たぶん、短編集?   作:扶桑畝傍

11 / 13
題名・無し 6

こちらの知識を引き継ぎって

大概はチートである

 

「ですよねー。」

「いや、どうしてこんな事に?」

 

やぁ、皆さんごきげんよう

本作の主人公ポジションである

“エイジ”と言います

ごくごく普通に車通勤にて帰宅中、

巻き込まれまして

そのまま死んじゃった訳なんですが

「まさかのこの空間ですかー。」

はい、例の如く真っ白い空間、

テーブルと二脚の椅子

そして

“やぁ、待たせてすまないね”

初老の白髭が似合う“イケメンダンディ”な

お方がいらっしゃいました

「いえ、こちらこそ

 この様な場所にお招き頂きありがとうございます。」

「ほぅ、言葉はしっかりしておるのだな。」

「まぁ、最低限か、うろ覚えですけどね。」

「なら話が早い、

 此度の事故の件は申し訳ない。」

「・・・“ソレ”のせいですか?」

あえて触れまいと思ったけど言わなきゃ進まなそうだし

「うむ、

 こ奴はな?私が管理する世界の住人では無く、

 他の世界から、

 “その世界の魔力を全て犠牲にして”

 貴殿の世界に行こうとした者なのだ。」

わーお、その世界滅んでますよね?

「まぁ、魔力程度は私が補填し、

 その世界は滅んではいないが。」

「補填出来ちゃったんですね。」

「うむ、私の力は

 貴殿達が魔法に頼らなくなってから

 増え続けてな、まだまだ余裕がある。」

「・・・やっぱり、

 魔法を使えた過去があったんですね、

 地球って。」

「あぁ、科学を主軸に変換してからは

 誰も使わなくなってな、

 ごくごく一部の魔術師、エクソシスト、

 イタコが使う程度には支障はない、

 それに、“群像神”いわゆる、

 八百万の神達のような神が

 複数存在してるからの

 私が管理する事は少なくてな、

 最近は、擬態してアキバにも行って来たな。」

「マジですかっ!?」

「うむ、メイドカフェは良いのぅ、

 今度の側近にはメイドコスで

 補佐をして貰うのもいいかもしれんな。」

「って、言うのもなんですけど、

 俺がこうやって話し込んでるのは大丈夫なんですか?」

「良くは無いな、

 このゴミは、貴殿の地球に墜とす事が決定してな、

 その分の空きを造らねばならぬ、

 そこで“それなりに影響が少ない人間”を探してな、

 まぁ、お前になった訳だ。」

「ぁ~、替わりにその世界に?」

「そうだ、その世界で輪廻転生の枠に入って貰う。」

「ですよねー。」

「なんだ、少しは反論とか暴言を期待しておったのに。」

「いや、拒んだ所で

 記憶を消されて終わりでしょうから。」

「・・・引き継ぎを希望か?」

「出来れば。」

「それだと・・・アレだぞ?」

「アレですか?」

「「赤ちゃんから」」

「・・・それでも良いです。」

「良いのか?」

「逆に忘れられない様にして下さい。」

「大事なのか?」

「容姿は無理でしょうけど、

 魂、記憶、心は、

 このままで行きたいです。」

「・・・そうか、

 では、行ってまいれ。」

「へ?」

 

「まだか?」

「まだです。」

とある農村の母屋で

複数の人が集まっていた

「まだか?」

「まーだーでーすー。」

どうやらお産中の用だ

「まだなのかっ!!」

「まだだって、言ってんだろうがっ!!」

ばぎぃ!!

おや、誰かが殴り飛ばされた用だ

「・・・マリアさん、

 旦那さんを殴り飛ばすのは止めとくれよ、

 母屋の壁を塞ぐこっちの身になってくれんか?」

「・・・ごめな、痛っ!?

 いたたたっ!?」

「さぁ、始まったよっ!!」

「ふぅ。」

やぁ、皆さん、5歳になりました

エイジです

朝早くから畑仕事を手伝い、

収穫した野菜を

食べる用と販売用に振り分けて

朝ご飯です

いや~

赤ちゃんからはキッツいですね~

正直、お母さんの胸は

ヤバいです、美乳です、あかんです。

てか親父は毎日一回は殴り飛ばされて

ばぎぃっ!!

