プリンセスコネクト! Re:Dive   作:龍姫★サキ

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では、待ち遠しかった人も多かったでしょう。

…本編へと移ります。

断章出演キャラクターがどのような物語を紡ぐのか…

では、どうぞ。


断章 1節 無謀なる戦いの始まり

1節 無謀なる戦いの始まり

 

ある場所でこの世界最後の戦いが幕を開けようとしていた…

 

*「貴方達は本当に面倒だわ…この時間軸でさえ私の物にあと一歩と言う所だというのに…もう少しで手に入れられるというのに…貴方達と言う邪魔過ぎる連中のせいで…また失敗させる気…?フフフ…。でも、今度はそうはいかないわ…もう私の邪魔は出来ない。絶対に止められない…。私の野望を止める事は誰にも出来ない。前の様はいかない様に…貴方達を、ここで、この場所で、この観客席とも言えるこの場所で、貴方達皆を平伏した後、この寂れたこの世界を終末させ、私の新たな世界を…いえ、私だけの望む新たな世界を再構築して今度こそ…今度こそ、祈願が達成が出来るのよ!!さっさと虫けらは虫けららしく地面に平伏して潰れなさい!!!」

 

獣人なる女性は禍々しいオーラを纏いつつ敵対している青年一人と女の子三人に余裕の表情で目を瞑った。

 

*「く…覇瞳皇帝(カイザーインサイト)…っ!まだこんな力が残っていたとは…」

青年は苦しみながらも目の前に怨敵が居るように、声を張り上げる。

 

*「でも、諦める訳にはいかないっ!この世界の…皆の願いが込められているんだ…っ!ここで終わらせる訳にはいかないっ!!」

その言葉に反応した青髪長髪の魔族の女の子は、激励の言葉を兼ねて励ます。

 

*「そうだよっ!レイさんっ!ユウキ君も、ユイちゃんもっ!!希望を持とうっ!!私達なら勝てるっ!!」

と黄色い髪の獣人の娘がその魔族の娘の言う事に同情する。

 

ユイ「そうだね。ヒヨリちゃん。ここで諦めてしまったら、ここまで来た意味が無いよ。無理かもしれないけど…せめて足掻こう…っ!」

それに続く様に、ユイと呼ばれたピンクの髪の女の子は険しそうに皆を激励した。

 

覇瞳皇帝「鬱陶しいわ…さっきから、『希望』だの。『足掻こう』だの…。飾り台詞は好きじゃないわ…。そんなに散りたいなら…もう終わりにしましょう。…責めての償いに、貴方達の足掻きでも何でも好きに受けてあげるわ。無謀な足掻きをこの私に見せて、絶望しながら逝きなさい…。ここの舞台の主役外の虫けらは排除しなきゃね…!」

覇瞳皇帝はさっきからの皆の励ましが耳障り目障りな様で、かなり不機嫌になりつつも余裕の態度で迎え撃つ…その表情はもう時既に勝っていると思える程の余裕っぷりだった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

覇瞳皇帝Lv99

HP200000

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

覇瞳皇帝「フフッ…」

覇瞳皇帝はチャージをしている…

 

ヒヨリ「準備OKっ!!」

ヒヨリはUBを何時でも出せるようだ…

 

レイ「此方も大丈夫だ!」

続くレイもUBを発動できるらしい…

 

ユイ「私も何時でも行けるよ!」

ユイもUBが発動可能らしい…

 

ユウキ「よしっ!ヒヨリ。頼むっ!!」

ヒヨリ「任せてっ!!‘私は諦めないっ!!みんなの為にっ!!!ヒヨリラーッシュッ!!…ハァァっ!!いっけぇぇっ!!!」

 

覇瞳皇帝「フフッ…」

‘残.HP198555’

 

攻撃を受けても余裕な様で薄気味悪い笑い方をする覇瞳皇帝。

ヒヨリもこれは効いていないと思ったらしくレイに思いを託す…。

 

ヒヨリ「レイさん!後、お願いっ!!」

レイ「あぁ、任せるんだ!」

 

ユウキ「レイ、後に続けっ!!」

レイ「了解!‘私の本気を…!この剣筋に全てを注ぐっ!!!星連斬・零雨(スターラッシュ・レイン)!!’―せいやぁっ!!!」

 

覇瞳皇帝「フフッ…」

残.HP195216’

 

レイ「何っ!?」

ヒヨリ「そんな…レイさんの渾身の一撃な筈なのに…」

自身の攻撃が全く聞いていない覇瞳皇帝を前に驚きを隠せないレイとヒヨリだった。

覇瞳皇帝は明らかに期待外れな顔をして相手を見下す…。

覇瞳皇帝「あらぁ…?もう終わりかしら…?…ふ~ん。諦めが早いと言うのはね…?それとも何かしら…?あれが、一番の、『渾身の一撃』だなんて言うのかしら…?…フフッ…随分と可愛い一撃じゃない…。」

 

と見下した言葉と挑発で相手の冷静さを失わせようと言葉巧みに火を付けようとした。

その挑発を真面に受ける二人は、覇瞳皇帝の言葉に怒り狂いヒヨリとレイは興奮気味に覇瞳皇帝に食って掛かった

ヒヨリ「…っ!?な、何をぉぉぉっ!!?」

レイ「…っ!…聞き捨てならないな…その言葉は…。癪に障ったぞっ!」

覇瞳皇帝「あぁ~…興覚めだわ…せっかく本当の事言ってあげたのにね…」

 

―カンッ!!ギィンッ!!

 

覇瞳皇帝「―人が話しているんだから、静かに聞いていなさい。…全く、そんなに話を聞かずにひたすら血眼になって武器を振り回す虫けら共には制裁が必要なようね…っ!!―フンッ!!」

覇瞳皇帝は話しながらも敵の猛攻を軽くあしらいながら猛攻を掛けるレイとヒヨリに牙を向ける―

 

―ガキンッ!!―ゴスゥッ!!!

