おっさんin幼女が魔法少女な世界で暴走する 作:親友気取り。
お礼になるかは分かりませんが、続編の投稿となるまでこちらで不定期とはなりますがおまけの日常編をお送りしたいと思います。
本編ではないので伏線、不穏は排し平穏なグダグダライフを送る予定ですのでご安心ください。
EX.1 プロフィールカード
我が名はリコちゃん。八神そのものだ。
色々あって小学校にはやてと共に入学したんだけど、やはり謎の美少女転入生とあってしばらく質問攻めが凄かったぜ。
あれが若さか……。
はやてへの質問攻めはアリサが捌いてくれてたから良かったんだけどさ、俺へのフォローが全くなかったのはどういう事だろうか。
美幼女ゆえに大変人気で大変だったんだぞ。
家へ帰った頃にはめっちゃ疲れた。
制服にシワがつくのを恐れずソファに倒れ込む。
「出身を聞かれてオラクルだのアンスールだの答えらんないからイタリア生まれになったり、翠屋で日本語の勉強してた事になってたり、追加設定が多すぎる」
オラクルって単語をイタリアに置き換えてたせいで、イタリアが混沌の産物になってしまった。ごめんね現地の人。
ちなみにはやてとの姉妹設定を何とか生かしたかったけど親戚が限界でした。
「リコちゃんが蒔いた種やし私らは何もせんでー」
「人はそれを見捨てると言う。それにプロフィールカードねぇ。小学校らしい文化というか流行りだ」
「それ知っとるん?」
「まぁな。世界は違えど地球はあったし」
鞄から出した一枚の紙には色んな質問がポップに書かれていて、俺の知ってるそれと同じだ。
おぼろげを通り越してほぼ消えてる前世の記憶だけど。
どう質問の数々を埋めていこうかペンを唇に当ててあざといポーズをする俺の手元を、はやてがはよ書けと眺める。
「……なんだよ」
「よく考えたら私もリコちゃんの事あんま知らん思うて。昔の話はよう聞くんやけど」
「そうか?」
「好き嫌いもこの前なんとなく聞いて初めて知ったし」
普段から質問しあったりしないもんな。
ちなみに俺の好きな食べ物はカレーと納豆、嫌いなのはシイタケ。
翌日にシイタケが食卓に並んだのは偶然だと思いたい。今が旬だし偶然な筈だ。
なおちゃんと食べました。残すのは失礼だからね。けど後で謝られたのはなんでだろうな。やっぱりワザとだったのかな。
翌々日はカレーだったので許した。
「好きなスポーツ、こだわりのもの……」
「何て書くん?」
「ご飯と洗剤」
横に座ったはやてに頭を叩かれた。
パクリネタはやめろというのは分かるぜ。
他は……。お、地球最後の日には何をするかってのもあるぞ。
これは簡単だな。オレは最後まで諦めずに戦うと誓うぜ。
「気持ちはわかるけどもう少し隠そな? もっと一般人視点で書かな」
どないしろと。
アークスは絶望的な戦いに、それこそ後がない戦いを何度も繰り返し立ち向かい勝ってきたんだぞ。
俺はもうアークスじゃないけど。
普通の女の子に戻ります!
「無難な感じの奴でええやん」
って言われても嘘は苦手なんだよな……。
いいや適当で。
「家族と過ごす、と」
なおその意味は共に戦うという意味どすえ。
嘘は苦手なら嘘は言ってない理論で攻めよう。
「というか、さっきのスポーツとかこだわりのものはどうなん?」
ああ、それか。
スポーツは……あれ、この世界に来てからやったことないな。
アークス時代はショップエリアでライブの待ち時間にサッカーはよくしてたけど。
「サッカーにしとくか。……あ、士郎さんが確かサッカーチーム引き連れてたような……」
これが切っ掛けで後に誘われたりしないだろうか。
歩き疲れたり足がもつれて倒れそうになったりがまだまだよくあるはやてを背負う時とかで充分実感してるんだけど、俺の身体能力は相変わらずクソ高いみたいだし。
地面を殴って捲って無理やりフェンス・オブ・ガイアできないかな。
気合いが籠り過ぎてファルス・ヒューナルの地面殴るアレが出ないか心配だ。
「こだわり……こだわり?」
「こっちの世界の一般的な小学生の回答をせなあかんでー」
「知ってるよ」
言われなきゃレアブ250とトラブ100の話したのに。
にしてもなんて答えよう。洗剤へのこだわりしか出てこないぞ。
何に対してのこだわりなのか一切ないし不親切な質問だな。
「よし分からんしスルーだ、次。自分にとってのヒーロー?」
えー、八神はやて。
「飛ばすんかい。てかなんで私やねん」
「はやて様がおらんかったらこっちの世界の生活がままならなかったし、なんなら最強暗黒オーラで地球も滅んでたし」
「ダークファルスの話はやめてや……」
「あー、わり。でもそれしかないからなぁ」
「じゃあ私の紙にはリコちゃんの名前書いたろ」
両想いだな!
「リコちゃんが男やったら惚れてたかもなぁ。抱っこしてくれる時とかしっかりしてて凄い安心できるもん」
「ヴィータも前に言ってたけど、オレからパパ味そんな感じる?」
「なんやパパ味て。──でも、お父さんが生きてたらこんなだったかなぁとは思うたりするで」
うぅ、はやてぇ!
「な、なんや」
無意識に今は亡き親の影を求めるその姿!
我が半身リコ・クローチェに家族とは何かを教えてくれたお前を苦しませるわけにはいかない。
ハイパーてんこ盛りエンペラーコンプリートな超絶美幼女のこの俺ちゃんで良ければ、いつでも良き父となろう!
「いや無理やろ」
くそっ!
俺はなんて無力なんだ……!
「じゃあオレはママになる!」
「何を言うとるん……? ほら次埋めるで」
流された。
「次は……趣味?」
はやてはいいなぁ、ノータイムで読書って書けて。
俺もゲームかアニメ鑑賞って書けるし入れたい所だけど、それだとインパクトが足りねぇんだよな。
「いやインパクトはいらんて。ただでさえ男口調な
へっ、お褒め頂き光栄だぜ。
「黙ってれば、を強調したつもりだったんやけど」
何か問題が?
ええ、やかましいことくらい自覚しておりますとも。ええ!
「うわでた」
何がうわか。
「で、どうするん?」
趣味は……うーん。
アニメと漫画とゲームでいいか……。
「見事なオタクなり」
「男子と話合いそうなんは分かるけど、あんまり意識させんといてなー」
「なんで?」
「リコちゃん自分の容姿の事一番わかっとるやん……」
?
ああ!
「リコちゃんまさか鈍い?」
んな訳あるか。鈍感系難聴主人公はどちらかっつうと嫌いだぞ。
俺に好意的を持った相手の存在が現れたら、変に意識しないように気が付かないフリをするかも知れんが。
「アホ!」
んだとオル゛ゥ゛アァ!
「ええかリコちゃん、きっぱり断らんとあいつら男子は調子乗るで!」
お前が男子の何を知ってるんだ。なんか変なの読んだろ。
今の所はメンズに惚れる心配も受け入れる予定もないから安心しろ。
「リコちゃん防御薄いからちゃんとせなあかんって言いたいんや」
心配はありがたいけど、DV男みたいなのも返り討ちに出来る我がボディだしなぁ。
「その辺はおいおいにしてさっさと質問埋めちまおうぜ」
「はぁ……せやな……」
なんかはやてが呆れた声出してるけどなんだろう。
俺、何かやっちゃいました?