ムルタ・アズラエル滅殺RTA ブーステッドマンチャート   作:ちゅーに菌

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ノンケ兄貴はここまで見ていないと思いますが、先に言っておきましょう。ローンちゃんの性癖スキルがようやく本気を出します(迫真) つまりは……察してください。




先遣艦隊防衛戦

 

 

 

 

 

 アークエンジェルがようやく合流した信頼できる友軍の地球連合軍第8艦隊の先遣艦隊は、旗艦ネルソン級宇宙戦艦モントゴメリ、他はバーナード、ローの3隻であった。

 

 しかし、その直後にザフト軍のナスカ級2隻、ローラシア級3隻――モビルスーツの艦載数にして最大30機という余りに絶望な大部隊に遭遇したことで、先遣艦隊共々アークエンジェルはそれらと交戦することになる。

 

 本来ならばモントゴメリのコープマン艦長が行った打電の通り、アークエンジェルは反転離脱するべきであったであろう。それこそこの場でアークエンジェルを失ってしまえば元も子もないからだ。

 

 しかし、アークエンジェルは人情に流されたのか、愚かにも戦闘することを選んだ。例え、こちらには"G"シリーズのストライクと、地球連合軍の英雄である"世界樹の悪魔"が居たからとしても、あまりに無謀であろう。それこそ、これから訪れるであろう、モントゴメリ、バーナード、ローの犠牲が無駄になってしまうと言える。

 

 勝てるわけがない、そう誰もが考えていたであろう――。

 

 

 

『美しいものが戦場で無残に踏み潰されるのを見るたびに、私……あぁ……。本当に……本当に無惨で素敵な風穴ですわぁ……! もっと必要ですかァァ……!? アッハハハハ!!!』

 

 

 

 ――現在、ナスカ級2隻、ローラシア級2隻、シグー10機、ジン12機を、自軍からの他の支援が一切受けられない敵領域の中心でたった一機で引き受けている"世界樹の悪魔"が、言葉通りの本物の悪魔でなければ。

 

 そして、たった今、度重なるクローセルのモビルスーツ――ハイドラのショルダークローによる縦横無尽に空間を駆けるオールレンジ攻撃に耐え切れず、徐々に爪先から肢体を失うようにして損壊していたローラシア級1隻が遂に爆散し、宇宙の塵へと化した。

 

 無論、依然としてとんでもない数のモビルスーツを相手にしつつ、戦艦によるミサイル、弾幕、火砲の一切を被弾せずに潜り抜け、その上でザフト側のエースパイロットと交戦し続けながら、遊びすら加えつつ撃破するというおよそ人間のそれではない戦闘が繰り広げられている。

 

「何あれ……? な、なんであんな酷いこと……。クローセルさん……? 誰……?」

 

「くっ……今はこちらに集中して!」

 

 パイロットのオペレーターを務めている民間人のミリアリア・ハウを初めとしたクルーが、余りにもキレたクローセルの言動や様子や行動に困惑する中、艦長代理を勤めるマリュー・ラミアスが檄を飛ばす声が酷く大きく響く。

 

 キラ・ヤマトのストライクはイージスと交戦しており、動ける状況ではなく、通常のジンと特に変わらない装備をしている強襲偵察型ジンに乗るムウ・ラ・フラガは、先遣艦隊とアークエンジェルに襲来する7機のジンとローラシア級1隻を1機で相手にしており、決して優勢と言える状況でもない。

 

 尤も、図らずもクローセルが気紛れで鹵獲した強襲偵察型を整備班が出撃できる状態にし、キラ・ヤマトがコーディネーター用のザフト軍OSをムウ・ラ・フラガならば使えるようにし、彼自身はほぼぶっつけ本番で出撃しているという、自称不可能を可能にする男の名に恥じぬことをしているが、流石にジン7機とローラシア級1隻を防衛戦で相手取るには無理がある――というよりもそれが普通である。

 

 ちなみにナチュラルがコーディネーターのモビルスーツOSをなぜ使えないかということを車の運転に例えて簡潔に説明しよう。

 