 

レイ「くっ!?うぐぐ…ぐぅっ!!?―ぐわぁっ!??」

レイの斬撃を躱しその隙を狙い覇瞳皇帝はレイの脇腹に覇瞳皇剣の鞘で思いっきり吹き飛ばす…レイは自身の剣で防御するもその圧量には耐えきれずそのまま脇腹にあたってしまう…

ヒヨリ「レイさん!?…このヤロー!!」

 

ダタタタッ!!タンッ!フォンッ!!

 

覇瞳皇帝「拳筋が甘いわね…?」

 

―ブンッ…カツッ…

 

覇瞳皇帝「―ふっ…無駄に―」

 

―フォン…スァン…

 

覇瞳皇帝「…無駄に攻め過ぎない事も重要よ…?―ハァッ!!」

 

―フュンッ!!―シュンッ!!

 

拳による連撃をあっさりと躱し反撃に出る覇瞳皇帝だったがその剣を横薙ぎに振った瞬間―

 

―ストンッ!

 

ヒヨリ「っ!―甘いのは、そっちだよっ!!やぁっ!!」

 

―ヒョンッ!!フォンッ!!!

 

覇瞳皇帝「―っ!?フフ…―ふ~ん…。まぁ、雑魚虫な癖して少しは頭が回る様ね…?はぁ…。ま、所詮はこの程度…―かしらねぇ…?」

 

―ガキンッ!!

 

ヒヨリ「な!?」

ヒヨリは足で攻撃をすると同時に覇瞳皇帝の攻撃も避けるという技を披露する…しかし―

覇瞳皇帝「―貴女の策は見事な物よ…?称賛してあげるわ…。私に攻撃を当ててみせたんだもの…―でも、残念。私はその手は読んでいるの。御免なさいね…。貴女の手はこう―私に一切、拳撃が当たらなかった…―のならば、足で攻撃すれば相手は予想外な攻撃は躱しきれないから当たる…その際に隙が出来た所をそこの目障りな騎士と彼女で止めを刺しに一斉に攻撃しようというのが貴女達の思惑…―だったんでしょ?ならばその策を最大評価して、私も策を講じてあげるわ―」

 

―ガシッ!!

 

その攻撃は覇瞳皇帝の持つ剣により弾かれた…その後の無防備であるを足狙い覇瞳皇帝の手が飛んでくる―

ヒヨリ「くっ…このぉ…―このままじゃぁ…―っ!!」

ヒヨリは覇瞳皇帝の手を解こうとするもグルグルと振り回せれ手が足に届かない。

覇瞳皇帝「貴女ならどうするかしらぁ?この状況を…これじゃ、期待は薄いかしらねぇ…?はぁ。退屈凌ぎすらならないわぁ…。…これで、―終わりよぉっ…!―はぁぁっ!!」

 

―グギギギィィィ…!!!

 

覇瞳皇帝は期待もしていたようだがやはりこの状況から奪回してくれそうにない為、遂にはしびれを切らして思い切り投げ飛ばす…

 

グルンッ!グルングルングルンッ!…―フォンッ!!!!

 

ヒヨリ「う…―うわぁぁっ!??」

為す術もなく片足を掴まれ身動きが取れないヒヨリは程なくして地面に叩きつけられた…

 

―フュゥゥゥン……―ドゴーンッ!!

 

ヒヨリ「うぐぅっ!?イぃ…つぅ。くぅ…ぅぅう…」

…彼女自身はユウキに戦わせたくないと分かってはいたが仲間がただやられる様じゃ黙っても居られなかった。しかし、顔には出ていて『不本意だけど本当にゴメン』と言う位の悲しさも出ていた…。

ユイ「ヒヨリちゃんっ!!…騎士君!少しだけ時間を稼いで!その間に私は魔法を使うから!!」

しかしレイだけでなくヒヨリまで倒れたとなれば黙って見ていられるはずもなかった。

―遂にユイはユウキに指示を飛ばしてしまう。

ユウキ「わかった!!」

ユイから指示を受けたユウキは神の加護を受けた『プリンセスナイトの権能』を使いユイを強化しつつ自らは覇瞳皇帝に自ら攻撃を仕掛けに剣を抜き突撃する…

覇瞳皇帝「…無謀ね…貴方みたいなゴミクズは。私に触れる事すらも出来ないのに…よく攻撃するきになれるわよね…称賛に値するわ…フンッ!」

覇瞳皇帝はその攻撃を平然と受け、ユウキの事を見下した上で褒め称える…

 

―ガキンッ!!ギィギィギィギィ……―

 

ユウキ「くっ…―それはどうも。お前が言う事は僕も理解出来るさ。無謀って判るくらいには。でも、こうなった以上は無謀でも何でもいいんだ!僕に出来る事はこの世界に閉じ込められた皆を…ゲーム内から解放させる事位だけなんだ!…だから、元凶のお前を倒すまでは負けるわけにいかないんだっ!!お前みたいな自由勝手な奴に世界の主導権を渡す訳にはいかないっ!!」

ユウキは覇瞳皇帝に対し敵意をむきだしにしつつ相手からの褒め言葉を素直に受け取った…

 

―キィィンッ!ドンッ!キンッ!!…―フォンッ!!

 

覇瞳皇帝「…呆れたわ…あんな世界のどぉこがいいのかしら?あんな奴等なんて―いいえ…あの世界の何処が楽しいのかしらぁ…?ねぇ、目障り耳障り無知無謀無策のプリンセスナイト様ぁっ!!!」

覇瞳皇帝はまるであの世界に恨みでもあるかのように感情を露わにしてユウキに畳みかけた…

 

カチャ…フォンッ!!カキンッ!

 

覇瞳皇帝の攻撃に防戦一方だがその攻撃を防御しつつ会話を続けた…

ユウキ「あぁ、そうだね。あの世界は楽しくも何ともない平凡でつまらない世界さぁぁっ!!…だけどぉ…っ!!―!」

 

―キンッ!カンッ!

