ムルタ・アズラエル滅殺RTA ブーステッドマンチャート   作:ちゅーに菌

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 3日も時間が空いてしまい申し訳ない思いで初投稿です。





低軌道会戦

 

 

 

「尋問するような形になり申し訳ありませんが、あなたがローンと呼ぶ少女――"世界樹の悪魔"について聞かせていただけませんか?」

 

「ええ、もちろん、いいですわよ」

 

 現在、ナスカ級ヴェサリウスにある要人用の一室にて、アークエンジェルから保護されたラクス・クラインを対象に、ラウ・ル・クルーゼとアスラン・ザラが話を聞き出していた。

 

 何せ、ラクスは"世界樹の悪魔"――本名クローセル・レヴィアタンというパイロットと友好を築き、足付き――アークエンジェルに搭乗しているときは、基本的に共に行動していたという情報をアスラン・ザラが聞き出せてしまったためである。

 

 実際、これまでに"世界樹の悪魔"と対峙して、生き残ったザフト軍のパイロットの中では、ニコル・アマルフィを含めてPTSDを発症している者が少なからずいるにも関わらず、詳細不明の地球連合軍の怪物の情報収集が出来る願ってもない機会のため、協力という形でラウ・ル・クルーゼを中心にそちらの話を掘り下げることになったのだ。

 

「民間人の方がポラロイドカメラをお持ちでいらしてね。一枚撮って貰ったの」

 

「その女が……!?」

 

「ほう……これはこれは」

 

 ラクスが大事そうに差し出した写真に映っていたのは、ラクスと共に映っている優しげで朗らかな金髪の少女の姿だった。歳で言えば、アスランやラクスよりも少しだけ歳上に見え、更に民間人と思われる小さな少女が足元におり、面倒見の良いお姉さんという雰囲気が写真からですら伝わって来る。

 

 少なくとも一目見て彼女がパイロットだとすら思えないほど、可憐で淑やかな花のような印象を受け、地球連合軍の士官服を着ていなければ軍人だとは思わず、またその服装は酷くアンバランスにさえ見えた。

 

「これが……あの"世界樹の悪魔"? 本当に……?」

 

「あの黒いモビルスーツは確か……"ハイドラ"ちゃんと言うとおっしゃっていましたね。ブルーコスモスの方々がローンの為にお造りになられた機体だとか」

 

「なるほど……ハイドラ……そして、やはりブルーコスモスですか。聞くところによると、ブルーコスモスは大西洋連邦の地球連合軍と特に強く癒着しているらしい。大陸レベルで技術と資金を結集し、たった1機のワンオフ機を組み上げたと言うのならば、あの性能も決して不思議ではないな。アスラン」

 

「あの反プラント、反コーディネーター集団がよもやそこまで……!」

 

「他には何か言ってはいませんでしたか?」

 

「私の曲の大ファンでしたわ。うふふっ、地球連合軍の士官のお帽子にサインを書いたのは初めてでしたわよ」

 

「は――?」

 

「は……?」

 

 クルーゼとアスランは同時にそんな声をあげた。互いに思ったことはほぼ同様らしい。

 

「ブルーコスモスですよね?」

 

「ええ、ブルーコスモスとおっしゃっていましたわ」

 

「ナチュラル……でしたよね?」

 

「そうですわね。地球出身とも言っていましたわよ? 私のアルバムも持っていましたわ」

 

「……クククッ、そうですか」

 

 クルーゼは小さく笑い、アスランは意味がわからないのか絶句している。二人とも戦闘時のクローセルしか知らないため、嘘としか思えないであろう。しかし、ラクスが嘘を吐く必要性はどこにもない。

 

「でも――」

 

 ラクスはそう呟くと顔を伏せ、酷く悲しげな表情になる。それを見た二人は居住まいを正して、彼女の言葉を待った。

 

「地球もプラントも"世界全てを憎んでいる"……。確かにローンはそう言いました。ずっと強くて、どこか怖くて、それでも優しい方。けれどそれ以上に悲しい方でした……とてもとても悲しい方でした」

 

(ほう、"ブーステッドマンの完成体"が……よもやそこまで――クククッ)

 

 クローセルがラクスへ言ったというその言葉を聞いたクルーゼは、仮面の中の瞳を細く歪める。それだけではなく、珍しく口元が自然な笑みで歪んでいき、それを無理矢理押し殺す。

 

 そして、既にクルーゼはラクス・クライン個人を見てはおらず、今頃第8艦隊に向かっているであろう足付きにいる"世界樹の悪魔"のことを想った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>お姉ちゃん折り紙って知ってるー?

 

>えへへ、知ってますよぉ。施設とかで、チラシを丸めてカゴを作ったりする奴ですよねぇ?