「あ、またか。」

「とっととエイジの手伝いしてきなさいっ!!」

はい、販売に関しては俺が一任され、

不揃い品はポイントカードで、交換しています

「親父、生きてる?」

「あぁ、生きてるぞ。」

エビぞり姿勢でも普通に会話する我が親父、

マリア母さんに殴り飛ばされ続けて30年

耐久力は常人の20倍あるどうしようもない親父である

訂正、実際は知り合うまでの3年は省く

「さて、エイジ、

 そろそろ初等部に入学しなきゃならないんだが、

 その、本気で、全寮制を選ぶのか?」

あぁ、金銭は今までの野菜の売上で問題なく、

無駄な在庫は抱えず、倉庫はいつも清潔だ。

「親父がサボるから、

 マリア母さんが怒るんだろ?」

「そ、それは~。」

会話の片手間の最中も、野菜を売りさばく。

「あ、すいません、これで終わりです。」

あちゃ~、とお客さんが嘆く

家の野菜は評判が良く、

形も味も宮廷農園士に引けを取らない

そして、ポイントカードによる、

不揃い品の交換も人気で

それを目当てで来る人もいる

「親父、帰るよ?」

「え?うぉ!?

 い、何時の間に売り切れてたんだ?」

「ついさっき。」

「ヤバい・・・エイジ無しで売れるか

 凄い不安になって来た。」

「てか、ここから見えるアレが

 学園なんだから

 今まで通り出来るって言ってんじゃん。」

そう、この朝市の広場から

見える距離にあるのが“王立・ディセンブレアル学園”

初等部・中等部・高等部・専門部・総合部で構成され

専門部が

・魔法技術・戦闘武術・科学技術と3つに分かれ

総合部は、それらを万遍なく触れ、いずれかの

部に編入するていになっている

順当に、初等部、中等部、高等部と進み、

最初は総合部に入り、

そこで自身に見合った各部を選び編入試験を経て

専門部に編入出来る、

勿論、総合部のまま卒業も可能だが、

専門部を卒業している方が安定した職に就ける。

「そうなんだけどさ、朝が、な。」

あぁ、この親父、

朝が弱くて、何時も俺が起こしている

生前は俺自身が朝に弱く

12連続目覚ましで起きてたのが嘘のようだ

「大丈夫だって、

 マリア母さんに目覚まし時計あげたし、

 最悪、俺が起こしに行くからさ。」

「え゛っ!?」

因みに、マリア母さんも朝が弱い

起きるには起きるのだけど、

ネグリジェでうろついて

気が付けば素っ裸になる困った癖をお持ちで

手早く親父を叩き起こし、

マリア母さんを再度部屋に戻し、

ちゃんと起こすのが、家の日課だ。

「・・・不安だ。」

既に次男か長女が、お腹に居て

原因として、その素っ裸母さんに捕まり

そのまま、ね、

まぁ、良いんだよ?兄弟が増えるのは

ただ、親父の耐久力が

うなぎ登りになるか、無くなるか

今度はどっちなんだろうと思う。

「それじゃ、買い物に行って来るね。」

「あぁ、行ってらっしゃい。」

親父は売上の半分を持って家へ、

俺は、その半分で、保存食や、

日用品の買い出しに行く

「さてと、今日は何があるかな?」

魔法はそこかしこに溢れており、

誰もが使える。

魔盲は残念ながら存在しており

貴族内での抗争の発端だったり

王族内でも幾つか事件が起きたりしていた

「おっちゃん、何時もの入ってる?」

「お、エイジか、

 わりぃな、産地の方で紛争が始まっちまってな

 当面は入荷しないんだとよ。」

「マジか、そしたら・・・。」

仕方なく他の干物を適当にあしらい、

他の店へ向かう

(紛争かぁ、

 産地とは距離があるから、

 早々に巻き込まれる事は無いだろうけど)

「おっと、行き過ぎた。」

普段は来ない裏路地まで歩っていた

「あれ?」

誰かが引っ張られてる

・・・はぁ、助けるか。

“魔法がありふれている”

だからこれからの事は

“魔法のせい”

 

「よぅ、随分ここいらで派手にやってるようじゃねえか?」

深くフードを被った子供は喋らない

「黙ってねえで俺達から奪った財布を

 返して貰おうか?」

「うっさい!!

