西暦2018年、四国は戦いの最中に居た。
2015年、バーテックスが襲来してから3年が経つ。
現存する日本の地域が神樹によって守られる四国しかないのではないかと人類が不安に駆られる時期。
乃木若葉が率いる、勇者達は樹海化した四国結界の中で迫りくるバーテックスを撃退する御役目についていた。
「おおッ!!!」
勇者のリーダー乃木若葉が刀を振るう。空間を切り裂くようなひゅん、とした音とともに白い異形が真っ二つに両断される。
青の勇者装束を纏う若葉は切り伏せた異形が絶命したのを確認し、自らに接近を繰り返す異形達へ連撃を放った。
「数が多いッ だが……押し通るまでッッ」
白い異形達は若葉に触れることもなく両断され、声を上げることもなく地面へと落ちていく。
勇者達の御役目はこの四国を守護し、全ての恵みとなっている『神樹』を破壊する為に進行してくるバーテックスを撃退する事である。
「若葉さん! 右から更に複数接近中、迎撃に出てください! 撃ち漏らしはこちらで引き受けます!
千景さんはタマッち先輩のカバーをッ 友奈さんは二人が拓いた先にいる個体の融合を全力で阻止してください!」
「「「了解ッッ」」」
神樹が破壊されるという事、バーテックスが神樹に到達、神樹を守る勇者が全滅する事は四国が滅亡することを確定させてしまう。
人類側には敗北要素がいくつもあった。
しかもバーテックスは数が多い、星の如き数で攻めてくる。
勇者となり、身体能力を向上させているとはいえ弱小個体ですら致命傷を与えてくるために、バーテックスからの四国防衛は常に命を危険に晒す戦場であった。
若葉を含んだ五人の勇者達はバーテックスが襲来した日からこの四国に集められた者たちである。
訓練を重ね、実戦を経て、苦楽を共にした彼女たちは心を一つにし、互いを友として仲間と認め合い、四国を守ってきた。
積み重ねた実践と連携、そして何よりこの仲間たちならばどんな敵でも打倒せる。
十代の花の少女たちはかすかに生まれた人類の希望が自分たちなのだと使命を燃やし、戦い続けていた。
しかし、その日の四国防衛は少しだけ違った。いつもと違う事が起きた。
「なんだよ、あの個体……いつもより小さくないか?」
「今までよりも限りなく、人の形に近いバーテックス……だというの?」
千を超えるバーテックスを半分ほどまでに減らした頃、武器『旋刃盤』を腕に持つ土居球子がその瞳に映る異質に対し、怪訝な表情を浮かべる。
戦闘で彼女をカバーしていた郡千景も同じであった。
目標は球子から僅か数キロ先にいる。
その姿は引き締まった灰色の肉体、そしてヒトとは違う表皮を持っていた。
腹には液体を詰めた袋があり、背中からは尻尾のような、触手のような部位が伸びている。
サソリを模したかのような、人の形をしたバーテックス。
それは今まで若葉を含めた勇者たちが見たこともない、初めて見るバーテックスであった。
「これまでと違う形状の個体……でも、それだけじゃない、もっと……何かが違う……」
勇者たち全体を見渡せる場所にてその存在を近くした白の装束を纏う少女、伊予島杏は言葉を作るとともにクロスボウを構える。
バーテックスは進化する。他の小さな個体同士を融合させ、別の大きな個体へと。
そうすることで強さを増し、戦局を悪化させてきたのは以前の戦い、『丸亀城の戦い』で分かりきっている事。
基本規格外な戦闘を仕掛けてくるのがバーテックスだと勇者たちは理解している。油断や奢りは死を招くからだ。
それは作戦指揮役を担う杏も同じだ。
だけど、それ以外に。
もっと別な何かが、冷静に指揮を出さなければいけない杏の心理に影響を与えるほどの異質さを持っていた。
頭の中の警笛が杏を突き動かす。
司令塔としての彼女の判断は早く、咄嗟に右腕を掲げて戦闘中の仲間に伝える合図を送る。
