最低最悪の魔王が征くのわゆ世界   作:バロックス(駄犬

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再投稿です。


13.始まるcarnival

 夕焼けの日差しをまぶしく感じながらも、千景は道を歩く。

 整った黒髪、透き通るような白い肌と幸薄な表情が良く似合う少女、郡千景は自分が生まれた地元の村を見回した。

 

 田園に囲まれた細い道。

 電柱、遠くには畑とまさしく田舎と呼ぶにふさわしい『何もない』世界が広がる。

 いつもなら、バスを使って長時間の移動によって気疲れを起こすはずが、バグスターの瞬間移動能力のおかげでそういったものを感じなかった。

 

 

「あなた……ここで私に何をさせようっていうの……」

 

 

 自身の身体でナリを潜めているバグスターはその問いに応えず、黙ったままだ。

 ジェミニバグスターは千景が生まれたこの場所を人生の終末の場所と決めた。

 

 ストレスを与えるためならばいくらでも方法があるはずなのに、香川から飛び出してわざわざ故郷の高知へ戻る理由が分からなかった。

 

 

 分からない故に、千景は一度自宅に戻ることを決めた。

 その道中、千景は村民たちとすれ違いざまに不可解な言葉を聞く。

 

 

『おい、アレ…』

『かえってきた……』

『ほんとだ』

『いったいどのツラ下げて……』

『アレがちゃんと戦って守れないから私達の暮らしに影響が出てるのよね』

『ロクでもない親から生まれた女ですもの。今更何言ってんの』

『それもそうだけど』

 

 

 住民が小さくヒソヒソと話をしている内容が聞こえた。

  

 怒りを表したかのような。

 憎悪を表わしたかのような言葉を耳にした。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()その場から走り去った。

 

 

 以前は違った。

 一度帰省した千景を両親や村人は心温かく迎えてくれたのだ。

 

 郡千景を勇者として、四国を守る英雄として。

 市長が、商店街の店主、自分を虐めていた子供から大人まで皆、千景を神を崇めるかのような目で見ていた。

 

 だが、今はそれがない。

 今の住民たちは帰ってきた千景を温かく迎え入れるような言葉を掛けることも無ければ、こちらを一度見てはその場を逃げるように離れていく。

 まるで以前の形に戻ったかのような雰囲気だった。

 異様な空気が、村全体に広がっていた。

 

 

 その理由を、実家に帰った千景は理解することになった。

 

 

「なに、よコレ……ッ」

 

 

 千景の家は小さな一軒家である。

 以前は父と母、千景の三人で暮らしていた家だ。

 病床の母は既に市内の大きな病院へ移して、この家には千景の父がいる筈だが今は居ないらしい。

 

 

 その家はどこからどう見ても平凡で、特徴もないただの家だったことを千景は一度目の帰省で記憶していた。

 少しだけ違うのは勇者である自分を褒め称え、応援する人々からの手紙や花束、声援を送る人々が並んでいたくらいか。

 

 だが、今はどうだ。

 

 家の敷地を跨ぐ門に何十枚の張り紙があった。

 びっしりと、壁のコンクリート部分を余すことなく埋め尽くしていた紙には拙い字でこう書かれている。

 

 

『役立たずの勇者』

『死んで詫びろ』

『私達の日常を返せ』

『クズ一家』

『出来損ないの娘の親も出来損ない』

 

 

 心無い言葉、では済まされない憎悪に満ちた言葉の数々。

 言語が刃となって、千景の心を斬り刻んだ。

 身体に痛みはないはずなのに、心が悲鳴を上げる。

 

「だれが……こんな、こと……」

 

 見当はついている、が。

 本当にそれが真実なのか千景は信じられなかった。

 足元がふらつきながらも張り紙を剥がし、漸く家の中に入るも家の中の状態も酷い有り様だった。

 

 

 室内は荒らされ、あらゆる物が倒されている。

 タンスや机の引き戸が開かれ、父の衣服や千景の私物が散乱している。

 実家に帰省して後から消化しようとしていた積みゲーも、パソコンも残らず壊されていた。

 壁に額縁で飾られた絵は住民から贈られた名画である。それが額縁ごと破壊され、絵は切り刻まれていた。

 

 台所の窓が壊され、開け放たれているのを見るに誰かが侵入してこの家を荒らしたのだ。

 

 

 それも一人ではない。

 床に付着している足跡の数がそれを否定する。

 土足で入ったとされる足跡はどれも靴の大きさが異なっている。

 大きさからして、大人だけでなく子供も入り込んでいることが分かった。

 

 

(あぁ……そうか)

 

 

 千景の中ですれ違った住民たちが口にしていた言葉と、村全体に広がっていた空気と自分が感じていた違和感が線となって繋がっていく。

 

 

(あいつらが……やったんだ……)

 

 

 村の住民たちがその犯人だということに千景は気付いた。

 