 

ユウキ「―だけど、その何ともなく平凡でつまらない世界だからこそ、このゲームがより魅力的になったんだっ!!」

 

―ガキンッ!!ガキンッ!!

 

ユウキ「それが分からないだろう!―それこそお前は、ただの犯罪者だっ!!世界を乗っ取り、この世界を自由に弄び、更には仲間にまで洗脳を掛ける…お前はこの世界とあの世界二つにおけるの最悪の大魔王だ!!」

 

―キンッ!!キンッ!!

 

覇瞳皇帝「お褒めに預かり光栄だわ…ユウキ様?―でもねぇ…だけどねぇ…私が一番に最悪の魔王と思って居る奴こそが…ここにいる最低で不快で目障りで、私の計画を常に邪魔をしてくる…そんな勇者っぽいセリフを喋るお前こそが一番魔王らしいのよぉっ!!ふんっ!!!!!」

 

―ガギンッ!!ガツンッ!!!ドゴォーン!!!

 

ユウキ「くぅ…ぐっ!?―なぁ!?」

覇瞳皇帝はこの戦いに飽きたのか又は、ふざけた事を貫かす騎士に制裁を加えようとしたのか分からないが、いきなりその攻撃がとても重くなった…ユウキは耐えられず耐性を崩す…

覇瞳皇帝「何時までも邪魔をし続けるお前には望み通りの結末を与えてあげるわぁ…!‘吹っ飛びなさいっ!!覇瞳砕撃(カイザーストーム)’!!」

そこを狙っていたかのようにユウキに向けて直接、自身の技能の覇瞳砕撃をおみまいした。

 

ドドドドッ!!…ドッゴォーンッ!!!

 

…カトンッ…コトッ…カタコトコト…

 

覇瞳皇帝の放った技能はその場所にあった建物を粉砕し粉々にした…その近く…ユウキは間一髪巻き込まれなかったが、ギリギリだった様でかなりの傷を負っていた…

ユウキ「くっ!?うぐっ!?―ぐぅ…!」

ユイ「騎士君っ!?もう!しょうがないっ!!まだ溜まってないけどダメもとでぇっ!!‘私は負けないっ!!ガーネットグラウスっ!!!’」

ユイは流石に耐えられないとばかりに溜めていた必殺を解き放った…

覇瞳皇帝「諦めない子には絶望を叩き込んであげるわっ!‘覇瞳衝撃波(カイザーインパクト)’!はぁぁっ!!」

覇瞳皇帝は、ユイに向けて覇瞳衝撃波を100%出力で解き放つ…

 

―ギュウゥ…ギュィィィィ…

 

互いに放つ高出力の魔法エネルギ波…しかし―

 

―ギィィィィィ…ギィィイィィイインッ!!!

 

ユイの魔法が一歩及ばず、ユイの魔法は覇瞳皇帝の魔法に飲み込まれる…ユイは避ける事が出来ず…

ユイ「ゴメンね…。はは…やっぱり、負けちゃった…」

 

キィィィン…―ドゴォォーーーーン!!!

 

ユイは直接、覇瞳皇帝の攻撃を食らい、吹っ飛ばされ立てなかった…しかし覇瞳皇帝はユイに止めと言わないばかりに追撃を…それも最大出力の必殺技でだ―

覇瞳皇帝「これ以上邪魔が出来ない様に貴女だけ特別に止めを刺してあげるわ…光栄に思いなさい…私を前にしてまだこうして生きていられるのだから…でも、そんなラッキーはここでおしまいよっ!!塵になりなさいっ!!!」

ユイ「騎士君…私を置いて逃げてっ!!」

ユウキ「…いや、出来ないよ…僕には…僕には、君を身を挺して守るしかないんだ…っ!!」

 

ダッ!!ダタタタタタッ!!

 

ユウキは最後の力を振り絞り覇瞳皇帝の超必殺を身を挺して庇おうとユイに向かって走っていく…

覇瞳皇帝「せめて、一撃で…痛み無く殺してあげるわ…!感謝しなさいっ!‘…世界は…全て…自分の物…だからっ!…全てぇ、私にぃ跪けぇっ!…―はぁぁああぁっ!!」

覇瞳皇帝の魔力が収束していく…それは巨大で一本の槍の様になった…それをユイたちに向けて、解き放つ…っ!!

ユウキ「くそぉっ!間に合えっ!!!」

ユウキが身を挺して全力で庇おうとする…

 

ゴオォォォォオオオォオッ!!!!

 

ユイ「ユウキ君っ!?止めてぇぇーっ!!」

レイ「―ユウキっ!?無茶だ…っ!やめろっ!今すぐ止めろっ!!」

ヒヨリ「そうだよぉっ!!死語の世界(ニライカナイ)に行かないでよっ!お願い!やめてっ!!」

ユイたちはユウキに『止めて』の文字が重なる…しかし、その瞬間!

 

―タタタタタタッ!!!!

 

*「ユウキっ!!全員死にたく無かったら全力で地面に伏せていろォっ!!!」

と何処からか声が聞こえる…ユウキは生き残れるのならと咄嗟に身を挺する前に自身の体を地面へと自ら叩きつけた。

「…っ!??(誰だかわからないが、ここは指示に従おう…!)…くっ!?」

 

ドサッ!!!

 

ユイたちは突然の事で戸惑っていた…

ユイ「だ、誰っ!?…でも、ひとまず指示通りに伏せなきゃ…!」

レイ「…援軍か…?…そんな援軍は出した覚えが…いやここは素直に従うのが得策だな…」

ヒヨリ「何だかよく分からないけど、助けが来たんだし指示に従わなきゃ…!」

そして、すぐに声の主が足音と突風と共に現れる…

 

タタタタタタッ!トンッ!!

 

―ヒュンッ!!ゴォォォォッ!!

