ダンジョンで受け継がれる絆と出会うのは間違っているだろうか   作:逢奇流

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c-エキストラステージ

「結局、ベル君は帰ってこなかったか……」

 

 ヘスティア、リリ、ヴェルフ、命、春姫は昨日から帰ってこないベルの探索状況の確認のため、居間に集まっていた。

 ヘスティアとベルをつなぐ恩恵はベルがまだ生きていることを告げるが、

 後はぼんやりとダンジョンにはいないということが分かるだけだ。

 

(ふざけろ……!)

 

 ヴェルフは自分が頼んだ使いの後に起きた出来事に、自責の念に苛まれる。

 そんな時に、ベルに託した封筒を焼け焦げた状態で見つけたときは心臓が凍るような錯覚さえ覚えた。

 

「ベル殿の目撃情報はありません」

 

「ギルドの担当の方にもお話をお伺いしましたが、ベル様は昨日は来なかったようです」

 

 ベルの行きそうな場所を回った命と春姫は成果が得られなかったことを報告する。

 手がかりがほとんど無い状態に焦る思考を抑えつつ、リリが口を開く。

 

「やはり、ヒントはヴェルフ様が発見した封筒のメッセージでしょうか」

 

 差出人欄が『ヴェルフ・■■■■』と、血で姓の部分だけ塗りつぶされた暗号と思しき細工。

 眷属たちはこれを、ベルによるメッセージなのではないかと考えた。

 

「これはヴェルフ様へのメッセージなのでしょうか?」

 

「あるいはヴェルフ殿に関する単語がヒントなのか……」

 

 春姫と命の言うように、このメッセージはヴェルフが関係する単語が答えだろう。

 鍛冶師、ヘファイストス、王国(ラキア)、鍛冶貴族……

 ヴェルフは自分に当てはまる単語を次々と並べていく。

 

「気になるのはヴェルフ様の名前ではなく、何故、姓を消したかですね……」

 

(クロッゾ)を消す……?)

 

 その瞬間、かつてベルに話した鍛冶貴族(クロッゾ)衰退の物語を思い浮かべた。

 王国(ラキア)が戦争時に精霊の森を焼き払ったことで、精霊の怒りを買ったクロッゾの一族は呪われ、

 ヴェルフが生まれるまで誰一人として魔剣が打てなくなった。

 

──姓を消す。

 

──クロッゾを塗りつぶす(消す)

 

 メッセージがこの逸話と関連しているように感じるのは気のせいか。

 

(メッセージがこの話を示しているなら、ベルの居場所は……)

 

 この逸話で居場所に関する言葉は『森』。

 このオラリオでそれに関連する場所は……

 

(【セオロの密林】か……?)

 

 太古にダンジョンからあふれたモンスターの子孫たちが多く生息する、オラリオから数刻も経たずに着く秘境。

 時折、友好派閥である【ミアハ・ファミリア】からの採取クエストで訪問する壁外の地である。

 ヴェルフの説を聞いたファミリアの面々はそれぞれの反応を返す。

 

 ──確かに【セオロの密林】で怪しい人影を見たという噂を聞いた。

 

 ──森と密林は厳密には違うのではないか? 

 

 結局、このままでは話を進められないと考えたヘスティアによって、ヴェルフの説を信じ【セオロの密林】に向かうことになった。

 

 

 

 

「あの人間から、エネルギーはまだ取り終わらねぇのか!」

 

 椅子を蹴飛ばし、ウルフ星人がワロガに食って掛かる。

 

「落ち着けウルフ星人。光の力の変換には時間がかかる。位相反転器官でもない限りな……」

 

 ワロガが冷静に答えると、その態度が気に入らないとばかりにウルフ星人の勢いが増す。

 

「こうしている間にもヤプールが俺たちの動きに気づくかもしれねぇんだぞ!」

 

「準備は最終段階に入っている。我々が警戒すべきはヤプールだけではなく、この世界の神々もだということを忘れるな」

 