 

 村人たちは勇者として千景を崇めていた。

 一部は本当に敵を倒した神様のように見ていただろう。 

 四国を守ったカッコイイ英雄だと尊敬していただろう。

 

 しかし、大部分は心からの感謝ではなく、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

『勇者様!この花を受け取ってください!いやぁ美しき勇者様!あなたにお花は良く似合う!』

 

 〝汚らしい女だな〟と言っていた花屋は千景に高級な花を贈り。

 

『勇者様!商店街に来ましたらぜひとも私の店にいらしてください!サービスしますよ!』

 

 〝お前に食わせる肉はない〟と店の商品を買わせなかった肉屋の店主は好待遇を約束し。

 

『ねぇ、私達小学校の頃からの友達よね!?これからもずっと、ずっと友達だよね!ズッ友だよね!』

 

 クラスで男子と結託して暴力や衣服を焼いて、髪と耳をハサミで切った女子生徒は友達面して保身に走った。

 

 

 甘い言葉で懐柔し、篭絡させるように。

 幼いころから虐げられ、他者からの評価と、愛に飢えていた千景はずぶずぶと深みに嵌り、心を開いてくれた。

 

 

―――――私は……価値のある存在ですか……?

 

 

 住民たちは互いを見合って確信を得て、彼女からの信頼を心から勝ち取る為の言葉を口にする。

 千景にとって、甘い、甘い毒を染み込ませた(言葉)を打ち込んだ。

 

 

『ええ!だってあなたは勇者ですから!!』

 

 

  

 それが嘘だった。

 何もかもが、千景のご機嫌を取るための嘘だった。

 

 

「うぅ……ぁぁ…ッ」

 

 

 床に蹲った千景は拳を握りしめて、床へ叩きつけた。

 結局は良い様に使われていただけだと。

 自分の境遇は何一つ改善されていなかったのだと。

 

 

『土居と伊予島は無能。勇者は無価値、慈悲はない』

 

 

 床を叩いた衝撃で倒れたタンスの上から書置きされていた紙の内容を見てはその紙をぐしゃりと鷲塚んで潰した。

 

「必死に戦ったのよ、皆、今も戦ってるのに……こいつらは、なんでこんな事が出来るの!!」

 

『これが人間の本質よ、よーく分かったでしょ?』

 

 千景の脳内でジェミニの言葉が響く。

 

『勇者が苦戦するようになったら、こうやって手のひら返し。

 村のやつらにとってアナタは甘い言葉をかけたらすぐに尻尾を振ってくれるチョロい女だったわけ』

 

 

 自分の事と、大切な仲間を貶された怒りが千景の心を支配していく。

 殺意の闇が、どす黒い何かが胸の奥を満たしていくのが分かる。

 

 

 衝動のままに、千景は飛び出した。

 涙を拭う事もしなければ、靴を履くこともせず玄関を出た先で。

 

 

 4、5人の女子中学生が門に新しく罵詈雑言が書かれた紙を張ろうとしているのを見て、飛び掛かった。

 

 

「あああああああああああッ!!!」

 

「えっ、な、なに―――がっ!?」

 

 

 一直線に、先頭に立っていた女子生徒の制服の胸倉を掴んだ千景は勢いのままにその少女を投げ飛ばした。

 不意打ちに近い状態で行われた千景の攻撃に呆気にとられた少女は肩から地面に転がる。

 

 

「ふざけるな……!!おまえが、お前たちが……ッ!お前たちの方こそが……ッ!!」

 

 千景は女子生徒をマウントを取る形で圧し掛かると胸倉を掴んで引き寄せ、叫んだ。

 

 

「お前たちの方こそが……無価値だッッ!!!」

 

「やめろ!このクソアマ!!」

 

「抑えろ!黙れっつーの!!」

 

 

 慟哭に近い叫びをあげる千景の身体を残っていた女子生徒が数人がかりで抑え込む。

 今の千景は勇者としての機能を抑えられている為、身体能力は一般の少女の力しかない。

 

 戦闘訓練を受けていた千景でも、怒りで状況を確認できていなかったこと、千景に敵意を持った女子生徒が4人も居たことが絶望的に噛み合わさり、すぐに動きを抑えられてしまった。

 

 

「はなせ……っ、この、このっ!!」

 

「黙れって言ってんだろ!!」

 

 

 羽交い絞めで拘束され、脚と腰に一人ずつ絡む少女が必死に千景の動きを封じる。

 

 

「アンタが……悪いんだろうがぁ!!」

 

 

 最初に千景に投げられた女子生徒が、千景の頬を叩いた。

 

 

「勇者だから何をしても許されるッて思ってんのかよ!