 

*「…つべこべ言っていたら皆纏めて消し炭にしてやる所だったが、意外と素直だなぁ…?が、それでいいっ!!俺は素直で馬鹿真面目な奴が一番扱いやすいからな!だからっ!!テメェは黙ってそこで見てろっ!!この俺が指示を下すまでぜってェに動くんじゃねぇぞぉ!!…さぁてェ、みんなお待ちかねしているのでサッサと終わらせるぜェ…っ!…其処の不届き自称『覇王』さんへご挨拶ゥっ!!―…殴殺だァ…!行くぜェ…ッ!」

突然と現れた青年は黒いオーラがまるで刃の周りだけを高速で移動し空気さえも着る様な刀を取り出した後、両腕をクロスにし刀の力と自身の力を合わせるかの如く力を貯め始める…

 

*「キィククゥッ…!スゥ…面白れェもん見せてやるゥっ!!―」

 

ジリジリジリジリ…ジジジジィィィ…!!

 

覇瞳皇帝の放った必殺を中心として小さくそれも真っ赤な球体が収束していく…それもすぐに覇瞳皇帝の放った必殺をも飲み込み巨大化していく…それは宇宙上でしか起きないと言われる天文学的現象の一つ超大型惑星の最期の爆発に似ていた…

 

*「 ―ハァァ…クククッ…!…―ギャハハッ!!」

 

キュゥゥゥゥィィィン…!!!

 

そして、限界を迎えた球体が城く光り輝き―

*「―消し飛べぇっ!」

 

ドドドドドドドドゴォォォンッ!!!!

 

全てを塵に帰する様な熱波と衝撃が辺りを支配した―

 

*「―‘ハイパーノヴァ’!!!」

 

 

突如として現れた青年。その姿は僕に似ている様で違い、鎧が黒銀であり頭には兜は無いが竜族であることが分かる角が…下も同じく黒銀の鎧を装備しており背中だけは薄くも頑丈そうな鎧を装備し竜族である翼が生えている。尻尾も生えているが、明らかに竜族だけど、並みの竜族とは思えない角と尻尾と翼が生えていた…

青年のいきなりの必殺は覇瞳皇帝が放った必殺を中心に大きく広がり続け、最終的に大爆発を起こした…その範囲は地面に極限まで平伏して無いと大きな深手を負うくらいの衝撃波だった…それも伏せていない覇瞳皇帝を見ればすぐにわかったくらいだ…

 

覇瞳皇帝「なぁぁっ!??―くぅぅぅっ!??な、なに…!?いきなり―っ!?もしや―いや、こんな事は…ありえな―っ!?」

 

―ゴォォォオッ…ォォォォッ!!!

 

覇瞳皇帝の攻撃は突如現れた男性の必殺により完全に飲み込まれその勢いが覇瞳皇帝に届く…

 

―ドゴォーォンッ!!!!

 

覇瞳皇帝「―きゃぁぁぁっ!??…おのれぇ…!この私にここまで傷を負わせる奴は…?―っ!?…まさか。…くそっ!私の方をもう少し早く片付いていれば…」

 

覇瞳皇帝:残HP.25630

 

覇瞳皇帝はこの男性の事を知っているような口ぶりだった…その疑問を抱いた事に察したのか、男性は怪しげに答えた…

*「おいオイィ…笑わせんなよォ…誰が『この俺をここに辿り着く前に終わらせるつもりだったんだってェ…?』…舐められたものだなァ…。以前にィ…この場所にくるまでに立ち塞がってきた雑魚達…この俺が100%も出す位強いと思って居たかァ?―ハハァッ!!残念ながらこの俺に攻撃しても傷一つ負わせは出来ねぇよォ…。何故かわかるかァ…?―格がチゲェんだよォ…。テメェはこの俺の事ォよぉく、しっているだろうが…。もしやとは思うが、俺を知ったうえでこんな玩具なんぞを向かわせたァのか…ハァ…哀れだなァ…一回抱き締めちまいたくなる程哀れだわァ。…お前位の実力ならくどい事しなくても…とっとと再構築出来たのにィ…こんな有様じゃぁ再構築する以前に頭の知能をどうにかしねぇとォ何度でも同じ目に合うだろうなァ…あぁ…?…ァとぉ、この場に居る奴等にはこの俺を知らねぇ奴も居るだろうなァ…?…本来なら俺からの説明何ぞ割に合わねェがァ…合う奴が最後だろうし、冥土の土産程度には詳しく話してやんよォ…珍しくこの俺がしっかりと説明するんだからァ…訊いて覚えてねェ奴は全員ブッ潰すから必ず覚えろ、必ずだァ!良いなぁっ!!!」

男性は皆に教える様に両手を上に広げながら大仰に説明を始めた…

*「…この俺は『ヒョウガ』っていう。所属ギルドの詳細は隠匿だが最後だろうし、特別にィ教えてやるゥ…暗殺専門ギルド『ヘルヘイム』…そのリーダー格たるもんを俺が務めている。即ち、隠れた最恐ギルドってぇ所だぁ」

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ヒョウガ「長く言うと、【隠匿暗殺専門ギルド『ヘルヘイム』】と言う」

ヒョウガ「ヘルヘイムと言った由来は地獄に住むと言われる冥獄界神の主神ヘルが飼っているという竜だァ…。その主が認めた者以外、全てを食らい尽くすと恐れられている死者の国…別名【冥界】に住む竜から来ているらしいぜェ」

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ヒョウガ「次にメンバー紹介ィ…。最初はこの俺。ギルド長たるリーダーが『ヒョウガ』だ」

ヒョウガ「この俺の専門は斬殺。俺の持つ武器は『魔刀』と呼ぶ特別な刀だ。この刀の名前が『ヤマトフリード』と読むぜ。

ヒョウガ「俺の持つ武器に宿る特性が俺の得意分野に置ける能力強化…その能力こそが、【相手がどんな物で有れ、触れたその瞬間に貫通し、無敵である物やどんなに特殊な能力を持つ鎧や武器全てをまるで豆腐を切る様に綺麗に切断出来ちまうと言う物ォ…」

