たぶん、短編集?   作:扶桑畝傍

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題名・無し 4

ここ最近、転生が流行っている

 

小説、アニメ、漫画

 

じゃぁ、今の俺の状況を説明しようか?

 

「すいません。」

「いや、神様が謝罪って、〈普通無いでしょ〉」

「まぁ、色々あるんだよ?」

見掛けは初老の方が出て来た

「まぁ、そう警戒・・・してないね、キミ。」

「まぁ、こんな空間?に居る時点で、

 〈抵抗は無意味〉だと思ったので。」

これは本当である

「・・・キミさ、諦めるの早くない?」

「えぇ、毎日のように諦めてましたから。」

これも本当

「その謝罪とお詫びを込めて

〈転生〉を「はぁ」って、溜息っ!?」

「行き先は?」

「む?キミが予想している世界で

 間違いないよ?勿論、そう言う〈物質〉も。」

(そう言う物質)ニヤァ

「こわっ、って事だからさっそ「まず」ちょっ!?」

「〈人間〉は却下で。」

「え?なんでよ?」

某ウザ巫女の様な女神が

?マークを本当に空中に造り出す

「キミが望む姿は?」

(上位神とでも呼べば?)

(ほぅ、この女神には聞かれたくはないと?)

(灰色オオカミで)

(理由は?)

(〈一人が良いので〉)

(・・・まぁ、それなりのサポートは付けよう)

(〈   〉で)

「ぶはっ!?ふははははっ!?

 そっ、それはわははははっ!!」

「え?え?なになに!?

 私が聞き取れない会話しないでよっ!?」

「くくく・・・よかろう、

 それ以外も必要なら声を念じてくれ、

 許容範囲内であればソレを授けよう。」

「助かります。」

「まぁ、伴侶の掛け持ちは程々にww」

「・・・はい。」

「ちょっ!?もう転生するのっ!?

 私からなんにも授けて無いよっ!?」

「じゃ。」

「うむ、キミの新たな旅路、

 楽しんで・・・ぶふっ、

 た、楽しんで来るが良い。」

(そんなに笑わなくても・・・)

(いや、そこまで素直な願いは初めてだからね)

「ちょっと~っ!?」

うし、どこかの山中だな

声は〈グォウ〉うし、あとは姿だな。

すげえなこの身体は

水源がどっちかすぐに解る

水面に映る俺の姿は

〈灰色オオカミの亜種・ニホンオオカミ〉

おおよそ鼻先から尻尾まで6m、かなりの体躯だ

ま、どうして〈人型〉を選ばなかったのか?

単純に〈人間〉に嫌気がさしていた

まぁ、幾つか自分にも非があるのだが

如何せん

〈引きこもり型人族典型的コミュ障群諦め属性〉な

ダメダメ人間(一部の人は頼ってくれた)だったのだ

あとはこの身体での戦闘、必要食事量等々

把握して行けばいいだろう

クゥ

さっそく腹が鳴り出した

さて、食べられそうな〈魔物〉は・・・

あ、いたいた手ごろな〈ウサギ型魔物〉が

パキパキと程よい骨の触感と、

やや鶏肉に近い味わいの〈ウサギ型魔物〉を

2羽同時に頬張る

ふむ、これで小腹は落ち着いたかな?

喉の渇きも・・・まぁ、おおむね許容範囲内

口元がやや〈血〉で汚れたが、

それなりの池に顔を突っ込んで洗い流す

〈グルルゥゥ〉

くは~冷たくてさっぱりするな!

頭を振るい水気を飛ばす

さて、これから何処へ向かおうか?

感じる気配は小型な魔物と幾つかの池か湖、

山の方を見上げると

ぉ~、ドラゴンが飛んでやがる

かなりの距離だけど、俺の目はしっかりと

ドラゴンだと認識出来る

ま、下手に近寄らないけど

冬の巣ごもりの時はどこか間借り出来るように

声を掛けてみよう

「うわっ!?血溜まりだ!」

「気よ付けろ!近くに魔物が居るぞ!!」

うへ~、もう人間がうろついてきやがった

「・・・なんてこった、

 小型S級魔物の

 クローリクをこうも簡単に嚙み砕く魔物なんて

 どんな口してんだ?」

え?

S級?見た目ウサギのアレが?

程よくポリポリして美味かったぞ?