 

>……それはアンデルセン手芸ですわよ?

 

 

 もう始まってる!!!(挨拶)

 

 早速、"低軌道会戦"――と行きたいところだったのですが、キリシマ姉貴と民間人との日常会話イベントが挟まったので、そちらになりますね。

 現在、民間人居住区のフリースペースにて、何故かローンちゃんとキリシマ姉貴が幼女の相手をしています。彼女はこの後の"低軌道会戦"で、第8艦隊の方々が命を掛けて逃がしたへリオポリスの民間人シャトルに乗っていた女の子ですね。"アヤメ"の折り紙をキラくんに守ってくれたお礼に渡した娘ですね。ちなみにシャトルはキラくんの目の前でイザークくんに撃ち抜かれて撃墜されますね。救いはないね!? ……救いはないんですか!?

 まあ、そうは言いましたが、特に救済とか考えていないですね。というのも救済してしまうと、最悪民間人のシャトルを安全に下ろす為に、降下地点をラミアス艦長が変えたりします。その場合、戦闘マップが2つ程増加する上に、アークエンジェルに再び民間人を収容なんてしてしまうと日常イベントの温床になるので、今回は慎んで死んでいただきます。ああ、イったぁ……。

 まあ、死んでしまうのは悲しいことですが、幼女先輩は私たちの心の中に生き続ける上、プレイし直せば復活しますからね(カギ爪の男並みの感想)

 

>お姉ちゃん! ここをこうやってね!

 

>えっと……こ、こうですか?

 

>そうじゃなくてねー!

 

>折り紙をお知りでないのかしら? こうですわよ。

 

 ローンちゃんが幼女先輩に折り紙を教わっていますね。幼女先輩……最初からアヤメ折らせるってスパルタっスね……。皆プリパラをするときは連コせずに幼女先輩に譲るんだぞ(戒め)

 ちなみにキリシマ姉貴はいつの間にか、手の包帯だけになっております。コーディネーターって怪我の治りとかも早いんですよね。それと元々へリオポリスがオーブ連合の中立コロニーであり、民間人は全員そこにいた方々のため、キリシマ姉貴というオーブ氏族かつオーブ国防軍のコーディネーターが居ても、特に疑問や嫌悪などはないようですね。

 

>で、できましたー!

 

(わたくし)も――。

 

>あはは! 二人とも折り方きたなーい!

 

>はぅ――!?

 

>んなッ――!?

 

 ぅゎょぅι゛ょっょぃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>いや、"へリオポリス"崩壊の報せを受けたときはもう駄目かと想ったよ! それが、まさかここで諸君と会えるとは……。

 

 現在、ローンちゃんを含むアークエンジェルの士官は、アガメムノン級――メネラオスの艦長室に来ております。労いの言葉を描けてくれている彼は、地球連合宇宙軍第8艦隊の提督を勤めるデュエイン・ハルバートン准将その人ですね。斜め後ろに副官のホフマン大佐もいます。

 地球軍で数少ない有識派の一人であり、これ以降マトモな士官は出てこないため、相対的に良い連合軍士官と言えるでしょう。柔軟な思考と果断な行動力を兼ね備え、また、戦争開始以前からモビルスーツなどの機動兵器の必要性を唱えるなど先見性も持っています。また、現場の人間の犠牲を数字でしか知らない地球連合軍上層部の腐敗に憂いを感じていたり、キラくんに対して理解があるだけでなく、本人の意思を抜きに戦争に参加させることを良しとしなかったりなど、人間としての良識と暖かみもある方ですね。

 知らない方は、そもそも新型Gとアークエンジェルを中立のオーブ連合のモルゲンレーテと結託して開発し、結果的にへリオポリスを崩壊させた元凶。ついでに自身の戦艦から民間人を乗せたシャトルを逃がす時に、本来戦場で行われる筈の敵側への警告を行わなかったため、幼女先輩を殺した方と思ってください(悪意しかない解釈)

 まあ、クルーゼ隊長はアスランくんやニコルくんに無力化されて戦闘能力を失い、離脱中の戦艦をヴェサリウスの砲撃で狙って沈めたりしているので、どう転んでも殲滅された気もしますけどね。

 人を残せば、そいつはまた新たな武器を手に、来るぞ(にくすべガチ勢クルーゼ隊長語録)

 

>そして、君が世界樹の……いや、"ヴィゾーヴニル"か。

 

>はい、ハルバートン提督。私、地球軍第1機動艦隊所属のクローセル・レヴィアタン大尉です。

 

 そして、私が説明しているときに原作の会話を終え、ハルバートン提督はローンちゃんに声を掛けました。"世界樹の悪魔"は貶しているとも捉えられるので、地球連合軍でのみ使われているヴィゾーヴニルという二つ名で呼んだのでしょう。この辺りの気配りが他とは違いますねぇ!