ヒョウガ「俺の持ち味は武器だけに依存何ぞしねェ…。俺の必殺も桁違いだ。俺が必殺を使ったなら、その日のうちに世界は終わりを迎える…。そしてェ、この俺の最終奥義…『ハイパーミッシング』を発動したならそいつの存在は蒸発しちまう…」

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次は副長の『ヒョウカ』・・・

専門は毒殺。

持つ武器は『魔剣』で有り名前は『ジークフリート』だァ。

武器の能力が場違いで有り、相手がどんな場所に居ようとも相手には必ず命中し命中すると低確率だが毒をもたらす。

更に武器の能力はそれだけではなく、その毒状態のままを食らうと猛毒となり、体力が減っていくだけでは済まなくなる。

尚、猛毒は毒より1.5倍体力の減りが早い。

猛毒状態中は常時出血毒状態となり全攻撃力超低下する。

出血毒状態中は被ダメージが1.25倍になる。

出血毒は毒系と違い体力が自然回復せず最大HP1%ずつ減っていく様になる。

そのまま、毒を食らうと激毒となる。

激毒は猛毒よりも3倍体力が減っていく。

激毒と出血に加え毒状態中常時麻痺毒状態にもなる。

麻痺毒状態中は全防御力超低下する。

毒回復が無効となり体力回復アイテムで回復が出来なくなる。

武器の能力だけではなく必殺技も強力であり、スーパーノヴァ・ハイパーノヴァ共に、相手に氷瀑波を与え、全能力超低下する。更に氷耐性と炎耐性を大きく低下させ、次に与えるダメージが3倍になる。尚このデバフは積み重なっていく。

彼女の持つハイパーミッシングは、全てを極氷土と化す大爆発を引き起こす。

この俺が持っている『ハイパーミッシング』とは一味違う俺の様な一撃必殺では無いが仲間以外の相手にその場に居るだけで氷属性ダメージを与え続ける世界を創る。この戦闘が終わるまで続くから敵としたら面倒な相手になるぜ?

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次に俺の仲間…仕事の支援を終わるまでし続ける『トオカ』・・・

 

此奴の専門は呪殺と刺殺と焼殺。

持つ武器は『魔弓』で有り名前は『ティアマト』だァ。

この武器の能力は『魔刀』と『魔剣』にかなり劣るも、この『魔弓』も場違いな能力を併せ持つ。

彼奴の『魔弓』には矢と言う概念が不要で有り、矢と言う弾は何発でも生み出す事が可能。更に生み出した矢には呪炎と言う呪いの炎が付いている。

この呪いの炎だけは特殊状態異常であり、自然治療でのみしか受け付けない。

それも伝説上にしかなかったとされる唯一の状態異常である。

この武器こそが冥界竜・双頭兄弟竜『ティアマト』が原点というはなしだァ。

その竜は頭が二つあり兄弟でもあった、が互いに仲が悪く、何時も小さな事で争っていた…しかし、仲が悪いも戦闘となればコンビネーションが凄まじく敵を軽く潰せる程だ。しかし、何方にせよ仲が悪すぎて結果的に共倒れしてしまった…その際に互いに抱く呪念などの思いが形となり形成された武器が『ティアマト』である。この武器でしか呪いの炎が付与できず、弓が認めた者でしか扱う事が出来ないとされているらしい…

では能力の詳細だァ…。

この武器が常に付与される状態異常はその場を圧倒的に凌駕するがある欠点がある。

その特徴が

‘命無き物には燃え広がらない’―つまり生きていなければ火が燃え移らない。もしくは、燃えない。悪く言えばァ…意味がないってェ事だァ…。

‘水では絶対に消えない’―詰まる所、自然鎮火ってとこだァ…

‘敵に与える攻撃力が0.75倍に減り敵味方から受けるダメージが1.5倍になる’―つまり、敵に全ダメージが通らなくなるどころか逆に自分以外の敵味方問わず全ての攻撃が自身に被弾する場合は攻撃力が自身に対してだけ1.5倍化する事ォ…。

‘効果時間は固定10秒であり増加せず重複しない’―詰まる所、10秒以上にはぜってぇならず、この効果もリセットも出来ねぇ…てぇ事だァ…。

‘この効果を付与時、通常状態時には必ず付与される’―つまりは、呪いの炎になっていないのなら矢のダメージが無くとも、例え相手が無敵でも、状態異常だけは必ず付与されるという効果だァ…

‘呪炎状態の場合はこの攻撃は防御と無敵を貫通し威力が1.5×1.5倍になる’―詰まる所、呪いの炎状態時は‘重複せず増加しない’…そのデメリットを補う為の効果ってところだなァ…

そしてこの弓はこの俺が彼奴に授けた物で、俺も彼奴もその弓に認められ更には極限まで使いこなせるようになって俺は逆に羨ましいぜェ…

まぁ、此奴の奥義と言って良い必殺は比べ物にならない位異常であり、一定時間自身の放つ矢が呪炎爆破し着弾したその場から呪炎の波が円状に広がる様になるらしい

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では、最後。確実性と計画性を要にしている『キョウカ』・・・

 

専門は俺と真逆の暗殺。

持つ武器は特殊でありかつ、両方を持っている事が特徴…。

武器は『凶剣』と『魔導書』で有り名前がそれぞれ『カオス・キャリバー』と『ジャバヴォッグ』と読ぜェ…。

武器は『魔弓』と同じく他に比べると場違いな能力を持つ武器で有る。

この武器種はそれぞれに相手の戦闘力を削ぐ効果が常に付与されているゥ…。

まずはァ、『凶剣』だぜェ?

