最低最悪の魔王が征くのわゆ世界   作:バロックス(駄犬

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ゆっくりだけど進んでく


10.心のcancer

 四国の空を薄暗い曇天が覆っている。

 今にも降りだしてきそうにゴロゴロと雷が鳴っていた。

 

 

 香川にどこにでもありそうな通学路を一人歩く少年がいる。小学生くらいだろうか。

 傘も持たず、裸足のまま家出をしたかのような装いの少年の体全体には薄く、ノイズのようなものが掛かっている。

 

 

 その少年はゲーム病だった。

 隔離された病棟から抜け出してきた少年だった。

 

 

 やがてぽつり、ぽつりと降り出してきた雨降る空を一度見上げるが、少年は気にすることもなく歩みを続ける。

 そして赤信号の横断歩道を前にして立ち止まった。

 

 

 ゲーム病、四国の小学生でも嫌というほどテレビで聞いていた病気に自分がなってしまったことに少年は酷く驚いた。

 今の四国の子供達ならば、ゲーム病についてある程度の知識がある。

 

 

 酷い熱にうなされる。

 次第に立つこともままならなくなる。

 最後は自分の身体から怪物が生まれる。

 それが、世間一般の常識となりつつあった。

 

 

 ニュースでは一度、ゲーム病にかかった患者からバグスターという怪物が生まれる瞬間の動画が上がっていた。

 動画サイトにも投稿されて、数分後には削除されていたがネットで一度拡散した情報と言うのはなかなか消えない。

 

 

 四国市民の誰しもが思う。

 自分の中から怪物が生まれることが怖い、と。

 

 

 そしてこの少年も、自分の身体から怪物が生まれることに恐怖した者の一人だった。

 

 

 だけど、少年は自分から怪物が生まれて身近な両親や友人が襲われることを一番に恐れた。

 自分の事より、他者を心配する優しい心を持っていた。

 

 

 今、巷ではある噂が広がっている。

 ゲーム病にかかった人が自分で命を絶つと、バグスター怪人は生まれてこないという噂が。

 理由は分からないが、そうすれば自分は誰も大切な人を傷つけなくて済むんだと、少年は理解した。

 

 

 横断歩道の信号は赤だ。当然のように車が行き来している。

 だけど、この車(・・・)ではだめだ。小さすぎる。

 もっと、大きい車が良い。そう思っていると、右側から望んでいた車が来た。

 

 トラックだ。とても大きなトラック。

 あれにぶつかったらひとたまりもないだろう。

 多分、とても痛いんだろう。死んでしまうんだろう。

 

 

 

 だけど、自分が痛い思いをするよりも。

 大好きな両親や、友達が無事ならそれでいいという想いが一番強かった少年は、勇気を出してトラックの前へと飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 四国にゲーム病が流行し始めて、2週間が経つ。

 神樹による四国を守る結界が崩壊するとされるリミット3週間を迎える1週間前だ。

 

 

 時間が経過するごとに市民たちは不安に、不信感に、恐怖心に苛まれストレスを感じた四国市民はゲーム病を発症させる。

 

 日々ゲーム病患者が増加していく事で四国の大手から中小の病院は今日も窓口に身体の不調を訴える者が詰め寄っていた。

 

 

「す、すいません……昨日から体調が悪くて」

 

「熱っぽいんです……」

 

「め、眩暈がして……」

 

 

 ゲーム病の症状は既存の熱と症状が酷似しているため、実際に発症するまで判断がし難い。

 しかし、『疑いのある者は総じて隔離すべき』という通達が四国の大社と医療関係者から出ている。

 そういった微妙なラインの患者は放ってはおけず、しかしその結果が患者を収容するスペースを圧迫していた。

 

 

 そんな時でもゲーム病以外の病気や事故などで運ばれてくる患者たちもいる。

 通常通りの診察、手術、患者の世話などに追われていく病院側は常に医療を受けられない一般市民から非難の声を浴びる位置にあった。

 