 

>………………ふむ、少しだけ時間を貰えるかね? なに、ほんの3分も掛からないさ。

 

>はい、閣下。私は問題ありません。

 

 ハルバートン提督はそう言うと、少し訝しげな視線を向けるホフマン大佐や、ラミアス艦長らを退出させた。アークエンジェルの士官方は他ならぬローンちゃんと二人っきりになることに不安しかない表情を浮かべていましたが、ハルバートン提督たっての希望のため、何も言わずにそのまま退出して行きました。

 

>君が大西洋連邦……いや、アズラエル財団の――。

 

>はい、モビルスーツの機械部品である生体CPU、ブーステッドマンの完成品となります。

 

>そうか……君のような少女を……!

 

 どうやらハルバートン提督は准将ということもあり知っているようですね。まあ、彼もへリオポリスというオーブ連合の中立コロニー内で、モルゲンレーテとガンダムの共同開発というグレー極まりない事をしていましたしね。

 とは言え、ローンちゃんなんて色の濃淡で言ったら、存在が漆黒レベルなので比べることさえ烏滸がましいのですけど。

 

>失礼……君に言っても仕方のないことだな……。

 

>うふふ……! ええ、お構い無く。それは閣下が"G"をお造りになられてもパイロットがいなければどうしようもないでしょう? そういった意味で、我々は大差はないのですよ。

 

>君は……いや、当然か。

 

>"青き清浄なる世界のために"。私はコーディネーターを1体でも多く殺し、地球連合軍を勝利に導くことが存在意義です。私はその為だけに製造されました。ですからもし、ハルバートン提督の艦隊に私たちのような部品が配属される事になれば、是非とも仲良くしてあげてくださいね?

 

>………………!

 

 ハルバートン提督は表情こそ少ししか変わりませんでしたが、血が出んばかりに拳を握り締め、それを机の下に隠しました。

 相変わらずのローンちゃんの自虐毒舌皮肉っプリは留まることを知りませんね……。いや、彼女からするとこの場で銃殺されても笑ったまま死ぬでしょうから、思ったこと全部言っているだけかもしれませんけど、なるべく止めてください。既にハルバートン提督と会う前に、それでリセットしてるんですから(2敗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>うふふ……! やっぱり来たぁ!

 

 現在、クルーゼ隊が襲撃を掛けてきた報せが第8艦隊からアークエンジェルに届き、特に操作せずとも何故か、大気圏突入前から既にハイドラガンダムに乗り込んでいたローンちゃんが非常に嬉しそうにしております。RTA主人公の鏡やお前は!

 

 敵戦力のおさらいをしましょう。敵艦船はナスカ級――ヴェサリウスが1隻、ローラシア級――ツィーグラー、ガモフ、そして前回残った1隻の3隻になります。

 モビルスーツ数はツィーグラーにジンが6機、ガモフにデュエルとバスターの2機、前回の戦闘の残り戦力のイージス1機、シグー6機、ジン8機の計15機。総モビルスーツ数は23機との戦闘になりますね。数自体は前回より多少マシですが、デュエルとバスターの参戦で難易度は前回より若干上がっております。ああ、でもクルーゼ隊長が居ないので、シグーが1機減りますし、ローンちゃん的には難易度下がるかもしれませんね。えっ、なにそれは……(困惑)

 合流前だと敵戦力の艦載数一時期超えてますけど、3機分の収納スペースぐらいはあるでしょうから誤差だよ誤差! えっ? 前回の戦闘で30機残して戦艦を全滅させたらゲーム的にどうなるか? もちろん、30機のモビルスーツが万全に整備された状態で襲って来ますよ?(Gジェネ特有のガバ)。それ以上考えなくていいから(良心)

 

>ラミアス艦長! 発艦させてくださぁい! ハイドラちゃんは単体で大気圏突入も出来ますから問題ありませんよー!

 

 そりゃあ、W系のガンダムで大気圏突入も出来ないような奴はガンダムの面汚しですからねぇ……。

 

>……本隊の出撃の指示はまだありません! 引き続き待機して――。

 

>ふざけたことを言わないでください。私、一人出れば勝手に皆殺しにするんですよ? そのための私なのですから……出撃させないなんて許せないわ。

 

>…………。

 

>はぁ……お話になりませんねぇ。

 

 ハルバートン提督のアークエンジェルを守り、無事に本部へ送り届けるという最重要課題を優先していることで、若干もたついていますね。通信も切られてしまいました。どうせ、直ぐに出撃させるという結論に達するのですから誤差だよ誤差だよ!

