どうでもいいんですが作者はアルティナちゃんとジンゴちゃんとユリア准佐とシード大佐とウォーゼル卿とマクバーンが好きです。
11 始まりの地
女はうずくまっていた。まるで赤子が母親の胎内で生まれ落ちるのを待っているように、膝を抱えて眠っていた。
男は眠る女を静かに見つめている。興味深そうに観察をしているようだ。
二人のいる空間は青く、静かな空間だった。ここは始まりの地と呼ばれる空間――のレプリカである。古代遺物の“力”が人々の住む場所に余計な影響を及ぼさないようにするための場所だ。
そこに、急いで近づいてくるものがあった。この場所に至るためには随分と長い階段を下る必要があるが、その者にとってはさしたる道のりではないようだった。
「ライサンダー卿!」
広い空間に響いたのは若い青年の声だ。背が高くて、肌の色は浅黒い。その青年はノルドの民だった。
「おや~?これはこれは、ウォーゼル卿ではありませんか。早かったですねえ。突然呼び出してしまってすみません。」
男が青年の呼びかけに答えた。
青年はどこか納得がいっていない様子だったが、男はそれを気にしていないようだった。
「これは一体どういうことでしょうか?」
詰め寄る青年を一瞥して男は涼しげな顔で青年の疑問に答える。
「彼女に関して、今現在、教会の見解は大きく二つに分かれています。
――彼女を塩の杭と同質のものととらえる見解と、そして彼女を
つまりどちらにせよ、彼女は人間ではないと考えているわけですね。」
「副長はどのように考えていらっしゃるのですか?」
「難しい問題です。
彼女は説明のつかない人智を超えた異能をもっています。
存在する流体の流れを操る異能。これは古代遺物ととらえられても無理もないような異能です。
そして調査の結果からゼムリアとは異なる文化圏の出身であることが明らかになりました。ご存じの通り、七耀教会はゼムリア大陸全土での女神信仰を根付かせたのですから、女神という存在を知らないなんてことはあり得ないわけです。まして彼女は一定以上の文明を持つ都市の神官であったとか。
個人的には、どんな神に仕えていたのか。女神以外の神とは何なのか?―――気になるところではありますが、今は置いておきましょう。」
「……」
「たとえ彼女に一切の戦闘能力がないとしても、どこかの組織に属されてその異能が悪用されてしまえば目も当てられません。現に劫炎という前例がある以上、教会としては野放しにすることもできないんですよ。」
教会と蛇の対立において、守護騎士と執行者が交戦したことは何度もある。僧兵庁の部隊が執行者に全滅させられたこともある。
蛇にこれ以上異能の脅威が増えるというのは教会にとって何より避けたいことだった。
しかし青年は男の説明を受けても意見を変える様子はない。
「だからと言って始まりの地で拘束する必要なんて…」
「ところで、ウォーゼル卿はどう思いますか?彼女は人間でしょうか、それとも古代遺物でしょうか?それともミリアム君のような、ホムンクルスでしょうか?」
「…見た限り、人間離れしているのは事実です。ですが、劫炎とは異なるでしょう。」
「人間に近いということですか?」
「というよりは、動物に近いかもしれません。人間ほどではないですが高度な知性を持つ動物は多数存在します。その魂が人間の体に入ったような感じにも見受けられます。」
「動物、ですか。なるほど。何度か彼女とは話をしていますが、確かに感情が少し単純なところは動物と呼んだ方がいいかもしれませんね。」
「ですが命であることには変わりがありません。やはりここは…」
女が身じろぐ。
二人は会話を中断して女を注視した。女は目を力なく開こうとして、しかし瞼が持ち上がらないのかしぱしぱと瞬きを繰り返している。
その瞳は不可思議な色をしていた。現実世界にないような色。
星の色、というのが近いだろうか。
男が女に声をかけた。