 

「これで三件目です!いったいいつになったら診てくれるんですか!?子供が昨日から高熱なんですよ!?」

 

「診察を断って見ろ!訴えてやるからな!」

 

「何が医者だ!どーせ俺達のような低級市民よりも大社とかお偉いさんを優先して治療してるんだろ!」

 

 

 

 不安に駆られて、熱のある我が子を抱きしめる人。

 不満が爆発し、院内で怒声を響かせる人。

 医者そのものの存在が信じられなくなる人。

 

 

 3週間、未だに解決に至らないゲーム病に痺れを切らした市民たちの心の叫びだった。

 そして、それは現場で医療に従事している医師たちの心を容赦なく突き刺していく。

 

 

 現場にいる者達は最善を尽くしている。

 未使用の空き部屋を急遽改造して、患者用の寝室にしたりどうしても受け入れが出来ないときは各方面で空いている病院に問い合わせ、受け入れてもらえるように手続きをしている。

 

 

 対策は打った。しかし、結果と言うのは簡単に出る訳ではない。現に今も医者や大社などを糾弾する市民の声は止むことはない。

 

 

 

―――――『もう、無理だ』

 

 

 誰もが諦めようとしていた。

 主に若い医療従事者が。

 研修医や看護師が。

 

 

 かつてない大規模感染によるこの異常事態に直面したことにより若手の医師や看護師がキャパオーバーを起こしていた。

 

 

 身体を壊し、患者を救えない無力さに打ちひしがれ。

 『自分は一体、何のために医者になったのか、看護師になったのか』、それさえも分からなくなっている者たちが居た。

 

 

 荒れる市民、心折れる若い医者。

 解決案を出せない大社、疲弊する神樹と勇者。

 心と身体も平常を保とうとする力が誰しもが限界を迎えようとしていた。

 

 

 

 

 だけど、そんな時でも。

 医者(ドクター)が目の前の患者を放っておくことなど出来るわけがないのだ。

 

 

 

 

 人類は、医師は長い年月をかけて『病気』と言う存在と戦ってきた。

 バーテックスが襲来する前から。戦国時代から。恐らく、もっともっと前から。

 

 

 結核。

 黒死病(ペスト)

 コレラ。

 天然痘。

 

 人類に猛威を振るった『不治の病』と呼ばれる難病も医療は何年、何十年と年月を掛けてワクチンや治療法を生み出し、克服してきた。

 それには『絶対人の命を諦めない、救いたい』という医師たちの受け継がれてきた願いがあったから。

 先人たちの想いを積み重ね続けてきたその先に、今の医療がある。

 

 

 そして今日も。

 目の前で苦しんでいる患者を救うために戦う医者(ドクター)達がいる。

 

 

 

 もし、世界にヒーローがいるのだとしたら、それはきっと……彼ら(医者)のことを言うのだろう。

 

 

 

「――――――患者は、■■■■くん、8歳。交通外傷にて搬送中、腹部損傷が見られ重症です。各部位内出血の可能性あり、至急受け入れをお願いします!」

 

 

「緊急手術(オペ)の準備」

 

「バイタルサイン測定!」

 

「血圧低下、心音微弱!」

 

「くっ!出血も酷い、折れた肋骨が肺に突き刺さってる……しかもゲーム病も発症してる!?先生、こんな状況で手術(オペ)するんですか!!?」

 

 

 

 どんな逆境でも、決して諦めずに立ち向かい。

 

 

 

「大丈夫。絶対助けるから」

 

 

 

 人の命を救う、そんなヒーローに我々は守られている。

 

 

 

 

「医師たちが身をすり減らして頑張っているのに……我々大社が弱音を吐くわけにはいかない。急ぎましょう、日向(ひなた)審議官」

 

「はい。今こそ、我々『医療』と『大社』、そして『勇者』が力を合わせるときです」

 