「進化体へ切り札を使います!広範囲による攻撃を行うので皆さんは安全な場所へ!」
「杏!切り札の使用は待て!一度ラインを下げて、対策を立てなくては―――――――」
「時間がありません!対策は動いてから立てます!」
若葉の静止を無視、杏は切り札を行使。神樹のデータベースにアクセスし、強力な精霊の力を宿す精霊降ろしを行う。
顕現するのはあらゆるものを冷気で凍らせる死の象徴、『雪女郎』。
杏の本来着る白の装束に魔法使いのようなローブを足した姿であった。
自身の武器であるクロスボウを対象に向けて、『構える』のではなく、天に向けて『翳す』。
「凍れッ!!」
樹海化した空から雪が降り注ぐ。尋常ではない冷気を帯びて。
豪風とともに吹きすさぶ冷気は進化体を包み込み、その周囲に居た個体と融合中の個体も含んで白に染め上げていく。
絶対零度に近しい気温の元、勇者たちがさむい、やばい、やべぇ、と呟く中、数十秒とかからずに白銀の世界が出来上がった。
敵は死の氷に包まれていた。融合中の個体も、そうでない個体も全身を凍らせて絶命している。
杏が危惧していた人型の進化体も氷の結晶に身を閉じ込められ、微動だにしないままであった。
動かないのならば、勝った。
このまま終わってくれ、頼むから。
寒いから、誰か暖めて。
家のうどん、今日は温玉で食べよう。
それぞれの勇者達が心の中で想いを巡らせていた。
だが、こういう時に限って思い通りにならない、それが現実という物である。
次の瞬間、進化体を包んでいた氷塊が音を立てて砕け散った。
氷漬けにされた進化体は無傷。死の氷など意に介することなく、霜のかかった大地を進み始める。
「そんな……効いてない……」
杏の表情に絶望が宿る。
精霊の力で今まで倒せなかった個体は居なかった。
それをまともに防御することなく受けて、なお無傷。
大した被害を見せることなく、前進を続ける新個体に勇者たちは動揺に駆られた。
「まずい、切り札を……」
誰かが言った言葉だったか、それすら把握できないままに動揺した杏を他所に他の勇者達が切り札を行使していく。
杏の冷気攻撃を免れた個体が融合を終えて進化体へと姿を変えていた。進化体は勇者同士による密な連携か、個人の切り札によるバフを用いなければ突破できないというのが現状である。
戦況を一刻でも立て直すためにも勇者達の切り札行使はやむを得ない物であった。
「みんなに切り札を……使わせてしまった…」
悔やむ杏の表情。切り札は無闇に使用させたくなかったのが杏であった。
精霊という人ならざるものを人の身に宿す精霊降ろしは人体に何かしら影響を与える可能性があるかもしれない、というのが杏は自身の研究で分かりつつあった。
それがあったから、負担になる切り札の行使は今日の戦闘では全員に控えるように告げていた。
さっき杏が使ったのも、一番切り札を使っていないのは勇者たちの中では自分だったからだ。
今まで使っていなかったから自分が使っても大丈夫だという、保証のない危うい理論ではあったが。それでも、既に変調を来たしている球子が使うよりはマシだと考えていた。
「杏! 危ないッ」
「え――――」
球子の声で気づいた、我に返った杏の目の前には30メートル先からサソリ型のバーテックスが振るった尾針が迫ってきていた。
その尾は余りにも早く、そして射程距離も長い。杏が逃げるためにはその時間が全く足りない。
「あんずぅぅぅうぅうぅう!!!」
「タマっち―――――っ!!」
だが、間一髪のところで巨大な盤に乗った球子が放心している杏を横から掻っ攫う事で杏は窮地を脱する。
しかし、尾針が通り過ぎていく際に杏の腕を小さく掠り、その腕には激痛が走った。
「これって……毒?」
「杏、大丈夫かソレ!!」
「か、掠っただけ、多分大丈夫……」