 自分が偉くなった!と思ったのか!?調子のってんじゃねぇ!!」

 

「がっ……ぁ!!」

 

 

 もう一人の少女の膝蹴りが、千景の腹部にめり込んだ。

 当たった所が溝尾だったために、激痛と吐き気が同時に襲う。

 

 

「こんなところいないでさぁ!さっさと化け物と戦えってんだよ愚図!ノロマ!」

 

「やっぱりテメーは昔っから変わんねーな!!」

 

 

 平手で顔をぶち、グーで頬を殴る。

 蹴りを腹に何度も見舞い、それを繰り返す。

 何度も何度も。少女たちは動けない千景を攻撃する。

 

 

 やがて千景の顔は腫れあがり、殴打によって口の中が切れたのか血が一筋垂れていた。

 直ぐに病院にも連れて行かなければいけない酷い有様だ。しかし、それでも、

 

 

「ころ……すッ! おまえら、みんな……ころしてやる……ころして、やる!!!」

 

 

 それでも、千景は気絶もしなければ泣き叫ぶこともない。

 心の中で憎悪の炎が勢いを増していく。殺意の感情が育っていく。

 

 

 その激情と収まることを知らないストレスが千景のゲーム病を進行させた。

 

 

「うそ!こ、コイツ……ゲーム病だ!」

 

「勇者が……ゲーム病!?」

 

「だから今までテレビに出てなかったんだ!!」

 

「た、たしかゲーム病って、怪物がでてくんだよな!?そうだよな!?」

 

 

 攻撃する女子生徒も、拘束している女子生徒も千景の身体がゲーム病特有の全身にノイズが掛かる姿を見た。

 

 女子生徒たちは拘束を解き、千景の身体を突き飛ばす。

 まるでばっちいモノを触ったかのように執拗に身なりを祓い、ゴミを見るような目で千景を見た。

 

 

「な……!お、お前たち、勇者様になんてことを!」

 

 

 その時だった。

 たまたまその場所を通りかかったのか大人の男性が血相を変えて千景の場所まで駆けていく。

 男は千景の状態を見て絶句した。

 ボロボロになった服に、傷ついた顔と口からの流血。

 少女たちが千景を攻撃したのは明らかだった。

 

 

「こんなこと大社に知られたら……いったいどんなお咎めを受けるか……!!」

 

 

 だが、そんな事よりも。

 目の前の少女が寄ってたかって暴行を受けている事実を男は無視し、あろうことか自分たちの身の安全を心配していた。

 

 

 子供が犯した悪行を、大人が律する。

 そんな当たり前な事すら、この男はしなかった。

 男だけではない、恐らくこの村に住む者たちは全員、今の状況を見たら、誰もが同じことを言うだろう。

 

 

 この村は何一つ変わっていなかった。

 閉鎖された田舎故か、悪しき風習によるものなのか。

 大人子供には一般的な道徳と言うものが欠片も備わっていなかった。

 

 

「こいつ……ゲーム病だ!!」

 

「なに……!?」

 

「おじさん!どうしよう!怪物が生まれちゃう!皆死んじゃうよ!!」

 

 

 少女は今にも泣きだしそうな憔悴しきった顔を浮かべていた。

 郡千景はゲーム病。その事実を知った男はそれだけで目の色を変える。

 

 

「よ、よし!分かった、今から人を呼んでくる!お前たちはすぐに逃げろ!!」

 

 

 男がそう言うと、少女たちは千景を放り出し、一目散に逃げだした。

 その時男が少女たちに掛けた言葉は紛れもなく、少女たちの安全を心配した一言だった。

 子供を守る、大人のあるべき姿だった。

 

 

 その優しい行動を、なんで私の時にはしなかったんだろう?と、千景は思った。

 虐めた人(あの人達)と私、同じ人間なのに、何が違うの?と千景は思った。

 

 

「あぁ、そっか……私、〝人〟ですらないんだ」

 

 

 

 やがて、数分としない内に人が集まってくる。

 大人の男も女も、小学生も中学生も関係なく、千景の周囲を満たしていた。

 

 

 あるものは木の棒を持ち。

 あるものは鉄パイプを持ち。

 あるものは鍬を持っている。

 

 

 敵意の視線を感じる。

 獰猛で手の付けられない獣を見るような目で誰もが千景を警戒していた。

 

 

「いたぞ!ゲーム病の女だ!」

「やっぱり噂は本当だったんだ!!」

「どうする!!化け物がこの場所で生まれたら、人を襲い出すんだろう!?」

 

 

 千景を囲うように、ぞろぞろと集まってくる。

 ゲーム病の進行でいつバグスターが生まれてくるか分からない住民たちは手に持つ獲物をただ構えるばかりだった。

 

 

「……こ、殺そう!!」

 

 

 群衆の中、一人の住民の声が上がった。

 その声を発したのはあの虐めていた女子生徒だった。

 

 

「私、ネットで見た!ゲーム病の患者が死ぬと、バグスターは生まれなくなるんだって!!」

 