 文明の発達した宇宙人たちが何故、強引な侵略を行わないか、

 それはこの世の理すら塗り替える超越存在(デウスギア)を警戒しているからに他ならない。

 

「中途半端に侵略しても、奴らに()()()()()()にされて終わりだ。故に奴らが我々に対応する間もなく計画を完遂する必要があるのだ」

 

 ワロガの言葉にウルフ星人はしぶしぶ引き下がる。

 その時、基地の外からモンスターたちの叫び声がひっきりなしに聞こえてきた。

 

「っち! 糞モンスター共が騒がしいな……おい! ファンタス星人‼奴らを追い払ってこい!」

 

 

 

 

「‼何者かが出てきましたが、人間ではありません……!」

 

 密林の中に隠されていた円盤を発見したリリたちは、付近に生息するモンスター・【ブラッドサウルス】の卵を円盤近くにぶつけた。

 案の定、怒り狂ったブラッドサウルスたちが押し寄せる中、円盤から出てきたのは肌が岩のようにごつごつした複数の人型の異形だった。

 茂みに隠れて円盤の入り口を見張っていた命の報告が、春姫を通じてリリに届く。

 リリは一瞬驚いたものの、すぐに怪獣と同じく別世界からの来訪者とあたりをつけ、冷静さを取り戻す。

 

「ベル様を救出するのが最優先です。無理に倒そうとせずにヴェルフ様たちがヘルハウンドを連れて来るのを待ちましょう」

 

 当初の作戦通りに動いてください。という伝言を春姫に届けさせる。

 やがて、ブラッドサウルスとは別方向から来たヘルハウンドの群れに異形……ファンタス星人たちが気づく。

 場は乱戦の体を成し混沌とし始める中、ヘルハウンドを擦り付けた後、大木の影でヴェルフが詠唱を開始する。

 

「【燃え尽きろ、外法の(わざ)】!」

 

 ヴェルフの魔法効果は対魔力魔法(アンチ・マジック・ファイア)

 対象に魔力暴発(イグニス・ファトゥス)を誘発させる魔法殺し。

 威力は対象の魔力に依存するため、地上の弱いヘルハウンドの魔力では爆竹程度の効果しかないが、今はそれで充分。

 

「【ウィル・オ・ウィスプ】‼」

 

 炎の魔弾を放とうとしていたモンスターたちが突如爆発する。

 突然のことに泡を食うファンタス星人たち。

 命はその隙を見逃さなかった。

 極東仕込みの忍の技を存分に発揮し、命は円盤内に悠々と潜入を果たした。

 

 

 

 

(!? 爆発……?)

 

 先のダメージと、宇宙人たちからエネルギーを奪われたことで、朦朧としていた意識が浮上する。

 宇宙人たちにさらわれたベルは聞こえる爆発音で混乱する宇宙人たちを見てチャンスと考え、怠さを訴える体に活を入れる。

 そして、幽閉されている牢屋の扉を破壊した。

 

「【ファイアボルト】‼」

 

 魔法に対する対策のされていない扉は簡単に吹き飛び、ついでに近くの見張りも吹き飛ばした。

 

(『エボルトラスター』や装備を取り戻さないと……ッ)

 

 部屋から出ようとしたベルは近くに人の気配を感じて身構える。

 そこに、忍装束の命が現れた。

 

「! ベル殿! ご無事ですか!?」

 

「命さん……そうか、来てくれたんですね……」

 

 ふっ、と肩の力を抜く。

 メッセージはちゃんと伝わっていたみたいだ。

 この部屋が分かったのは命さんのスキルである【八咫白鳥(ヤタノシロガラス)】で僕を探知したからだろう。

 

「ベル殿、これを装備してください。」

 

 命さんが差し出したのは、僕の装備と『エボルトラスター』だった。

【イシュタル・ファミリア】との抗争の時のように、作成時に神の血(イコル)が使われたヘスティアナイフから、眷属(ファミリア)の反応がしたおかげですぐ見つけられたらしい。  