 

 

 人間には困難に打ち勝つ力がある。

 戦っているのは勇者達だけではないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 白い寝室がある。

 外が薄暗い雲に覆われているせいか照明をつけていない室内は酷く暗く、不気味だった。

 『ゲーム病』である患者を一般の患者と引き離す為に用意された隔離部屋だ。

 

 常磐SOUGOと大社の職員である三好はその場所に足を運んでいた。

 

 

「ここが郡のいた病室か」

 

「ええ、もう本人は居なくなっていますが……」

 

 

 そこはもぬけの殻となっていた。

 本来ならここで療養をしているはずの少女はかれこれ2日間戻ってきていない。

 部屋の状態は千景が居なくなる直前までの状態を維持したままであった。

 飲みかけの飲料水と畳まれること無く置かれたベッドのシーツと脱ぎ捨てられた患者衣。

 

 

「我が魔王、目撃者の証言によれば。患者である勇者・郡様は私服に着替え、突然と姿を消したそうです。そう、まるで己の身を粒子に変えるように、一瞬で」

 

 

 郡千景の担当看護医が診察により訪問をしようとしたところで私服に着替えた千景の姿を見たらしい。

 声を掛けようとしたがその瞬間、千景は自分の身体をまるで光の粒のように変化させて隔離部屋から消えたという。

 

 

「バグスターだ。郡千景の身体からバグスターが生まれ、その身体を乗っ取られた……と、考えるのが妥当だろう」

 

「では、郡様は既に存在の消失を……」

 

「早まるな、三好。身体を乗っ取られただけでは死にはしない。急がなければいけないがな」

 

 

 バグスターは時に患者の肉体を乗っ取り、操ることも出来る。

 本来、戦闘時は患者の肉体から実体化したユニオン形態からバグスターウィルスを分離させるのがゲーム病の戦闘医療である。

 しかし、そのプロセスすらも無視してバグスターはいきなり患者の肉体から怪人形態となって現れることが多くなった。戦いを繰り返すたびに進化するバグスターウィルスの特徴だ。

 

 

「仮にも郡は勇者だ。ストレスをガンガン叩き込まれたくらいで、すぐに消えたりはしないだろう」

 

「そうでしょうか……勇者様は、郡様は他の勇者様とは少しだけ違う気がします」

 

「そうか?俺は勇者とはどんな攻撃を受けてもガンガン前に進んで敵を粉砕する戦車だと思っているぞ?」

 

「我が魔王。それは高嶋様と乃木様の事を指しているのならここだけの話に留めておいた方が良いですよ」

 

 

 にっこりと、恐らくだが仮面の下で笑みを浮かべて三好は続ける。

 

 

「大社の我々でも、勇者様の個人情報を完全に把握できている訳ではありませんが……郡様の場合、生まれが高知県の小さな村だったらしく。

 何が原因でかは分かりませんが、決して良い環境ではなかったそうで」

 

 

「……いじめか」

 

「彼女を導いた巫女から聞いた話なので、詳しくは分かりませんが恐らく」

 

 

 SOUGOは思い出していた。

 千景の無口で無関心であろうとゲームに没頭する表情の裏にある闇の部分を。

 執拗なまでに他者を遠ざけようと、攻撃的な口調になり。

 勇者としての訓練では稚拙ながらも這いつくばるような必死さを感じる。

 

 

 己が勇者であるのだと。

 己が勇者でなければならないのだと。

 強迫観念に近いものに突き動かされているようだった。

 

 

 勇者として、今の地位を失いたくない。

 周りからの劣等感を跳ね除けるように。

 他者からの拒絶を恐れるように。

 ただの人に戻りたくない、そんな悲痛な心の声が聞こえてきそうだった。 

 

 