「―――お目覚めですか?」
「う……」
女が目を開いて、男と青年を視認した。きょろきょろと周りを見渡して不思議そうにしているが、男の姿を見て少し安心したのだろうか、親しげに声をかけている。
「トマス様ではありませんか。先ほどは女性が御一緒だったと思うのですが、あの方はどうかなさったのですか?」
「うーん、こうも疑われないと逆に罪悪感が湧いてきちゃいますねぇ」
「……(胡散臭いという自覚はあるのか)」
「???」
男は咳払いをして、状況を説明するべく優しい声で女に語り掛けようとする。槍を携えた男はただその横に佇んでいた。
「ニクスさん、おはようございます。ここは始まりの地。古代遺物を封印するための場所です。私はトマス・ライサンダーと申します。こちらの青年はガイウス・ウォーゼル。」
青年は男の紹介に合わせて軽く礼をする。
「異界からの来訪者に失礼をしてしまって申し訳ない限りですが、いましばらく私の話を聴いていただけると。まず前提として私たちは星杯騎士団という組織に属するものです。
早すぎた女神の贈り物とも呼ばれる、圧倒的な力を秘めた古代遺物を回収するのが主な役目です。女神の教えに沿って社会が乱れないようにするための実務部隊と思っていただければよいでしょう。
それで今回ニクスさんをこちらにお連れした経緯ですが、実はニクスさんがその古代遺物に認定されちゃったんですよね~」
「はい?」
女は男に聞き返した。
目を丸くして、ぱちぱちと瞬いている。男の言葉の意味が理解できなかったらしい。
男はその様子を受けてもう一度ゆっくりと、大切なところを強調して復唱した。
「だから、ニクスさんが古代遺物に認定されちゃったんです。なので騎士団はどんな手段を使ってでもニクスさんを回収する必要があったんですけれども、ちょっとその後の扱いでもめているところがありまして~。
あんまり身内で揉めるのもどうかと思ったので、私の方で身柄ごと一旦預かることにしたんですよ。」
「……えっと?つまりどういうことでしょう?」
「ニクスさんは、人間であることが証明されない限りこの始まりの地から出ることができなくなってしまった、というわけです。」
男の言葉を受けて初めて女の表情は悲痛そうにゆがめられた。
「それは困ります!私は大陸東部に行かないといけないのです。」
「ええ。聞いていますよ。ですのでウォーゼル卿をお呼びしたわけです。」
「??」
女はどういうことかと疑問に思い青年を見るが、青年は訳が分からないというように男のことを見ている。
そして男はまだ興味深そうに女を観察しており、結局三者の視線はまじわらないままいくばくかの時間が過ぎた。
***
「ユウナ!ちょうどいいところに。ちょっとこっちに来てくれないか?」
今日の部活動を終えて学生寮に帰ってきたら、ラウンジにいる誰かから呼び止められた。
この声は教官だ。声がする方を向くと教官の隣にはアルティナが座っている。
「どうしたんですか?もしかしてニクスから通信が?」
ニクスはARCUSの連絡先を知らないから分校に連絡すると言っていたけれど、もしかすると過保護な教官は何らかの方法で連絡先を教えていたのかもしれない。
「いや、通信自体はガイウスからだ。」
「ガイウス先輩?」
『やぁ、久しぶりだな。元気にしているだろうか?』
「え、え…いきなりどうしたんですか?アルテリアでお仕事なさってるって聞いてたのに!」
『それが少し事情があってな。まぁこういう訳なんだ。』
ガイウス先輩はARCUSを誰かに持たせたようだ。向こうのカメラは黒い何かを映している。
『ここを持って、こっちを向いてくれないか』
『―――?――――……』
『そっちじゃなくてこっち……逆だ。』
何だかARCUSの取り扱いに手間取っているようで映像がブレブレだ。
しばらくして映ったのは、一昨日にリーヴスを出発した親友だった。
「ニクス!?」