此奴はなァ…相手にダメージを与えると共に物理系能力値を大幅に低下させる事が可能な能力を持つ事ォ…

お次は『魔導書』ォ…

此奴は、相手に魔法ダメージを与える共に魔法系能力値を大幅に低下させる事が可能な能力を持つゥ…

結わば、自身の武器種によりその武器種がより通りやすくなる為の下準備って所だなァ…

また、『凶剣』と『魔導書』には攻撃性能だけでなく防御性能も有る。

『凶剣』ならば使用時、相手付与効果完全無効を自身に常に付与

『魔導書』ならば使用時、相手の強化状態無効を自身に常に付与

必殺全ては全体に潰滅的な被害をもたらす『エンドオブカオス』や敵位置のみ地形無視全体超圧縮大爆発を起こす『ワールドエンド』。敵位置だけでなく味方すらも巻き込み、防御貫通、無敵無視、HP0超大爆発攻撃を全ての範囲に射ち放つ災厄最強の魔法である。そして彼女しか持たない二つのEXUB(エクストリームユニオンバースト)を彼女は扱うぞ。

一つは、自身の剣に宿らせた呪魔を増幅させ、その後相手に向かって『魔力全開放』した呪魔を解き放つ凶剣の究極奥義『エクスカリバー・モリガン』

もう一つは自身に宿る欲望の一つ、【独占力】を増幅させその増幅させた力を呪魔へと変換後、魔導書に宿らせその宿らせた力を相手に向けて放出させる、その形は全てを貫くヴォーパルの剣に似ており力を放出させた後、自身は一定時間魔導書使用不可となり代わりに片手剣の能力と魔導書の能力と融合させ片手剣でも魔法が使用可能になり剣の威力と『エクスカリバー・モリガン』の威力が5倍化する『カオス・キングダムクイーン』を使用するゥ…

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ヒョウガ「ここまでで分からねぇならもう見る意味がねぇ…見る見ない以前にとっととォ、本編行けェっ!!」

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ヒョウガ「―じゃあ、此奴が何故俺を知っていたかは知るまでもねェ…この俺を呼び出してこき使う為に洗脳しようとしたんだ。でも、‘出来なかった’いや、そもそも俺含めヘルヘイム皆‘出来ねぇんだよ’そんな洗脳する権限なんてもんは無効に出来ちまうアバターなんさァ…お前とてぇ、因縁の相手なんだろうがよォ…」

ヒョウガは覇瞳皇帝に向けてだけでなくこの状況を皆に理解出来るように話をし終えた…その後、ヒョウガの雰囲気がガラリと変わり、覇瞳皇帝に気迫と威圧感を感じさせる会話をし始めた…

ヒョウガ「まぁ、しかしィ…テメェは何でも世界を思い通りに出来ちまう神ィとか思っちゃいねぇよなァ…?そんな称号を名乗り世界とかァ、皆思い通りとしようするゥ馬鹿はァ、死ィぬ程見てきたァ、だがなぁ…テメェは周りの連中とはァちげぇし面白れェ…普通の俺ならァ、さっきの爆発だけでェ、くたばる馬鹿は例え命が無かったとしても容赦なく叩き込む気でいたァ…勿論、例外も無くお前も期待外れなら傷付き地面へと落ちたお前を容赦無く消し飛ばして居たぁ…テメェは幸運だァ、俺を楽しませる事が出来る玩具一位に選ばれたんだからなぁっ!!少しは楽しませてくれよォ…?格下ァ…」

二人で話し合いと言うか、一方的に話をしていたヒョウガはふと此方が伏せていた様子を見て思い出し、此方に面倒な声上げながらも指示を飛ばす。…それも一方的に。

 

ヒョウガ「とォ…あァー…そういやお前達に『指示出すまで動くな』って言って言いやがったよなぁ…俺。―ならぁ、ユウキっ!今すぐ、こっからお前達の仲間連れてどっか行けェっ!…助けとお礼なんざ必要ねェ。―はっきり言う。お前達が弱すぎィんだ。…だから助けに来られると逆に、戦いに集中出来ねぇ…いられると目障り耳障りだ!こっちの機嫌を損なう前にさっさと無言で、仲間連れて失せろ…理由は訊くな。―分かったらさっさと失せろォ…ッ!」

それを聞いたユウキはヒョウガの言う事に反論もせず仲間に呼び掛ける…

 

ユウキ「…ユイ!それにレイとヒヨリも。彼奴の事は彼に任せて逃げるぞ…」

それに反応したユイ達。流石に心配だとユイ達は思ったのかヒョウガに声を掛けようとするもそれをユウキは制止させる…

ユイ「え?ユウキ君?どうして?」

レイ「流石に、ここで逃げたら私達がここまで来た意味が無くなるぞ?ここは、彼の言う事に反して共闘を申し込むべきでは?」

ヒヨリ「そーだよ!彼一人じゃどうしようも―」

ユウキ「…それでも、『今』は共闘を申し込むべきタイミングではない気がする。…認めたくないけど、彼の言う通り僕達は弱い。弱すぎる。…だから、引くしかない…。それだけが今出来る最善の方法だと思うよ…?」

その言葉にユイ達は『仕方ないな』と言わない限りの顔をした後、ユウキに応答する。

ユイ「…そうだね。彼が言うのが事実だよね…。反論してゴメン。悔しいけどここは撤退しよう。皆もいいよね?」

レイ「うん。分かった。致し方無いよ。弱い事は今回の戦闘で分かったし次に生かすとするよ。ユウキ、悪かった。」

ヒヨリ「アタシは認めたくないけど目の前にアタシ以上の力の持ち主がいるんじゃ仕方ないか…。ユウキさん。ゴメンね?」

 

ユイ達は心苦しさと悔しさを呟いた後、ユウキに謝る。その後ユイ達はヒヨリから先に来た道を戻り始めた…レイは周りを警戒しつつ先に行ったヒヨリを追って先へと向かう。

ユイも続き先へ行くもユウキを置いては行けない為か少し進んだ後、ユウキに声を掛けた…

ユイ「おーい!私はここで待っているから。君も急いでこっちに…!」

そうユイが叫んだ瞬間ユウキの後ろからヒョウガが叫ぶように、そして話をし始める…

 