「うっ、湖を見てみろ、

 血が続いている、水生の魔物なのか?」

「いや、引きずり込むなら、地面に跡が付く筈だが。」

「地上型か、ハンターギルドに調査報告しよう、

 Cランクの俺達じゃ勝ち目なんて無い。」

「あぁ、クローリク1羽で最低条件が

 Aランク一人、Bランク二人、しかも、

〈クローリク討伐経験者のみ〉同伴を許可される、

 そのクローリクを・・・恐らく〈2羽〉同時に

 捕食できるヤバい奴だ。」

ん~これは、人間のスペックが弱いのか

それとも魔物がヤバいのか?

ま、いいか、別に手を出して来る訳でもな

 

バキ

 

あ、木の枝折っちゃった

 

「え?」

「は?」

〈グルゥ?〉あら?

 

ば・れ・た

 

「「ぎゃぁ~っ!?

  オーバーSSSの

  〈灰色オオカミ〉だぁ~っ!?」」

 

・・・これは、神様をお説教コースかな?

 

「そっ!?〈ソニックムーブ〉」

「〈アクセルブースト〉」

 

ん?確かに逃げてるのだろう

ただ〈もう横に並ぶくらい遅い〉

「「ぎゃ~っ!?」」

ぎゃ~ぎゃ~五月蠅いな~

そうだ、折角魔物になったんだから

〈人間〉って美味いのかな?

む?鼻がムズムズする

〈グスィュン?!〉

なんだこのクシャミ音は

ぽん

 

ん?ぽん?なんの音だ?

「ぁ・・・相棒が。」

〈ぐるぅ?〉相棒?

ぁ~・・・クシャミで拭き取んじゃったのか

岩に〈血糊〉だけ残して肉片も無い

ちぇ、これじゃぁ食べれないじゃん

「く・・・くるなっ!!」

〈グルルル〉けっ、ションべんくせぇ

喰う気失せた

(神様~)

 

(神様~?お~い)

 

(っと、すまんすまん、

 仕事中でな、手短に頼めるか?)

(あ、ごめんなさい、

 人間に言葉を伝えたい時ってどうすればいいの?)

(ふむ、人語を喋りたいのか?)

(出来るなら念話で

 〈異世界語〉解らないから、

 翻訳が必要なさそうだし)

(理にかなっとるの、念話・・・

 お、死蔵スキルの中にあるな、

 今では完全に廃れた魔法としてしか

 残っておらんが、使うには問題なかろう)

(ぉ~・・・んで?)

(気づかないのか?これがそもそも念話だが?)

(・・・異世界に早く慣れると良いな)

(では、またの~)

(またね~)

「な・・・なんで動かないんだ?」

さてと

〈お主〉

「うわっ!?頭の中から声がっ!?」

〈騒ぐと喰うぞ〉

「ひぃ!?」

〈先ほどの人間、すまなかった〉

「・・・はぃ?」

〈たしか、相棒とか言ってたろ?〉

「・・・駆け出しからの友人です。」

〈・・・なにかソレを証明できる物はあるか?〉

「ぇ・・・あ、

〈ギルドタグ〉が残っていれば・・・。」

「あった。」

〈・・・せめてもの償いだ、牙一つでよいか?〉

「え゛っ!?」

ま、自分の意志で生え変える事が出来るから

幾つでも出来るけど、腹が空く・・・

やっぱり食べちゃうか?

少しだけ話した

新参の魔物と言う事

この国出身ではない事

〈まだ〉食べないだけと言う事を

「・・・なんか、へんだな。」

〈なにがだ?〉

「アンタ、灰色オオカミなんだろ?」

〈まぁ、その中の亜種・ニホンオオカミと

 種族はなっているな〉

「亜種っ!?」

〈さて、腹が空いた〉

「え?ちょっ!?」

〈なんだ?先ほど言っただろう?〉

〈まだ食べない〉と

「いっ、言ったけど。」

〈先ほどのクローリクとか言う魔物は

 どの辺りで見かけるのだ?〉

「クローリクは、この辺と、

 この〈湖〉の対岸でも生息してるらしい、

 これはギルドの資料でチラ見しただけだから、

 確証はないけどな。」

〈そうか、それなら行き倒れる事はなさそうだな〉

「・・・行くのか?」

〈お前も大概だぞ?〉

「っ、確かに俺はハンターギルド員だ、

 でも、アンタとはわ〈言うな〉けど!」

〈・・・今回は見逃してやる、

 次は喰ってしまうやも知れん〉

「人間を心配するオーバーSSSの魔物の方が、

 大概だよ。」

〈やはり腕の一本は喰っておこうかの?〉

「・・・じょうだ・・・

 あぁ、お前はやっぱり。」

オーバーSSSの灰色オオカミなんだな

不味い

オスの人間だからなんだろうか?