『あら?すごいですねえ……水鏡でもないのに遠見ができるだなんて、いったいどういう仕組みなんです?』
「ニクス!ニクスでしょ!?なんでガイウスさんと一緒にいるわけ!?」
『―――まさか聞こえているのはユウナの声ですか?もしかして今喋っているんですか?』
「そうよリアルタイムよ!ARCUSはすごいんだから!」
『すごい!人間の叡智ってすごいですねぇ!そこまでできるだなんて思っていませんでした。』
最先端の技術にはしゃいでいるニクスは珍しく大声を出しているが、できればこちらの質問に答えてほしい。
「ねぇニクスってば!どうしてガイウス先輩と一緒にいるの!?」
『ウォーゼル様と御一緒している理由ですか?実は私、電車を乗り間違えてしまってよくわからない場所についてしまったのですが、そこで助けて下さったんです。』
「電車を間違えた?それってお金とか大丈夫だったの?」
『皆さまお優しい方ばかりでしたから、何も問題はございませんでしたよ。』
「ほんとかなぁ~……」
疑わしいことこの上ない。誘拐犯やカルト教団のことでさえ「悪い方じゃない」と言い切ってしまうような人だ。
自分とは基準が違うみたいだから本当はガイウス先輩が助けに入らないと危険な状態ではなかったのだろうか?
「実際のところどうだったんだ?」
『少なくとも金銭トラブルは起きていなかったさ。少しばかり彼女に突っかかっている人間がいたからそれを仲裁したくらいだ。』
「やっぱり揉め事が起きていたんですね。」
『何ももめていませんよ。あの方とは少し政治のお話をしていたんです。』
『そうだったのか?』
「彼女の言い分は信じなくていいぞ。」
『そうだったのか……』
やっぱり。世の中には悪い奴もいると何度言っても覚えてくれないニクスもニクスだが、もうここまでくると一つの突き抜けた個性なのだろうか。
ガイウス先輩の話によれば、ニクスはちゃんと電車には乗れていたらしいが乗り過ごしてしまったらしい。先輩は任務で共和国の方に来た時にニクスが誰かと揉めているところに出くわしたのだとか。
「もう…本当にびっくりしたじゃない。全然連絡が来ないから電車が止まったのかと思ったのにそんなニュース入ってこないし!また何かに巻き込まれたのかと思ったでしょ!?」
『ご心配おかけして本当にすみません。ですけれど、心優しい方のお力もあってどうにかこうにか共和国に入国することはできました。
ようやく旅のスタート地点ですけれど、頑張ってみますね。』
ちっとも堪えた様子のないニクスはなんだかんだ言って肝が据わっていると思う。こういうところが大物の貫禄ってやつなのだろうか?(ニクスは故郷でたった一人の政治家だったんだって。本当かな?)
まぁこれからはガイウス先輩がいるから大丈夫だろう。騎士団はよくわからない謎の組織だけど、守護騎士として構成員を束ねているという先輩の実力は折り紙付きだ。
(散々お世話になっておいてこんなことを言うのは失礼かもしれないが、トマスさんという守護騎士の方はなんだか胡散臭かった。実力は確かなんだろうけど…)
「無理しないでね。何かあったらガイウス先輩を頼るのよ。ガイウス先輩、すっごい強いから!」
『そうなんですか?それは頼りになりますねぇ。』
『まだまだ修行中の身だが、さすがに放っても置けん。彼女を東部まで送り届けるつもりだ。』
「よろしく頼む。」
「お願いします。」
『アルティナまで…私、そんなに信用のない人間だったんですね?』
「危機管理については乳児に劣るものと認識しています。」
『そんな……』
『移動中、彼女の安全についてはこちらで配慮しよう。また折を見て連絡を入れさせてもらう。』
これで次の連絡までは一安心、といったところか。
『それでは、また次の連絡で。ユウナやアルティナもあまり無理をなさらないでくださいね?』
「それはこっちのセリフです。」
「ニクスは、面倒ごとに巻き込まれないようにあんまり首突っ込まないでよ?