ヒョウガ「オイっ!待て。ユウキ!ちょっと聞いてけ。俺の話を。…。―やはり素直だな。後ろは向きつつも俺の前に言った事は覚えているんだなァ…?ハハァっ!…お前との話は飽きねぇぜェ…?ユウキ。…本題に入るぜェ…。先に行っておくがこの俺はお前ェ達の味方でもねェし別に『今は』敵でもねェ…だから、情けを掛ける必要性なんざねェんだ。だが、お前にこれだけは伝えたくてなァ…。この先、何方にせよ『この世界線』は変わっちまう…だが、お前達と言う存在はァこの先ぜってぇに必要になるだろぅ…だがしかし、同時に俺等ギルドヘルヘイムの高き障壁にもなる…今のお前等じゃ楽しめェ…だからァ。生かしておいてやんよォ…だが、もし、『あっちの世界線』で相争う場合は本気で殺しにかかるからこれだけは覚えて置けェ…。俺からの忠告は以上だァ…終わったからもう用済みだァ。失せろ…」

 

と冷たく投げ捨てる様に言い放つ…その口ぶりからまた逢うだろうと言う意味も込められている様だった。

ユウキは無言でうなずきその場を去る…それを後ろ向きでも気配が薄れていくのを感じ取ったヒョウガ。

その後、気を取り直すかの様に覇瞳皇帝に向き直る…

 

ヒョウガ「…待たせたな。覇瞳(カイザー)。てめェが待ってくれるとは…珍しい事もあるんだなァ…なァ?」

と覇瞳皇帝の事を略語で呼び始めた…すると覇瞳皇帝は何故か先程まで目を曇らせていた覇瞳皇帝の顔が突然赤く染まった…それは怒った時に出る赤では無く心情に想いが芽生えていた時に出て来る赤だった…

 

覇瞳皇帝「っ!?…し、しょうがないじゃない…?ワタシは今、お前に傷付けられて攻撃する位の余裕もないのよ…!?それに、私は覇瞳(カイザー)じゃなくて覇瞳皇帝(カイザーインサイト)!―ワザとかしら…?」

動揺を隠せていない覇瞳皇帝をみてヒョウガは笑い始める…覇瞳皇帝(カイザーインサイト)はそれを不快に思ったのか、怒って止める様に言う。

ヒョウガ「くぅ…アはッハハアハハハっ!!クフフゥ…!…やべぇ…腹がァ…ギャハハハァっ!!」

 

覇瞳皇帝「…っ!??な、何が可笑しいっ!!攻撃できないから上から侮辱する気?堕ちた者ねっ!!」

笑っていた事で覇瞳皇帝の顔が不機嫌になっていくのを見てヒョウガはここらで潮時と思い笑っていた理由を話し始める…

ヒョウガ「ヒィィ…フフッ…ふぅ…。いやいや、そんな事で笑った訳じゃないさァ…。お前にも物の分別と感情の揺らぎは有るんだなぁってェなァ…」

その事を言われ覇瞳皇帝は『ハッ!?』と驚きの表情をして赤面ながら全力で否定する。

 

覇瞳皇帝「―っ!??な!?そんな訳無いじゃないっ!!お前と私とて一緒にしてもらわないで欲しいかしら!?」

その返答にもヒョウガは笑い、覇瞳皇帝はまたも戸惑いと赤面を露わにする…

ヒョウガ「ギャハッァハハッ!!!クフッ!あははっ!だからァよォ…お前の行動自体が否定してねェよォ…ギャハハッ!!」

覇瞳皇帝「なぁっ!??何でよっ!どうしてっ!!とっくに捨てた筈の人想いの感情が…?くそっ!!」

覇瞳皇帝はその感情に苛立ちを込めて一人で話す。

 

それをみたヒョウガは覇瞳皇帝にこんな質問を投げかける…

ヒョウガ「…なぁ。お前ェ…どうしてそんなに人を拒む?…なぜ、‘神’になぞならなきゃいけねェ?―他にもっと別な事あるだろうじゃねェのか?なぁ?答えろよ」

その質問を投げ掛けると覇瞳皇帝は少し気難しい顔となる。

その後言葉は止まるも、決断した様で語り始めた…

覇瞳皇帝「…はぁ。この事は誰にも理解されないから話すつもりなんてなかったのだけれど…まぁ、ここまで追いつめられてしまえば話さないといけないわねぇ……。じゃあ、私が何で神になりたいかを話しましょうか…。」

 

覇瞳皇帝は思い詰めた様子になる。しかし、覇瞳皇帝は一度話した事は破らない主義なのかまた口が動き始める…しかし、徐々に感情を表に出ない筈の覇瞳皇帝に悲しみと言う感情が表に出て来る…

覇瞳皇帝「…っ。私はね。あの世界が憎いの。いっその事あの世界を滅ぼしたい位私はあの世界は大嫌いよ…特に愚かで馬鹿で下劣な人間共が。私が受けた仕打ち…貴方にはわかるかしら…?私はそのせいで、全てを壊された。人生を、仲間を、信頼を、感情を。挙句の果てには無責任に全部私に押し付けた。それ以降は誰も信用出来なくなった。生きている価値すらなくなってしまった。それならば、その元凶となった奴もろともゲーム内に閉じ込めて、私の思うがままに出来る神になれば、これまでの人生が無駄じゃなくなる。その上、ここは願いが叶うとも言うゲームじゃない?猶更、これを利用して全ての奴を私の思うがままに動かせられるようになれれば、ここまでで私を愚弄や侮辱した奴等にも復讐が出来る。…だから私は神になりたいの。ならなきゃ生きる意味も資格もないのっ!!くぅ…ううぅ…だぁから…私はここまで計画した…のぉ…うぅグスゥ…ぅぅ…」

 