 

>まあ、なんでも構いません。勝手に出撃させて貰いますよ。ここを開けてくれなきゃ破壊してでも出ます。

 

 何もせずともローンちゃんが、勝手にハイドラガンダムを動かし、アークエンジェルのカタパルトへの隔壁を抉じ開けようとし始めたことで、整備班は軽いパニックになります。

 

>レヴィアタン大尉!? 何をしているの!?

 

>何も仏もないですよ。あそこにザフト軍が居て、良い地球連合軍を襲っています。ならば私が出撃しない理由などありません。殺されてでも殺しますよ私は。私に処遇を下したければどうぞご自由に、戻ってから首縄でも銃弾でも好きにお使いください。

 

>くっ……!? わかったわ……! 出撃して! 閣下とは私が話をつけるわ!

 

>うふふ……! ありがとうございます。

 

 よう言うた!それでこそ男や!(誤作動)

 

 では、"低軌道会戦"にイクゾー! デッデッデデデデ (カーン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第8艦隊の戦況はまさに絶望的だった。

 

 メビウスを主力とするこちらの艦隊に対して、ザフト軍の戦力はモビルスーツ23機。その上、その中の3機はこちらが開発した最新鋭機と来ている。最早、動く的でしか無かろう。

 このままではアークエンジェルを降下させる時間を稼ぐことさえままならないことが、現実であり、旗艦メネラオスの提督――デュエイン・ハルバートンも苦虫を噛み潰した表情をしていた。

 

 そんなとき、アークエンジェルからハルバートンの元にアークエンジェルのマリュー・ラミアスから通信が入る。

 

『本艦は艦隊を離脱し、直ちに降下シークエンスに入りたいと思います。許可を!』

 

 驚きはあったが、その考えも自然であろう。最早、一刻の猶予もなく、副官のホフマンがラミアス艦長を"自分達だけ逃げ出そうとしている"と叱責する様子を宥め、ラミアス艦長はアラスカ基地ではなく、地球軍制空圏内に降り、そこからアラスカ基地へと向かうという話を聞いた。

 

 そんな無謀とも言える言葉に、ハルバートンは誰に似たのかと内心考えながらも許可を出そうとしたとき――。

 

 

『それと……レヴィアタン大尉を出撃させました!』

 

 

 その言葉の直後、メネラオスの艦橋からも確認できた3機のジンが、他方から断続的だが最早ほぼ同時の間隔のビームによるオールレンジ攻撃を受ける。

 

 それにより、踊るように片方が上半身から、もう片方は下半身から切り刻むように集中的に破壊されて爆散し、残りの1機はバークバインダーに被弾したようで、それが爆発して吹き飛ばされながら体勢を大きく崩す。

 

 

『アッハハハハハ! 青き清浄なる世界のためにィ!』

 

 

 そして、体勢を崩したジンの目の前に真下から、黒と灰色を基調とした悪魔か何かのような外見をしている巨大なモビルスーツが飛び込み、ビームサーベルで股下から頭までコックピットごと一直線に斬り裂いた。

 

 その上、更に近くを飛行していた1機のジンがオールレンジ攻撃により、両手と片足をもぎ取られるように破壊され、戦闘不能になったところに破壊した機体の側にあった重斬刀をハイドラが手に取り、コックピットに向かって投擲して串刺しにすることで撃墜する。

 

「な……」

 

 たった数秒で4機のジンがゴミのように撃墜された事にハルバートン提督が唖然としていると、ハイドラから通信が入った。

 

『あはっ……! 閣下ぁ……見ててくださいねぇ! すべてすべて……一体残らずコーディネーターは皆殺しにして差し上げますよぉ!!!』

 

 そして、あり得ないほど高揚した様子のまま、ハイドラは近くの戦艦を攻撃していた1機のシグーへと突撃する。

 

 それを目視したシグーは、一瞬だけ呆けたように止まった後、背中を向けて一目散にスラスターを噴かして逃亡した。

 

『ふふ……私のことを見て逃げようとするなんて、まさか逃げられるとでも思っているんですかぁ!!!?』

 

 しかし、それに対して、既にシグーの倍かそれ以上の機動力を持つハイドラは、変形することで更に瞬間速度を上げ、一瞬でシグーとの距離を詰めると、その足を掴む。

 

『うふふ……! 捕まえ――』

 

 そして、ショルダークローでシグーの片腕と片翼を掴みながらこちら側を向かせると、這い上がるようにシグーへと張り付くと共に、装備していた重斬刀を奪い取り、コックピットへとその切っ先を向ける。

 

『――たぁ!!』

 

 最後にシグーの重斬刀をコックピットへと深く突き刺した。その後、壊れた玩具のようにそれを放り捨てると、また別の動いている近くのモビルスーツに狙いを定めて飛んで行く。

 

「あれが……ブーステッドマン……。あんなものがブルーコスモスの切り札か……!」

 

 ハルバートン提督はそれを険しい表情で眺め、握り拳を作って怒りを抑えながら、アークエンジェルへ地球降下の指示を出し、依然として大量に展開されているモビルスーツを迎撃するために檄を飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>相変わらず、手厚い歓迎をしてくれるな! 君は!