 アンタ達の財布こそ

 奪ったモノでしょ!!」

「あん?」

 

弱装弾頭装填、まぁ、死なないでしょ

蒼い光弾がスキンヘッドの

“怖いお兄さん達”に撃ち込まれる

「とりあえず、こっち来て。」

フードの子を引っ張り寄せる

「ちょっ!?」

え?なにこのいい香り?

もしかして女の子?

「まぁ、いいや、

 お兄さん達、もう特警に連絡したから

 逃げるなら今の内だよ?」

っても、誰も動けないんだけどね

「離してよっ!?」

「・・・不味い、しっかり捕まって。」

「ひっ!?」

女の子?を抱え屋根上に飛び上がり

そのまま跳躍を繰り返し家に向かう

 

「居たぞ!!通報のあった人相に間違いない!」

「しかし隊長、

 通報の子供達が居ません!!」

「もしかしたら別の奴がいるかもしれん、

 急ぎ捜索隊を結成、

 行方を探すんだ!!」

「はっ!!」

 

「とりあえず、ここで大丈夫かな。」

家の裏手にある川に降りる

「大丈夫だ・・・ごめんなさい。」

泣いていた、下がびしょ濡れになって。

俺が裸を見る訳には行かないので、

マリア母さんに事情を説明し、

俺は服を準備した

「まぁ、普通は空を飛ばないよな。」

「エイジ、お前、何処からあの子を

 拾って来たんだ?」

畑仕事から親父が戻って来た

「何時も店の裏路地で。」

「・・・あの子、魔盲じゃないのか?」

「たぶんね。」

「エイジー!

 服持ってきなさーい。」

「はーい。」

やばい、滅茶苦茶くぁあいいっ!?

っと、可愛い。

「お、お腹空いてない?」

丁度、昼下がりでお昼を食べそこなっていたので

聞いてみた

「・・・すいた。」

「一緒に食べよ?」

「・・・ぅん。」

よかった、そこまでは警戒されてないぃいいっ!?

 

「えっち、責任とってよね。」

と、後ろから抱きしめられ、

耳元でそうささやかれた

「ふ、不可抗力だってば!」

まぁ、先の件でわかるよね?

マリア母さんも素っ裸で、

女の子も・・・ね。

「さて、今後だが・・・。」

「そうね、名前はあるのかしら?」

「・・・ない。」

「貴方、私が管理するあの地区の名前で

 良いかしら?」

「え?まぁ、大丈夫だろうが、

 いいのか?お腹の子に付けるって、

 言ってたじゃないか。」

「マリア母さん?」

「いいのよ、まだまだ管理する地区はあるんだし、

 それにエイジの同世代の子が

 丁度いいのよ。」

「同世代?って、マリア母さん?

 女の子は、俺と同い年なの?」

「違う?

 そうは見えないわ、

 引退したとは言え“心眼のファイター”

 目は衰えてないつもりよ?」

マリア母さん、実は目が見えていない

でも、心眼を会得し世界の十勇姿に数えられていて、

格闘術の専門部創始者でもある

十勇士では無く、十勇姿なのは、

象徴的な姿であり、多種多様の人種が居る為

十勇姿を採用したとの事

「わかった、明日からの学園は

 俺が手配しよう、

 マリアは、“ルイーズ”の衣服の調達だ。」

「ルイーズ?」

「えぇ、そうよ?

 貴女のこれからの名前、

 エリアーズ・フォン・ルイーズ

 私達エリアーズ家の長女として

 これからの人生を生きなさい?」

「じゃぁ、改めて、

 俺がエリアーズ・フォン・ガルシオン、

 マリアの夫だ!」

「俺が、エリアーズ・フォン・エイジ、

 長男だ、これからもよろしく。」

その夜

「貴方。」

「なんだ?マリア?」

「・・・ごめんなさい。」

「構わんよ。」

「ごめんなさい。」

「あぁ、わかったよ。」

それから半年、

一向に大きくならないお腹に付いて

聞かされたのだ。

実は、俺は“4人目の長男で”

あの時お腹に居た子は

流産していた事を聞かされた

 