 多少異なりはするが、無理矢理こじつけて言ってしまえば、平均的なナチュラルが運転可能な能力的な限界がAT車であり、それよりも遥かに能力の高いコーディネーターはMT車を運転可能なのである。そのため、モビルスーツの操縦をMT車――要するに自動化せずに複雑化させることによって、OSを半ばブラックボックス化することによって鹵獲しても使えないようにして、現在のザフト軍は地球連合軍に優位性を取っているのだ。

 

 また、現在強襲偵察型ジンに載っているOSはキラ・ヤマトが操縦方法をある程度簡単にしたもの――要するにAT車とMT車の中間のようなものに再プログラムし、それをナチュラルでもエースパイロットであるムウ・ラ・フラガが、コーディネーターには及ばないが高い操縦技術で補っているため、操縦出来ているという複数の奇跡の産物なのである。

 

 閑話休題。

 

 例え、如何にクローセルが地球連合軍の大英雄だとしても、ここまであらゆる意味で異常と言ってしまえるほどの人物であった、とアークエンジェルが予想出来よう筈もない。

 

 むしろ、クローセル――"世界樹の悪魔"としての彼女を最も理解していたのはザフト軍側と言える。何せ、開戦直後から1体のモビルスーツに対して、戦艦4隻、モビルスーツ22機を割り当てるという、マトモに考えれば作戦としてあり得ない行為を当然の如く敢行しており、実際それでもまるで足りないと言わんばかりの光景を"世界樹の悪魔"は生み出していた。味方より敵の方の分析と戦力評価が正しいとは皮肉な事であろう。

 

 

 

『アッハハハハ!!! 青き清浄なる世界のためにィ!!!!』

 

 

 

 アークエンジェル艦内では、これまで彼女のことをブルーコスモス穏健派か、ただ大西洋連邦のブルーコスモス賛同者の上司や身内に育てられただけの少女だと思われていた。実際にキラ・ヤマトへの態度も柔和なものであり、反プラント思想とコーディネーター個人は切って考えている比較的理性のある人物だとも考えられていた。

 

 しかし、今の彼女はブルーコスモス過激派の中でも、無辜のコーディネーターまで嗤いながら処刑するような狂信の域をも優に超えている。その様子はブルーコスモス過激派以外の誰が見ようと異常者のそれであった。

 

 だからこそ彼女は"天使"ではなく、"悪魔"なのだろう――アークエンジェルのクルーはこの日、初めて"世界樹の悪魔"という、この世の闇そのものをありありと見せ付けられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――時刻は出撃前に遡る。

 

『マードックさん、ちょっと重斬刀(これ)2本持って行きますねぇ』

 

 ザフト軍艦隊と言えるほどの敵戦力との接触を前に、既にハイドラへと乗り込んだクローセルは、彼女自身がデブリベルトから探し出したジンの武装が整頓されて並べられた場所から重斬刀を二本ハイドラに掴ませる。

 

 そして、それを両手に装備し、無造作に構えたまま、カタパルトについた。

 

『えっと……オペレーターを勤めます。ミリアリアです! よろしくお願いします!』

 

 すると直ぐにオペレーターから通信が入り、その人物はクローセルも知る民間人のミリアリア・ハウであることを知る。

 

 既に戦場に想いを馳せて、全身に高揚感を覚えていたクローセルだったが、一応最低限の礼儀として返答しておくことにした。

 

『うふふ……こちらこそよろしくお願いいたしますねぇ……。ああぁ……モビルスーツの砲火で敵を切り裂いて…木っ端微塵に壊す感触……。思い出すだけで……たまりませんわぁ……』

 

『え……? あの今なんて……?』

 

 既に精神は戦場に旅立っているクローセルはミリアリアの困惑した呟きを聞いておらず、そのままカタパルトで射出される。

 

『うふふ……! アークエンジェルは平和で温かい雰囲気過ぎて溜まっちゃって……。スッキリさせてもらおうかしら……!!』

 

『あの……!? な、なんでそんな速度でザフト軍の方へ!? 待ってください!?』

 

 そして、クローセルはミリアリアの制止を一切聞かずに、4隻のザフト戦艦が集まっており、計22機のモビルスーツがその周囲に留まっている場所に向けて一直線に突貫して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フレイがラクス様を人質にするRTAはっじまるよー!

