ガンダムビルドダイバーズ・オラトリオ   作:龍宮院奏

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第2話 顔合わせと、下準備は近くのカフェで。

「えっと、自己紹介したほうが良いのかな?」

 

「そ、そうですね…」

 

 今現在、あまりにも簡単過ぎるシステムの対戦者相手の決定により決められた相手方とフロントのカフェに来ている。

 

「僕はユウ。気軽にユウでいいよ」

 

何とも言えない緊張した空気の中で、まずは先に申し込んだ僕の方から自己紹介を行う。

 

「ど、どうも。俺はリクって言います、よろしくお願いします」

ジャージの様な格好に、RPGとかで出てきそうな革のアーマー?を左肩に身に着けている。性格も明るそうで、良い人そう。

 

「ぼ、僕はユッキーって言います」

少し身長よりも大きそうな長袖の服に、横幅のあるズボン。大きなゴーグルを掛けて、帽子(僕的にはキノコに見える)を被っていた。彼はちょっと僕に似てそう。

 

「私はモモ、よろしく。ユウさん」

ここに来て、本格的なネットーゲームのアバター感が有る子がやって来た。服はノースリーブで、女の子だからスカートなのだが……猫耳と尻尾が有る。まぁ、だから何だという気はないが、『やっぱりゲームの世界なんだな』と何故か安心できる。とにかく明るいな。

 

「私はサラ、よろしく」

この子は…?なんと言えば良いのか、他の皆と違って何か纏う空気が違う気がするけど……。気のせいだろう、綺麗で優しそうだ。

 

「アヤメだ、よろしく頼む」

まさかの忍者!まさかの忍者!いや、何で二回も言ったんだ……。確かにアバターは自由に作れるって聞いたけど、ここまでとは……。しかも、何かこの人は怖い気がする……。

 

「えっと、僕はコーイチ。今日は対戦よろしくね」

猫耳、忍者と来て今度はエルフ!ガンダムってこんなにファンタジー要素有ったの?でも、それだけGBNが力を入れていると言うことで……。この人が最年長かな?いや、エルフだからって理由じゃないよ。単純に話す感じが、誰よりも大人びいていたから。

 

「こちらこそ、よろしく」

〘ビルドダイバーズ〙の皆さんの自己紹介が終わり、僕も改めて挨拶をする。

 

「本当は後一人居るんだけど、今日は来れないみたいで」

 

「そうなんだ…」

リク君?見た目年下だから良いか。リク君が言うのが本当なら、以外に多いなこのフォース。六人でも多いとは思うけど、七人なんだ。

 

「そ、それじゃ、バトルのルールを決めようか。リク君、ルールはどうする?」

コーイチさんがリク君に相談する。

 

「そうですね。ユウさんは何か希望は有りますか?」

 

「え?僕は特に無いよ、経験が積めればそれで良いよ」

今日の目的は『今の自分の実力』、『今の戦闘において足りない箇所』を見つけること。だから、別に報酬はいらない。

 

「良いんですか?バトルポイントとかは」

そんなに驚くことなのかな?

 

「別にいらないけど、今は……」

自分のプロフィールメニューを開き、現在所持しているポイントを確認する。

 

「ざっと六千万ちょっと有るから、別に良いかな?」

 

「「「「「ろ、六千万!!!!!」」」」」

 

「そんなに凄いの?」

サラちゃん?はあまり驚かなかったが、他の皆さんの食いつきが怖い……。

 

「そうだよ、六千万有ったら機体の新しい武器とか沢山買えるし」

 

「フォースネストを、もっと改造して『格納庫』とか、『ハッチ』も装備できるし」

 

「アバターの可愛い着せ替えアイテムもいっぱい買えるよ」

 

「「うんうん」」

リク君、ユッキー君、モモちゃん?は目を輝かせて欲しい物を語り、残りのアヤメさんとコーイチさんは無言で激しく頷いていた。そんなに頷くなら、何か言えばいいのに。

 