 ありがとうございます、とお礼をしてそれらを受け取る。

 

「今のうちに……」

 

 命さんが言い終わる前に地震の様に地が揺れる。

 ここ最近、何度も味わった巨大生物が動く際の振動。

 僕と命さんは即座にリリたちの下に駆けだした。

 

 

 

 

 

「ビィィグアアアアァァァ!!!!!」

 

「な、怪獣が‼」

 

 乱戦の最中、突如雄たけびを上げて宇宙人・モンスターに襲い掛かる巨大な影。

 巨大な角を持ち、首元には錆のような緑青色の体毛、全身をびっしりと覆う鱗。

 3本の爪でモンスターを串刺しにし、醜悪な牙でファンタス星人たちを噛み砕いた。

 

「……いや、あれは怪獣ではない、超獣だ」

 

 仲間が(むさぼ)られているにもかかわらず、リーダー格のファンタス星人が冷静に分析する。

 

 超獣・オイルドリンカー

 殺戮兵器として生み出された生粋の邪悪。

 そんな存在が出たということは十中八九ヤプールが背後にいる。

 

(ゼットンはウルトラマンに倒されていない、こうなれば……)

 

()()を出せ」

 

「いいのですか? ワロガが黙っていませんが」

 

「いつから我々が奴の部下になった。構わん、やれ。」

 

 

 

 

「ヴェルフ! 何があったの!?」

 

 円盤から脱出したベルと命は魔法でかく乱していたヴェルフと合流し、状況を確認する。

 

「奴らが怪獣に襲われた! 一旦リリ助のとこに戻るぞ!」

 

 その時、円盤が突如2つに割れ、中から怪獣が現れた。

 その姿を見たときに、ベルは絶句した。

 先日倒したキングジョー(ロボット兵器)から、ゼットン(怪獣)が破り出ている。

 そう形容するのがふさわしい異形の名はぺダニウムゼットン

 ウルトラの星が産んだ最悪のウルトラマン・ベリアル。

 その因子により、キングジョーとゼットンを融合した最強の融合獣である。

 

「ピギアアアアアァァァァ!!!!」

 

 融合獣と怪獣が激突する。

 オイルドリンカーの白い爪とぺダニウムゼットンの赤い爪がぶつかり合い……オイルドリンカーの腕が引き裂かれた。

 絶叫とともに仰け反るオイルドリンカー。

 ぺダニウムゼットンはそれに対し、両腕にエネルギーを凝縮する。

 

『ぺダニウム・メテオ』

 

 オイルドリンカーも火炎放射で応戦するが、火柱はそれを容易く押し返しその体を粉砕した。

 爆発の光に照らされるぺダニウムゼットンはゆっくりとリリと春姫を見る。

 咄嗟に駆けだそうとするベルだったが、ダメージの残る体が思うように動かず、膝をつく。

 

(しまっ……リリ! 春姫さん!)

 

 ベルが手を伸ばす先でリリと春姫は手に握りしめる黄緑の短剣を同時に振った。

 瞬間、強烈な颶風(ぐふう)が怪獣を襲う。

 その勢いにぺダニウムゼットンの体は宙を浮き、仰向けに倒れた。

 あれは……クロッゾの魔剣? 

 

「魔剣じゃ怪獣は倒せないからな。なら、最初からサポートに特化したものを創ればいい。」

 

 ヴェルフはクロッゾの力が好きじゃない。

 はじめから壊されることが前提の魔剣を創ることが嫌で、名前も適当に決めてしまう。

 そんな彼が、あの魔剣を打ったのだ。どれ程心苦しい思いをしたのか。

 何も言えずに固まっていると、ヴェルフはいつものさっぱりした表情でベルに気にするな、と笑いかけた。

 

「言っただろ? 俺たちはお前を追い続ける。……だからお前はお前の目指すゴールを駆け抜けろ。」

 