「なんだって、本当かいそれは!!」

 

 

 現代っ子はネットの知識に踊らされるのが常だが、今だけはその知識が働いていた。

 ゲーム病患者がその命を失うと、患者の肉体からバグスターは生まれてこない。

 

 

 そして、これは完全体に至る前の不完全なバグスターにも当てはまる。

 つまり、未だにジェミニは千景の存在力を奪い切れていないため、この場で千景が命を落とした場合はジェミニも一緒に消えることになる。

 

 

 絶望的な状況を打開する希望が見つかった場合、人はその希望に縋りたくなるものだ。

 

 

 今、この場にいる誰もが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という希望を見つけた。見つけてしまった。

 

 

「よし、やろう!殺るしかねぇ!」

「俺達の手で村の皆を守るんだ!」

「子供と女は下げろ!あぶねえから!」

 

 

 普通の人間がこの状況を見たら、同じことを思うのだろうか。答えはノウだ。

 これはこの村だけの常識。世間の理から外れてしまった隔離された世界。

 

 

 自分達の命を守る為なら、一人の少女の命を奪う事を厭わない。

 その考えを、誰もが共有していたのである。

 

 

 住民たちは悪意を以って殺そうとしているのではない。

 千景を殺そうとする行動理念には家族を、人々を必死に守ろうとする『大人が大切な人を子供を守ろうとする正義感』で殺そうとしている。

 

 

 この正義が、時には世の中の常識を覆す厄介なモノのだ。

 住民たちはこう思っている。

 

 

 『仕方ない』とか『ごめんよ』ではなく。

 『アイツは悪だから殺されて当然』というものが。

 

 

 誰かが言った。『正義の為なら、人はどこまでも残酷になれる』、と。

 今まさに、罪なき少女に対して悪意ではなく、民衆の善意が命を奪おうとしていた。

 

 

 その光景は、中世に行われていた『魔女狩り』によく似ていた。

 

 

「おい!殺るぞ!」

「死体は残すな!どうする!!」

「ウィルスはバイ菌だろ!熱でイケねぇか!?」

「ガソリン持って来たぞ!」

「よし、家もろとも焼いちまえ!!」

 

「殺せ!殺せ!」

「魔女め!死ね!」

「魔女を吊るし上げろ!」

 

 

 赤いポリタンクが見えた。 

 ガソリンが入っているソレを持った男が千景の家の敷地に入り込む。

 

 ここに居てはマズイ、と。逃げなきゃ、と千景が立ち上がり逃げようとするが少女たちから受けた暴行が思ったより酷かった為か、走ろうとしたところでよろめき、地面に倒れ込む。

 

 その千景を武器を持った男たちが囲んだ。

 

 

「あ……」

 

 

 殺意の視線が千景を射止める。

 もう逃げられない、と千景は悟った。

 

 

(私の……私の人生、こんな惨めな人生だったなんて……)

 

 

 諦め、絶望した千景の瞳にはもう生きる気力が残っていなかった。

 住民が一斉に武器を振り下ろし、少女の身体が無残に肉塊にされる瞬間。

 

 

 

 

『さぁ、そろそろゲームを始めましょう』

 

 

 ジェミニバグスターが寸でのところで千景から分離して、迫りくる武器をその大鎌で払った。

 突然現れたジェミニバグスターの存在に住民たちが困惑する。

 

 

「う、うわぁ!出たァ!」

 

「ば、バケモノ!」

 

『バケモノ、ね。一体どっちがバケモノなんだか。

 まぁいいわ、私の身体を可愛がってくれたお礼に特別な体験を見せてあげる……とっても刺激的な事よ』

 

 

 ≪GACCHAN≫

 

 

 右腕のガシャコンバグバイザーを翳し、ジェミニはストックしていた完全体バグスターの1体をその場に放出した。

 明るい、カラフルな色を基調とするその怪人はジェミニと同じ体形の女性型だった。

 

 

『ドレミファビート、いきなさい』

 

 

 ゲーム『ドレミファビート』の怪人態、『リズムゲーマー』がジェミニの指示通りに腕を振るい、その手から音符をまき散らした。

 リズミカルな音楽(ミュージック)共に音符が村人たちに向かっていく。

 

 アップテンポの曲調ながらも難易度がやや低い楽曲なのか、シャボン玉のような速さで音符は動いている。

 

 

「な、なんだよこれ!」

 

 

 一個の音符を男が手で触れた瞬間、音符が奇妙な音を鳴らした。

 そして、次の瞬間、

 

≪BAD!!≫

 

 

「ぎゃんッ!?」

 

 

 まるでクイズの不正解音のようなものが流れるのと、()()()()()()()()()()()()()()()

 風船が割れる、などとは生易しい小さな爆弾が起爆したような衝撃に男が吹っ飛び、地面を転がる。

 

 

「う、ううああああああっ!!!ゆ、指がゆび、指がぁあああああ!!!」

 