 

 さて、アークエンジェルから飛び立ったローンちゃんは、特に誰に言われるまでもなく二つに分けられたクルーゼ隊の戦艦が多く、よりアークエンジェルから離れている方へ一目散に向かっていきます。

 ローンちゃんとハイドラガンダムの性能から考えて、RTA的には大正義ですが、通常プレイでやられたらAIにクソデカ溜め息を吐きたくなりますねぇ。

 

>ク、クルーゼ隊長!? ほ、本当にこれだけで誘き出せました……!?

 

>だから言ったろう? こちらが出向かずとも、大と小に部隊を分ければ、あちらから大の方に来てくれる……とな。奴に複雑な作戦など不要なのだよ。

 

>総員戦闘配置に付け! モビルスーツ隊は隊列を崩すな! なんとしても"世界樹の悪魔"を撃墜しろ!

 

 はえー……クルーゼ隊長、ローンちゃんのことよくわかってますねぇ……。この娘、戦闘になるとより困難な方にしか行こうとしないからこうなるんですよ(半笑い) モビルスーツはアッセイ。

 

 

>どれだけ倒してもあんなに沢山沸くなんて……! 許せないよね……!

 

 

 ん? おや、IDコマンドを習得したブッピガンという音が鳴りました。どうやら新しいIDコマンドをローンちゃんが覚えたみたいですね。どれどれ、今度こそ回避率アップか、あわよくば完全回避を――。

 

 

・『許せない――』(マップ時 3ターン)

全能力アップ

反撃威力50%アップ

特殊装甲貫通

 

 

 ――なんだってテメェはそう(敵モビルスーツの)ケツ(以外)に対して根性がねえんだ?

 

 いや、敵ユニットからすればデデドン!(絶望)すること間違いないんですけど、Gジェネは80%以上の命中率の攻撃はほぼ必中で、30%未満の命中率の攻撃は半ば当たらないと思っていいですから、回避率アップのIDコマンドはRTAでも想像以上に大切なんですよ……。というか、普通は回避率アップか、命中率アップはキャラクリしたキャラのIDコマンドとして高確率で選択される筈なんですがね……。

 まあ、今回に関しては元々ローンちゃんの反応値と、ハイドラガンダムの機動性が無茶苦茶高いのですし、全能力アップで全ての基礎値が上昇しますので、結果的に命中率と回避率も多少上がりますからリセ案件では全くないんですが、釈然としねぇ……。

 ただ、やっぱりHPやEN回復のIDコマンドを持っていないので、継続戦闘能力に関してはイマイチですねぇ。特にHPはあまり減りませんが、ENはガリガリ減りますので、やっぱり格闘が主体の戦闘になりますね。射撃特化機体どこ……ここ……?

 

 そのため、今回はこの前に16本も回収した重斬刀を2本持ってきました(開き直り)。言うてビームサーベルのEN消費も馬鹿になりませんからね。

 

>やあ、"世界樹の悪魔"! 今日はプラント直属の艦隊を連れてきたよ!

 

>うふふ……! またまたまたですかぁ……? 懲りない人ですねぇ……あなたも!!

 

>お互い様だろうに!!

 

 互いに最高速で接近し、衝突すると共にクルーゼ隊長のシグーが振り上げた重斬刀と、ローンちゃんのハイドラガンダムが振り下ろした二本の重斬刀が鍔迫り合いをし、その直後に力で負けたシグーが弾き飛ばされました。

 コズミック・イラ世界のビームサーベルは、ミラージュコロイド技術の応用でビームを刃状に固定しただけなので、従来のビームサーベルとは違って反発する性質がなく、すり抜けるためそれを防ぐためにビーム兵器に対する耐性を備えさせたシールドを装備しているんです。そのため、中盤から終盤はほとんどビームサーベルですし、実体剣同士の鍔迫り合いは何気にレアですね。

 視聴者のコメントでそう言えばそんな設定だったわって気づいたゾ(小声)

 

>くっ……邪魔を……!!

