おっさんin幼女が魔法少女な世界で暴走する 作:親友気取り。
「で、なんやこの状況」
「オレも詳しくは知らん。こいつらに聞け」
翌朝。
おはよーとのんびり挨拶したはやては固まり、増えた面々を俺の仲間と勘違いしたのかすっげぇキレてた。
責任をもってシグナムらに説明させた。俺は悪くねぇ。
「うーん、納得できんけど」
「せやろな」
「けどなー。なんか、納得しちゃうんよ」
この本のせいなーといい、昨日光っていたモタブの闇の書を机に置いた。
曰く、気が付くと所持していて夢に出てくるし気味も悪かったけど不思議と捨てる気になれなかったらしい。
「いや呪われてんじゃね?」
「そう思ったけどな、こうして誕生日に家族が増えるなら大歓迎や!」
「そのノリでおっさん拾うとかやめろよ?」
「あんな、流石にダメなことはわかるで」
といいつつザフィーラを撫でてるけど、それおっさんやで。ムキムキの。
「私達からしてみれば、リコの方がイレギュラーな存在なのだがな」
「そうね。リンカーコアもないのに魔法も使えるし」
ほう、消えろイレギュラーと。
やってみろ。アークスを兼任してイレギュラーハンターもしていた俺を倒せるかな。
「やめいや。ええか、私らは家族なんやし喧嘩はなし。したやつから追い出していくで」
「はやて様、あそこの喧嘩っぱやいシグナムと幼女枠を奪おうとしているヴィータを追い出してください」
「リコ、あんたとは短い付き合いやったで」
おかしくね? 剣とかハンマーとか持ったやつのが怖いだろ。
「いやお前も昨日どっからか剣だしてただろ」
「剣じゃねぇウォンドだ」
愛用のラヴィス=カノンを見せる。
レッドリングリコの名前とかけて手に入るまでは赤のセイバー迷彩着けてたけど、手に入れてからそれも必要なくなった。
ちなみにリコはたまたま前作の英雄と被っただけで、名前は社会福祉公社から来てるんだよ。見た目も似せてる。
キャラ再現の為に買った髪型のエターナルFレイヤーは高かった。普段と違うヘアカラー設定のできる
「綺麗……」
「だろだろ? これだけでオレの存在価値がある」
「売ったら幾らやろ」
「生活の足しにするんじゃねぇ! 出品不可だこれは!」
「冗談や。お金に関しては心配せんでええで、余裕ある」
おっきい一軒家に一人暮らしで、お金に余裕もある……だと……?
お金に余裕があるから安心して家で暮らせ……?
「本格的にゴミヒモだオレ。なんか仕事探そう……」
「見た目通りの年齢やないのに、外見のせいで仕事も見つからない。ぷぷっ」
「おい笑うなはやて。オレだってアークス時代はぶいぶい言わせてたんだぞ。めっさ稼いでたんだぞ」
主にクロトとビジフォンで。
「む。待て、確か翠屋って店でオレと同い年の子が働いてたな。縁もあるし転がり込んでみるか」
「激しく不安や。ええか、その性格で働いたら怒られるのは目に見えてるで」
「大丈夫だって安心しろよ」
実はというと、もう前世の生活はおぼろげにしか覚えてない。
代わりにこの肉体であるリコの記憶が浮上してきている。
つまり、転生と言うよりか憑依と言ってもいい状態になってきているのだ。
今残っているのはPSO2というゲームの知識と、アークスとして生きて戦い散ったリコの記憶。
大体、コミュ症だった俺がハイテンションで人に絡んでるの自体がそもそもおかしかったんだ。
元のリコの性格は公私をしっかり分ける真面目で信用できるタイプ。
よって、仕事を始めればスイッチが入るだろう。
たぶん。
働きたいんだけど、どうすか?
「昨日のいざこざがあったのに、今日はどうしたんだい急に」
「こんな見た目ゆえ働けずヒモニートなのは精神が死ぬ。縁もあるしここならいけるかなって」
「うーん。最近なのはも忙しいとはいえ、手は足りてるんだよね」
「そこをなんとか! 皿でも舐めますんで!」
「それはやめてくれない?」
翠屋は人気ゆえに忙しいかと思ったけど、今でもしっかり回ってるらしい。
厨房にはおかんが一人とカウンターにはおとんが一人。あとは3人の子供が手伝ってくれてるらしいけど、それで回してるのつよい。
「うーん、俺としてはなのはの友達を助けてくれた感謝もあるし。よし、桃子に掛け合ってみよう」
「オナシャス!」
面接の合否は明日また教えるのでと追い出された。
なぜだ、わざわざ混む時間を避けようと努力はしたのに。