 

 男の手にあるはずの親指、人差し指、中指が第二関節より先から消し飛んでいた。

 先が無くなった指の断面からは血が噴水のように溢れ出している。

 激痛と恐怖による絶叫を男は響かせた。

 

 

 ゲーム『ドレミファビート』の内容は純粋な音ゲーである。

 ゲームエリアで再現されたそのゲームはプレイヤーにリズムと一緒に音符を叩かせるリズムゲーだ。

 

 

 音符を叩くタイミングを間違えるとプレイヤーがダメージを負うのはエグゼイド世界のものと同じだ。

 ただ一つだけ違うのは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()宿()()()()()()()()()()()()()()()か。

 

 

『ほらほらぁ、ゲームはもう始まってるのよ?

 頑張ってプレイして、クリアを目指してね?』

 

 

「ふざんな!こんなふざけたゲーム、誰が――――ぎゃっ!?」

 

 

 嗤いながら見下ろしたジェミニに男が吠えるが、続けざまに音符が男の元へ流れていく。

 バチィ、と頭に当たった音符が弾け、男の頭から血が噴き出す。

 頭と顔、鼻と耳から血を流した男はそのまま地面に倒れ込んだ。

 

 

 それは、音の爆弾だった。

 理想のタイミングで叩けなければ、その場で爆発する音符だった。

 

 

「うわあああ!!逃げろ!!」

 

「ころ、こ、殺される!!!」

 

 

 ゲームの仕組みを理解した住民たちがその場から逃れようとする。

 しかし、既にリズムゲーマーは次の楽曲をスタートさせ、数百に及ぶ音符をまき散らしていた。

 

 

「く、くそ!や、やるしかねぇ!!」

 

 

 逃げられないことを悟った住民たちは足を止めて必死に迫りくる音符を叩いていく。

 音ゲーの判定には三段階あり、このゲームにおいてはPERFECT、GRAET、GOOD、BADとある。

 

 

 GOODまでならば、判定はクリアされたものと判断されるのかBAD以外の音符は爆発しなかった。

 

 

 生き残る為に必死な者たちは条件を絞って、最低限のGOOD判定を出し始めた。

 最初は不慣れだった男たちも、稚拙な手つきで音符を叩き、なんとか生存している。

 

 

 だがこのリズムゲームはただのリズムゲームではない。

 バグスターが改良し、殺傷能力を高めたリズムゲームだ。

 

 

「うぇっ!?あっ、し、下から――――うげっ!?」

 

「うわぁ!上も下からも―――がぁッ!!」

 

「後ろから――――ぴぎっ!?」

 

 

 音符は正面から流れるだけではない。

 上下左右、後ろから、360度のあらゆる方向からやって来る。

 不意打ちの如くやって来た音符のリズムに、対処しきれなかった住民たちの元で爆発する。

 

 

 連続して破裂する音と共に住民たちの身体が飛んだ。

 あるものは腕を失い、あるものは足を失っていた。

 

「い、いたぃ……いたいぃ……!!」

 

「あえ、え、め、目が……目ェ、見えねぇ……あれ」

  

「こわい、こわいよぉ!!」

 

 

 地面を転がり、逃げ惑う人々の口から、

 

 

 絶望が。

 痛みが。

 恐怖が。

 

 それらの感情を色濃くした叫びが響き渡る。

 阿鼻叫喚。

 生者の苦痛をもとに奏でられる『死の音楽』。

 千景の村はまさに地獄に染まりつつあった。

 

 

『あっははは!!いい音奏でてくれるじゃない!人間たち!

 ドレミファビートも満足してくれてるわよ!ありがとう!』

 

 

 まるで曲芸を眺めるようにジェミニが甲高い声をあげる。 

 千景はその光景を放心した状態で見ていた。

 

 

「これ……何が起きてるの?」

 

 

 周りを見渡せば、大勢の人が倒れている。

 泣き叫ぶもの、血にまみれている者、助けを呼ぼうとする者。

 

 

 まるで一昔前の戦争をしていた時代に戻ったかのような惨状が千景にかえって現実味を無くさせていた。

 

 

『ほら、アナタも楽しみなさい』

 

 ジェミニが千景の身体を抱き起し、千景の手にスマホを握らせる。

 千景の手を誘導し、勇者アプリを起動させると千景の姿が勇者の姿へと変わった。

 

「なんで……勇者の力はロックされていたはずなのに」

 

『私を誰だと思ってるの?その程度のロック、バグスターである私が解除できないとでも思って?』

 

 

 変身した千景にジェミニが武器を渡す。

 それは、千景が勇者として振るう為の武器である大鎌、『大葉刈』。

 武器を久しく握っていなかった千景は慣れ親しんだ鉄の感触に何度も柄を握り返した。

 

 