 

>まだ壊され足りないんですねぇ!! あなたはっ!!!

 

 さて、"低軌道会戦"なんですが……。順調に何機かモビルスーツを撃墜していたところ、クルーゼ隊長とかち合いました。なんで?(殺意) そのせいで、無力化された第8艦隊の戦艦が2隻ぐらい離脱出来てんだけど……どうしてくれんのこれ? はーつっかえ!

 うーん、これはちょっと、ローンちゃんがクルーゼ隊長の好感度パラメーターを稼ぎ過ぎたみたいですね。このゲームの敵側の好感度パラメーターは、基本的に敵対した相手は下がりまくるのですが、クルーゼ隊長は特殊で、主人公が生体CPUの場合に限り、好感度がランダム上昇するんですよ。

 その上、戦闘終了後に変動量が確定し、直後に自動セーブをさせるので、自動セーブ機能をオフにしないと回避不可能なんです。まあ、自動セーブオフにするとガバで再走確定になる上、敵側の好感度はゲーム中に通常の手段では確認出来ないので、自動セーブ機能をオフにしても分かりにくいというのが生体CPUルートの欠点のひとつと言えますね。

 

 ちなみにクルーゼ隊長の好感度上昇によるゲーム内の変化ですが――。

 

・戦闘参加マップが増える

・クルーゼ隊長のレベルが上昇する

・低確率で新型機に乗ってくる

・敵側に若干の上昇補正が入る

・ラウ・ル・クルーゼルートの出現(世界崩壊ルート)

 

 この五点が主ですね。ぶっちゃけ全て生体CPUルートの必要経費みたいなものなので割り切る他ないですね。ルートに関しては入らなければ問題ないので、全体的な難易度がちょっと上がるぐらいに思っていれば大丈夫です。やはり、これぐらいデメリットがあっても全体的な速度は生体CPU主人公が最速ですしおすし。

 

 

 

 現在は既に強襲偵察型ジンは出撃しており、ストライクもキラくんが戻ってきたので直ぐに――おっと、イベントが入りましたね。映像がアークエンジェルのドックに切り替わります。

 

>ちょっとアンタ! なんで大尉のメビウス・ゼロに乗ってんだ!?

 

>キリシマ一尉!? あなたまでシャトルから戻って来ていたの!?

 

>私も出撃するからでしてよ! このまま、指を咥えて何もせずにしろとおっしゃるの!? メネラオスにはへリオポリスの民間人だって乗っていますのよ!?

 

 あっ……(察し)。まあ、キリシマ姉貴のレベリングも出来ますし、別にいっか(ポジティブ)

 

>しかし……他国の軍人を――。

 

>――るッせえなァ!? 出せっつってんだよ! こちとら自分でテメェらのために死ぬって勝手にほざいてるコーディネーターなんだから気にするんじゃないよ!……ですわ。

 

>えっ……あっ、そう……。

 

 あなた、お嬢様向け淫夢だってもう少しお言葉を選びましてですわよ……。たまげましたわぁ……(化けの皮)

 ラミアス艦長は凄まじい威圧に負けたようで、キリシマ姉貴は元気よくアークエンジェルから飛び出して行き、手近なジンに突っ込んでいきました。

 

>ブッ殺ォォォッス!

 

>新手――!? "世界樹の悪魔"の仲間か!?

 

 ガンバレル使えないのにどうするのかと思っていたら、 飛ばさずに普通にそのまま砲台として使っていますね。仲間というか、同類というか……なんでこの人、生体CPUでもなんでもないどころか、今回はオーブ氏族のコーディネーターの筈なのにこんな性格なんだ……(恐怖)

 

 

 

 さて、イベントも終わったので、ローンちゃんに映像を切り替えましょう。ちなみにキラくんは、アークエンジェルに向かって行ったイージスとデュエルとバスターの3機と交戦していますね。

 

>ああ、もうっ! 墜ちろォォォ!

 

>くっ――!? 大分わかってきたよッ!