「ねぇねぇ、何でそんなにポイント持ってるの!?」

凄い食いつきようで、目にお星様(多分幻覚)を宿しながら聞いてくる。

 

「いや、普通やバトルで貰ったり、人助けのお礼で貰ったりとかだよ……」

近いので、若干後ずさりながら答える。

 

「でも、それにしては多くないですか?」

今度は変わってユッキー君が聞いてくる。

 

「えっと……、あれだよ。何か助けた人が多くポイント持っていたんだよ」

本当はそれ以外にも有るんだけど、別段言う必要は無いだろう。だって最近は見かけないし。

 

「ねぇ、リク君。絶対あの人何か裏でやってるって……」

 

「そ、そんな事は無いでしょ」

 

「でもさ、あの人、見た目すっごく怖いじゃん」

 

「いや、それは言っちゃ駄目でしょ。いくら赤髪で、左は赤、右は黒のオッドアイだからって」

 

 あの……、わかり易くこそこそして人の悪口言うの止めてくれます。聞こえてるんですけど!

 

「ねぇ?」

人のことをとやかく言うリク君たちを見ていると、『サラ』ちゃんが服の裾を引っ張りながら隣に座ってきた。

 

「貴方のガンプラはどんなの?」

 

「僕の機体?」

 

「うん、気になるの」

 

 一応これから戦う相手の人だけど、見せても別に良いのが有るからそれを見せるか。

 コンソールを操作し、格納庫の映像を映し出す。

「僕の機体だけど、これ『ジェスタ紅〚くれない〛』だよ」

 

「凄い、真っ赤な機体」

 

「『赤いマフラーは正義の印』っていう言葉から、機体装飾は赤くしてるんだ」

 

「『赤いマフラーは正義の印』?」

あれ?このネタ通じないのか、割と有名だと思ったんだけど。

 

「色々と言われてるけど、僕の中では『赤は燃える情熱』だから、正義の印なんだと思うよ。

 悪に屈しない、永遠に燃える焔ってイメージだね」

 

「そうなの?」

 

「多分ね、僕はそう信じてるけど」

それを聞いたサラちゃんは、楽しそうに笑顔を浮かべていた。

 

「ほら、サラも楽しそうだし。悪い人じゃないって」

 

「「はぁ〜い…」」

どうやらサラちゃんが笑ったことが、『悪い人』のイメージを少しは払拭してくれたらしい。ありがとう、サラちゃん。

 

「それじゃあ、報酬はバトルの勝負がついてから決めるで良いですか?」

 

「うん、それで良いよ」

ようやく、話が前に進める。

 

「なら、後は対戦形式だね。ユウさんが良ければ、お互いのフォースでの総当たり戦でどうかな?」

コーイチさんの提案に、

 

「同じフィールドで、一斉に戦うって事で良いんですよね?」

 

「そうだね、その方がやりやすいと思うから」

 

「なら、それで」

質問をして、承諾した。

 

「じゃあ、改めてルールを確認をするけど、

『時間制限は無し』、『撃墜されたら、その時点で終了』の二点で良いかな?」

 

 

「僕は大丈夫ですよ」

 

ルールが決まったので、本格的にバトルの幕が上がろうとしていた。

 

 

「それじゃあ、よろしくね〘ビルドダイバーズ〙」

 

 

「こちらこそ、よろしくお願いします〘Oratorio〙」

互いに握手を握り交わし、コンテナルームへと自機に登場しに向かった。

 

 

 

「さてと、相棒」

自分のコンテナルームで相棒のチェックを済ませ、その全貌を見上げる。

 

「今日はトコトン暴れまわるぞ」

相棒のコックピットに乗り込み、レーバーを握りしめる。

 

『ユウ イフリート・エヒト出撃する!』




今回はまだバトル要素は無しの、顔合わせの回ということでした。
各キャラの容姿の感想は、作者と雄雅の思ったとおりです。
雄雅のアバターも見た目は派手なんですけどね。
次回は最初の手合わせと行きたいと思います、
イフリート・エヒトでガンガン戦います。

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