先端を掠めただけなのに、杏の皮膚は赤く腫れ、血が沸騰しているかのような熱さを持っていた。
毒による影響か、片腕は風船のように膨れ、重みと怠さと痛みから上げることすらもままならない状態になる。
「安心は出来ないけど片腕があるなら、矢は打てるからッ」
「くッ、野郎……よくも杏をッッ」
額に汗を浮かべながらもクロスボウを構える杏に球子が憤る。
それは最愛の妹分を傷つけられたことだけではなく、彼女をその攻撃から守れなかったことに対してでもあった。
球子と杏はサソリ型へ同時に攻撃を仕掛ける。
精霊・『輪入道』の力で炎を纏い二人を乗せた巨大な旋刃盤が唸るように、振るわれた尾針を掻い潜っていく。
懐まで入り込んだ瞬間、杏が猛吹雪を放つ。全身を凍らせるほどの冷気に晒されたサソリ型は避けることもなく精霊の冷気と対峙した。
「早く戦いを終わらせて杏を病院へ連れて行く!!」
続けざまに球子の火炎を纏う旋刃盤が体当たりをかます。
狙うは火と氷の温度差による肉体組織の破壊。
急激に冷えさせられたガラスを急激に温めたりしたときの熱割れ現象を応用した攻撃だ。
「うおおおおおおおおおおお!!!食らえぇえええええ!!!!」
「届いて――――――――っ!?」
しかし、その願いは虚しく消え去る。
火と氷、二つの属性による攻撃をものともせず、サソリ型は腕を振るっただけで火と氷を掻き消していた。なし得たのは一瞬にも満たない敵の進行停止のみ。
杏は絶望する。
圧倒的に防御力が高い。
圧倒的に生命力が高い。
圧倒的にこちらの攻撃力が足りない。
唖然する勇者へサソリ型の尾針が鞭のようにしなり、振るわれ、杏と球子が地面へと打ち付けられてしまう。
「がっ!?」
「ぐぁ……っ、杏……杏!」
傍で倒れた杏が目を覚まさないことに球子の表情に不安が過る。
胸が僅かに上下していたことが分かり、彼女が気絶しているだけだとすぐに安堵の表情を浮かべた。
しかし、サソリ型はすぐ目の前まで迫ってきていた。
成人男性ほどの大きさしかないにも関わらず、重量が100キロを超えそうな重々しい足音ともに樹海の大地がうっすらと沈んでいる。
頭の上で揺れる尾針の先端からは数滴ほどの液が滴り、垂れた先の樹海の土が蒸気を発して凹んだ。
溶解液にも等しい毒薬。あんなものを食らってしまえば、自分たちはひとたまりもない。
「でも、でも……ッ! タマが、タマが杏を……ッ
杏を守らなきゃいけない……絶対に守るんだぁぁぁああああッッ!!!」
球子と杏目掛けて振るわれた尾針を球子の旋刃盤が盾のように翳されて防ぐ。
一度では終わるはずもなく、二度三度と旋刃盤が鈍い音を奏でるとともに小さな球子に尋常ではない衝撃が走る。
「ぐぅ、ぁっ、あぁ……っ!!」
ガキン、ゴキン、ゴッ、ゴッと旋刃盤が打ち付けられるたびに球子の表情に苦悶を浮かべる。
真上から叩きつけられているので威力を殺しきれず、球子の周りの地面が沈んでいた。
盾となっている右腕も感覚がない、きっと骨折しているのだろう。もう片方の手で盤を持ち、なんとか持ちこたえている状態だった。
これ以上続けたら死んじゃうかもしれないし、神経とか腱が滅茶苦茶になって腕が二度と動かなくなるかもしれないけど、構わない。
杏を守れなかったら、自分だけ助かっても杏が死んでしまったら同じことなんだ。球子はそう思った。
「守る……守る守る守る守るッッ」
守る。
守る。
守る。
執念深く繰り出される刺突に旋刃盤が悲鳴を上げて、表面が徐々にひび割れ始める。
「――――も、る……ま、…も、…る」
絶対。
絶対に。
絶対に守る。
球子の強靭な意思とは裏腹に次第に割れ、欠片が地面へと落ちていく。
そして―――――。
「―――――――あっ」
気づけば、原型を留めないほどに割れた旋刃盤を突き抜けて、針が球子の腕に突き刺さっていた。