 

 うわ……(ドン引き)。いつの間にか、クルーゼ隊長ったらシグーアサルトで、ローンちゃんのオールレンジ攻撃を盾も交えて全弾回避出来るようになってる……。

 まあ、クルーゼ隊長と戦う片手間に、ローンちゃんが他のモビルスーツを墜としに行っているせいもありますけど、ニュータイプでしょこの人……(決めつけ)

 

 そんな光景を暫く見ていると、既に第8艦隊はメネラオスを含む3隻程の残すばかりになりました。その直後、メネラオス目掛けてローラシア級――ガモフが原作通り突撃して来る姿が見えます。それを見たメネラオスのハルバートン提督は直ぐにシャトルを脱出させました。

 非常に良い判断なのですが、出来ればローンちゃんを過信して頂きたかったところですね。この時点でシャトルの生存はほぼ無いです。

 

>――ッ!? この期に及んで……! ムウさんお願い!!!

 

>あいよクローセル! ってことで……ようやくこっちもモビルスーツだなクルーゼ!!

 

>クッ――!? お前はいつでも邪魔だな! ムウ・ラ・フラガ!!!

 

>なんだ? いつもよりキレてるじゃねーか! そんなにクローセルとの逢い引きが楽しかったかぁ!?

 

 ローンちゃんはクルーゼ隊長を強襲偵察型ジンに乗るムウさんに擦り付けて、ガモフに向かって突撃しました。既にショルダークローは変形させたままで、下半身も変形し、最高速度でガモフへと迫ります。

 

>ゼルマン艦長を支援しろ!

 

>"世界樹の悪魔"を止めるんだ!

 

 するとガモフの直線上に4機のシグーが現れ、ローンちゃんの前に立ち塞がり、有らん限りの迎撃をして来ます。えーと、さっき1機破壊したので……これでクルーゼ隊長以外のシグーは全てですね。

 

>私の邪魔をするなんて……許せないっ!!!

 

 はい、かち合う前に全能力アップ+反撃威力50%アップ+特殊装甲貫通が3ターン掛かりました。もう、ほとんど性能が殺意しかないハイパー化なんですけど……(恐怖)

 

 当然のように全く速度を落とさず、何重にも張られたクモの巣の間を縫うように弾幕を躱し、途中でビームサーベルを2本抜き放つと、並んでいた2体のシグーの間を通り抜けました。

 

>2体!!

 

 当然、すれ違い様に胴体を斬りつけており、既にパイロットは生きていないでしょう。更にそのままの勢いで、ビームサーベルを収納しながらショルダークローを放ちます。

 

>うわぁ!? か、母さぁぁぁん!?

 

>3体!! ああ、いい悲鳴……!

 

 ふたつのショルダークローを1体のシグーへ向けて放ち、オールレンジ撃墜します。直ぐにガモフを守る最後のシグーに突撃しました。

 

>く、来るなぁぁぁ!? がッ――!?

 

>4体ィ!!!

 

 最後のシグーだけはゼロ距離まで接近すると共に頭部と片腕を掴み、そのままシグーごとガモフへ向けてローンちゃんは突貫します。

 

>あげるわあなたにィィィ!!!

 

>あ……あぁ……悪魔めッ!

 

 そして、ガモフの艦橋に向けて、ハイドラのとんでもない加速を維持したまま、シグーそのものをハイドラごと丸々叩き付けました。その語録そんな殺意溢れる怖い使い方しないですが……(恐怖)。

 ゼルマン艦長の最期の言葉と共に、ガモフの艦橋は見るも無惨にシグーの背の形に陥没し、シグーの背面も完全に潰れて大破しております。これ、衝撃だけでシグーのパイロットミンチじゃないですかねぇ……。

 

>止まれぇぇ!!!

 

 更にわざわざ艦橋だけをぺしゃんこにしたのは、例え完全に破壊してもメネラオスへガモフの残骸が向かうことを危惧したからのようで、その場で両腕と両方のショルダークローをガモフの船体に突き刺し、進行方向とは逆方向に向かってハイドラガンダムの下半身全体を含む全スラスターを噴き出します。

 すると既に推進力を失い、慣性だけで動いていたガモフが完全に静止し、それどころかハイドラガンダムに押されて、メネラオスとは真逆の方向に離れていきます。なんだこれ出力が化け物過ぎる……。まあ、νガンダムでアクシズ押し返せるし多少はね?(結果論)

 

>嬢ちゃん戻れ! ザフト軍の連中はもうほとんど引き上げた! メネラオスは無事だ!