 

 するとクルーゼ隊長のシグー――あれ? これよく見たらシグーにアサルトシュラウドを装備したシグーアサルトのようです。

 ちなみにアサルトシュラウドとはザフトにおける増加武装システムの総称なので、ジン用やデュエル用なども全てアサルトシュラウドという訳です。また、デュエルのアサルトシュラウドはジン用のものを転用したものらしいですね。

 

 シグーアサルトが離れた瞬間、バルルス改 特火重粒子砲を装備したジン12機がやや離れた位置から砲撃を仕掛け、それらを守るように並ぶ9機のシグーから28mmバルカンシステム内装防盾で実弾がバラ蒔かれ、ハイドラガンダムを近付けさせないようにしたため、流石のローンちゃんも回避のために後退します。

 

>VLS撃てぇ!

 

 それに間髪入れずにナスカ級2隻から450mm多目的VLSが4発ずつ二度に渡って発射され、計16発のミサイルがハイドラガンダムへと向かって行きます。そんなこと(モビルスーツ1機に)しちゃダメだろ。

 うーん、これは流石に省エネは面倒ですね。元々、今回は時間制限つきの戦闘ですし――えいっ、省エネモード解除。やっちゃえ(頭)バーサーカー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 8発のVLSがハイドラを襲い、更に続けて8発のVLSがハイドラを襲ったことで爆炎に包まれ、その一帯の視界が塞がれる。

 

 それをラウ・ル・クルーゼは警戒を一切解かずに静観しつつ、通信越しに倒せたのではないかと浮き立っている自軍に内心で失笑していた。

 

(あんなもので、アレが墜とされるものか)

 

『邪魔だ……!』

 

 そう思った直後、爆炎の中からジンの武装である重斬刀がクルーゼ目掛けて投げ放たれたようで、一直線に飛び出してきたそれを避けつつ、更に直感で彼は機体を動かす。

 

(――来る……!)

 

『私を……舐めるなっ!!』

 

 すると更に爆炎から一筋の黄色い光線が放たれ、それをクルーゼが回避すると、重斬刀が回避前の地点を通り過ぎ、その直線上にいた1機のシグーのコックピットと、ジンの1機の上半身を貫くだけにとどまらず、プラント本国のナスカ級1隻の管制室にまでにも達し、それらを等しく抉り穿った。

 

 それだけで数kmの射程があり、威力も超高インパルス長射程狙撃ライフルに匹敵する事が伺えるだろう。唐突に与えられた損害により、それぞれが爆発四散したため、ザフト軍は当惑する中で、クルーゼだけは爆炎の中からハイドラが飛び出してくる様を見ていた。

 

『速い――!? それに変形機構だと!?』

 

 爆炎の中から飛び出したハイドラを視認したクルーゼは、一瞬だけVLSにより脚部を損壊して失ったのかと考えたが、失せた脚部の断面から噴き出すスラスターの光により、それは間違いであることを確信する。

 

 イージスの変形機構を考えれば、"世界樹の悪魔"の機体に何らかの変形機構が組み込まれていても可笑しくはないが、その余りに性能のことしか考えていない設計にクルーゼは嗤う。

 

(なるほど……変形により下半身を擬似的な大型のバーニアそのものにしてしまうことで、更なる速度を実現させているのか……。ここまで清々しいほど()()()()のためだと、笑えてくるな)

 

 変形して、下半身全体がスラスターと化したハイドラは、クルーゼの真横を通り過ぎ――その瞬間に彼のコックピットへ向けてハイドラから振られた重斬刀を避けると、そのまま遠くなるハイドラの背を見送った。

 

『モビルスーツ隊! 総員散開し、残りの母艦を守れ! このままでは全て墜とされる!』

 