ぶちゅ、と肉を抉った針が引き抜かれ、球子の血が樹海の大地を赤く染める。その針先から流し込まれる膨大な猛毒。
「あ、ぅ…あ、ぁ……は、ぁあ……ッ」
心臓がどくん、どくんと跳ねる度に刺された傷口から血が溢れ出ていく。
じゅくじゅくと染みた袖が真っ赤に染まり、球子の身体を猛烈な寒気が遅い、顔からは生気が失われていく。
嘔吐感、発熱、眩暈、明らかな体の不調が球子を襲う。立つこともままならず、地面に倒れる。
「ごぇ、っ……ぁあッ、ぎ、ぁ゛……っ、ぁんず……」
視界がぐるぐると目まぐるしく動き、平衡感覚を失う球子は嘔吐する。
嘔吐物は血が混じったものだった。吐いても吐いても収まらないし、息が出来ずにただ苦しむだけ。
『………』
サソリ型は無言で球子を見下ろしていた。だが、それ以上手を出すことをしなかった。
「お、ぃ、なに……考えて…や、め……ろ」
その視線をすぐ傍にいる杏へと移しながら。
サソリ型は高く尾針を振り上げていた。静かに眠る杏目掛けて。
杏が殺されてしまう。
自分の目の前で。
守ると誓った大切な人が殺されてしまう。
やだ。それはぜったいにやだ。
殺したら絶対に許さない。
お前を、バーテックスは許さない。
タマも自分を許さない。
死に物狂いで地面を這う球子が杏の身体の上に覆いかぶさる。
まるで杏を庇うように、旋刃盤を失い防御する手段を失った今、自らの身体を盾とするしかない球子。
だが、それが何になるというか。
旋刃盤という神の神具を砕くほどの攻撃力を持つサソリ型の尾針。
人が一人重なって得た肉の盾など、意味をなさない。
針は容赦なく、杏と球子の肉体を貫通するだろう。
「ひゅ、ひゅ…ひゅっ……」
呼吸が乱れる。
魂が揺れる。
血が口から零れる。
腕から注がれた敵の毒が球子の身体に尋常ではない異常をもたらす。
それでも、何もしないよりはと球子は思った。
このまま何もできないまま、杏を失うことは、来世でも絶対に後悔すると思った。
球子にはもう、そこから杏を抱えて逃げる力を宿してはいない。
絶望的だった。
絶望的なまでに死が、二人の前に迫ってきていた。
「ごめん、な……杏――――」
言葉を続けようとして、球子は止めた。
杏の目がいつの間にか開いている。意識を直前で取り戻したらしい。
その瞳が真上で待ち構えているサソリ型の尾針を目のあたりにして、全てを悟って、杏は球子へ微笑みかける。
「……大丈夫だよ、タマっち先輩」
「ごめん……ごめ、ん」
口から血、目から涙を流す球子を包むように、覆すことも出来なさそうな状況に諦観した微笑みを向けながら。
杏は球子を抱きしめて、球子は片腕だけで杏を抱きしめて。
守れなくてごめんと球子は言う。
今まで守ってくれてありがとうと杏は言う。
いつしか互いに守り、守られてきた二人は仲の良い姉妹のようなものだった。
今でもそうだと思っているし、これからもそうなのだと、二人は信じて疑わない。
きっと、来世だって。
次に生まれてきたなら二人で一緒に……本当の姉妹になれたらいいね。
互いの手を握り合って、存在を確かめるように祈る。
目の前の死を受け入れ、未来でも同じになりたいという、願いを。
まるで処刑台にてギロチンが落ちてくるを待つ光景。その光景を他の3人の勇者達は見ていた。
「やめろぉおぉおぉおおおぉおおおおおおお!!!!」
精霊・『義経』を纏う若葉の慟哭が響く。
速さを極めた武人の力を宿した若葉ですら球子たちの救援に駆けつけることが出来ない。
数十にも重なった進化体が若葉の進行を阻んでいたからだ。
『一目連』を宿した高嶋友奈も。
『七人御先』を宿した郡千景も同じで。
間に合わない。
間に合わない。
間に合わない。
球子と杏を助ける為に、何もかもが足りない。
絶望が加速する。
死が迫る。
若葉にとっては悪夢の再来であった。
