異世界転移してきた姫騎士を助けたら俺がTSして騎士になった件   作:バソルト

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プロローグ

俺は今、夢を見ている。

話の最初に、こんな事を言うなんて変な話だ。

 

だが、あえて言おう。

 

この夢は少し……いや、大部分が変だ。

 

最初はその夢を、起きた順に説明していこうと思う。

 

 

俺はなぜか闇の中に立っている。

 

 

不思議と自分の姿はハッキリと見えるところが夢らしいが、そんな事で驚いてはいられない。

 

 

突然何の前触れも無く、目の前には巨大なバッタが立ち塞がった。

 

 

ここまでは普通の夢と言っちゃぁ、夢らしい。

 

 

 

巨大な何かに追われるだなんて、ごく普通の夢に起こる現象のひとつに過ぎない。

怖い夢の定番みたいなものだ。

 

 

それに問題はここからだ。

 

 

なにを思ったのか俺は身構える。

 

 

この時点で俺は、自分の意思とは無関係に体が動くことを理解する事となった。

自分の夢なのだから、自由に動けない事はある種、不快で気味の悪いある種、恐怖な訳だ。

 

 

決してビビってはいない。

 

だが今はそんなことを言ってられない。

 

 

それは何故か。

 

 

巨大なバッタがもう目の前まで来ているからだ。

謎の異臭と、鳴き声らしき不快を催す音が聞こえた。

       

 

早く覚めてくれ、寝起きが悪くても良いから。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

と、ここまでが一番最初に見たこの夢の感想である。

もう何度もこの流れを見ている訳で、いい加減、結果も解っている。

 

何度見ても怖いとか考えてはいない。いないからな。

 

俺は今、まさに巨大なバッタに食われそうになったその時。

 

 

体が謎の青白い光に包まれる。

 

 

巨大なバッタも流石にその光に怯んだらしく、一瞬動きが止まった。

 

 

隙をついて俺は、人間離れした跳躍で後方に下がると俺はそのバッタを凝視する。

 

その複眼を睨みつけ俺の中の良くある少年の息吹の奔流をほとばしらせる。

 

ここで俺は日曜朝のスーパーヒーロータイムヨロシクなカッコイイ姿になるものだと思っていた。

 

思っていたのだが、その理想は儚く散り去った。

 

 

長く延び、銀色に染まる髪。

 

膨らむバスト、大きくなるヒップ。

 

キュッと引き締まるウエスト。

 

 

勘がいい人はもう解っただろう。

 

無いものが出てきて、有るべき物が無くなった。

 

 

俺。いや、私。

 

性別が変身しました。

 

 

もっと分かりやすく言うと……

 

女の子になりました。

 

いよいよと言った所で、夢はここで終わる。

 

 

夢はあと、ワンパターンあるのだがそれは追々話すとしよう。

 

 

 

そろそろ起きるらしい。

 

まどろみが過ぎ去り意識が覚醒の時を迎える。

 

徐々に視界が白く染まってゆく。

目覚めの(とき)が来たようだ。

 

 

 

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