 人間がそう言った心の闇をもつ原因となるのは様々だ。

 心の傷、外傷、育児放棄、イジメ……etc。決定づけることは難しいが、これらの中に彼女の心の闇を作り出した原因があるのは確かだ。 

 

 

「勇者様の中で、恐らく郡様が一番繊細。その心はガラスのように脆いかと。」

 

「そうか。高嶋と乃木が探しているとはいえ、あまり時間はない、ということか……三好、俺はヤツを探しに出る。お前も大社の何人かを捜索に回せ」

 

「仰せのままに、我が魔王」

 

 

 今も千景が精神的にストレスを抱える状況に晒されているのであればいかに精神性に耐性がある勇者といえど限界はある。

 早急な捜索と人員の増強を要請し、SOUGO自身もそのために病室を出ようとした、その時だった。

 

 

 

「な、なぁ!あんたら……!」

 

 

 扉の前で息を切らしながらSOUGOたちの前に現れたのは男性だった。

 しかし、酷く顔色が悪い。

 眼鏡をかけている目には寝不足からか隈が見られ、頬は痩せこけている。

 手入れの施されていない無精髭が目立ち、酒臭くも感じた。言ってみれば、清潔感に欠ける男だった。

 

 

「なんだ貴様……我が魔王に何か?」

 

「お前、大社の職員だってこと忘れていないか?」

 

 

 魔王と共にいるときは大社の人間ではなく、魔王の従者である。

 そう言って、SOUGOの前に立ちはだかる三好の立ち振る舞いはどことなくウォズに似ていた。

 男は慌てたまま三好の肩を掴んで、

 

 

「む、娘が……千景が居なくなったってのは本当なのか!!?」 

 

 

 その言葉に、SOUGOと三好は察した。この男が、清潔感もないだらしなさそうな男が郡千景の父親なのだと。

 聞けば、千景が四国を騒がせているゲーム病にかかり、戦線を離脱していると大社から家族として支えとなってほしい連絡を受け、男は遠くの高知県からやって来たのだという。

 

 

 なんとも泣ける話ではないか。二人は思う。

 娘の為に遠路はるばる、身を案じて飛んできたのだ。

 どんなに身なりが乱れていても、印象が悪かろうが彼も人の親であることに変わりはない。

 

 

 だから三好は言葉を改め、娘が居なくなったことに酷く動揺しているであろう千景の父を名乗る男へ諭すようにいった。

 今はまだ見つかっていないが、必ず見つけると。だから、安心してほしいと、娘の帰りを待っていて欲しいと。

 

「郡様の所在は未だ掴めておりませんが、大社総出で捜索を続けております。

 時間は掛かるかもしれませんが、どうか気を強く。必ず見つけ出して――――――」

 

 

 これは三好の配慮だ。

 娘である千景を思う余りにこれ以上男の気が動転しない為の三好の配慮だった。

 この時だけは大社としての三好の対応が光っていた。

 

 

「俺が知りたいのはそんなことじゃない!!」

 

 

 だが、男は三好の肩を掴で言ったのだ。

 

 

「アイツがもし見つからなくなって、死んだ扱いになったら……毎月俺のところに支払われてる援助金はどうなるんだ!なくなるのかッ!?」

 

 

 男から帰ってきた言葉は二人の予想を超えた信じられないものだった。

 

 

「千景のヤツ……!肝心な時に居なくりやがって……ふざけんなよっ!動けない母さんの世話を俺に押し付けて…っ!アイツの金が無くなったら、困るんだよ俺は!!」

 

 

 先ほどまでに抱いていた男の動揺は、千景が居なくなることで自分の懐に入る金が無くなってしまう事への動揺だった。

 とても娘を想う父親の像とかけ離れていた。

 この男は郡千景を、ただ金のなる木としか見ていなかった。

 

 

「あぁっクソ……ッ!!千景のヤツ、産んでやった恩を仇で返しやがって……ッ!!家が大変だっていうのに!」

 

「家……ご実家がどうかされたのですか?」

 

