急いで書いた為、全体的に雑ですがお許しください…。
「……え?盗まれたって…ケーキを?」
「うん…見事にやられた」
鹿目まどかは美樹さやかの話を聞いて、驚いた声を上げた。
「一瞬目を離したすきに盗られちゃって…」
「まさか、私達じゃなくてケーキを狙ってくるだなんて…」
一緒にいた暁美ほむらと巴マミもそう言って、悔しがる様な様子を見せた。
「…でも、みんなが無事で良かったよ」
「面目ない…あの魔女今度会ったらただじゃおかないからね!」
うがーと声を上げ、ヒートアップするさやかを宥めつつ、まどかはこれまでの経緯を思い出していた。
*
今日はまどかの誕生日であり、魔法少女の仲間が誕生日パーティを企画して、ケーキを用意してくれる事になっていた。パーティの会場はマミの家で、飾り付け等はまどか以外で行い、ケーキは手作りか店に頼むかで迷った末、店に頼む事にしていた。
勿論まどかはとても喜び、今までは顔が蕩けっぱなしだった…というのはさやかの話だが、とにかくそれくらい嬉しかったのだ。
で、これで終われば良かったのだがそう都合良くは行かなかった。
ケーキを受け取り、帰る途中に魔女の結界に引きずり込まれたのだ。ササッと倒そうと思ったが思いの外強く、戦闘は長期化した。
そして―ケーキを持っていたさやかが相手の攻撃でバランスを崩した瞬間、魔女が動いた。魔女はさやか…では無くケーキに狙いを定め、見事奪取に成功。気付いた時にはケーキは魔女のお腹の中、という訳だ。
その後魔女にも逃げられ、マミの家で待つまどかの元へと敗残兵の如く帰還したという訳である。
*
「それにしても、珍しい魔女だね…人間じゃなくてケーキを狙うだなんて」
「まあ、魔女にも性質はあるから必ず人間を狙うとは言えないけど…あの状況でケーキだけを狙うのは不思議だなぁ。よっぽどケーキが好きなのか、あるいは…」
「よっぽど食い意地が張っているのか、のどちらかね」
「…もしかして、私達を結界に引きずり込んだのも、私達がケーキを持っていたからじゃ…」
「…有り得ない話ではないわね」
うーむと全員が唸る。
「…それよりもケーキどうしよう。今から買いに行くのはまず無理だし、作るにしても時間がね…」
「ほかの料理もありますし…」
「それに、もうすぐ佐倉さんが来てしまうわ」
マミが困った表情でそう言うと、さやかも難しい顔になる。
今日のパーティには佐倉杏子も来る予定だった。最も彼女はケーキ目当てで来る…様な気がしなくもない。本質的には優しいので誕生日は確りと祝ってくれるだろうが、それでもケーキが無ければ機嫌を損ねるだろう。
まどかはどうしようかと考えた。
すると、一つのアイデアが浮かんだ。
「じゃあさ、パーティの途中にみんなで作ろうよ!」
「でも、時間が…」
「大丈夫だよ。それにみんなで作った方が楽しいし」
「いいの?パーティの時間は短くなるけど」
「うん!みんながいいなら、だけど…」
「私達はそれで構わないわ」
「私もです」
マミとほむらも同意する。
さやかは暫く頭を掻きながら迷っていたようだったが、軈て「まどかがそれでいいなら」と同意してくれた。
丁度その時杏子がやって来た。ケーキが無い事に気付いて不機嫌になりかけたがマミとさやかが事情を説明すると「まあ食えるならいいか…」と呟いた後、まどかに言った。
「作るんならさっさとやっちまおうぜ。材料とか、買わないとなんだろ?」
「うん!じゃあ、行こっか!」
まどかは笑顔で頷いた。
その後、無事にケーキは完成し、誕生日パーティを開く事が出来た。
トラブルもあったが、楽しい一日だった…まどかはそう思って、作ったケーキを一口食べる。
みんなで作ったケーキは、とても甘く、美味しかった。