 

 するとムウさんからそんな通信が入りました。第8艦隊を確認すると旗艦メネラオス、ドレイク級が2隻、それと十機には少しだけ満たない程度の数のメビウスも残っているようで続々と着艦しています。他は先に戦闘不能で宙域から離脱したネルソン級のカサンドロスと、ドレイク級のベルグラーノの計5隻ですね。

 引き上げているザフト軍のモビルスーツを確認すると、イージス1機、シグーアサルト1機、ジン1機のみのようですね。デュエルとバスターは原作通り戻れていません。

 つまり、ザフト軍は"低軌道会戦"で、シグー5機、ジン13機を撃墜されたことになりますね。ちなみにローンちゃんが撃墜した数は、シグー5機とジン8機です。また、ムウさんが3機、キリシマ姉貴が2機それぞれジンを撃墜しています。キリシマ姉貴ほぼメビウスのメビウス・ゼロで2機ジンを墜としたのか……(恐怖)

 

 いやー、本当によく頑張ってくれま――。

 

>うふふ……! まだですよぉ……!

 

 ――そう言ってローンちゃんはハイドラガンダムのバスターカノンを構え、ロックを手動の狙撃モードに切り替えると、数十km先の遥か上方に位置するプラント直属のローラシア級のエンジン部に狙いを定めます。と言っても前回、バスターカノンをナスカ級に放った時の約10倍程の距離がありますね。

 

>青き清浄なる世界のためにィ!

 

 

 次の瞬間、低出力版のバスターカノンが放たれ、とんでもない距離を突き進んだ黄色い光線は、ローラシア級のメインエンジンを真下から雷のように貫きます。それにより、連鎖爆発してローラシア級は大爆発を起こし、宇宙の塵と化しました。

 当然、それに驚いたのか、直ぐに残りの戦艦のヴェサリウスとツィーグラーはエンジンを点火し、モビルスーツの帰還を待たず、この宙域を離脱するために動き始めます。

 うん、常々思っていましたけれど、ヒイロくんのウイングガンダムのバスターライフルは威力と射程おかし過ぎますね……。リーブラ壊す以外で通常出力いる?

 いや、まあ流石に必中持ちでないと、これだけの距離でこうはならないでしょうけど――。

 

>もう一発!!!

 

 すると再び低出力版でバスターカノンが放たれ、ヴェサリウスへとビームが殺到すると、その右翼を少しだけ抉るように掠り、一部区画から小さな爆発が上がる様子が見えました。あーあー……あれもうメネラオス追えませんねぇ……。

 

>ああもう……! 射程圏外です……!

 

 必中なしで当てやがったよこの娘……。ああうん、ハイドラガンダムって射撃機体だわ(いまさら)

 

>レヴィアタン大尉……。

 

>あら……? ハルバートン提督ぅ? ご無事で何よりです……! 今とてもいい気分なんですよぉ? ああ、楽しかったぁ……。

 

 すると宙域から離脱しているメネラオスからローンちゃんに通信が入りました。既にかなり離れているようで、ノイズが走っていますが、まだ声は明瞭に聞き取れますね。

 

>………………ありがとう。君個人に対してだ。

 

>ええ、ええ! 構いませんわぁ! それが私の存在意義ですからねぇ……。また、お会いしましょう……? もっとも……互いに殺されていなければの話ですけどねぇ? うふふふふ!! アッハハハハハ!!! 

 

>………………。

 

 それに何を考えたのか、ハルバートン提督は少し間を置いてから再び通信を繋げました。

 

>そ――だ――トルを救――。

 

 しかし、それはノイズによって聞こえなくなり、途中で通信は途切れてしまいました。

 無論、それはローンちゃんに伝わらなかったようで、その少し後に高笑いを止め、相変わらず蕩けたような笑みを浮かべたままですが、理性的な光を目に宿して、ポツリと呟きます。

 

>これでいい……これで……あの閣下はお優しい方ですもの。いつか何かを成してくれるかも知れません。私の次……あるいは次の次の代の子達にね……。

 

 そして、余韻に浸るようにぼうっとしていたローンちゃんが、ふと下を見ると、デュエルの目前を横切ったへリオポリスの民間人が乗ったシャトルに狙いを定め、ビームライフルが撃ち込まれる一部始終が映りました。

 

>よくも邪魔を……! 逃げ出した腰抜け兵がぁぁぁ!!

