンちゃんは既に殺る気マンマンなので問題ありません。

 

>死ね、コーディネーター! 宇宙の化け物――。

 

>青き清浄なる世界の――。

 

 マシンガンを乱射しながら店内に入ってきた手近な男たちは、言葉の途中で即座にローンちゃんの拳銃に撃たれ、頭の一部が消し飛んだり、首や胸に風穴が空きます。

 ローンちゃんは数人を一撃で殺しましたが、流石に弾切れのようで、装填を諦めて拳銃を落とすと、最も近くにいるマシンガンを持った2名のブルーコスモスに目掛けて走り出しました。

 

>ぐっ――!?

 

>コイツ!?

 

 そして、ローンちゃんから見て奥の男に、カガリちゃんの前で身体に埋まった銃弾を抉り出して見せた細身のナイフを投擲して突き刺す事で怯ませると、近い方のマシンガンを持つ男に、世界最高クラスの強化人間としての素のスペックを存分に発揮し、獲物を襲う肉食獣か何かのような速度と瞬発力で駆けて行きます。

 当然、男はローンちゃん目掛けてマシンガンを乱射してきますが、Stage5に加え、空間認知能力持ちという人類最強クラスの白兵戦能力を持つローンちゃんには余りに無力といえるでしょう。

 そもそも空間認知能力とは、三次元空間そのものの情報を瞬時に読み取れる能力のこと。ドラグーンで言えば、今自身がどこにいて、ドラグーンはどこにあって、敵機はどこにいるかを瞬時に把握でき、尚且つドラグーンをその方向に動かせるようなものです。

 要するに攻撃は全てローンちゃんにモロバレな上、コーディネーターどころか大型肉食獣レベルの身体能力を持つローンちゃんへの命中率は数%程度です。Gジェネの数%は絶対に当たらないレベルなので問題ありません(1敗)

 まるで怯まずに弾を避けるルートを選び木製の床を跳ねるように全力で駆けつつ、男の目の前まで来たローンちゃんは、助走を付けてその怪力で顔を殴り付けます。

 

>――――――。

 

 アルテミスの時のようにHPの数倍のダメージを出し、顔面が文字通り潰れて即死です。北斗の拳辺りの世界から迷い込んできたのかな?

 

>ぐぅ――あがぁ!?

 

 更に投げナイフが刺さって怯んでいたもう一人の男に迫り、首を掴んで地面に転倒させてから、足で頭を踏み潰して終了です。宇宙最強のエンジニアも納得のストンプですね。パパッと殺って終わり!

 

>キラくんそれをこちらに!

 

>――――っ!

 

 すると原作でキラくんが拾い上げて撃たずに、蹴り飛ばしていた地面にある一般的な拳銃を、彼はローンちゃんへ目掛けて蹴り飛ばしました。それをキャッチしたローンちゃんは、最後の襲撃者3名の内2名に、胸を中心にそれぞれ3発ほど撃ち込んで倒します。

 

>ば、化け――。

 

 そして、最後の襲撃者の持つマシンガンを目掛けて拳銃を投擲しつつ、銃口を弾いている間に男に迫ると、頭を掴み、270度程回して殺害しました。

 

 

>おや……? もう終わりですかぁ?

 

 

 店内は惨憺たる光景になっていますが、ローンちゃんはキョロキョロと辺りを見回しながらつまらなそうにそう呟きました。そりゃあ、アビリティ含めた身体能力の差で言ったら、デストロイとメビウスぐらいの差がありますからね……。あーもうめちゃくちゃだよ。

 そして、ローンちゃんはバルトフェルドさんに向き合うと、恭しく頭を下げて笑顔で語り掛けました。

 

>"アンドリュー・バルトフェルド"さん。ブルーコスモス(こちら)の末端構成員がどうもすみませんね。

 

>…………なんだ。結構、変装には自身があったんだけどな。

 

 ええ……(困惑)。まあ、変装というよりもこんなところにこの方がいるわけないという思い込みでしょうな。例えばバルトフェルドさんと似たような格好をして、総理大臣がコンビニから棒アイス片手に現れれば、大体の人間はまず自分の目を疑って他人の空似と思うでしょうからね。

 カガリちゃんとキラくんは非常に驚いた様子ですが、ローンちゃんとバルトフェルドさんは互いに、違った意味合いを持つであろう笑みを口元に小さく浮かべるばかりです。

 

>著名なコーディネーターの顔と名前ぐらいは入れられていますので。

 

>そうか、俺も有名になったもんだ。

 

 あっ……(察し)。色々ローンちゃんが知っているわけですね。どおりでねぇ!

 するとローンちゃんは最初に投げ捨てたポーチを拾い上げ、その中から頭頂部にラクス・クラインのサインが大きく書かれた士官帽を取り出して、バルトフェルドさんに見えるようにサインを向けてから深く被りました。

 

>なるほど、報告通り……いや、それ以上にキレた女のようだな。それより……殺ってよかったのかい? コーディネーターを守るような真似にもなったんじゃないか?

 

 バルトフェルドさんにそう言われたローンちゃんは少しだけ声を上げて笑うと、人差し指を立てて水平に動かしました。

 

>私に課せられた指令は、アークエンジェルとストライクを目的地に届けることのみです。立ち塞がるザフト軍を私が殺し尽くすのはそのついでですよ。勿論、バルトフェルドさんを殺せと上司に言われれば直ぐにでもそうしますが?

 

>おお、怖い! まるで戦闘ロボットだな!

 

>ええ、その認識で構いませんよ? ただ、少しだけ語弊があります。私はロボットではなく、ただの部品(パーツ)ですよ。何も不思議はないでしょう?

 

 そう言いつつもローンちゃんはケバブを運んで来た現地人の肌の色をした給仕が、全身をマシンガンで撃たれて死亡している姿を一瞥し、少しだけ困ったように眉を潜めます。

 

>まあ、それ以前にナチュラルごとコーディネーターを殺すのは……んー、なんと言いますか……そうだ! エレガントではありませんものね。それに――他人の食事中に邪魔をするような無礼な方は…………許せないよねっ!!

 

 エレガントなら仕方ない。ハンニバル・レクターかよローンちゃんはさぁ……。

 

 そんな流れで元々、モビルスーツでの戦闘相手を求めていたバルトフェルドさんは、視界の端で汚れているカガリちゃんらを招待し、お話をする流れになりました。

 と言うわけで次回はバルトフェルドさんのお宅訪問と、時間があれば"砂漠の虎"編最後の戦闘マップとなると思います。

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 







~QAコーナー~

Q:この世界のハイドラ何で出来ているの?

A:エレガント装甲



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