「これを見ろよ!」

 

 やり場のない怒りを、悪態をつくことで発散させるように男が渡したのはぐしゃぐしゃに纏められた数枚の紙だ。

 

 

『役立たずは消えろ!』

『無能勇者!!』

『ゴミクズ一家!!』

『村の恥!!』

『淫乱女!!』

『死ね!!』

 

 

 稚拙な字で、ペンで殴りかかれてたのは憎悪の言葉だった。

 

「こ、これは……」

 

「ゲーム病が始まってすぐだ!最近は毎日のように家に投げ込まれている!全部アイツのせいなんだ!」

 

 

 男は声を荒げて言った。

 

 

「全部村の奴らが陰で言っている事だ!歩いているだけで俺は蔑まれて、中傷されて……クソッ!!

 あんな村にこれ以上いて堪るか!! アイツが悪いのに!俺は悪くないのに!勇者のくせに、戦えないから!守れないから!クソがッ!!」

 

 

「お父様、落ち着いて――――」

 

「うるさい!!」

 

 

 三好の静止もただ煽るだけの要素だったのか、男が三好の身体を突き放す。

 両の肩をどん、と押されて三好は床に転がり込んだ。

 

 

「はぁ…っ、はぁ……っ」

 

「……」

 

「な、なんだよ…!俺に、何か文句があんのか!!文句があるのかよ!!」

 

 

 男を、SOUGOが冷ややかな瞳を向けている。

 だが視線を充てる、それだけでそれ以上は言わなかった。

 

 

 醜いと思った。

 これが人の親なのかと。

 娘よりも我が身の保身しか頭に無い、自分に非はないと言い切る、まるで『子供のような大人』の姿を見てSOUGOはそう思った。

 

 

 恐らく、とSOUGOは察した。

 この男が郡家の闇の部分を成す原因。諸悪の根源。

 

 郡千景の心に巣食うcancer ()

 

 こんな親の元で育てられて彼女が幸せになるはずがない。

 自分で産んだ娘を蔑ろにする親に育てられて、心に闇を抱えない筈がない。

 

 

 SOUGOはローブを翻した。

 まるで、この場に留まる理由はもうないと言わんばかりに。

 

 

「立て、三好。些事だ……行くぞ」

 

「はっ……我が魔王」

 

「お、おい!俺の質問に応えろよ、金の話はどうなんだよ!おい!」

 

 

 床から身を起こした三好は男を一瞥して、何事もなかったようにその場を去っていく。SOUGOもだ。

 残された男は何かと喚いていたが二人は聞く耳も持とうとしなかった。

 

 

「三好、暫く俺には話しかけるな……」

 

「我が魔王、もしやお怒りになられたのでは」

 

 

「フン、どうでもいい……ただバグスターの2、3体でも目の前に居たら真っ先に斬りかかりたいほどに、滾っている」

 

 

 

 病院の出口へと繋がる廊下を速足で歩きながら、三好は横目でSOUGOの顔を見る。

 自分と同じような、胸の中で滾るものがあるのをこの男も感じていたのだと、またしても三好は仮面の下で小さく笑みを浮かべた。

 

 




なんでcancerがカニと同じ言葉で使われているのか。
古代ギリシアの医者ヒポクラテスが最初に癌をカニと例えたそうで。紀元前の古代ギリシアの乳癌などの身体の表面からわかる病気の場合、癌を切り取ってそこにたいまつを充てる外科医療が確立していたそうな。ヒポクラテスは切り取った癌のスケッチを取っていて、それがカニのようだったと記述しているそうです。進行した乳がんがカニに見えたのか、切り取った乳がんの断面がカニに見えたのか、諸説あるらしいですが癌とカニを関連させたのは事実だという。


つまり蟹座は世界の癌、女の敵……切除しなければならない。誰か天才外科医を呼んでくれ!

授業、終わり。
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