あの日。
修学旅行で自身の友達をバーテックスに殺されてしまったあの日。
一度は乗り越え、克服したトラウマが仲間が危機に瀕した状況が当時の場面と重なり起こるフラッシュバック。
「どけ、どけ……そこを、どけえぇぇっ!!!」
それでも、と。
捨て身を覚悟で進化体の群れを駆け抜けた若葉が全速力で二人の元へ駆ける。
力を振り絞り、限界を超え、手を伸ばせばギリギリ届くかもしれない。二人を助けられるかもしれない。
自身の血で出来た赤い装束を顧みることなく若葉は仲間を失いたくない一心で手を伸ばす。届くには遠すぎる手を一生懸命に伸ばそうとして―――――――、
「ああああああああああ!!!」
サソリ型の尾が球子たちに振り下ろされるのを見た。
【バイオライダー!】
奇怪な電子音が空間に響く。
その電子音とともに、誰もが目を疑う。
振り下ろされたサソリ型の尾針よりも早く駆け込んできた青い光を放つ液体があった。
それは球子と杏の身体を包むと、まるで水が弾けたように同化し、液体が飛び上がりサソリ型との距離を急速に離していく。
数十メートルの距離を移動した液体は弾けると同時、樹海の大地に球子と杏の身体が転がった。そして、横たわる二人の傍らに立つ黒い甲冑の存在を見た。
『……』
肩に施された金の装飾、漆黒の装甲。そして――――、
「顔に……文字?」
顔面に施された『ライダー』という真紅の文字に誰もが抱く謎。
黒の装甲を纏う者は真っすぐこちらを見るサソリ型のバーテックスを見据えた。
『リボルケインッッ』
腰部分のベルトに手を翳し、顕現するのは長剣。
異様なまでに輝く長剣を引き抜いた剣士は男性の声をしていた。
男は一度飛び上がると、長剣を空中で構え地上に佇むサソリ型バーテックスに視線を向け、狙いを定める。
着地すると同時、光り輝くエネルギーを孕んだ剣がサソリ型の腹部を刺し貫いた。
『……!!』
光剣が貫いた腹部から、破れた袋から液体がとめどなく零れ落ちる。
その全てが大地を溶かしていた。その個体の毒袋だったのだろう。
『ハァッ!!』
毒袋を被弾しないために全ての毒が流出したのを皮切りに男が光剣を引き抜いた。
サソリ型のバーテックスは天を見上げ、その両腕を翳すと叫ぶこともなく。
音を経て、盛大に爆散した。
「す、すごい……」
跡形もなく消し飛んだサソリ型は見る影もなかった。
異様な再生力を持たない限りは今の攻撃で絶命した事は確かだろう。
警戒した若葉が生太刀を構え、目の前の甲冑の男に問う。
「貴様……一体何者だ。 樹海の中で動ける者など、我ら勇者以外には居ないはず……」
『“勇者”?……いいや、俺は違う』
その日、勇者達は出会ったのだ。彼女たちの運命を変え得る存在に。
『俺の名は……常磐SOUGO。"魔王"だ……最低最悪のな』
『仮面ライダー』と呼ばれる戦士に。
今回のタイトルは仮面ライダーブレイド第二話『謎のライダー』より引用。
取り合えず、アンタマ派閥は息してるな!?
出現したバーテックスはより人型に近い怪人形態になってます。詳細はこちらに。
・スコーピオンバーテックス(怪人体)
身長:225cm
体重:150kg
本来スコーピオンバーテックスになるはずだった進化体。どこかの誰かさんがここ一年くらい暴れまくったせいで進化体の誕生サイクルに変化が生じた結果生まれたバーテックスの新形態。身体は灰色の表皮に覆われ、その頑強な装甲は銃弾も、神の力を備えた矢も通さない。身体中の針という針から猛毒、ティティウストキシンを相手に注入する。この毒は相手を洗脳する能力があるが、勇者としての肉体防衛機能が極限まで働いた結果、今回被害にあった球子は洗脳されなかった。お腹の毒袋はある意味弱点。
モデルは『仮面ライダーカブト』より、神代剣のワーム体、『スコルピオワーム』から。