 ハイドラは自身が開けた隊列の穴を目指しながら、シグーの弾幕と、ジンの火砲を縫うように躱すだけでなく、ショルダークローを展開し、それらを飛ばして周囲にいるジンとシグーへと飛ばす。

 

 ショルダークローのビーム砲による多角かつ、多距離からのオールレンジ攻撃には即応できず、シグー1機が頭部と右足と左腕を撃ち抜かれた末にコックピットを撃ち抜かれて撃墜される。また、ジンの1機がバックバインダーを背後から破壊され、前方に飛ばされて踊るように全身を砕かれながら撃墜された。

 

 更に直線上にいたジンのコックピットに重斬刀を投げ放って突き刺すと、ハイドラはショルダークローを戻してからモビルスーツ隊を潜り抜け、もう1隻のローラシア級を目指す。

 

(フッ……雑兵にアレが墜とせるものか。敗けだなこれは)

 

 モビルスーツ隊に指示を与えつつもクルーゼは内心で溜め息を吐く。あんな速度で宇宙を飛び回られては、自分の護身ならば兎も角、一般のザフト兵では動く的であろう。尤も、地球連合軍のメビウスに対し、ザフト軍のジンがこれまでしてきた事がそのまま返って来たと思えば、多少愉快な気分にはなった。

 

 そもそもこの部隊による作戦行動そのものが、映像を見たプラント最高評議会の一部議員の焦りが生み出したものであり、クルーゼの意思はない。

 

 むしろ、部隊編成を確認した時に"これでは足りなさ過ぎる"とクルーゼ自身が進言して止めようとした程であったのだが、焦っていた上にコーディネーター及びザフト軍を過剰評価している者達の耳に伝わることはなく、この作戦が決行されたのだ。

 

 

『美しいものが戦場で無残に踏み潰されるのを見るたびに、私……あぁ……。本当に……本当に無惨で素敵な風穴ですわぁ……! もっと必要ですかァァ……!? アッハハハハ!!!』

 

 

 ローラシア級の管制室の目の前に張り付いたハイドラは、ショルダークローを変形させて伸ばすと、嬲るようにじわじわと外側のブロックにショルダークローのビーム砲が撃ち込まれ続け、爆炎が上がると共に最後に両手で首を絞めるようにして管制室を握り潰してからハイドラは離れ、その直後にローラシア級は撃沈した。

 

 モビルスーツ隊がハイドラに追い付いたのは、それが全て終わってからであり、憂さ晴らしを終えた"世界樹の悪魔"が次の目標にそれらを見据えるのもクルーゼからすれば当然のことであった。

 

 

『アッハハハハ!!! 青き清浄なる世界のためにィ!!!!』

 

 

 そして、ハイドラはモビルスーツ隊を見据えて変形形態から元に戻ると、腕からビームサーベルを2本抜き放つと共に、ショルダークローを飛ばしながらモビルスーツ隊へと突撃する。

 

 完全に悪魔が生み出す光景でしかないそれに、最も近くにいたため、一直線にハイドラが突貫してくる姿を見たジンのパイロットは錯乱しながら特火重粒子砲を放つが、恐ろしく精度の高い最小限のスラスター移動で避けられた挙げ句、コックピットをバツ字に斬り裂かれて撃墜される。更にそれだけではなく、ショルダークローによって更に2機のジンがほぼ同時に仕留められていた。

 

 この時点でザフト軍は、ナスカ級1隻、ローラシア級1隻、シグー2機、ジン6機を"世界樹の悪魔"に墜とされており、戦線は既に半ば崩壊している。

 

 

『私を忘れるなよ!』

 

『あは……! あなた……いつまでも私の手を煩わせるだなんて許せないよねっ!!!』

 

 

 そして、直ぐにクルーゼのシグーアサルトによって、"世界樹の悪魔"を接近戦に持ち込む事で辛うじて戦線を維持し、攻撃部隊が地球連合軍第8艦隊の先遣艦隊と、ザフト軍が足付きと呼ぶ戦艦を撃墜する時間を稼ぐ事となった。

 

 

 

 

 

 