―――そういえば、ニクスって大陸東部での活動はどこを拠点にするの?詳しいこと何も聞いてなかったと思うんだけど。」
『あら、言っていませんでしたか?まずは共和国を拠点にしているNGO団体にコンタクトを取るつもりです。首都のホテルに滞在しながらプロジェクトを提案したり、教会や支援団体を回ったりして活動方針を定めるつもりですよ。
それで思ったようにいかなければーーー』
「思うようにいかなければ?」
『単独で頑張ってみるしかありませんね!』
「要は行き当たりばったりってことじゃない!」
「不安しかないんだが…」
『大丈夫ですよ。人を助けたいという思いはすべての人が持っているものですから、きっと賛同してくださる方がいらっしゃいます。
悪いようにはなりませんからどうぞご心配なく。』
一体彼女の自信はどこから来るんだろう?賛同してくれる人がいたとしてもボランティア活動は資金や人手がいないと継続できないことが多い。
困難なことがいっぱいあると思うのに、ニクスはそんな不安をちっとも感じていないみたい。
いっそ羨ましくなるくらいの能天気さだった。
『――――♪―――♪――』
『あら、電車が来てしまったみたいです。』
『また連絡する!』
「ああ、よい旅路を。」
教官の言葉を受けてニクスは微笑んだ。彼女の微笑みはいつもきれいで、クロスベルの家族を思い出す。
あら、どうやって切るんですか?なんて戸惑っているニクスの手からARCUSは先輩の手に移り、通信は終了した。
「は~~っ、元気そうでよかった!でも先輩と一緒にいるなんて、ほんと奇妙な縁の子だよね。」
「同感です。数奇な運命が生まれつき決まっていたのかもしれません。」
「……(先日もカルトの騒ぎに巻き込まれたとか言っていたけど、まさかな)」
「教官?どうかしたんですか?」
「今日の晩御飯は何かと思ってね。」
「今日のディナーは新鮮野菜のハヤシライスだそうです。」
「どうしてアルが知ってるの?」
「レオノーラさんはごはん情報に詳しいんです。いつも教えてくれます。」
「へぇ。それは楽しみだな。」
忙しいけれど楽しい日々。大切な仲間たちと親友。
困難があってもきっと乗り越えられると今は心から思えている。
あの心優しい親友も、きっと自分なりに道を切り開いていくんだろうな、と思った。
私の親友。
年齢不詳の女の子。
実はマクバーンと同い年らしい。(って結局何歳なの?)
危なっかしいけどいっつも何とかなってしまうのが不思議なくらい、ちょっと変わっている。
私はニクスのことを純粋で、正直で、どこか幼い女の子だと思っていた。
疑うことを知らない優しすぎる女の子。
ニクスは自分のことを政治家だって言っていたけれど、私が知っている政治家は、もっと疑り深くて、狡猾だった。
だからニクスが政治家として長い時間を過ごしてきたことをどこか遠いことのように考えていた。
彼女が嘘をついたり隠し事をするだなんて思いつきもしなかった。
***
ARCUSの通信を切り、目の前で電車のドアが閉じるのを見送った。
リィンたちには電車が来たといったが、この電車に乗る予定はない。
自分たちはこれから、大陸東部ではなくある場所に赴くためだ。
まるで親友に嘘をついたような気分だ。すこし心に罪悪感が募る。
「心苦しいですか?」
ニクスの声がかけられた。
嘘をついているわけではない。共和国に行こうとするニクスという女性と出会い、これから一緒に行動することになった。間違っているわけではないんだが、そのままの真実というわけでもない。
「隠し事というものにまだ少し慣れないものでして…自分は不器用ですから」
「人には向き不向きがありますよ。あまり気に病まれないでください。」
「ありがとう。しかし意外でした。思っていたよりもお上手だ。」