 ヴェルフの言葉に胸が熱くなる。

 心の(よど)みが洗い流されるように、透明な感覚が僕を包み込んだ。

 

「っと、お客さんのお出ましか」

 

 円盤から、ワロガ、ウルフ星人、ファンタス星人等がこちらに向かってくる。

 威圧感すら伴う異形たちをみても、ヴェルフは飄々(ひょうひょう)としたまま大剣を担いだ。

 

「あの怪獣は任せた。だからベル……」

 

 ──あいつらは俺たちに任せろ

 

 ヴェルフの言葉に頷く、互いの獲物を見据えて背中合わせになる二人。

 ドン、とベルの背中をヴェルフが叩くと同時に、二人はそれぞれ駆けだした。

 ベルは走りながら、『エボルトラスター』を引き抜く。

 

「ああああぁぁあああああ!!!!!」

 

 刀身からあふれる光は、心なしかいつもより力強かった気がした。

 

 

 

 

 ウルトラマンに変身したベルを見たワロガは、ファンタス星人に激昂した。

 こざかしく弁舌を垂れようとしたリーダー格の頭を握りつぶし、中の機械部分をあたりのファンタス星人たちに投げつける。

 

「ぺダニウムゼットンを進化させろ!」

 

 ワロガの指示により、エネルギー光線が円盤からぺダニウムゼットンに照射される。

 エネルギーを受け取った融合獣は300M(メドル)以上の大きさになり、あたりに火球や電撃を走らせる。

 回避するので精一杯のウルトラマンにワロガは落ち着きを取り戻した。

 こうなってしまっては、最早隠し通すのは不可能。

 ならば、ウルトラマンを撃破後に速やかにオラリオを壊滅させ、主要な神々を抹殺するほかない。

 あのぺダニウムゼットン・エボルトならば、十分可能だ。

 

「始まったなぁ! まずはお前らから血祭りにあげてやる!」

 

 ウルフ星人が喜び勇んで襲い掛かる。

 それに対して、リリが咄嗟に動いた。

 

匂い袋(モルブル)です!」

 

 ブワッ、とあたりに煙が充満した。

 

 

 

 

(くっ……いつまでも持たない)

 

 ウルトラマンは迫りくる雷撃を垂直降下(テールスライド)で回避する。

 光から奪ったエネルギーを受けた怪獣の力は底知れない。

 中途半端な技を打ってもこちらが消耗するだけ。体力が不十分な状態で持久戦は自殺行為。

 ならば、一撃だ。

 

 ──リン、リン

 

 鈴音(チャイム)の音が密林に鳴り響く。

 蓄力(チャージ)はすでに開始していた。

 現在30秒のチャージ。

 

(必要なのは最大出力。それまでは回避し続けないと‼)

 

 姿は余計な消耗を極力抑えるためにアンファンスのまま。

 戦闘と並行しての蓄力(チャージ)など自殺行為だ。

 故に仲間(ファミリア)への援護はできない。

 でも……

 

『あそこはみんなに任せて、僕はここを任されたんだ!』

 

「シェア!」

 

 ぺダニウムゼットンの火球連射を紙一重で回避し続ける。

 ヴェルフの言葉を信じて、ベルは逆転の瞬間を待ち続けた。

 

 

 

 

 煙に視界を遮られる中、ファンタス星人の首筋に刃が走る。

 しかし、ガギィン‼という甲高い音と共に刀は弾かれた。

 

「!? まるで鉄のような……」

 

 必殺が弾かれたことに驚愕する命。

 生物に偽装したアンドロイドであるファンタス星人は、悪意に満ちた笑みを浮かべる。

 

「やはり下等な‼お前たちは我らの奴隷がふさわしい‼」

 

 手を伸ばすファンタス星人に、命は刀を捨てると跳躍。

 ファンタス星人の顔を両足で挟み込み、頭から地面に叩き込んだ。

 円月投(ミカズチ)、神タケミカヅチの名を冠するその技の威力は絶大で、その機械の頭を粉砕、沈黙させた。

 流れるように、ファンタス星人の残骸から離れると、命は苦無(クナイ)を投擲。

 匂い袋の直撃を受け、動けないウルフ星人の首筋を断った。

 