 長く変身できていなかった勇者に戻ることが出来たという実感を取り戻して、心が落ち着かせていた千景が居た。

 

 

『力は戻った。なら、アナタがやるべきことは一つね?』

 

 

 ジェミニが向ける視線の先、地面で腰を抜かしている一人の少女がいる。

 千景を虐め、殺そうと画策した女子生徒だ。

 

 

『神樹が疲弊している今、私達バグスターが実体化しても樹海化するには時間が掛かるわ……その前に、やっちゃいなさい』

 

 

「……」

 

「あ、いやっ、ご、ごめんなさい……!」

 

 

 千景が近づく度に涙を流し、少女は情けない声を出す。

 

 

「わ、わたひがっ、わたしが悪かったから!!もぅ、やめ、て!ゆるして!」

 

 

 それはまさに弱者の姿だった。

 常に強者に守られ、安全な場所で日常を謳歌する村人がいざという時にはヘタレる典型的な姿だった。

 漫画やゲームで何度も見た展開だ。

 ならば、千景がジェミニに促されたように、することは一つである。

 

 

「戦いなさい……あなたも!!

 私たちがそうだったように……自分達と世界を守る為に!

 それが出来ないのなら……出来ないのなら――――――」

 

 

 自分たちのように。

 命を賭して立ち向かってみろと。

 千景は少女に叫ぶ。

 

 

 脅し、恐怖を煽り、増幅する怒りが千景の大鎌を振り上げさせた。

 その身体は既にストレスによって光り輝き始めている。

 ウィルスの活性化、ゲーム病の進行。もう消滅の一歩手前と言う段階。

 

 それでも、千景は止まらない。

 もう、止まるつもりもない。

 

 

「戦えないのなら―――――――ここで死ね!!」

 

 

 胸に湧き上がるドス黒い炎の導くままに、千景が大鎌を振り下ろす。

 

 

 風を斬るような音、それは命を奪い取る致命的な一撃だった。

 それを最後にストレスが最大になった千景の肉体は消失するはずだった。

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()、の話だったが。

 

 

 

 その一撃を受け止めた者がいた。

 

 

 

 

 

 

「あ、あなた……!!」

 

『……なに?』

 

 

 千景も、ジェミニもその人物を見た。

 ()()()()()()()()()()驚きを隠せなかった。

 

 

 真紅のローブを身に纏った男、常磐SOUGOが振り下ろされた千景の大鎌の柄を掴み、受け止めていた。

 

「……ぐッ!!」

 

 

 しかし、その顔は苦痛に歪めている。

 受け止めた鎌の刃先がSOUGOの左肩に突き刺さっていた。

 左肩から地面にかけて、赤い雫が垂れ、小さく地面を濡らしていく。

 

 

「この場合、()()()()()()()……それとも()()()()()()()()()()、どっちだろうなァッ!!」

 

 

 SOUGOが鎌を押しのけて、千景を突き飛ばす。

 態勢を崩した千景は数歩後方に下がったが鎌を杖代わりにして踏みとどまった。

 

 

「邪魔しないで……!!」

 

「それは出来ない相談だ」

 

 

 睨み付ける様な千景に対し、SOUGOが答える。

 肩を抑えているSOUGOが前に立った隙に女子生徒は這うように逃げようとする。

 それを追う様に動く千景の前にSOUGOが立ちはだかった。

 

 

「もう分からないのよ……!!」

 

「……」

 

「なんのために私たちは戦ってるの!?

 こんな醜い人々の為!?こんな人々がいる世界を守るため!?

 ふざけないでよ!!

 必死に必死に皆が戦っているのに!日常を守って来たのに!

 なんで命を懸けて()()()()()()()が、()()()()()()()()に蔑まれなければならないの!!

 

 戦った先にこんな仕打ちを受けるなら……!!

 こんな結末しかないんだったら人類なんて……守る価値なんて……ないッ!!」

 

 

 大鎌を握る手に力を込めながら、千景は涙を流す。

 怒りに染まった少女を見て、SOUGOが言った。

 

 

「同意見だ……俺もそう思う」

 

「え……」

 

「なぁ――――」

 

 

 侮蔑もしなければ、諫めもしない、同調の言葉に千景は思わずそう零した。

 誰もが静まり返った。

 暴挙に出ようとしてい千景も、人を殺そうとしていたジェミニも他のバグスターもその動きを止めてSOUGOの方を見ていた。

 

 SOUGOが周りにいる、全ての人々に向けるように見回してから言葉を放った。

 

 

「お前たちの平成って……醜くないか?」

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 常磐SOUGOは言った。この時代、平成は醜いと。

 かつてSOUGOが見ていた、己の時代の平成、その凸凹の石ころだらけの道をこの時代に重ねていた。

 

 

 一人の少女を陥れようとする為に、一つになった住民の心はまさに醜悪、醜さの塊だ。

 

 