入学式はさっさと終わり、

1-4にクラスが決まった

って言っても、一クラス

20人ほどで、ある基準に基づいて

振り分けられたのである

“魔力保有量”だ

魔盲でも、“保有”はしているので

それで判断される

どうして魔法を発動出来ないのかは

主に“トラウマ・怪我・病気”があげられる

それ以外は、呪いのケースや、

何らかのきっかけで使用できるケースがあり、

抜本的な解決策は無い

「ルイーズ、大丈夫?」

「お兄ちゃんこそ。」

って、手を握り返して来るが

震えてるのはお互い様のようだ

「次、エリアーズ、お前達だ。」

自己紹介中で、親父からの計らいで

余程でない限り、一緒に居る事が許可された

「エリアーズ・フォン・エイジ、

 これから3年間、よろしくお願いします。」

「エリアーズ・フォン・ルイーズ、

 よろしくお願います。」

「次、~~~」

自己紹介が終わり、

明日の連絡と初っ端から

“使い魔契約”がある。

「どうしよう・・・。」

「ん~、ルイーズ、

 帰りに寄り道しよっか。」

「え?大丈夫なの?」

「寮までの途中に、

 “練兵場”があるでしょ?」

「うん、あったけど。」

「先に色々やっちゃおうってね。」

「え?」

このとき、お兄ちゃんの言っているいみが

私のおおきな天気?てんき?

え?こう書くの?転機だった。

「じゃ、先ずは手は今繋いでるから

 ちょっと我慢してね?」

え?

やっ///なんか///アツく///

「うし、やっぱりルイーズは、

 “俺より保有量があるね”」

「ふぇ///」

「今の熱く感じたのが魔力の基本熱量、

 熱ければ熱い程、“炎属性”の相性がいいんだ。」

「なんれしってるにょ?」

ダメ、ふわふわしてぇ///

「(ヤバい、滅茶苦茶色っぽい)

 まぁ、マリア母さんに教わってたからね、

 そのまま熱いのを“手のひらに”

 集まるように意識して?」

「ぅん、やってみりゅ///」

も///もぅりゃめぇ~///

「せ~の、で、投げてみて?」

「ィク~っ///」

「アウト~っ!!」

練兵場が半壊し、

ルイーズが大変な事になったので

手早く逃走、

手早く着替えさせ、

ベットに寝かしつけ、

親父とマリア母さんに大急ぎで連絡する

「あははは・・・すごいね、コレ。」

「これを、俺が直すのか・・・。」

「マリア母さん、

 ルイーズ大丈夫なの?」

「大丈夫なの?

 は、正解半分、半分不正解、

 まぁ、頑張んなさい?

 ルイーズは

“貴方しか受け入れられなくなっちゃったから”」

「は?」

「エイジのメイン属性は

 “木属性”所謂植物をメインよね?」

「うん、そうだけど?」

「ルイーズは、“極炎属性”

 炎属性の上位互換で、

 木属性と引き寄せ合うの。」

「・・・おっと?」

「だから、将来の相手もそれに準ずるのよ、

 全ての極属性は、

 その引き寄せる属性でしか、

 “子孫を残せない”そして、

 その相手に“本能で襲い掛かる事もあるの”」

「母さん、それって・・・。」

「頑張って、避妊はしなさい。」

「普通、5歳の息子に言う事じゃないよねそれっ!!」

「何言ってんだエイジ?

 俺は母さんと12歳のと」ごしゃっ!!

「貴方、今日から毎晩でも良いのよ?」

「ひぃっ!?」

「そう言えば、

 母さんって、何属性なの?」

「あら?言ってなかったかしら?

“極雷属性と極風属性”よ?」

「え?」

「あぁ、だから俺は、

 空属性と極土属性なんだ。」

「はぁあっ!?

 なんで希少の二つ持ちが

 俺の両親なのぉおっ1?」

「「それが我がエリアーズ家たる主な理由!!」」

「びしっと、ポーズ決めてる場合じゃねえだろうがっ!!」

「どうしたの?お兄ちゃん?」

「るっ!?ルイーズっ!!

 服をちゃんと着てくれぇえっ!!」

「え~、マリア母さんが

 こうして置けば、エイジが襲ってくれるって。」

「母ぁさ~んっ!!」

「まぁ、子供はまだ早いから、

 ちゃんと避妊しなさい!」ビシッ!!

「はい!マリア母さん!」

「そこじゃねぇえっ!!」

翌日には、ルイーズはエイジが

美味しく頂きましたと、噂が広まり

クラスから、生暖かい目で見られた

え?なに?

もしかして?

男子の半分が、頷いた。

あぁ、この世界の貞操概念って・・・

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。