手首しかかじれなかった

しかも〈オーバーヒーリング〉とか言って

食べた手首が元に戻ってた

折角くちゃくちゃしてたのに

口の中から無くなってしまったのだ

てか、この鉄臭い感じ・・・元は鉱夫かな?

えらく血に金属の味が混ざっていた

あれじゃぁ普通に暮らしても

〈ぐるぅ〉長くは生きられまい

この近辺にオーバーSSSの

〈灰色オオカミ・亜種〉が出現したと

〈寿命を削る・オーバーヒーリング〉を使い、

命からがら生還したハンターから報告を受け

緊急クエストとして

※求む!!灰色オオカミ亜種の詳細な情報!!

報酬金貨・50枚

と、張り出されたが

誰も取らない

そりゃそうだ

オーバーSSS、それ自体が

〈国軍を率いて多大な犠牲を払って討伐を推奨〉

そんな国を揺るがす存在は

〈触らぬ神に祟りなし〉と誰でも口にする

ある輩は〈使えなくなった奴隷を処分する場所〉として

ある輩は〈魔法が使えない子息を処分する場所〉として

まぁ、体の良い〈処分場〉として使うだろう

中には崇拝する神と崇める輩もいただろう

変な人間に会ってから

たぶん十日ぐらい経った?のかな?

コレはなんなんだろう?

血の臭いと〈酷く汚れた臭い〉だ

折角〈火の魔法〉の練習がてら木々を燃やしてたら

オマケを燃やしてしまった

馬が二頭、たぶん操ってた人間二人

あと、馬車一台

その燃えカスから

〈麻袋に包まれたナニカ〉が力なく転がって来た

ま、いいか、焼けた馬は美味かったし

焼けた人間は不味かった

適当に穴を掘りそこにぽいっ、

ちゃんと埋めた

馬車には特に食べれる物はなかった

たしか・・・紐を解こうとする

うひ~、爪じゃ難しいや

うし、麻袋?だけ破っちゃおう

〈ヴァーコムスラスト〉

爪に真空の風を纏わせて

麻袋?を引き裂いて行く

・・・うわ、顔ぐちゃぐちゃだ

えっと・・・ヒーリング

うん、少しはマシかな?

あ、女の人だそっか・・・人間の女

っと、危ない危ないソレはまだ早い

でもな~

特に考えるわけでも無く

襟元を銜(くわ)えて、引きずる

どうしよっか・・・

爪では余計に傷を増やしてしまう

服・・・あ、結構ボロボロ

あぁ゛っ!?破けたぁあっ!?

仕方ない

〈精霊召喚・ウィンデーネ〉

〈ちょっ!?いきなり呼ばないでよっ!!〉

〈いや、ちょっと助けてくれる?

 爪じゃ切り裂いちゃうからさ〉

〈・・・人間・・・じゃないわね、

 この女、ハーフエルフね〉

〈ハーフエルフ?やっぱ居るんだ〉

〈少しは驚きなさいよ、体力こそ無いけど

 魔法を使わせたらシングルS相当の魔物を

 一撃で倒せるのよの?〉

〈ふ~ん、どうでもいいや、

 なんか適当な服ないかな?

 俺じゃ着せられないし〉

〈・・・助けるの?〉

〈だめ?〉

〈・・・はぁ、これで貸し借り無しよ〉

〈ぇ~〉

〈・・・また、モフモフさせてくれるなら良いわよ〉

〈・・・どれくらい?〉

〈半日かしら〉

〈・・・わかった〉

〈そ、交渉成立ね、

 でも・・・人間の問題に

 首を突っ込む覚悟はしておきなさいよ?〉

〈ぐるぅぅ〉わかってる

〈っ?!

 その殺気、しまって頂戴、

 私でも・・・ソノ・・・ネ?〉

あ、漏らした事言わないでって言ってたな

〈ごめんなさい〉

〈って、どうやら意識が戻ったみたいね〉

 

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