 アスラン・ザラ率いるイージス1機及びジン7機とローラシア級1隻が、地球連合軍第8艦隊の先遣艦隊を壊滅させ、アークエンジェルに矛先を向けようとした時、プラント国家主席シーゲル・クラインの娘、ラクス・クラインが人質にされるという事態により、強制的に戦闘行為を停止させられていたその時――。

 

 クルーゼ側は既にナスカ級1隻、ローラシア級2隻、シグー4機、ジン11機を"世界樹の悪魔"に撃墜されるという大打撃を受けており、それはまさに満身創痍以外の何物でもない状況であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>何よ何よ何よ何よ何よ何よ!? 戦闘停止!? 人質!? ふざけるなァァァ!? 私の生き甲斐をあなたたちは奪うの!? 奪ったのよ!? この罪わかる!? 許せないっ……!!!

 

>ひ、ひっ……!? お、おち、落ち着いてください……ひぅ……。

 

>殺す……殺す殺す殺す殺す殺す……!!! 今すぐ皆殺しにしてやるっ!!!!

 

 くぅ~疲れましたw。これにて、第8艦隊の先遣艦隊防衛戦(防衛するとは言っていない)は終了です!

 さて、強制停戦という不完全燃焼によってローンちゃんの言動がかつてないほど大変なことになっており、オペレーターのミリアリアちゃんは既に半泣きです。放っておくとアークエンジェルに突っ込んで破壊し尽くすと思いますので、この辺りで手動操作に切り替えましょう。

 

>許せ――――……………………あぁ! はい、停戦ですね、わかりました! ミリアリアさん、オペレーターご苦労様です! アークエンジェルに帰還致しますね?

 

>え……? あっ……は、はい……。

 

 逆にこえーよこの絵面……。なんで急に落ち着くんだよ……。

 ちなみに、このサディズムの仕様なんですけど、本来はデメリットとして設けられていたんですよね。AI操作から、手動操作に切り替えることで、AI操作の時に蓄積していたサディズムの興奮値がリセットされ、戦闘能力の上昇が引き継げなくなるという仕様なんです。まあ、それを完全に逆手にとって使っている感じですね。

 

 とりあえず安全運転でアークエンジェルに帰艦したローンちゃんは、既に戻っていたムウさんと数名の軍人のクルーに出迎えられました。まあ、困り顔のムウさん以外は出迎えという雰囲気ではありませんが。仕方ないね♀

 

>あー……悪いけど嬢ちゃんちょっと来て貰えないか? いや、一応任意なんだが……。

 

>あっ、はい。いいですよぉ! ただ、ちょっと……2~3時間ぐらい後でもいいですかぁ……? 私……ちょっと戦闘で興奮し過ぎちゃってぇ……だからひとりで静めないと……。

 

>………………あ……ああ、わかった。伝えとく……。

 

 そう言うローンちゃんはパイロットスーツ越しでもよく分かるぐらい、一部分を中心にびしょびしょであり、顔は赤く肩で息をしつつ身を小刻みに震わせているため、大人なら誰が見てもあっ……(察し)となり、えっ、なにそれは……(困惑)となる状態ですね。

 

 ローンちゃんはいつものお薬を心底大事そうに持ちながら人気のない区画を目指して、フラフラとした足取りで歩いて行きました。

 ちなみにですけど、ブーステッドマンの女性はこのようにタイム的にはまずあじに思われるでしょうけれど、野郎の場合は、アークエンジェルのクルーと事あるごとに衝突する場合が多々あるので、結果的に女性の方がタイム短縮になります。また、最初にもお話ししたようにそもそも生体CPUは、アークエンジェルに搭乗中以外での日常イベントが極端に少なくなりますので結果的に正史をなぞるルートのRTAにおいて最速のキャラとなっています。

 

 

>空いてるお部屋は……。

 

 

 あっ、ちなみにですが、アークエンジェル搭乗中、この第8艦隊の先遣艦隊防衛戦の戦闘後に女性ブーステッドマンで静めるイベントでは、確定で乱入イベントが発生します。アークエンジェルの乗員のうち、好感度の最も高い人間か――ローンちゃんはバイセクシャルなのでフレイちゃんが乱入してきますね。

 また、好感度を特に何も弄ろうとしていなければ、竿役(ド直球)はキラくんになりますね。体感ですが、好感度の最も高い人間の出現率が80%、フレイちゃんの出現率が20%ぐらいですね。

 

 なので、今回はキラくんが――――。

 

 

 

>あんた……エースパイロットだったのよね……? なんでアイツもあんたもお父さんを守ってくれなかったのよ!? 答えてよねぇ!?