まさかリィンも痴漢にすら怒らないニクスのような女性が隠し事をするとは思っていなかったのか、≪観の眼≫もごまかせたようで一安心だ。
彼女の様子を見る限り、嘘をついたこともないのではないかと思ったが存外そういう訳でもないらしい。
ニクスはにこにこと悠然と微笑んでいる。
「必要なことくらいは私にもできますよ。それにウォーゼル卿がお強いことを知らなかったのも、揉め事を起こしていないのも、これから共和国で活動することも、全て事実ではありませんか。」
「……それもそうですね。」
「リィン様たちにはいろんなことが片付いてから一緒に謝ることにしましょう?今は彼らのことについて考えなければなりません。
正直なところ、あなたほど風に愛された人間がいれば何も恐れることなんてないのかもしれませんが、共同任務――よろしくお願いいたしますね。」
彼女は軽く指を振るだけでゼオを呼び、肩にとめる。ニクスはゼオのことが気に入ったようでよく呼びつけていた。
何でもいくら愛しても何も言われないから、とのことだ。
ゼオはこれからのミッションに少し緊張しているようだったが、ニクスに体をなでられて随分リラックスしている。
なんだかんだと言って、心強い同行者だ。
彼女は人に疑われにくいという強みもある。交渉ごとに強いタイプだろう。
「ええ。必ず成功させましょうーー!」
(ちょっとした親心、というやつですよ。)
俺たちに任務を言い渡した副長の言葉を思い出す。
副長は始まりの地にニクスを拘束するべきではないという俺の意向と始まりの地から出て社会奉仕がしたいというニクスの願い、その両方を叶えるための方策を用意していた。
(私の≪匣≫やケビン君の≪魔槍≫もそうですが、守護騎士は認可のもとに古代遺物を
今は打診している最中ですが、ウォーゼル卿がニクスさんの異能をコントロールできることが示されれば、ウォーゼル卿の武装として任務に同行することができるでしょう。
潜入任務が言い渡されれば長期の外出も可能になるはずです。今のところ教会の意向に背かない形でここから出るためにはそれくらいしか思いつかないのですが、いかがですか?)
最大限の便宜を図ると言ってくれた副長の言葉にすぐに頷いた彼女は騎士ではなく
大陸東部で奉仕活動がしたい彼女にとっては望まないタイムロスだろうが、教会の意向ばかりは自分にもどうしようもできない。
始まりの地で監禁まがいの扱いを受けるよりは、外に出れる分だけましだろう。しばらくは≪外法≫絡みの任務も回さないようにすると言ってくれている。
しばらくすればまた彼女の待遇を改善するための策を考えてくれることだろう。
そういった交渉は副長に任せて、自分は任務を通して彼女の安全を確保する必要がある。
まずは任務を安全に終えることが最優先だ。
ホームに滑り込んできた電車に乗り込み、ボックス席に二人で向かい合って座る。
ニクスはのんびりと外を眺めていた。
これからどうなるか、予想もつかないが、ぼうっとしているようで案外本質を見抜くことに長けている彼女に意外と助けられるのかもしれない。
―――俺たちは古代遺物の回収任務のために、共和国西部へと旅立つのだった。
ちらっと他の方のプレイ動画見て閃の軌跡をやるかやらないか迷っていた時、あまりにもリィン君がモテることが最大のネックだったんです。
しかしリィン君ってそういえばエステル・ロイドみたいな明るい地の性格にヨシュア・レーヴェみたいな暗めの過去と母性を擽る特定方向の衝撃に弱いメンタルを有しててそりゃ女の子にモテるわって納得して買いました。
苦労してる感じの人間好きなのでⅢのリィン君とかミハイル少佐とかⅣのアリサとかすごい好きでしたね
Ⅳでマクバーンを好きになったのも自分勝手に行動してたけど一気に皺寄せのごとく辛い記憶が流れ込んでくるっていう場面にウッときたからです。
うーん我ながらわかりやすい