話が終わると同時に覇瞳皇帝は泣き崩れてしまった…それもさっきまでの女王らしさを失い、代わりに一途な思いの故果ててしまい泣きじゃくる少女の様だった…

ヒョウガはその姿を見た後そっと側に寄り添ったヒョウガは覇瞳皇帝に語り掛ける様に慰める…

ヒョウガ「…はァ…?…はぁぁ。…ちィ!この俺がやる役じゃねぇだろうがァ…くそっ!……全くゥ…せっかくのォ、『覇道』を貫く奴が堂々と泣きじゃくっているんじゃねぇよォ…七冠(セブンズクラウン)の女王だろ?…女王は女王らしくしてろよぉ…!情けねぇなァ…」

 

覇瞳皇帝はその言葉に応える様に口を動かす…

覇瞳皇帝「グスゥ…ズズッ…。別にぃ…いいじゃない…。ズゥッ…。それに、わかっているわよぉ…お前に言われなくてもぉねぇっ…!グズズッ!!」

 

その後ヒョウガはさりげなく自身の過去を話し始める…

ヒョウガ「…。はァ…。…俺はお前と違い裕福でも貧乏でもない至って普通の生活をしている。いわば、普通の男子高校生だった。だがなァ…ある一点を境に俺は周りから遠ざかる存在になってしまったァ…。それが、やってもいねェ事を押し付けられてしまった。言わゆる冤罪って奴だなァ…。それを機会に俺に虐めや暴力を受ける始末。先生が助けてくれるゥ…?そんな事やる馬鹿で真面な連中…一人もなかったさァ…それもなァ?クラスの奴もそうだが担任の奴も奴だった…相当なクズでねェ…俺が虐められてんのに見て見ぬ振りして逃げやがったァ。それも上に報告もせずにだァ。マジでブチ殺したい位憎かったァ。クソ弱い自分を責めたさァ…虐めた奴等をやった分だけ1000億倍にして返したかったさァ…。だが、現実は現実。その場を凌ぎながらあの日は生きていた。そしてこのゲームだ。願いが叶うたァ黙っちゃいられねェ…迷わず飛び込んだ。そして、この世界はあの世界よりもずっとマシだった。やればやるだけ強くなるし、ゲームだから気晴らしにモンスターや他プレイヤーを殺しても大丈夫な世界…それが今ここで生きている世界だ。だから、お前と俺は似ているんだ。寧ろお前の願いを手助けしたい位にだ。だが、こうなってしまったんじゃ仕方ねェよォ…」

 

と長いながらも慰めと同時に自らの意思も示してくるヒョウガだった。

覇瞳皇帝「…?私と、同じ?お前が、私と似ている?…。そうねぇ…。だからお前と一緒に居ると調子が狂うのよね。気が合うからなのかしら…?ウフフ…」

ヒョウガ「クククッ…。そうだ。その顔だァ…その顔がお前らしさだァ…。俺にまた見せてくれるとはなァ…。だが、…。そろそろ時間な様だなァ…?世界の再構築が始まって来ている頃だなァ…。俺が巻き込まれる前にお前に頼む事がある。…聞いてくれるかァ…?」

と、そういえばと言う感じで切り出した話。その話を覇瞳皇帝はヒョウガにだけ初めて見せた雰囲気で親しげに聴いてくれた。

 

覇瞳皇帝「ヒョウガから話?何かしら?貴方からの頼み事、私のできる範囲でなら訊いてあげるわよ?」

ヒョウガは意外そうな表情を見せた後、ヒョウガは自身の頼み事を言い始める…

ヒョウガ「…。お前という奴はァ…。クハハッ…そうか。分かった。そんじゃ、遠慮なく頼ませて貰うぜェ…?俺からの頼みは三つだァ…。そんじゃ、一つ目ェ……」

ヒョウガの頼みを次々に聞いていく覇瞳皇帝…最後の頼みを聞いた所でヒョウガは再構築に巻き込まれ始める…

ヒョウガ「とォ…丁度いいなァ…?じゃあ、約束だぜ?絶対に守る事ォ…大丈夫だァ…お前の願いは俺と同じィ…いずれにせよ、俺の物になれば何もかもが上手く行くようになるから、あれが来るまではお前の政策に任せたぜェ…?」

と言い残しヒョウガは消滅する…

覇瞳皇帝は、胸を押さえ少し目を瞑り考えた。その後ヒョウガの言う『約束』を守る為行動をし始める…

覇瞳皇帝「…。ヒョウガの奴…。フフッ…本当にこういう感情になるのは久しぶり…。彼奴の約束もだけど、こればかりはヒョウガの約束を最後まで守り切らないとね…?こういう感情にしてくれて心まで開かせてくれたの…。ヒョウガのせいなんだから…キチンと責任取って欲しいわよ。全く…」

 

覇瞳皇帝は、全ての『この世界を書き換える為の作業』に取り掛かった…ヒョウガの約束は忘れずにその言われた事を先に終わらせてから世界を書き換え始める…。

 

しかしそれは、本来の筋書きとは全く違う方向に向いてしまっており、尚且つその方向は曲がり過ぎず『本来のシナリオの様に』動かせるようになっていた。

アメスはその事を見た途端急に血相を変えた。

 

それは、『彼奴』の終わり方を認めず、この私、『アメス』の終わり方をも認めない。それ故、全く『新しい終わり方』を望む集団がいる事が新たに判り、アメスはその集団の行動も視野に入れてユウキをサポートしていかなきゃいけないと強く思った瞬間であった…

 

 

To By Continued……




さて、いかがでしょうか?

本編とは全く違う部分がいくつもありましたね?

この後の物語は、シナリオを同じだが、何かが違うと言う
原作のプリンセスコネクト!:Re Diveのとは一味違うストーリーが
展開されていきます。

この青年の頼みとは。

アメスが『何故』危険視するのか…?
それは、次の話を見れば分かるでしょう…。

それでは、今回はここまで。

次の投稿をお待ちください。
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