 

 

 

 あっ……(察し)。フレイちゃんが被害者になりますね。あぁ^〜いいですわね^〜(化けの皮)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アークエンジェルの民間人に与えられている居住スペースの端にて。

 

「あんた……エースパイロットだったのよね……? なんでアイツもあんたもお父さんを守ってくれなかったのよ!?」

 

 自室に籠る前に"世界樹の悪魔"と呼ばれるエースパイロット――クローセル・レヴィアタンを発見したフレイ・アルスターは、使用されていない居住室の前で立ち止まった彼女にそう想いを爆発させる。

 

 彼女はキラ・ヤマトとは異なり、父を守る約束などしてはいない。これは歳の近い相手に対しての八つ当たりでしかないが、気持ちのやり場を見つけられない彼女は止まりようが無かった。

 

「答えて……答えなさいよ!?」

 

「私の仕事は……プラントを、コーディネーターを殺すことだけです。誰かを守る事ではありませんよ?」

 

「――ふざけないで!?」

 

 フレイは表情に怒りと怨みを浮かべ、涙を流しながらクローセルを叩こうとする。しかし、それは片手で簡単に受け止められ、動かそうとするが力が遥かに上のようで全く動く気配さえない。

 

 そんな中、クローセルはフレイの顔を見ながら、ふるふると体を小刻みに震わせて息を荒げると、恍惚とまで言えてしまえるような蕩けた表情を浮かべた。

 

「あぁ……そんな――」

 

 それに生理的な悪寒をフレイが覚えた直後、凄まじい力で無理矢理部屋の中に連れ込まれ、部屋の中で唯一の扉はクローセルの手で施錠される。

 

「な、なに……?」

 

 そして、恐怖を覚えて立ったまま身を引くフレイに、クローセルはゆっくりと振り返った。

 

「そんな綺麗なのに……今にも壊れてしまいそうなお顔をされたら……。また興奮しちゃったじゃないですかぁ……? それに彼氏持ちだなんて……私もう……!」

 

「――ひっ!? んむぅ!?」

 

 フレイは逃げようとしたが、それよりも遥かに早く強靭な体を持つクローセルに組み伏せられ、この8人部屋のベッドのひとつに無理矢理寝させられた。

 

「んー!? んぅー!?」

 

「うふふ……! 可愛い……可愛い可愛い……!」

 

 そして、フレイに跨がって片腕でフレイの両手を抑え、もう片方の手で口を防いだクローセルは、いつの間にか口に咥えていた"錠剤"を指の間からフレイの口へと捩じ込んだ。

 

「――? ――――――――――!!!?」

 

「あはは……。トンじゃいましたねぇ?」

 

 フレイは目を白黒させながら身体をガクガクと震わせており、そっとクローセルが手を離しても、既にそれどころではないようで逃げ出そうとしない。

 

 そんな様子をうっとりとした顔つきで見つつ、割れ物を扱うよりも優しい手付きでフレイの衣服をはだけさせた。そして、クローセルもパイロットスーツを脱ぎ捨ててから、再びフレイの元に戻ると、自身も錠剤をひとつ取り出して飲む。

 

「――――! はぁ……あぁ……!! うふふ……! 大丈夫ですよ……軍艦の壁ってとても厚いですから、どれだけ鳴いても部屋の外に漏れないんです……!」

 

「――んぅ!? や、止め…………」

 

 フレイの身体をクローセルが優しく指でなぞると、それに反応して彼女が声を上げる。そんな彼女の唇にキスを落としてからクローセルは一言だけ呟いた。

 