「昔の俺なら間違いなく、この時代を舗装し直しているところだ……」

 

「だったら、なんで……!!」

 

「俺はただ、頼まれただけだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()と……。

 だから俺は、ここにいる。

 お前に人は殺させない。

 〝誰かひとりでも殺したら、お前もう……後戻りできなくなる〟」

 

 

 常人と、異常者の境界線。

 人を一人でも殺めてしまえば、その人は間違いなく殺人者だ。

 例え千人殺して周りが英雄だと言ったとしても、どこまで行っても、殺人は殺人だ。

 

 

 SOUGOはラインを引いて、千景が()()()()に来ないように留まらせたのだ。

 

 

「高嶋が悲しむぞ」

 

「高嶋、さんが……」

 

 

 最後の友奈の電話が、SOUGOに届いていた事を二人は知らなかった。

 

 千景の手から、力が抜けたように大鎌が地面に落ちる。

 膝ががくんと下がって、へたり込むと水をぶっかけられたかのように視界が冴えて冷静さが戻ってきた。

 

 

 同時に千景の纏う勇者服が光となって消えていく。

 

 

『ドレミファビート!!』

 

 

 ジェミニから指示を受けたリズムゲーマーが音符爆弾をSOUGOに向けてまき散らす。

 凄まじく早く、濁流のような数の音符がSOUGO目指して放たれた。

 

 

「いい度胸だ」

 

 

 その誰が見ても最高難易度の音楽であろう音符の数をSOUGOは弾いていく。

 リズムよく、テンポを合わせ、様々な角度から迫る音符が軽快な音とともに消失していく。

 手をただ動かすだけでなく、身体を捻り、回転させ、脚を使い、スタイリッシュに。

 一流のダンサーが披露するようなキレのあるダンスに誰もが見ていた。

 

「すごい……」

 

『へぇ……人間のクセにやるじゃない』

 

 

 千景も、千景を虐げてきた住民も、恐らくジェミニも。

 誰もがSOUGOの動きに魅了されていた。

 

 

「……フンッ!!」

 

 

 最後の音符を胴回し回転蹴りの要領で宙に浮いたまま蹴り出すと『PERFECT‼』の文字と華々しい音楽と共に『GAME CLEAR』の文字が浮かび上がる。

 鮮やかな着地を決めたSOUGOは立ち上がると共に、その腰にジクウドライバーを装着した。

 

 

【ジクウドライバー!!】 

 

 

「つまらん音楽は聞き飽きた」

 

 

 SOUGOが手に握っていた『バールクス・ライドウォッチ』を起動する。

 

【BARLCKX‼】

 

 

 電子音を発したウォッチが可変し、ジクウドライバーのスロットに装着。

 ドライバー頂部のロックを解除した背後には巨大な昆虫の翅が広がり、悪の組織『ゴルゴム』を思わせる紋章と懐古時計が浮かび上がる。

 

 

「変身ッ」

 

 

【RIDER TIME‼】

 

 

 ドライバーを反時計に回転させ、鐘が鳴り響くとドライバー中心部から眩い光がSOUGOを包んでいく。

 それは、創聖王候補とされるBRX(ブラックアールエックス)の光、キングストーンフラッシュを思わせる光。

 人々を温かく包み込む、太陽の如き光を宿す戦士の力を継いだ仮面戦士(ライダー)

 

 

【仮面ライダーバールクス!!】

 

 

 かつて平成を舗装せんとした悪のライダー、仮面ライダーバールクスが人々の前に現れた。

 まるで、窮地を救うヒーローのように。

 

 

「ライダー!仮面ライダーだ!」

「ライダー助けて!!」

「これでもう大丈夫だ!」

「俺達を守ってくれる!!」

 

 

「仮面ライダー!助けてくれ!

 あの女を……あの化け物どもを殺してくれ!!」

 

 

 誰もが救いの手を伸ばしてもらおうと、守ってもらおうと叫んだ。

 彼らは今、弱者の立場である。圧倒的強者のバールクスを味方に付け、敵を打倒し千景を殺して欲しいと願った。

 

 

『断る』

 

「え?」

 

 

 だが仮面ライダーバールクスはその弱者の懇願を、拒否した。

 

 

『なぜ貴様らは被害者ぶっている?

 この状況を招いたのは貴様ら自身だ。

 貴様らが最初から勇者を信じ、心から支える人間性を宿していれば、この結果は違ったかもな。

 

 ……少なくとも、この女が闇を抱えることはなかっただろう』

 

 

「あ、あんたそれでも仮面ライダーかよ!正義のヒーローかよ!

 人を守るのが仕事だろう!!

 弱い人間を守るのが使命だろう!!