 ヴェルフはワロガと対峙していた。

 宇宙人の巨大化にはほんの僅かな隙が生まれる。

 一般人ならば何の意味もない数瞬は、ランクアップした上級鍛冶師(ハイ・スミス)には命とりだ。

 ファミリア最速のベルほどではないにしても、ヴェルフの俊敏もレベル2に恥じないもの。

 大剣を振り回し、ワロガを追い詰めていく。

 

「おのれ……巨大化さえすれば貴様らなど!!!!!」

 

「それを聞いてハイどうぞ、になるわけねぇだろうが!」

 

 しかし、ヴェルフには決め手がない。

 先ほどから、ヴェルフに春姫が魔剣を渡そうとしているが、その隙をワロガが見せない。

 千日手(せんにちて)

 膠着状態を破ったのは、光輝く鐘の音だった。

 

 

 

 

『溜まった!』

 

 ウルトラマン(ベル)蓄力(チャージ)を終えると同時に地面に着地する。

 同時にその姿をジュネッス・ホワイトに変化させた。

 そして、両腕の『アームドネクサス』を重ねる。

 雷のようなエネルギーが発生する両腕をゆっくり広げる。

 L字に組んだ両腕をぺダニウムゼットンの紫のエネルギーコアに照準した。

 

 ──3分の蓄力(チャージ)最大出力(フル・チャージ)!! 

 

『オーバーレイ・シュトローム』

 

英雄願望(アルゴノゥト)】により、限界まで強化された一撃は300M(メドル)のぺダニウムゼットンを飲み込む。

 展開したバリアーがガラスのように割れる中、これまで非生物的だった融合獣が絶叫を上げる。

 青白い光線は体中に巡り、ぺダニウムゼットンを構成する分子が分解されていく。

 ぺダニウムゼットンは爆発する間もなく体中を分解され、青い光の粒子となって砂の様に散って行った。

 

 

 

 

「なぁ! がっ……」

 

 あまりの光景に思考を停止させるワロガ。

 

「ヴェルフ様!」

 

 ヴェルフも思わず同様の反応をとりかけたが、春姫の声で我に返り魔剣を受け取る。

 

「さぁ! こいつで終いだ」

 

 紅い大剣を振りかぶる。

 ワロガがようやく反応するが遅い。

 

「烈進!!!!!」

 

 紅蓮の炎が驀進(ばくしん)する。

 ワロガは断末魔の叫びごと炎の中に消えた。

 

 

 

 

 急速に力を失う体がブラリ、と構えを崩す。

 糸の切れた人形のように地面に倒れこみかけたその時、彼を支えるものがあった。

 

「っとぉ! 大丈夫かベル」

 

「ヴェルフ……?」

 

 あまりの消耗にいつの間にか変身が解けたらしい。

 ぼんやりとする視界には、いつも兄のように思っている赤毛の鍛冶師の姿があった。

 

「あんまり心配させんなよ」

 

 そう言う彼の周りには、ファミリアの仲間たちが集う。

 だれも、欠けていない。

 人間よりも強大な存在ばかりだったのに、彼ら彼女らは逞しくこの戦場を生き抜いた。

 

「あぁ……よかった……」

 

 意識が遠くなる。

 無茶の代償に体が耐え切れなかったようだ。

 薄れゆく思考の中思った。

 心を蝕む過去の傷は消えてないけど、【ヘスティア・ファミリア】のみんながそばにいてくれれば、どんな困難とも向かい合える勇気がもらえる。

 そのことが、とてもうれしい。

 

 その日から、悪夢を見ることはなくなった。

 




 ベルとヴェルフの関係いいですよね。
 アニメ1期だと出番は割と後半なのに長年の親友みたいな空気で参加してるの。

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