「天国を見せてあげます……」

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

「んぁ……えへへ……。最高でしたフレイさん。ありがとうございます」

 

「……………………」

 

 約1時間40分後。そこにはベッドに座って年相応の少女らしく嬉しそうな笑みを浮かべるクローセルと、ベッドで死んだように脱力しつつ、表情を失った顔で目だけは虚空を見つめているフレイの姿があった。

 

「ああ、そうそう。あのお薬、効果はスゴいですけど、常人には精神依存だけらしくて、身体依存は引き起こさないそうなので、回数服用しなければ問題ないので、安心してください」

 

 しかし、笑っていたのも束の間、大きく溜め息を吐いたかと思えば小さく口を尖らせ、困り顔を浮かべる。

 

「はぁ……。民間人の女性をお薬を飲ませて強姦したんですから、最悪銃殺刑ですねぇ、私。まあ、それでも別にいっか。アークエンジェルの方々に殺されるならそれはそれでいいし、本部に戻れれば、揉み消されるでしょうし。あー……でもアークエンジェルで拘束されている間、出撃無しなのは辛いなぁ……」

 

 その呟きは、およそマトモな思考回路ならば辿り着かないであろう言葉であった。更にその表情からは本気でそれを言っているであろうことは伺える。

 

 それにピクリとフレイが反応し、クローセルへと目を向ける。その瞳はいつしか、光のない溝のような色に染まっていた。

 

「…………プラントを、コーディネーターを殺すことがあんたの仕事なのよね……?」

 

「はい、まあそうですよ。私はブルーコスモスですからね。当然のお仕事です」

 

「ならもっともっと殺して――!」

 

 突然、フレイが起き上がり、逆に押し倒さんばかりの勢いでクローセルへと詰め寄った。

 

「この事は言わないわ……! なんならまた抱かせてあげてもいい……! だからお父さんを殺した連中を……! コーディネーターを全部殺して……!!」

 

「んー、うーん……。それは難しいですね」

 

「なんでよ……?」

 

 いつの間にか、隣に座ったフレイは、クローセルの首に手を掛けて少なくない力で締め上げていたが、当の本人は何処吹く風であり、まるで気にした様子はない。

 

「単純に、私が殺し切ろうとすると時間が全く足りないんです。だって私、後もっても2~3年の命ですから。加えて、このままハイドラちゃんに乗って戦い続ければもっと早く死ぬと思いますよ?」

 

「え――?」

 

 その言葉に唖然とした表情になり、少しだけ目の色が戻ったフレイは、急にクローセルに抱き締められ、子供のように撫でられる。

 

 心身ともに疲弊したフレイにとってその行為は、散々汚された相手にも関わらず、不覚にも安心感を抱いてしまうほど逃れがたいものであった。

 

 それはまるで、今の自分の理解者を見つけたような感覚さえ錯覚させ、撫でられ続ける彼女の心に沸々とドロリとした仄暗い感情が溢れる。

 

「だからフレイさん。生きている限り殺し続けるという事なら誓えますよ? うふふ……! 可愛いですねぇ、フレイさんは……サイくんには勿体無いです」

 

「なら……それでいいわ……それで! ふ、ふふふ……そうだ。だったらキラ(あの子)にも協力して貰わなきゃ……。全部殺して貰うのよ……! 全部……そう全部よ!」

 

「それはいいですねぇ。私、いつかキラくんとも戦うの……本当に楽しみなんです。もし機会があれば……ね。うふふ……!」

 

 そう言うクローセルの表情は、いつも通りの明るく優しい表情で、そっとフレイを抱き寄せており、フレイはそこから抜け出そうとせず、乾いた笑い声を上げるばかりだった。

 

 

 

 







あー、もう(アークエンジェルの風紀)めちゃくちゃだよ。


 淫夢四章の性別入れ換えてセッ○スシーン抜いたようなものだからへーきへーき(震え声)。まあ、そもそもbiim兄貴式のRTA風投稿をホモ以外が見ているわけないから大丈夫やろ(正当化)
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