 俺達に……し、死ねっていうのかよ!!」

 

 

『そうだ。死ねばいい』

 

「……!!」

 

 

 男に対し、バールクスはそう告げる。

 

「そもそも、仮面ライダーの力はな。人々を支配するための悪の組織が作り出した力だ。

 平和を為す力ではない、人を助けるための力ではない。

 お前たちはそれを勘違いしている」

 

 

 始まりのライダー、仮面ライダー1号は悪の組織ショッカーの改造人間であることから『仮面ライダーの力=悪の力』と例えられている。

 平成、昭和に限らず「敵の力」を用いて戦うのが仮面ライダーの本質だ。

 

 

 

 ましてや、常磐SOUGOは平成をリセットし、その時代の人間を滅ぼそうとした者だ。

 悪の組織、『Quartzer』の首領。それが常磐SOUGOである。

 いわば悪役。

 その映画やゲームで言うラスボスという存在。

 

 

 使い手次第によって『善』にも『悪』にもなるのも仮面ライダーの力であり、歴史である。

 

 

『醜い貴様らには相応しい死に様だろう?』

 

「い、いやだ!し、死にたくない!あ、謝るから!今までアイツにしたことは謝るから!!助けてくれ、頼むよ!!」

 

『自分の身くらい、自分で守ってみたらどうだ』

 

 

 大人も子供も、誰もが許しを懇願し、助けを求める。

 プライドも何もかも投げ捨てた命乞いだ。

 

 

 普通の人間なら「じゃあ仕方ないな、助けてやろう」と思うかもしれない。

 

 

 五代雄介ならばゴウラムで無言の轢き逃げをかましてくるかもしれない。

 城戸真司はお人よしだから物事の本質も分からずに助けてくれるかもしれない。

 宝条永夢は虚無の表情を浮かべながらも助けてくれるかもしれない。

 万丈龍我は馬鹿だからまず話を聞かずに突っ込んでくる。

 桐生戦兎は見返りも求めない正義の故に戦うからまず助ける。

 

 

 だが常磐SOUGOは違う。彼は仮面ライダーでもダークライダーだ。

 

 

 本来他の人が座るべき玉座に前振りもなく現れては踏ん反り返るように鎮座し、あまつさえ自分の替え玉を用意させウォッチを集めさせた挙句、高台から蹴り落として牢屋に閉じ込めるような男だ。

 

 

 『平成が醜いから』という、誰もがその理由に『え、どういうこと?』と抱く疑念を意に介すことなくその時代の人間を消去しようとした悪人である。

 常人が抱く正義のヒーロー像とは離れた領域にいるのが常磐SOUGOなのだ。

 

 

『お前たちは一人の少女がそうやって助けを求めても、誰一人として耳を傾けなかっただろう。

 誰も助けようとも、守ろうともしなかっただろう。

 〝悪いことだな〟、〝いけないことだな〟と気付きもしなかっただろう。

 悪意ある環境を変えようともしなかっただろう。

 

 そのツケを支払う時が来ただけだ。

 黙って報いを受けるがいい』

 

 

「そんな……!やだ、たすけ――――」

 

 

 絶望に塗れた住民の声が遮られた。

 ジェミニやバグスター、千景とバールクスを除いた全ての動きが停止している

 樹海化が始まる予兆である。

 

 

『……フン、遅いぞ神樹』

 

 

 バールクスは最初から神樹が樹海化する時間を稼ぐために動いていた。

 この場所で戦うにはあまりにも邪魔な存在が多すぎるから。

 千景を虐げてきた者たちに己のしてきた罪を後悔させるという目的もあったが。

 

 

『最初からこれが狙いだったのね、アナタ』

 

 余裕の笑みを浮かべたジェミニが大鎌を構えている。

 

『オリジナルと同じで最初は気に食わない男だと思ったけど、人間を徹底的に排除しようとする考え、嫌いじゃないわ。むしろ好きよ、アナタみたいな男』

 

『ガキに興味はない』

 

『やっぱり気に食わない男ねッッ!!』

 

 

 四国が光に満たされ、目に見える景色が変貌していく。

 樹海化が本格的に開始された。

 

 

『御遊びにはもうウンザリしていた所だ。

 樹海で全てのケリをつけてやる……貴様らのような(バグスター)はこの俺が切除する』

 

 

 人類とバグスターの存亡を賭けた最後の戦いが始まった。

 




疲れてたのね……朝から書きまくっていたから……。
まさか本篇にプロットを投げ込むミスを犯すとは。

 


・リズムゲーマーLv50
身長:175.5cm 体重:75.5kg パンチ力:39.0t キック力:50.5t ジャンプ力:40.0m 走力:2.2秒(100m)
リズムゲーム、『ドレミファビート』がモチーフになったバグスター。
ポッピーのような女性型バグスターである。直接的な戦闘能力は低め。
音符を流し、プレイヤーに叩かせるリズムゲーを強要させる。この音符は判定をミスると爆発し、ダメージを負う。ライダーなどは問題ないが、一般人はそのダメージに耐えられない。
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