 

 そして、容易にシャトルは貫かれ、爆炎を上げて吹き飛び、それを助けようと向かっていたストライクは巻き込まれて、重力に引かれ始めます。

 それに悲痛な悲鳴を上げるキラの声。そして、その光景を見てしてやったと鼻で嗤う様子のデュエルのパイロットの声がローンちゃんの耳には届いておりました。あっ……(察し)

 

>…………許せない。

 

 まあ、とりあえずローンちゃんを操作して、早速待ちに待った鹵獲タァイムと参りましょう。えっ? シグーは壊滅したし、ジンは帰還しましたって? いるじゃないですが、丁度良く動けないモビルスーツが2機ほど――そう、"デュエル"と"バスター"ですね。

 前回言っていたどっちを鹵獲するか迷うというのはこの2機の事です。ハイドラガンダムクラスに、大気圏突入性能があり、極めて高い移動性能があり、体格差があるガンダムを引けた場合にあるチャンスタイムなんですよ。

 いや、久しぶりですねー。前にあったのは別キャラでレグナントを引いたとき以来ですから私も楽しみです。えっ? レグナントってガンダムなのかって? ほら、あの開閉する頭部の中にガンダムヘッドが入っているのでガンダムなんでしょ(適当)。だからガンダムSEED的にはレグナントガンダムなんですよ。"マンダラガンダム"がガンダムなんですからレグナントだってガンダムです(暴論)

 

 今回はァ――キリシマ姉貴が格闘寄りのステータスなので君に決めた!

 

 

>な――!? "世界樹の悪魔"がこっちに向かって!? 化け物か!?

 

>イザーク!? クソッ!?

 

 

 デュエルとバスターは引かれたままの体勢で、滑空するようにスラスターを噴かして、猛スピードで降ってくるローンちゃんを撃ってきますが、機体が安定しないため精度はよくはなく、EMFシールドを装備して展開することで防いでいるため、特に気にしなくて問題ありません。

 

 じゃ、今までのちかえしをたっぷりとさせて貰おうじゃねえか。 じっとしてないと、そのお前の自慢の顔が傷ついちゃうわぜ。

 

>来ちゃったァ……!!

 

>う――!?

 

 女の子に来ちゃったって言われてぇなぁ。俺もなぁ(クソノンケ)。

 流石にショルダークローを飛ばすと重力に持っていかれるので作業用アームとして使います。動けないデュエルのアサルトシュラウド部分の武装を、ショルダークローのビーム砲で破壊し、構えてきたビームライフルを弾き飛ばします。更にショルダークローをデュエルの背面に伸ばし、ビームサーベルをクロー部分にあるビームナギナタを連結する機構を用いて抜き取り、邪魔なので直ぐに放り捨てます。

 はい、デュエルの武装を全て解除しました。どのみちこうなるのであんまりバスターを鹵獲するうまあじってないんですよね。なのでストライクの武装を少し拝借するか、沢山回収したジンの武装があるのでそれを使うしかないです。悪い子はしまっちゃおうね~。

 

>な……!? コイツまさかデュエルを!?

 

>うふふ……! 一緒にイきましょう……!

 

>イザーク!? ク、クソッ……射線が……!?

 

 ディアッカくんは撃ちたいようですが、こんなに密着した状態で撃てば、デュエルを撃ちかねないですし、そもそも真横に銃口を向けるとバスターのバスターを手放してしまう上、体勢を崩し掛ねないので撃てません。

 そのままデュエルを半回転させて、背中から抱えるようにし、ショルダークローで胴体を押さえ付け、ハイドラガンダムの両腕でデュエルの両腕を羽交い締めにして拘束します。イザークくんは頑張って抜け出そうともがきますが、そもそもハイドラガンダム自体が二回りは巨大なモビルスーツなので、単純な力の抵抗だと指一本へし折ることすら出来ないでしょう。このために体格差が必要なんです。しかし、ハイドラガンダムの四本の腕にクレーンゲームの景品のように抱えられるデュエルはシュールですねぇ。

 

>クソックソックソッ!? 離せ!? 離せぇぇ!?

 

>ああ……いい声で鳴きますねぇ……。

 

 では下半身のスラスターを噴かして、戦艦のように移動して落下航路をアークエンジェルの真上に変更しましょう。暴れんなよ……暴れんなよ……(無茶振り)。悪い子はどんどんしまっちゃおうね~。

 

 これから暫くはザフト軍勢力圏のリビア砂漠で、"砂漠の虎"ことアンドリュー・バルトフェルドさんとの部隊と戦闘になります。犬っぽいモビルスーツのバクゥとラゴゥと何度か戦うことになりますね。なんか犬っぽくねぇな?(二律背反)

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 







 今回のローンちゃんは割りとシラフでしたね(当社比)




~感想でなんとなく拾ったQAコーナー~

Q:キラのcv的にローンちゃんがファサリナに見える見える

A:むしろ、キラくんをローンちゃんとファサリナ姉貴では挟みたい(あまあまサンド)
 ファサリナ姉貴、カナード・パルスくんに容姿が似てる気がしたので、ファサリナ姉貴をスーパーコーディネーターの失敗作にして、キラくんの姉(弟への恋愛感情マシマシ)としてへリオポリスで一緒に生活しているという設定の小説を1話だけ書いて死蔵してるゾ。



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